焦眉: 警視庁強行犯係・樋口顕
評判
焦眉: 警視庁強行犯係・樋口顕の評価:
4.22/5点 レビュー 23件。 C ランク
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全39件 21〜39 2/2ページ
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焦眉: 警視庁強行犯係・樋口顕の評価:
4.22/5点 レビュー 23件。 C ランク
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では、何故☆を一つ減らしたのか?
本作品は今野氏の幾つか有る警察モノシリーズの一つ。どの警察モノもパターンは同じ。実直な主人公(自分に自信が無いか、正義を貫いているので自信を持っているかのどちらか)と、少しくだけた感じの同僚(か相棒)。
事件が起こり主人公は捜査本部に入る事になる。そこには主人公を買っている上司と、主人公に反目しているかの様な主人公と同等か上の役職の人物。
起こった事件では、警察(今回は検事)等の他部署の人間が関わり、主人公に対して無理難題を要求したりするが、主人公は正義を貫き続ける。
やがて事件は解決するが、その過程で主人公に反目したり無理難題を要求した人物は、実は味方だったりその人自身も正義を貫いている為に反目している様に感じたか。または失脚したり移動したりするが、その上司は案外主人公を買っていたり。
だから、今野氏の作品を多数読んでいる人だと、「あぁ、またこのパターンか」と思うか、「うんうん、安定の内容だ!」と感じるかのどちらかだと思う。
ストーリー展開(と情景描写)にも無理が無くなったと思う。ハンチョウシリーズやSTシリーズがTV化された時、その後に出された作品はTV化を意識した様な作品が多かったと感じる。
本作品は、情景が非常に良く頭の中に浮かび上がる。最後の方に登場するくだけた感じの警視庁副総監なんか、「あぁ、あの俳優にぴったりだな」とか。
でも、それがTV化を意識し過ぎていた一時の作品と比べ、自然に消化されている感じがして返って面白かった。あぁ、このシーンではこのカメラアングルで、エキストラの警察官役が一斉に立ち上がって「はいっ!」と言うんだろうな、とか。
また、ストーリーの中で二度ほど村木厚子元事務次官の件が出てくる。本書は小説幻冬に連載されたもので、連載時期が書かれていないのでわからないが、初版発行日とNHKで今野氏と村木氏の対談があったのが同じ時期。偶々なのかどうかわからないが、対談で本作のプロットを思いついたのか、本作のプロットを考えた時に対談相手として村木氏を指名したのか?その辺りを知りたいと思った。
さて、☆を一つ落とした理由。それは本作で主人公樋口の相棒となる氏家のセリフ。樋口に対して終始タメ口だ。それは本書5頁にも、「氏家は年下だが、いつもタメ口だ。樋口はそれを気にしたことがない。彼ほど馬の合うやつは同期にもいなかった」と書かれているが、読んでいて最後までむず痒く感じた。
再三再四、警察では上下関係が厳しいと今野氏は著作の中で書いている。二人とも浪人をせず採用試験に受かったとしたのなら、二学年も離れてタメ口と言うのはあり得るのかなと感じる。ある程度タメ口でも、流石に「お前」呼ばわりはしないのでは?と思う。
主人公樋口が気にしなくても、自分が気になってたまらなかった。