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恋の辻占 槍の文蔵江戸草紙



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【この小説が収録されている参考書籍】
恋の辻占―槍の文蔵江戸草紙 (学研M文庫)

恋の辻占 槍の文蔵江戸草紙の評価: 3.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

リアリティに乏しいところはあるが、読物としては面白い。

主人公は食いしん坊で、軽輩の田舎侍。 槍の名人というのがこの種の小説としては珍しい。
食べ物・料理、江戸の風物については、この作者は(他のシリーズもそうだが)一流だと思うし、剣戟シーンもかなりリアルでいい。
槍と言えば加藤清正の虎退治。画像を検索すると、長槍で且つ素槍より十文字槍が多い。
私は武器系・体術系の伝統武道を、合わせて10年ほど修行したが長い武器は難しい。 個人的には、四尺二寸の杖(ジョウ)が万能で好きだが、まあ、それは本書には関係ない。

七尺の長槍を四六時中、持ち歩くというのは、どう考えてもリアリティに乏しいが、それはこのシリーズの特徴だから目をつぶろう。
軽輩の田舎者という設定は本当にありそうで、同著者の他のシリーズ(若殿もの等)よりいい。

無理筋なのは、サブキャラクターの少女「おけい」の境遇である。この孤児の少女を、姉妹のように親しくしている槍術道場の子息の後家・早苗が、身の立つようにしてやらない、というのは不自然過ぎる。 

文句を言えばキリがないが、この著者のシリーズのなかでは、楽しんで読める部類といっていい。
恋の辻占―槍の文蔵江戸草紙 (学研M文庫)Amazon書評・レビュー:恋の辻占―槍の文蔵江戸草紙 (学研M文庫)より
4059006440

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