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よろずや平四郎活人剣
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【この小説が収録されている参考書籍】
よろずや平四郎活人剣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 61~68 4/4ページ
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久しぶりに藤沢作品を読みました。藤沢作品は、今まで20〜30作品は読んだと思います。 自分は、時代小説はもとより、歴史、ミステリー、純文学各小説、ビジネス書等々ジャンルにとらわれない方なので、その時の気分で読む本も変わります。今回、藤沢周平のあの味のある文章を読みたいと思い、「よろずや平四郎活人剣上下」を選んだのですが、やっぱりイイですね。主人公:神名平四郎が繰り広げる数々の物語、市井の人々の喜怒哀楽、人間の心理、機微における描写は、他の追随を今でも許しませんね。特に作品全般に通じる生き生きとした文体は、まさに藤沢周平、円熟期の作品として、とても印象的です。代表作には、暗殺の年輪、蝉しぐれ、用心棒シリーズ、一茶等本当に事欠きませんが、デビュー時の作品はとても暗く(しかし完成度は極めて高い)、本作を読むと、別人のごとき生命、まかに活人剣の如しですね。 | ||||
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もちろん上下ともにのレビューです。 よかったあ。 なんちゅうか、いい風の藤沢調がみんな入っているような。 剣の使い手有り、庶民の生活有り、お家騒動有り、淡い恋有りで。 連作で途中飽きないし、かつ長編の流れも有り。 今の僕の何となく落ち着かない状態を少しなだめてくれるような。ありがたい、楽しいいい本でした。 ほんとこれは、おすすめです。特に、初藤沢とちょい慣れ藤沢フアンに。 | ||||
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主人公の生い立ちは決してあかるものではない。その上、前途は多難で、明日食う米も無いときている。 さて、どうしたものか…。 そこで思いついたのが、「よろず揉め事解決します」。要は「何でも屋」。 そんな主人公の「よるずや」ぶりは、粋で痛快! そして、ある事情でうやむやになってしまった元許婚との恋の行方は…。 とても魅力的な主人公に、ぎゅっと引き込まれます。 | ||||
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活人剣というと、例えば眠狂四郎のようなものをイメージしてしまいがちだが、本書における「剣」はあくまでも江戸時代の庶民生活、悲哀といったものを如実に描く道具として使われているに過ぎない。剣の達人でありながら苦労の耐えない主人公は現代の一般サラリーマンに通ずるところが多く、平民の視線で描かれていてとても読みやすい。2巻に渡ってほのぼのとした恋愛物語をさりげなく貫いている点も心地よく、肩の力を抜いて読むことが出来る。 | ||||
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連作短編集。 全体を通してみれば長編である。 文章が穏やかで、最後は人情による救いがある。 もめごと解決稼業を始めるところがやや安易ではあるが、ほとんど客が来ないというあたりで帳尻が合う。 最初に出てくる三人の関係も単純ではない。 剣によって悪を倒す、という趣向ではなく、「活人剣」というタイトルの意味がよく分からないが、面白い。一気に読んでしまう本だ。 | ||||
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中巻になって気づいたが、これは「立花登」と同じ趣向である。 また、「活人剣」というのは、自慢の腕で揉め事を解決し、人を救うことを表しているらしい。 裏店の割には、住まいが二間あったりするが、とにかく面白い。 | ||||
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うーん、なるほど。 終わり方も「立花登」に似ているが、こうならなくては読者としては納得できない。 立花登でもそうだった、する事がないと鼻毛をぬいてばかりいる。 最後にはっきり日付が出てくる。 天保十四年閏九月十三日。 天保十四年は、西暦で言えば1843年だ。 明治維新まであと25年。 中年の平四郎は幕府瓦解を目撃したはずだが、どうしたんだろう。 | ||||
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「腕におぼえあり」を観て、原作を読む気になった。テレビで村上さんが主役の時は、欠かさず観たものだが、高島さんが主役になってからはつい、テーマソングが流れただけでチャンネルを回してしまう。 その点原作は、自分のイメージの中で安心して読めるから、文句も言わなくてすむ。 文庫版だと上下巻なのに、ハードカバーだと上中下巻らしく、最初にハードカバーで上を読み、文庫の下を読んで失敗してしまった。文庫の解説によくよく目を通して、それに気がついたのだった。解説をこれほどありがたく思ったことはない。 | ||||
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