冬を待つ城
評判
冬を待つ城の評価:
4.09/5点 レビュー 22件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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冬を待つ城の評価:
4.09/5点 レビュー 22件。 B ランク
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2)また九戸政実の乱は石田三成の計略で引き起こされ、冬場の戦争の訓練や課題を探るためだった。
3)それが九戸政実によって見破られ、冬になる前に和議となり、計画が頓挫した。
ネタバレのようですが、以上の内容は序章に書かれていることです。そこから回想のような形で、何があったのか描かれていきます。しかしながら結果は上記のように既に明らかにされているので、本章は、石田三成と内通して九戸政実の乱を起こそうとしてるのは誰か、また九戸政実が隠している奥州の秘密とはなにか、というのを探るミステリー仕立ての小説になっています。
物語の根底には蝦夷と大和朝廷の対立というのが流れています。すなわち、奥州の諸大名や武将、民草は蝦夷であり、石田三成は、(蝦夷は為政者が顧みるべき民ではなく、利用できるだけ利用し、あとはどうなろうと知ったことではないという考えの、)中央の人間の象徴です。
本作のストーリーを架空のものとして見ると特段矛盾があるわけでなく楽しく読めましたが、実際の歴史と照らし合わせてみると、伊達氏も南部氏(九戸氏)も源頼朝の奥州征伐後に東北に入った武将で、蝦夷や安倍頼時、奥州藤原氏とは関わりの薄いことや、朝鮮征伐に向かったのは西国大名で、奥州仕置軍は東国大名であり訓練になっていないことなどが気になりました。
また序章にもあるとおり、訓練のため合戦を長期化させて冬が来るのを待ち望んでいたのは石田三成であり、そうはさせまいと、なんとか冬になる前に和議を結んで石田三成の計画を頓挫させようとしたのが九戸城に籠もる九戸政実です。タイトル、間違ってませんか?