M/Tと森のフシギの物語

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評判

M/Tと森のフシギの物語の評価:

4.60/5点 レビュー 15件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 21〜40 2/3ページ
No.40
(5pt)

奇妙すぎて、どう読んだらいいのか分からない

自分がこれまで読んできた小説と比べると、奇妙このうえない小説だ。奇妙このうえない理由を、この小説の真似をちょっとしながら書き連ねてみる。
この奇妙このうえないと僕が感じる小説は、特定の人物に感情移入をして読むものではない。だから、一般的な小説で得られるものがこの奇妙このうえない小説では得られないのだが、
それ以前にまず感じるのは、物語というよりはある村の歴史書を読んでいるのに近い感覚が喚起されるということだ。
また、語り手の思考が前面に出た文章でありながら、文章に前面に出ている語り手をクッキリとしたイメージで捉えたうえで読み進めることができない。
それに普通なら不必要に思われるほど、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねながら、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねられている出来事の全貌がなかなか描かれないのも変わっている。
そして最初に書いた、この奇妙このうえない小説が特定の人物に感情移入をして読む話ではないことで得られないものというのは、カタルシスのことだ。
「この小説には他にもないものがあるね?」
「うん、こういう会話形式の文章はまったく出てこないね。会話そのものがないからね。」
この小説は架空の村の歴史を、それが語られた昔話や伝説という架空の物語を分析することを通して描き出す。というなんとも変わった構造をしている。
自分の知っている小説とはあまりに違っているので、どう読んだらいいのやら分からない。
分からないのに評価を下げるのはおかしいので、星5つにした。
M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー)より
4002600017
No.39
(5pt)

奇妙すぎて、どう読んだらいいのか分からない

自分がこれまで読んできた小説と比べると、奇妙このうえない小説だ。奇妙このうえない理由を、この小説の真似をちょっとしながら書き連ねてみる。
この奇妙このうえないと僕が感じる小説は、特定の人物に感情移入をして読むものではない。だから、一般的な小説で得られるものがこの奇妙このうえない小説では得られないのだが、
それ以前にまず感じるのは、物語というよりはある村の歴史書を読んでいるのに近い感覚が喚起されるということだ。
また、語り手の思考が前面に出た文章でありながら、文章に前面に出ている語り手をクッキリとしたイメージで捉えたうえで読み進めることができない。
それに普通なら不必要に思われるほど、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねながら、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねられている出来事の全貌がなかなか描かれないのも変わっている。
そして最初に書いた、この奇妙このうえない小説が特定の人物に感情移入をして読む話ではないことで得られないものというのは、カタルシスのことだ。
「この小説には他にもないものがあるね?」
「うん、こういう会話形式の文章はまったく出てこないね。会話そのものがないからね。」
この小説は架空の村の歴史を、それが語られた昔話や伝説という架空の物語を分析することを通して描き出す。というなんとも変わった構造をしている。
自分の知っている小説とはあまりに違っているので、どう読んだらいいのやら分からない。
分からないのに評価を下げるのはおかしいので、星5つにした。
M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫)より
4062756080
No.38
(5pt)

奇妙すぎて、どう読んだらいいのか分からない

自分がこれまで読んできた小説と比べると、奇妙このうえない小説だ。奇妙このうえない理由を、この小説の真似をちょっとしながら書き連ねてみる。
この奇妙このうえないと僕が感じる小説は、特定の人物に感情移入をして読むものではない。だから、一般的な小説で得られるものがこの奇妙このうえない小説では得られないのだが、
それ以前にまず感じるのは、物語というよりはある村の歴史書を読んでいるのに近い感覚が喚起されるということだ。
また、語り手の思考が前面に出た文章でありながら、文章に前面に出ている語り手をクッキリとしたイメージで捉えたうえで読み進めることができない。
それに普通なら不必要に思われるほど、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねながら、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねられている出来事の全貌がなかなか描かれないのも変わっている。
そして最初に書いた、この奇妙このうえない小説が特定の人物に感情移入をして読む話ではないことで得られないものというのは、カタルシスのことだ。
「この小説には他にもないものがあるね?」
「うん、こういう会話形式の文章はまったく出てこないね。会話そのものがないからね。」
この小説は架空の村の歴史を、それが語られた昔話や伝説という架空の物語を分析することを通して描き出す。というなんとも変わった構造をしている。
自分の知っている小説とはあまりに違っているので、どう読んだらいいのやら分からない。
分からないのに評価を下げるのはおかしいので、星5つにした。
M/Tと森のフシギの物語 Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語より
4000001981
No.37
(5pt)

奇妙すぎて、どう読んだらいいのか分からない

自分がこれまで読んできた小説と比べると、奇妙このうえない小説だ。奇妙このうえない理由を、この小説の真似をちょっとしながら書き連ねてみる。
この奇妙このうえないと僕が感じる小説は、特定の人物に感情移入をして読むものではない。だから、一般的な小説で得られるものがこの奇妙このうえない小説では得られないのだが、
それ以前にまず感じるのは、物語というよりはある村の歴史書を読んでいるのに近い感覚が喚起されるということだ。
また、語り手の思考が前面に出た文章でありながら、文章に前面に出ている語り手をクッキリとしたイメージで捉えたうえで読み進めることができない。
それに普通なら不必要に思われるほど、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねながら、起きた出来事の名前と概要を何度も書き連ねられている出来事の全貌がなかなか描かれないのも変わっている。
そして最初に書いた、この奇妙このうえない小説が特定の人物に感情移入をして読む話ではないことで得られないものというのは、カタルシスのことだ。
「この小説には他にもないものがあるね?」
「うん、こういう会話形式の文章はまったく出てこないね。会話そのものがないからね。」
この小説は架空の村の歴史を、それが語られた昔話や伝説という架空の物語を分析することを通して描き出す。というなんとも変わった構造をしている。
自分の知っている小説とはあまりに違っているので、どう読んだらいいのやら分からない。
分からないのに評価を下げるのはおかしいので、星5つにした。
M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)より
400311972X
No.36
(5pt)

大江は気難しい政治人だと思っている若い世代に。

タイトルからして決してとっつきやすい作品では必ずしもないですが、しかしやはり大江はなにより作家としてものすごい腕を持っていたんだということがわかると思います。
近年政治的な発言ばかり取り上げられ、なんだか偏屈な昔の知識人とステレオタイプで気に入らないなと、特に大江の作品に触れてこなかった若い世代の方は感じているかもしれませんが、一度それは置いておいて小説をよんでみてほしいです。政治人大江が気に入らない人でも、きっとどこか響くものがあるのではないでしょうか。
M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー)より
4002600017
No.35
(5pt)

大江は気難しい政治人だと思っている若い世代に。

タイトルからして決してとっつきやすい作品では必ずしもないですが、しかしやはり大江はなにより作家としてものすごい腕を持っていたんだということがわかると思います。
近年政治的な発言ばかり取り上げられ、なんだか偏屈な昔の知識人とステレオタイプで気に入らないなと、特に大江の作品に触れてこなかった若い世代の方は感じているかもしれませんが、一度それは置いておいて小説をよんでみてほしいです。政治人大江が気に入らない人でも、きっとどこか響くものがあるのではないでしょうか。
M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫)より
4062756080
No.34
(5pt)

大江は気難しい政治人だと思っている若い世代に。

タイトルからして決してとっつきやすい作品では必ずしもないですが、しかしやはり大江はなにより作家としてものすごい腕を持っていたんだということがわかると思います。
近年政治的な発言ばかり取り上げられ、なんだか偏屈な昔の知識人とステレオタイプで気に入らないなと、特に大江の作品に触れてこなかった若い世代の方は感じているかもしれませんが、一度それは置いておいて小説をよんでみてほしいです。政治人大江が気に入らない人でも、きっとどこか響くものがあるのではないでしょうか。
M/Tと森のフシギの物語 Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語より
4000001981
No.33
(5pt)

大江は気難しい政治人だと思っている若い世代に。

タイトルからして決してとっつきやすい作品では必ずしもないですが、しかしやはり大江はなにより作家としてものすごい腕を持っていたんだということがわかると思います。
近年政治的な発言ばかり取り上げられ、なんだか偏屈な昔の知識人とステレオタイプで気に入らないなと、特に大江の作品に触れてこなかった若い世代の方は感じているかもしれませんが、一度それは置いておいて小説をよんでみてほしいです。政治人大江が気に入らない人でも、きっとどこか響くものがあるのではないでしょうか。
M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)より
400311972X
No.32
(5pt)

予想以上におもしろかった作品

初め難しい本やなと思いながら読んでいましたが、麼ガタリ 

初め難しいと思いながら読んでいましたが、物語の骨子が見えかけてからは一気に読めました。物語に引き付けられて次々夢中になって読み進みました。
大江さんの作品なので軽くはありませんが、小説の苦手な僕でも読めたので皆さんにオススメします。今はm/tとよくにた、同時代ゲームを読み初めています。
M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー)より
4002600017
No.31
(5pt)

予想以上におもしろかった作品

初め難しい本やなと思いながら読んでいましたが、麼ガタリ 

初め難しいと思いながら読んでいましたが、物語の骨子が見えかけてからは一気に読めました。物語に引き付けられて次々夢中になって読み進みました。
大江さんの作品なので軽くはありませんが、小説の苦手な僕でも読めたので皆さんにオススメします。今はm/tとよくにた、同時代ゲームを読み初めています。
M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫)より
4062756080
No.30
(5pt)

予想以上におもしろかった作品

初め難しい本やなと思いながら読んでいましたが、麼ガタリ 

初め難しいと思いながら読んでいましたが、物語の骨子が見えかけてからは一気に読めました。物語に引き付けられて次々夢中になって読み進みました。
大江さんの作品なので軽くはありませんが、小説の苦手な僕でも読めたので皆さんにオススメします。今はm/tとよくにた、同時代ゲームを読み初めています。
M/Tと森のフシギの物語 Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語より
4000001981
No.29
(5pt)

予想以上におもしろかった作品

初め難しい本やなと思いながら読んでいましたが、麼ガタリ 

初め難しいと思いながら読んでいましたが、物語の骨子が見えかけてからは一気に読めました。物語に引き付けられて次々夢中になって読み進みました。
大江さんの作品なので軽くはありませんが、小説の苦手な僕でも読めたので皆さんにオススメします。今はm/tとよくにた、同時代ゲームを読み初めています。
M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)より
400311972X
No.28
(4pt)

「大きい、ひとしずくの涙」

大江作品のなかでも特に海外でよく読まれているという、『M/Tと森のフシギの物語』が岩波文庫から出ました。編集付記によると、岩波文庫版では従来の本文と解説が改訂され、大江氏による新しいあとがきが加わったそうです。
大江作品は難解なものが多くありますが、この小説は文章が読みやすいし内容もわかりやすいと思いました。丁寧なです・ます調や方言からなる文体に、なんとも言えない優しさや温かみを感じました。

この小説の大部分は、森のなかの盆地で語り継がれる伝承が占めています。伝承では森のなかで戦争や神隠しが起こったりして、宮崎駿監督のアニメ映画のようだと思いました。神話と史実、日常と非日常が交錯するような伝承が、話が進むにつれて「僕」たちの生きる現代へとゆるやかにつながっていきます。そして「僕」たちの現代もまた、子供たちが生きる未来へと受け継がれていきます。
めまぐるしい日常に追われる現代人が忘れがちな、歴史や共同体や自然の大切さに触れることができる感動的な小説でした。小野正嗣氏による巻末解説も、非常に感動的な名文だと思いました。
M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー)より
4002600017
No.27
(4pt)

「大きい、ひとしずくの涙」

大江作品のなかでも特に海外でよく読まれているという、『M/Tと森のフシギの物語』が岩波文庫から出ました。編集付記によると、岩波文庫版では従来の本文と解説が改訂され、大江氏による新しいあとがきが加わったそうです。
大江作品は難解なものが多くありますが、この小説は文章が読みやすいし内容もわかりやすいと思いました。丁寧なです・ます調や方言からなる文体に、なんとも言えない優しさや温かみを感じました。

この小説の大部分は、森のなかの盆地で語り継がれる伝承が占めています。伝承では森のなかで戦争や神隠しが起こったりして、宮崎駿監督のアニメ映画のようだと思いました。神話と史実、日常と非日常が交錯するような伝承が、話が進むにつれて「僕」たちの生きる現代へとゆるやかにつながっていきます。そして「僕」たちの現代もまた、子供たちが生きる未来へと受け継がれていきます。
めまぐるしい日常に追われる現代人が忘れがちな、歴史や共同体や自然の大切さに触れることができる感動的な小説でした。小野正嗣氏による巻末解説も、非常に感動的な名文だと思いました。
M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫)より
4062756080
No.26
(4pt)

「大きい、ひとしずくの涙」

大江作品のなかでも特に海外でよく読まれているという、『M/Tと森のフシギの物語』が岩波文庫から出ました。編集付記によると、岩波文庫版では従来の本文と解説が改訂され、大江氏による新しいあとがきが加わったそうです。
大江作品は難解なものが多くありますが、この小説は文章が読みやすいし内容もわかりやすいと思いました。丁寧なです・ます調や方言からなる文体に、なんとも言えない優しさや温かみを感じました。

この小説の大部分は、森のなかの盆地で語り継がれる伝承が占めています。伝承では森のなかで戦争や神隠しが起こったりして、宮崎駿監督のアニメ映画のようだと思いました。神話と史実、日常と非日常が交錯するような伝承が、話が進むにつれて「僕」たちの生きる現代へとゆるやかにつながっていきます。そして「僕」たちの現代もまた、子供たちが生きる未来へと受け継がれていきます。
めまぐるしい日常に追われる現代人が忘れがちな、歴史や共同体や自然の大切さに触れることができる感動的な小説でした。小野正嗣氏による巻末解説も、非常に感動的な名文だと思いました。
M/Tと森のフシギの物語 Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語より
4000001981
No.25
(4pt)

「大きい、ひとしずくの涙」

大江作品のなかでも特に海外でよく読まれているという、『M/Tと森のフシギの物語』が岩波文庫から出ました。編集付記によると、岩波文庫版では従来の本文と解説が改訂され、大江氏による新しいあとがきが加わったそうです。
大江作品は難解なものが多くありますが、この小説は文章が読みやすいし内容もわかりやすいと思いました。丁寧なです・ます調や方言からなる文体に、なんとも言えない優しさや温かみを感じました。

この小説の大部分は、森のなかの盆地で語り継がれる伝承が占めています。伝承では森のなかで戦争や神隠しが起こったりして、宮崎駿監督のアニメ映画のようだと思いました。神話と史実、日常と非日常が交錯するような伝承が、話が進むにつれて「僕」たちの生きる現代へとゆるやかにつながっていきます。そして「僕」たちの現代もまた、子供たちが生きる未来へと受け継がれていきます。
めまぐるしい日常に追われる現代人が忘れがちな、歴史や共同体や自然の大切さに触れることができる感動的な小説でした。小野正嗣氏による巻末解説も、非常に感動的な名文だと思いました。
M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)より
400311972X
No.24
(5pt)

1994年度ノーベル文学賞受賞作品が2014年岩波文庫で再刊!

”−とんとある話。あったか無かったかは知らねども、昔のことなれば無かった事もあったにして聴かねばならぬ。よいか? −うん!”
という語り口で、語られる村の歴史を、古老からの話を一緒に聴いているようにして読んでいくと、村の創建期の話が神世の話として語られ、復興期、幕末・明治期、戦中・戦後、と時代を順次、下ってくる中で、各時代で活躍する人物(M(メイトリアーク)としての「オシコメ」やT(トリックスター)としての「壊す人」などとして)が生まれ変わりを意識する描き方で出て来ます。
ここには、祖母に代表される村人らの伝承としての死生観−死ねば森の高みに上って、樹木の根方にとどまり、やがてまた降りてくる−があります。
”なぜそのような繰りかえしがあるかといいますならば、それは魂がみがかれて、「森のフシギ」のなかにあった、もとのいのちに戻れるまで、清らかになるためやと思いますが!”(p.403)

現代に至ると、遠い昔から語られる分、現在を越えて(はみ出して)、意識は未来にまで伸びる感覚が残り、自分も悠久の流れの一部であることを実感させられる良い作品だと思いました。

「今度は『M/Tと森のフシギの物語』に対して、そうではないと異化の声を発しつつ『同時代ゲーム』にたちかえってくれる批評家、読者が現われてくれればどんなに倖せだろう・・・・・・」(『私という小説家の作り方』 (新潮文庫,2001/4)、P.98)という作者の言葉にしたがって、『同時代ゲーム』を読んでみようかと思います。

今回『M/T』を手にしたのは、前月の『自選短篇』があったからで、岩波文庫編集者の選択眼に感謝!です。
M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (同時代ライブラリー)より
4002600017
No.23
(5pt)

1994年度ノーベル文学賞受賞作品が2014年岩波文庫で再刊!

”−とんとある話。あったか無かったかは知らねども、昔のことなれば無かった事もあったにして聴かねばならぬ。よいか? −うん!”
という語り口で、語られる村の歴史を、古老からの話を一緒に聴いているようにして読んでいくと、村の創建期の話が神世の話として語られ、復興期、幕末・明治期、戦中・戦後、と時代を順次、下ってくる中で、各時代で活躍する人物(M(メイトリアーク)としての「オシコメ」やT(トリックスター)としての「壊す人」などとして)が生まれ変わりを意識する描き方で出て来ます。
ここには、祖母に代表される村人らの伝承としての死生観−死ねば森の高みに上って、樹木の根方にとどまり、やがてまた降りてくる−があります。
”なぜそのような繰りかえしがあるかといいますならば、それは魂がみがかれて、「森のフシギ」のなかにあった、もとのいのちに戻れるまで、清らかになるためやと思いますが!”(p.403)

現代に至ると、遠い昔から語られる分、現在を越えて(はみ出して)、意識は未来にまで伸びる感覚が残り、自分も悠久の流れの一部であることを実感させられる良い作品だと思いました。

「今度は『M/Tと森のフシギの物語』に対して、そうではないと異化の声を発しつつ『同時代ゲーム』にたちかえってくれる批評家、読者が現われてくれればどんなに倖せだろう・・・・・・」(『私という小説家の作り方』 (新潮文庫,2001/4)、P.98)という作者の言葉にしたがって、『同時代ゲーム』を読んでみようかと思います。

今回『M/T』を手にしたのは、前月の『自選短篇』があったからで、岩波文庫編集者の選択眼に感謝!です。
M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (講談社文庫)より
4062756080
No.22
(5pt)

1994年度ノーベル文学賞受賞作品が2014年岩波文庫で再刊!

”−とんとある話。あったか無かったかは知らねども、昔のことなれば無かった事もあったにして聴かねばならぬ。よいか? −うん!”
という語り口で、語られる村の歴史を、古老からの話を一緒に聴いているようにして読んでいくと、村の創建期の話が神世の話として語られ、復興期、幕末・明治期、戦中・戦後、と時代を順次、下ってくる中で、各時代で活躍する人物(M(メイトリアーク)としての「オシコメ」やT(トリックスター)としての「壊す人」などとして)が生まれ変わりを意識する描き方で出て来ます。
ここには、祖母に代表される村人らの伝承としての死生観−死ねば森の高みに上って、樹木の根方にとどまり、やがてまた降りてくる−があります。
”なぜそのような繰りかえしがあるかといいますならば、それは魂がみがかれて、「森のフシギ」のなかにあった、もとのいのちに戻れるまで、清らかになるためやと思いますが!”(p.403)

現代に至ると、遠い昔から語られる分、現在を越えて(はみ出して)、意識は未来にまで伸びる感覚が残り、自分も悠久の流れの一部であることを実感させられる良い作品だと思いました。

「今度は『M/Tと森のフシギの物語』に対して、そうではないと異化の声を発しつつ『同時代ゲーム』にたちかえってくれる批評家、読者が現われてくれればどんなに倖せだろう・・・・・・」(『私という小説家の作り方』 (新潮文庫,2001/4)、P.98)という作者の言葉にしたがって、『同時代ゲーム』を読んでみようかと思います。

今回『M/T』を手にしたのは、前月の『自選短篇』があったからで、岩波文庫編集者の選択眼に感謝!です。
M/Tと森のフシギの物語 Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語より
4000001981
No.21
(5pt)

1994年度ノーベル文学賞受賞作品が2014年岩波文庫で再刊!

”−とんとある話。あったか無かったかは知らねども、昔のことなれば無かった事もあったにして聴かねばならぬ。よいか? −うん!”
という語り口で、語られる村の歴史を、古老からの話を一緒に聴いているようにして読んでいくと、村の創建期の話が神世の話として語られ、復興期、幕末・明治期、戦中・戦後、と時代を順次、下ってくる中で、各時代で活躍する人物(M(メイトリアーク)としての「オシコメ」やT(トリックスター)としての「壊す人」などとして)が生まれ変わりを意識する描き方で出て来ます。
ここには、祖母に代表される村人らの伝承としての死生観−死ねば森の高みに上って、樹木の根方にとどまり、やがてまた降りてくる−があります。
”なぜそのような繰りかえしがあるかといいますならば、それは魂がみがかれて、「森のフシギ」のなかにあった、もとのいのちに戻れるまで、清らかになるためやと思いますが!”(p.403)

現代に至ると、遠い昔から語られる分、現在を越えて(はみ出して)、意識は未来にまで伸びる感覚が残り、自分も悠久の流れの一部であることを実感させられる良い作品だと思いました。

「今度は『M/Tと森のフシギの物語』に対して、そうではないと異化の声を発しつつ『同時代ゲーム』にたちかえってくれる批評家、読者が現われてくれればどんなに倖せだろう・・・・・・」(『私という小説家の作り方』 (新潮文庫,2001/4)、P.98)という作者の言葉にしたがって、『同時代ゲーム』を読んでみようかと思います。

今回『M/T』を手にしたのは、前月の『自選短篇』があったからで、岩波文庫編集者の選択眼に感謝!です。
M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)より
400311972X