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人間動物園
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人間動物園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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初めから、なんか不穏な空気感ありで、読みにくい。作者は、かなり細かいとこまで練っている感じがして、なんでも伏線に感じてしまう。でも、この犯人の理屈はといえば、最後のほうを解決編にして、延々と語らせなけければならないほどわかりにくい理屈だったのではないだろうか。 | ||||
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誘拐された家に盗聴器が仕掛けられてて身動き取れない警察 何年かに1度の大雪 登場人物みな変 設定盛りだくさん 謎が多すぎて、若干パニック 途中、この話しのゴールが見えずに悶々となりました で、結局、犯人の動機にイマイチ共感できずに、 んぅ~ん??ってなるがオチとしては斬新 けっこう好き 登場人物、みな、あれやこれやとキャッキャキャッキャして 動物みたいだねってところなのかな | ||||
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連城三紀彦と聞いただけで、何か仕掛けてくるなと、思われる作家である。このわくわく感がたまらない。一度、常識を完全にオシャカにしないと、理解できないマジックであろう。今回も、”え” ”何” ”まさか” が止まらない、またしてもの究極の快心作である。 | ||||
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作者が得意な誘拐もので、最後まで読むと十八番の反転構造が判明し、予想外の騙し絵が浮かび上がる。 第二部の終わりまで読むと1つの反転構造が明らかとなるが、その内容は作者の別の作品の構図と同じではないかと感じたが、最後にさらなる反転を見せ、誘拐の持っている新たな意味が提示される。刑事たちが出した14万円が奪われた謎、刑事たちの家族に誘拐事件が起こったことが連絡された謎、それぞれの意味が真相によって見事に説明されている。作者の斬新なものの見方、捉え方、発想には感心せざるをえない。 惜しいと感じるのは、犯人の思想と犯行動機が理解しがたいこと、また、芳江の取った行動が不自然に感じられる点だ。 真相を知ると、タイトルに隠された意味が判明する点も見事だ。 | ||||
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せっかく面白い題材なのに文章が回りくどくて読みにくい。 恋愛ものの短編だと凄く読みやすい文章を書く作家さんなのにどういう事だろう。 ミステリーならなおさら、情報統制がなされたタイトな文章でサクサク読んでいきたいのに……。 伏線も、人物の多さも、内容も、なんかくどい。 トッピングを欲張って結局、お腹いっぱいで美味しく食べられない全部乗せのカレーみたいなミステリーだった。 | ||||
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誘拐事件を題材にした小説です。 始めの方は内容より余分な言葉や持って回った言い回しで、かなり読みにくい文章だなと言う印象。 しかし中盤に差し掛かると慣れてきたのと、面白くなって来たのもあってサクサク読めました。 「このミス」のランキングに入っていたのでミステリーだと思い読み始めたのですが、 中盤で犯人が確定するのでミステリーと言うよりサスペンスだと思います。 オチは賛否両論あると思います。(私は否です) これは言葉の解釈の問題に思え、 この事に関しては「それを言ったら人間は常に…」と反論したくなる。 犯人の動機や最終的な結末も余り好きじゃない。 この犯人の思考は幼い、青臭い、と言う言葉が良く似合う。 「周りの事を考えろ!」と言いたくなりました。 | ||||
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独特の言い回し、読点を頑なに使わず読みづらい文章、 修飾過多で冗長な表現、突然現れる会話文・・・ 非常に癖のある文章です。 読み始めて2〜3ページで嫌になりました。 私は読書家を自負していますが、これ程まで読むのにパワーが必要な 作家を他に知りません。 それでも評判が高いので頑張って読み続けました。 内容は確かに面白く斬新です。 但し、この作家の作品を読むことは今後ないと思います。 | ||||
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書店の超オススメコーナーにあったので購入。 スピード感あるサスペンスで、今までにない誘拐劇にのめり込んでしまいました。 とにかく伏線が多くて、終盤回収するのが大変だろうと思いつつ読み進んでいましたが特に混乱することなく読了。新しい発想の面白い作品でした。 読みやすい文章でテンポが良かったので、政治的な絡みが入ってくる作品があまり好きじゃないのですが楽しく読むことが出来ました。 ドラマ化したら面白いだろうなと思っていたらwowowで既にされていましたね。概ねぴったりのキャスティングでしたが、温水洋一さんだけが思っていたのと全く違っていたので残念です。いや残念ということはないか。 | ||||
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作者のミステリ作品にしては珍しい誘拐物。ただし、「人間動物園」という題名が象徴するように多彩な人間関係に彩られている。誘拐された少女は母子家庭。元父の父は大物政治家で収賄疑惑の渦中にいる。そして、元父、祖父共に少女を引き取りたがっている。一方、元父は庶子で祖父との間には親子間の角逐が存在する。そして、収賄額と身代金が同一の一億円。少女の家には多数の盗聴器が仕掛けられていて警察も近づけない。奇しくも祖父が盗聴法案を通そうと運動している所であった。更に、警察が張り込んだ隣家のオバさんは曰くありげ。ある新聞支社の記者は隣家の向いに張り込んで独自に盗聴器を仕掛ける等、怪しい行動を取る。勿論、警察側にも所轄署の刑事達と県警のエリート刑事との確執が存在する。この前段には犬猫の誘拐・虐殺があり、まさに「動物園」の様相を呈している。警察内では早くから"狂言"誘拐との声が挙がるが......。 警察側が母親や犯人と直接接する機会がないので、隔靴掻痒の感もあるが、それが却って漠とした不穏な雰囲気を醸し出している。人間心理の機微の描写に長けた作者らしい設定である。そして次第に登場人物の心理描写がなされ、犯人像や動機が見え始めたと思ったのだが......。 この構想には正直驚いた。読者の盲点を突く着想外の仕掛けが二重、三重に織り込まれており、作者の本領が十二分に出ている。「誘拐」という概念を根本まで突き詰めた作品とも言える。読み応えのある秀作だと思う。 | ||||
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誘拐ものミステリである。しかし、そこは連城三紀彦である。ただの誘拐ものではない。一筋縄ではいかない、というのは、こういう作品のことである。 詳しいストーリーは紹介しずらい。著者の主張は、“我々は檻のどちら側にいるのか”ということである。人間側なのか動物側なのか。そして、見ているのはどちらなのか。 意外性、という意味でも絶品である。そして誘拐ミステリとしても一級品である。 | ||||
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数年前のミステリーチャンネル(年末のベスト10番組)で、うるさ型の某女性評論家がかなり褒めてランキング入りさせていた作品なので、いつかは読もうと思いながら、ようやくこの冬に読みました(作中シーズンともマッチしました)。さすがに、数時間ぶっ通しで読ませる筆力で、半日+2時間くらいで読了。途中もラストも驚きを与えてくれました。誘拐モノはいろんな秀作があるが、『私が殺した少女』のような本流とは別の味があります。特筆されると思うのは、最近では珍しく、時折ではあるけれど話者(作者)の挿評的な一文がはさまれること。これをやって締まるのは、さすがは連城!というところ。新本格派系の作家たちがやや神様視点的なナラティヴをするとだいぶ臭くなってしまうのだが、この著者がやると違和感がないし、仕掛け臭くもなく、ただただ「文学」の香りさえほのかに漂うようです。人間動物園というタイトルにあるような、突き放したニヒルな風情と合致しているのかとさえ思う。 最後もどこか文学的なのだが、この書き手ならありかなと思えてしまうのが、連城三紀彦の得なところなのだろう。 雪の埼玉県を知っている人にはさらに推薦です。 | ||||
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思いもよらない豪雪の中で起こった幼児誘拐事件。 そこから話は二転三転するのですが、誘拐された被害者が誰か?と言う意表をついた話に、良くも悪くも驚かされました。 幼児誘拐と見えている事件が、実はその母親の誘拐であると思いきや、犯人の本当の狙いがそれを捜査する警官たちの誘拐であると言う、今までにない物語の仕立て方には脱帽しました。 その意味で、推理小説としては、全く今までにないタイプのものであり、面白かったと思います。 ただ、そこまでに至る筋道は複雑に交錯しており、なかなか物語の中に溶け込めませんでした。 一番気になった点は、犯人の動機です。 いくら学生運動の活動家としての挫折者だからと言って、国家権力=誘拐事件の捜査を担当する警官と言うのは、今一つぴんと来ませんし、そんな動機がありうるのだろうかと疑問に思いました。 ただ、政治家の汚職事件や盗聴器を駆使した犯罪など、なかなか面白い要素が盛り込まれており、楽しい小説ではありました。 | ||||
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吹雪で交通機関が麻痺しつつある埼玉県のK市、前日に犬が誘拐されたと110番通報をしてきた中年女性から、再び通報があった。今度は隣家の幼女が誘拐されたという。半信半疑で通報者宅に向かった警察は、それが本物の誘拐であることと、被害者は疑獄の只中にいるある大物政治家の孫娘であることを知る。 盗聴器が仕掛けられ、身動きができないでいる被害者の自宅を避け、特殊班の面々は、通報してきた中年女性の家で犯人からの連絡を待つことに。しかし、何故か被害者の母親は、警察に対し、頑なで非協力的な態度を見せる。果たしてこれは本物の誘拐なのか? 事件に先立って起こった犬や猫の失踪、山羊のひき逃げは誘拐と関係があるのか? 連城三紀彦と言えば、情緒纏綿と思っていたが、このような本格物(勿論、一筋縄ではいかないが)を書くとは認識不足であった。しかし、良く練られたプロットで、政治家の疑獄事件に、父と子の確執、さらには全共闘世代の残滓を絡めつつ、二転三転する誘拐劇の真相は、いかにも連城マジックの面目躍如と言えよう。 誘拐ものとしては、究極の発想、着眼で、おそらく二度とこの手は使えない独創性がある点は高く評価できる。ただ、最後の謎解きの部分が、2時間ドラマで、そろそろ解決篇の時間ですので、という感じの性急な展開であること、身代金の処理の点ですっきりしない点が残ったところは残念であった。 | ||||
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ラスト、こういう事だったのかと見事にだまされました。 ただそれに行き着くまでの描写がまわりくどかったのと、伏線らしきものが多すぎて、登場人物の人物設定も広げすぎでした。 それゆえ焦点がぼけてしまった点も否めません。 しかし面白い発想の小説です。 途中まではいまいちかと思っていましたが、ラストで真実が明かされた時、今までこういうラストがあったのか、と非常に驚きました。 もう少し語り口がすっきりしていたらよかったのですが・・・ | ||||
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最近読んだ本、 特に「このミス」ランクインした作品の中では まぁまぁ読後感のある作品でした。 ちょっと長ったらしい状況表現や 登場人物の人間性表現には薄さを感じはしたものの。。。 連城氏の作品を初めて読んだので、 他の作品はどんなものをお書きになるのか・・・^^; この作品はお勧めできる作品です。 | ||||
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タイトルに惹かれて読みました。 テンポも悪くなくて、読みやすいです。 でも結末が納得できないものでした。 まぁ、文章や、登場人物などはしっかりしていて、面白いです。 途中まではとても楽しめたので星三つ。 様々な捉え方があると思うので、読んでみてください。 | ||||
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プロットの斬新さは凄いんだけど 中盤までの冗長な文体は感情移入できず。 でもそれを差し引いてもぜひぜひご一読の価値ありです。 横山秀夫バージョン、宮部みゆきバージョン、井坂幸太郎バージョンを読んで見たいですね。 | ||||
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誘拐を扱う小説は数多あると思うが、このような展開の作品は初めてだったので、驚いた。途中までは作品に中々入り込めなかったのだが、中盤を過ぎてからは、のめり込んでしまった。被害者宅に仕掛けられた多くの盗聴器。その存在が、警察の動きを鈍らせる。警察は被害者宅の隣家に身を潜め、何とか事態の収束を図ろうとするのだが・・。これだけでも面白い内容になりうるのだが、作者は更にこの物語を二転、三転させる。連城魔術が冴え渡る、快作だ。 | ||||
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まったく先の見えない物語の展開。人物描写。など非常に面白い。ラスト近くに明かされる犯人の意図にはおもわず驚嘆。ただの推理ものには終わってません。ただそこまで完成度が高いだけに、作者の狙いかもしれませんが、めまぐるしく変わる視点がいったい今誰が喋っているのか、誰の目を通してみているのかが、わかりにくいところが多々あり、いまひとつ物語りに感情移入がしにくかったですね。(私の注意力の欠如だろうか!?) さらにラストの落ちは、ちょっとこの物語にしては大風呂敷過ぎないでしょうか。最後は地味に締めても良かったのでは。 一風変わったミステリーですので、一読して見る事をお勧めします。 | ||||
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作者を恋愛小説家だと思っており、あまり期待せず読み始めたのですが、結末に、ほんと、びっくりしました。1日1冊ミステリーを日課にしていたので、たいてい結末が読めてしまい、驚きが最近得られなかったのですが、うれしいことに裏切られた感じです。星5つにしたいところですが、結末で怒る人もいるかも・・という恐れゆえ、星4つ。 | ||||
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