構造素子
評判
構造素子の評価:
2.57/5点 レビュー 21件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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構造素子の評価:
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
本作では、数理論理学や数学基礎論を思わせる用語が、冒頭から洪水のように押し寄せてくる。最初のページではまず
「「A=’A=false and A=true’」。以下の文字列はその論理式に含まれる。」
と前置きされる。しかし評者の論理学の知識に照らすと、これは論理式ではないし、強引に解釈しようとしても何を意味しているのか見当もつかない。その後も「L-P/V基本参照モデル」などという、数理論理学にインスパイアされたであろう用語が並ぶ。それらに論理学的な意味はないが、「それっぽい」記述が延々と続くので、論理学の知識があればあるほど頭が混乱してくるのは間違いない。インターネットで「日本人だけが読めないフォント「Electroharmonix」」というのを見たことがあるが、あれに似ている。
もちろん、本作はSF小説であり、エンタメ作品ということなので、論理学的な正確性など全く重要ではないはずだ。たとえば、エヴァンゲリオンに出てくる宗教用語らしき何かに意味はないとか、スターウォーズがあらゆる物理法則を無視しているとか、そんなことを糾弾しても仕方がない。実際、評者はエヴァンゲリオンやスターウォーズの大ファンである。したがって、つまるところ本作の問題は、面白くないことである。少なくとも評者にとっては。
巻末の「選評」で、小川一水氏が以下のように述べている。
「冒頭に示された「A=’A=false and A=true’」は多義的な解釈ができる論理学の命題だが、ここでは恐らく「この話は偽である」と言っている。」
評者の論理学知識では、そのような解釈ができることは思い至らなかった。もしかしたら、本書を「面白い」と思うために必要なのは、このような卓越した読解力なのかもしれない。