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学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録
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学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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峰守さんの作品好きです。 絶対城先輩はダメだったけど、西紋寺さんは面白かったです。 2巻の方が緊迫感がありますね。 あっという間に読み終わってしまいました。 まだ、謎は解けていないし続きが楽しみです。 | ||||
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作者の他の作品も読んでいるし、唱真さんと琴美さんのやり取りも好きだけど、一つの事柄に対しての解説、次の場面に移るまでの文章量や出来事の顛末(解決編)がやたら長い~。 もっとコンパクトにできないかしら、実習がこんなんでいいのか?が拭えず飽きてしまいますね……。 全部読まないかも(笑) 追記:読破しました! 難儀しましたが、結論から言えばなかなか良かったです(*^^*) 本格異能系を期待すると肩透かしでしょうが、やっぱり私は作者の文章が好きなようです(笑) | ||||
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呪術廻戦が流行っているので呪術物が読みたかったのですが、参考図書も多くそちらの本も読もうかなと思いました | ||||
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良かったです | ||||
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はじめは学芸員さんの呪術に関する蘊蓄がむつかしくて読み進めるのをためらったが、その後は一気に読み進めることができた。なかなか面白く、へえ,そうなのかーと思うことが多々あった。琴美さんは、学芸員をめざしている割には常識に欠け、軽すぎるきらいがある。あまり美形の学芸員さんと恋愛関係に発展していくようなありきたりの展開にならないよう期待しています。 | ||||
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圧倒的な知識量で畳みかける作家・峰守ひろかずの新作。 物語の方は大学生で学芸員資格の取得を目指す宇皮琴美が北鎌倉にあるアンティークミュージアムを訪問する所から始まる。古い住宅街の中に建つ洋館で琴美を待っていたのは女性の目立つ来館者に向かって堂々と解説する三つ揃いのスーツを着込んだ長身の青年。 西紋寺という名のその学芸員に話が通っていなかったというトラブルはあったものの「それならば私なりの方法で」と渋々受け入れて貰った琴美。しかし昼間はグループツアーの予約が入って実習の時間が取れないという西紋寺は琴美に閉館後の12時30分、このアンティークミュージアムへと足を運ぶように指示。 仕方なしに深夜の北鎌倉に再度足を運んだ琴美はミュージアムの一角にある西紋寺の研究室に招かれるが、その部屋を埋め尽くすのは様々な「呪具」。「呪術」を専攻しているという西紋寺は呆気に取られている琴美に実習の一環として「丑の刻参り」を実践するよう指示してくるが…… うん、相変わらずの安定感溢れるドラマ作りと相変わらずの博覧強記ぶり。峰守ひろかず作品を読ませて貰ったという満足感は間違いなく得られる鉄板仕様。テーマを絞り込んでいる事もあり起承転結がこの一冊だけでキッチリと展開されているのも悪くない(別の言い方をすればシリーズものとして展開しそうな感じはあんまり無い) 新作なのにあまり新作を読んだという感じにならないのは主役コンビがお馴染みの「俺様野郎+振り回され系女子」という構成になっているのが原因だろうか?ただし、俺様野郎と言っても変化は付けてあり、絶対城がぶっきらぼう系、春明がチャラ男系だとすれば今回の主役・西紋寺は慇懃無礼系。三つ揃いのスーツなんか着込んでいるのでどこか「失礼ですが、お嬢さまはアホでいらっしゃいますか?」と言い出しそうな感じのキャラ作り。 話の方は学芸員に必要な実習を「自分なりのやり方」で押し進める西紋寺にヒロインの美琴が体当たりで挑まされ続ける、という態の連作短編形式。お題の方は日本における呪いの代名詞ともいえる「丑の刻参り」から始まって、オシラサマであったり幕末期から明治初期にやたらと作られた贋作妖怪の様な日本の民俗文化に深く根差した風習をピックアップ。 ただし重要なのは本作どちらかと言えば絶対城以上にリアリティ重視というか「本当に人を呪い殺せる呪術なんかあり得ない」という方向性で展開されている。いわゆるサイキックバトルみたいな呪術合戦を期待する人は回れ右して別の作品を探しに行かれた方が宜しいかと。 では本作では呪術をどういった方向で掘り下げようとしているかといえばある種の無形民俗文化財として、ある種の踊りや祭りの様な日本の民衆が代々その地域の生活の中で受け継いできた風習として捉えている。主人公の西紋寺が学芸員として設定されている事からもその方向性は明らかであるかと。建築物や工芸品の様な有形民俗文化財と異なり放っておけば消滅し、また丹念に調べなければ見落としてしまいそうなぐらいに希薄になってしまった「風習」としての呪術が生き残っている様を現代人の織り成すドラマの中で浮き彫りにしていくのが本作の趣向。 そしてこの無形民俗文化としての「呪い」の最大の特徴である「秘め事」としての性質を上手く利用したのが最終章。一般には「無尽」とか「頼母子講」などと言われている庶民の相互扶助システムの一形態としての呪術という解釈には唸らされた。ある集団の社会を維持するためのシステムとしての「呪術」あるいは「呪術師」……読んでいて思い出したのが故中島らもの「ガダラの豚」である。「本当に効く呪術なんかある筈が無いのに作用としては実在してしまう」という不思議を読者に納得させられる形でストーリーに埋め込んでしまえるのが作者のドラマ作りの巧さである。 西紋寺を通じて描かれる現代に残る民俗風習の世界や学芸員の世界なんかは面白かったけど、ヒロインの美琴が若干影が薄いというか活躍する場面はちょっと勘が良過ぎてご都合主義を感じる辺りも。その辺りは絶対城の礼音に比べると作り込みが浅かったというか(シリーズ化すれば変わってくるのかな?)逆に言えば不満はそれだけとも言えるのだけど。 相変わらず作者の博識ぶりとドラマ作りの巧さは感じさせてくれた一冊。ファンであれば買って損する事は無いし、初めて峰守作品を手にするという方にも安心してお勧めできる内容。 | ||||
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