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史上最強の内閣
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史上最強の内閣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 61~72 4/4ページ
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始めはコメディーのみで現実味などまったくない話なのではないかと思っていました。 でも、読んでいくうちにだんだん引き込まれていきます。 こんな影の内閣があったらもう少し自民党も民主党もがんばれるのかも知れませんね。 とにかく、歴史や文化、地域性などを良く研究されて書かれているのに感激しました。 冗談ではなく、視点が変わる機会を持てたと思います。 もし貴方が「今の政治家は駄目だ!」と思っていたら読んでみて下さい。 ちょっと視点が変わり、優しく見れる様になるかも知れません。 感激した意見は「日本にはサザエさんがあるから戦争はない」と言うところです。 そんな事考えた事がなかったですが、貴方は即答できますか? サザエさんの人気にそんな一面があるとは思いませんでした。 なぜか北朝鮮対策のみに執着しすぎる点が気になったので、星は4つにしました。 | ||||
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2010年末にVINEメンバーに配本され本書を知りました。今まで紹介されたVINE商品の中で、私の中ではズバ抜けて面白かった。年末年始の多忙の中で貪るように読み切った本書です。 錦絵のような装画。縦書きの題字。装丁は山田満明氏による。ご覧いただければわかるように、カバー絵は 本書の内容を1枚絵として描いたもの。ビジュアルとしてとても見事だと思う。 さて、先行してレビューされた諸兄の御指摘通り、荒唐無稽な物語とひっくくってしまえば終わりかもしれない。だが、日頃現政権にうっ憤の溜まった私には「尖閣ビデオの彼」にも一読いただければ少しは溜飲が下がるのではないだろうかとも思う。二条内閣ではけしてあのような処遇には至らなかっただろう。 現実と作劇からの照射。物語は作りごとである。戦争はなぜ起こるのか?それをどう考えるのか。 「史上最強の内閣」はフィクションである。だが、日本と周辺諸国の関係の中で作者は過激ながらも本作のような作品を時代的な欲望がなかったら、描かなかったと思う。 断絶してまった戦後と戦前の日本人という在りよう。「太郎」はその胸の内に65年間何を秘めていたのか? 小松に託されたのは、危急存亡の今日を見据えて故国を護国した人物を多くの同胞に伝える役目だったろう。1軍内閣の誰もが、そこに居合わせた誰もが「その」符丁の受けに涙で視界が歪む。 その存在が公になるとき、どのような世の中になっているだろうか? | ||||
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登場人物の元ネタが誰かハッキリとわかるネーミングで、それぞれを批判しつつ、裏の最強内閣たちがきっちりと仕事をこなし、強気の外交で北朝鮮問題を解決する。 北朝鮮のボスの息子が日本でタレント扱いされて日本に染まっていく姿はとても面白かった。ブラックジョーク満載で、政治が苦手という若者が読んでも楽しめるギャグ小説。読んでよかった。 | ||||
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面白かったです。 エンタメは日々不足に感じてることをスコンと埋めてくれることが重要なのだなあと再認識しました。タイムリーであり、バランス感覚も納得できるものでした。 作者があれこれ出しているアイデアというのは、つまり作者が現実の政府に対して抱いた不満から発生したアイデアで、おそらくそれは読者の大半が感じているであろうもどかしさであると思います。その意味で、ネタだけである程度成功したのではないかと。 各閣僚を各都道府県の県民性に当てはめてキャラにした点は、日本人の特色を描きながら、方言によって登場人物を描き分けることに成功しているし、マスコミを語り部にすることに何ら不自然さを感じさせず、わかりやすく物語を進めていく構成、また適度に笑いや涙を誘う感動を入れる点にも感心しました。 ただ閣僚の設定が広範囲にわたってるわりに、話が北朝鮮のミサイル1点に絞られてることが物足りない。たとえば教育や経済について言及しているのに、ストーリー的に何ら収束せずミサイルの一件だけで「最強内閣」が終わってしまう。ジョンナムの件が読んでいて案外長く、読みながら「ああこの件だけで終わっちゃうのか」と。一冊の物語としてはそんなに過不足ないんですが、この設定ならこれで終わるのはちょっともったいなかった気がします。 | ||||
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日本人に強烈に染み付いている反戦思想を解りやすく 解説してもらった。そんな感じです。 特に’サザエさん’の例は、印象的でした。 為政者の批判を肴に、酒を飲む。その肴が文章になったような作品です。 笑えるようにしておきながら、強烈なメッシージを残しています。 そして、こんな内閣があったらいいな。そう思いました。 | ||||
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実は日本には影の内閣があった!しかもそれは実力派ぞろいの内閣で・・・という設定の小説です。すべての大臣が列挙され、どんな活躍をするんだろう、とわくわくしましたが、「これ全員動かしたらまとまりがなくなるなあ」と危惧しながら読みすすめました。実際は二条総理大臣、山本防衛大臣がメインであとはほとんど動きません。奇想天外な発想で北朝鮮の拉致問題を解決していきます。北朝鮮に謝罪と賠償を申し入れるくだりは笑えます。 ほかの方のレビューにもありましたが、昭和21年に連載が始まった「サザエさん」は、当時の女性が失ったもの「父、夫、弟」を持っている・・・のくだりには「そうか!」となにか発見した気分でした。 最後のオチは賛否両論あるとは思いますが、北朝鮮だけでなく、スパイならばこのように人生を終えるのもあるんだろうな、とフィクションながら政治と歴史の非情を感じました。 | ||||
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楽しく読めました。本で一番大切なのは「飽きさせず最後まで読ませること」だと思うので、その点では星5です。 でも、キャラがいまいちふつう。せっかく架空の世界なんだからもっとハチャメチャでも良いと思いました。 じんときたのは「サザエさん」のせりふかな。 | ||||
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この作者のピカイチの点「マジありえない設定と、それ以外極めてリアルな展開」は、本作でもいかんなく発揮されています。 ちなみに、都立水商!以来、この作風は一貫しているのですけどね。 マジありえないは、裏の内閣ってのと実在の人物にあてた名前ですが、これはどーでもいいわけです。名前が「トーマス・アトキンス大統領」とか「小山内陽一外相」とかなら何かリアリティとか作風とか変わる?変わらないですよね。逆に、クリキントンに鷹山だからこその、あくまで笑う本ですよなサインとも思います。 一方で、北朝鮮を相手にした一連の展開は、本作の連載時期やどこをどう直したのか不明なので断言できませんが、おそらく、漁船衝突事件やKARAやら少女時代に先立つものだと思うので、すっごい時代を読むことに長けた作者の眼力とそれをショーに仕立てる優れた文才を感じますね。 ただ、各大臣のエピソードとか ちょっと散開しちゃったのは残念。ただ、小松というテレビ屋を狂言回しにして、一種のメタ・フィクションにしている構成は面白い。彼は唯一無力で常識的な人間であって、だからこそ、ラストに彼が絡むことで味わいが増している。 でも、私個人は、シンちゃん大ブレイクのくだりが一番好きですね。あのどこまでも下世話な展開を笑うために、他のストーリーはあるのかもと思うくらい好きです。 まぁ、これとは別の内閣ネタがありましたが、どっちが好きかで人格とか良識とか問われるのはイヤですが(笑)、本作は、他のレビューでいうよな、安い笑いの話じゃないと思いますけどね。どっちかというともう一つの内閣の話の方が、安い気がしますが(爆) | ||||
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まず、設定がいい。 本当にこんな内閣があれば、と思う。 話もいい。 本当にこんな風に「北」をへこませることが出来れば、かなりスカッとくる。 でも、結局は小説だからこんなに何もかもがうまくいくわけがない。 でもだからこそ、面白く最後の最後まで読み終えることができたんだろう。 バカバカしい、ふざけた発想を、大真面目に抜け目無く書いている。 肩肘張らず、笑って、少しジワッとくる小説を求めている方には、おすすめ出来るんではないでしょうか。 | ||||
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前評判が非常に良かっただけに「本当か?」と疑問符もついていましたが、確かに面白い内容です。時事的な事柄を見事に皮肉った内容になっています。ただし“史上最強の内閣”が皆それぞれ活躍するわけではなく、総理・財務大臣・防衛大臣などのごく一部です。忍者まで出てくる奇想天外なストーリーと思えますが、主権ある国として動くべき“時”の重要性を訴えかけているように感じられます。 わが国として主張すべきところをしっかりと主張する。 大切なことです。 個人的には社倫党の宮城代表の発言に対する二条総理の返答がとても痛快でおもしろかったです。欠点をあげるとすればちょっと展開が緩やかなところと急すぎるところがあって、無理に一冊にまとめすぎのところです。上下巻でもいいので長編のように書きあげたほうが良かったように思います。 | ||||
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スカッと楽しく読める本を探していて、久々に書店で一目惚れして購入。 日本の歴代内閣は実は「二軍」で、実は京都御所にホンモノの「一軍」内閣がいるというバカバカしくも壮大なホラ話。北朝鮮との緊張が沸点に達し、麻生内閣(をモデルとした浅尾内閣)が一軍内閣に政権を譲るのが物語の発端。京都から東京に「下って」きた新総理は、藤原北家の末裔・二条友麿。閣僚には幕末維新期の志士を中心に、どこかで見たような名前がずらり。荒唐無稽なホラ話なんだけど、独立国の閣僚としてのプライドに裏打ちされた閣僚たちの歯切れのいい物言いにはスカッとさせられるし、ホロリとさせられるエピソードもちりばめられて読まされる。 エピソードの配分や構成の緻密さなど、こうしてレビューを書きながら再考するとイマイチな点もあるけれど、とにかく楽しく読み進めることができ、ラストにはきちんと一捻り入って着地も決まっているし、読後感もいい。どこかからの引用なのかもしれないが、終盤に引用される「サザエさん」のエピソードには揺さぶられた。ぼく自身、高度成長期の生まれで戦争に何の実感も持たない世代だが、幼いころ祖母から、浜松の空襲で焼夷弾の雨の中、幼い母を連れ、数十キロの道程の歩いて逃げた話を何度となく聞かされた。などということを思いおこさせてくれるのは、ふざけた話なんだけど、ふざけて書いていない、むしろ心底真摯にホラ話を書いているからなのだと思う。 | ||||
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現在の内閣は二軍で、彼らでは対処不能の 危機に陥った時、「本当の内閣」が姿を現す。 序盤から突っ込みどころ満載です(笑) 公家口調の二条総理を筆頭に、内閣には既存の枠に とらわれない個性豊かな面々が勢ぞろい。 核ミサイルを発射すると恫喝する北朝鮮を相手に 政略戦を繰り広げます。 個人的にお気に入りの登場人物は、 情に熱いヤクザ風の山本防衛大臣 終盤、ミサイルを発射すると脅しをかけてきた北朝鮮相手に 「やれるものならさっさとやってみぃ!」と 仁侠映画みたいな啖呵を切るシーンが面白い。 全体を通して、かなりご都合主義的ですが、 所々、考えされられることも多いし、最後のオチは感動します。 展開に意外性もありますし、 何より弱腰でない日本の姿は読んでいて気持ちいい。 でも、あまりにリアリティがなさすぎるので☆4つ。 | ||||
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