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(短編集)

息吹



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【この小説が収録されている参考書籍】
息吹

息吹の評価: 4.18/5点 レビュー 51件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 1~20 1/3ページ
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No.51:
(4pt)

読み手のレベルが問われる作品集。表題作が試金石。

ハイレベルな作品集であるのは疑いもない。アマゾンレビューも絶賛の声で溢れ返っている。が、私には絶賛は出来ない。自分のレベルでは、理解出来ない作品もあるからだ。

  個人的には、表題作が厳しかった。書いてある内容がわからないわけではないし、SFマインドをくすぐる傑作であるのも理解出来る。が、残念ながら、私の心には響かなかったのだ。他にも宗教的に面白さが理解出来ない作品があった。作品の出来とは別に、読み手としてレベルが足らなかった感じ。

  逆にストーリー性のある作品は、非常に楽しめた。何と言うか、ある意味下世話な内容が、読み手としての私のレベルに合った感じ。

  読み手のレベルが問われる作品集で、背伸びしても駄目。表題作が試金石と思う。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.50:
(1pt)

カバーが折れてます。

新品で購入しましたが、カバーが折れ曲がってました。まあ、Amazonなんて本に対する愛情なんて0なので諦めます。反省点としてはAmazonで新刊を購入した自分の愚かさです。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.49:
(4pt)

哲学的な感じはあるが、それがSFというものだろう

なかなか哲学的なSF中短編集だった。私には理解できない哲学的というか宗教的というか、一般的な日本人には概念として理解しづらい作品もあった。まあ、あまり深く考えないで、そういう世界があることを受け入れてから作品を楽しむ分には、どの作品も、いいところに自分を連れて行ってくれる。世の中を理解するのに、ひとつ階段を上がったような成長さえ感じる(成長したかどうかは別の話)。個人的に気に入った作品は、ドラえもんの秘密道具的なタイムマシンがある世界を描く「商人と錬金術師の門」。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.48:
(3pt)

テイスト合わず

こういう小説が好きな人にとっては面白いのかもしれないが、私のテイストには合わなかった。

美味しいと評判の飲食店に行ったら、料理が舌に合わなかった感じ。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.47:
(5pt)

おもしろかった。

テッド・チャンの『息吹』

1作目は、「証人と錬金術師の門」歳月を隔てて一つの門があった。過去にも未来へも行けるが、あったことはなかったことにできないし、なかったことはあったことにできないのだった。この門をくぐった人物たちの物語だった。とても感心させられる物語だった。ハヤカワSF文庫の時間SFアンソロジー『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』でも読んでいた。

2作目は、「息吹」主人公は人間ではない。機械人間である。空気圧の差で思考する機械である。一体の機械人間が自分を解剖してわかったことだった。いつか空気圧が平衡状態になって、自分たちが二度と思考できなくなる日がくることを知った。ハヤカワSF文庫の『SFマガジン700 創刊700号記念アンソロジー 海外篇』でも読んだ。

3作目は、「予期される未来」予言機なるものがある。スイッチを入れるまえに光るのである。そこから、人々は3分の1が思考停止状態に陥った。思考停止状態に陥るのも運命だった。それは誰に訪れるかわからない。自由選択の余地のないものである。

4作目は、「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」コンピューター内で学習能力のあるキャラクターたちを育てている主人公。キャラクターは法人になりたがった。キャラクターたちはセックスを目的とする会社と契約するのを良しとした。ハヤカワSF文庫の『2010年代海外SF傑作選』でも読んだ。

5作目は、「デイシー式全自動ナニー」数学者デイシーが開発した全自動のお手伝いさんロボットの話。博士は自分の子を育てさせた。その子も数学者となり、全自動のお手伝いさんを改良して自分の子を育てさせた。一時期、養護施設に入れたが、ふたたび全自動のお手伝いさんに自分の子の面倒を見させた。

6作目は、「偽りのない事実、偽りのない気持ち」デジタル記憶というのがあって、客観的な事実を記憶しているのだが、主観的な事実とは異なっていた。人間は物語でできている。主人公は自分が客観的な事実、デジタル記憶と違っている主観的な事実のもとで生きているのを実感している。

7作目は、「大いなる沈黙」オウムが知能を持っている。彼ら自身の神話を持っているという話。

8作目は、「オムファロス」考古学者が主人公。地球を創造した神について、新しい天文学の発見から考察する。

さいごの9作目は、「不安は自由のめまい」プリズムという名前の機械を使って、パラレル・ワールドの人間と情報のやりとりをする社会。そこでは、パラレル・ワールドにいる自分とも会話できたりする。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.46:
(5pt)

いつまでも覚えていそうな粘着性の高い短編集

書店で目立つ場所に置いてあり深く考えずに購入しました。恥ずかしながらテッド・チャンのことをよく知らず本書で初めて読みましたが、とても満足しています。

本書は9つの短編が盛り込まれていますが、それぞれがとてもユニークで粘着性があり、ストーリーやそこから浮かび上がる情景を当分忘れないだろうなと感じました。クライマックス感やラストの驚きなどはないかもしれませんが、まるでカズオ・イシグロ作品のような静かな深い感動を与えてくれる作品とも思いました。さらに言えば、SF作品というよりは未来社会の課題や機会を純文学作家がSF調で書きました、というような印象すら持ちました。時間や空間、自由意思などを哲学的に扱う点は、ミヒャエル・エンデ作品をほうふつさせます。ただエンデ作品よりはだいぶリアリティ度が高いですね。AIや量子コンピュータなどの進化によって近未来に実現していそうなストーリーが描かれています。

本書のタイトルになっている「息吹」という作品も非常に面白かったですが、私が個人的に最も興味を持ったのは「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」です。これは長編とでもいえるような分量なのですが、AIが進化し、バーチャル世界だけでなく、フィジカル世界にもハードウェアをまとって登場するのは時間の問題です(というかすでにまとっているロボット犬などもいる)。そのような新しい「存在」が一般社会に浸透した世界観がかなりリアリティをもって語られていて、いろいろと考えさせられました。もはやSF作品を超えて、学校の哲学や社会学、心理学などの授業でも教材として取り上げられるべきではないかと感じました。

繰り返しになりますが、あっと驚くような結末や、クライマックス感には乏しいかもしれませんが、感動が長時間持続するような、味わい深い短編集でした。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.45:
(4pt)

SFを土台とした人間の心の在り様

面白い!!と思える作品は全体の半分くらい。商人と錬金術師の門・偽りのない事実、偽りのない気持ち・不安は自由のめまいは特に面白いと感じた。人間に扱いきれない技術、道具が出てきたときにそれをどう扱うか人の心の在り様が描かれている。AI、テクノロジーが進歩しても人間は進化も進歩もしない。少し哲学的な話も多くそういった話が好きな人にはオススメ。若い時に読むのと40代、50代になってから読むのとで作品の感じ方がまた変わってきそうで面白い。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.44:
(5pt)

エントロピーを食い物にして自由意思に遊ぶ

アイディアはSFですが問われているのはいまの私たちのアイデンティティーなのですよね。

機械学習と経験と記憶と表現と、ヒトたらしめるものとは何かということはもう過去の憧憬で、では私は何をするのか、と考えさせられました。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.43:
(3pt)

表題作が気に入った

作品によって好みが大きく分かれる短編集です。
止まらなくなるような読書体験というのは3作品くらいでした。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.42:
(5pt)

久しぶりの読書にもピッタリ

折りたたみスマホを購入して、何か小説を読みたいと思い
購入。わかりやすい話から想像力を働かせないと何を語っているのかわからない話まで、どっぷりと世界観にハマって楽しめた。SFでありながら近年のデジタル技術の発展によってありうるかもと思える話も多くて、楽しめました。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.41:
(5pt)

面白い。

SF入門にどうぞ。短編集なので読みやすいです。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.40:
(4pt)

なかなか不思議な世界が描かれており楽しめる

PodcastのRebuildで紹介されていた作品があったのでテッド・チャンさんの作品を読ませていただきました。正直あまりSF小説はこの年齢になってからは読む気が起きませんでしたが、この作品は久々に興味深く読むことができました。

全体は短編集なのであっという間に読み終えることができるのみならず、それぞれの作品ごとに考えさせられる場面が多いです。今の自分の生活や今後の世界観をふりかえるのにも非常によい本です。単なるSFもので「面白い」というだけの作品ではないので「おとな」にオススメできる作品です。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.39:
(1pt)

短編なのに疲れました^^;

テレビでも取り上げられてたし、このサイトのレビューも高得点だってので、久々に本屋で購入しました。
星新一や筒井康隆などのSF短編ものが好物なので楽しみにしてましたが、ガッカリでした。
まだ、表題作の息吹しか読んでませんが、ものすごくつまらなかったです。逆にどこが面白いのか教えてほしいです。
他の作品もおいおい読もうかと思いますが、表題作の出来からして、あまり期待しないで読もうと思います。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.38:
(4pt)

表題作はいい その他が佳作

前著が大変面白かったので購入。『息吹』は物語のテーマが判った瞬間の興奮が『あなたの人生の物語』に通じる所があり、まぎれもない傑作だと思います。惜しむらくはこれに匹敵する作品が他の収録作に見当たらなかったこと。前著では表題作である『あなたの〜』を頂点に置きつつも、その他の『絶望とは神の不在なり』『ゼロで割る』『七十ニ文字』などそれぞれ妙味があり楽しく読めたので、比較してしまうと今作は満足度としては一歩譲ります。ただ『息吹』は広く読まれるべき名作。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
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No.37:
(5pt)

至高のSF短編集

読み終わった後に満足感がじんわり広がる
そんなSF
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.36:
(2pt)

期待は裏切られた

この書籍はKindle版で1800円を超える。当然それに見合った面白さを期待し購入したのだが、その期待はあっさりと裏切られた。あくまで私個人の感想だが、今までSFを含めこれ程つまらない小説を読んだことがない。とにかく盛り上がらない。どうでもいい冗長な文章が延々と続く。それでも、最終的に面白ければいいのだが、ハッキリ言ってつまらない。特に4つめの短編には辟易した。多分この作家の文体スタイルは私に向いていないんだと思う。もうこの作家の作品を二度と読むことはないだろう。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.35:
(5pt)

これが本来のSFの真骨頂

現実世界の延長にあるアイデアを基に、「それが本当にあったらその世界で人はどう生きてるか」ということを紡ぐことこそSFの真骨頂と思うのですが、そういう意味では「真のSF」らしい、SFでしか描けない、本来SFの描くべき物語が並んでいます。
タイムトラベルとかAIとかパラレルワールドとか、SFで「使い古された」アイデアの一つ一つに新たな(しかも見事な)回答を用意し、なおかつ「そこで生きる人々」の内面に深く切り込む手腕は、見事と言う他ありません。
宇宙人との戦いとかスリルとかサスペンスとかは無縁の、思索の海にゆったり浸かるような世界観。ちょっと星新一さんのショートショートを思い出すのですが、あのアイデアを基に「もう一歩」踏み込んだ感じとでも言えばいいんでしょうか。ある意味では「映画化」とか想定されない、小説らしい小説だとも言えます。
むかし星新一さんの本好きだったなーという方。タイムマシンで時間だけを移動して過去に戻ったら真空の宇宙空間に出ちゃうんじゃないの、と疑問を抱いたことのある方。数あるパラレルワールドのどこかにはもっとうまく人生を生きた自分がいるんじゃないかと夢想したことのある方。スターウォーズがSFにジャンル分けされることに今イチ納得いかない方。
そして「ちょっと静かな気持ちで読書したいな」と思ってる貴方。
そんな貴方、もしおられたら気合入れてお勧めします!
ドキドキワクワクのスケールでっかいSFをお望みの方は、他の本にした方がいいですwww
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.34:
(3pt)

静かなSF

寡作の著者のSF短編集。全短編とも、違う可能性、違う世界、違う視点を、どこか悲しい、物静かなタッチで描いたものかと思いますが、最初の2篇『商人と錬金術師の門』『息吹』が特に印象に残りました。

 前作『あなたの人生の物語』を映画化した「メッセージ」も観てみたいと思います。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.33:
(5pt)

17年待った甲斐がある傑作

まだ全部読了していませんが、前作の『あなたの人生の物語』から17年、待っただけの甲斐ある
傑作だと思います。粗製乱造で作品を作るのではなく、練りに練られて凝縮された短編小説集だと
思わせてくれるのでじっくり一作ずつ向き合って楽しみたい書籍です。
SFというジャンルでくくってしまうのは勿体ない、すべての読書好きに読んで欲しいです。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996
No.32:
(3pt)

世界に入り込んで

それぞれの世界設定が違っていて、その世界に入り込むのに考えすぎず流されるまま読んだ方が入りやすい。
各世界ごとにちゃんと、リアルに描いてありファンタシーっぽさがなくて、私は好きです。
息吹Amazon書評・レビュー:息吹より
4152098996

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