きたきた捕物帖
評判
きたきた捕物帖の評価:
4.44/5点 レビュー 70件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 61〜70 4/4ページ
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きたきた捕物帖の評価:
4.44/5点 レビュー 70件。 B ランク
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やはり読んで良かった。そのへんの時代劇とはひと味もふた味も違う。
文庫というのは、小物や本を収納する厚手の紙箱らしい。これが本来の意味なんだろう。
小型の安い本をそう呼ぶのは、後世のことか。初めて知った。
本業は文庫屋の岡っ引き千吉親分が急死した。
下っ端の売り子・北一は、残されたおかみさんの知恵を借りて様々な事件を解決する。
宮部流時代劇の魅力は、現代にも通じそうな人間の業が主題になることだ。ぬるい人情劇ではない。
嫌な人物や吐き気を催す悪意が容赦なく描かれる。後を継いだ万作の女房おたまはぶん殴りたくなる厭らしさだ。弱い立場の人に残酷になる奴は今でもいるからなあ。
短編四篇を収録している。
『ふぐと福笑い』呪いの福笑いがテーマだ。容姿を嘲笑されて自殺した嫁の祟りだという。
超自然系のシリーズかと思ったら、そうでもなかった。
『双六神隠し』不吉な宿場ばかりの双六がある。「おおねつ」「めやみ」「はれもの」・・・
「かみかくし」に止まった松吉は、本当に行方不明になってしまう。
発端の不気味に惹きつけられ、解決に感心する。構成が秀逸だ。
『だんまり用心棒』謎解きというより、活劇である。痛快だ。
『冥土の花嫁』生まれ変わりは本当にあるのか。おかみさんがひたすらカッコいい一篇。
「本人しか知らないことを知っていた!」というのは、なんの証拠にもならないことがよくわかった。
「昔話を掘り起こすのは簡単だよ」。おっしゃる通りです。
巷に悪意が渦巻こうとも、善意の人々の助力と主人公の活躍で、最後はすっきり勧善懲悪に着地する。
時代推理のお手本のような傑作だ。主人公はもちろんだが、目が見えないのに知識と勘で真相を見通すおかみと第三話から登場するもう一人の「きた」が強烈な印象を残す。
まだ語られていない謎もあるし、帯に書いてあるからシリーズ化するんだろうね。 楽しみが一つ増えた。