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すみれ荘ファミリア
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すみれ荘ファミリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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この本は、異なる背景を持つ人々が集うアパート「すみれ荘」での日常と交流を描いたハートウォーミングな物語です。この作品は、登場人物たちの個性が光るエピソードを通じて、家族とは血のつながりだけではなく、支え合い、共に成長する関係であることを美しく表現しています。 物語の中心は、すみれ荘の住人たちの日々の小さな出来事や、彼らが直面するさまざまな挑戦です。共感を誘うキャラクターたちが直面する問題は、読者にとっても身近なものが多く、彼らの解決策や成長が温かい気持ちを呼び起こします。 また、『すみれ荘ファミリア』は、コミュニティの重要性と人との繋がりがもたらす喜びを強調しており、誰もが自分の居場所を見つけられる希望のメッセージを伝えています。笑いと涙、そして愛が満ちたこの物語は、多くの読者にとって心の支えとなるでしょう。星5つの評価を与えるにふさわしい、感動的な作品です。 | ||||
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すみれ荘の住人の幸不幸をサスペンス調で綴ります。 最後はハッピーエンド? | ||||
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これの前に読んだ凪良さんの作品が良く、こちらも読んでみました。前半は淡々としていましたが、後半の展開に引き込まれました。暗いと言う方がいましたが、確かに暗いのかもしれないですが、人の心はいつも前向きで楽しい事ばかりではないと思うので、こんな感情あるなと共感したり、分からない感情もこう言うのもあるかもしれないと思いながら読みました。凪良さんの作品は、選んで読みたいと思います。表紙は違いますが、新しい方を送ってもらえたと思います。 | ||||
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まさかの展開で翻弄されました。最後の恋愛成就の御札?は少し付けたしのような感じで内容が分からず 最初の芥が管理人の兄の自転車にぶつかるシーンからかなりミステリアスな住人達の奇怪な行動 普通でしたら考えられませんが凪良ゆうさんでの感覚で楽しませていただきました。 | ||||
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日本語、描写がとても良いです。 | ||||
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おすすめです。 とても読みやすく人間味のある登場事物で面白かったです。 | ||||
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タイトルを見たとき、下宿屋を舞台にしたハートウォーミングな人間ドラマなのかなぁ、と思っていたが、違った。読み進めるうちに、不穏な空気が充満してくるようで、息苦しくなってくる。各章立てが登場人物たちの「告白」という形をとっているが、語り手が替わるわけではなく、物語は淡々と進んでいく。その息苦しさというのは、とりもなおさず現代社会の生きづらさであったり、世間のしがらみであったり、家族の愛情の重軽であったりする。作者は、それを登場人物に重ねて、読者に突きつけてくるのである。各章で登場人物たちの隠されていた秘密が明かされるが、それによって全てが解決されるわけではない。しかし、そういう生きづらさを抱えている人なんだという共感を持つことができた。 それにしても「名前のない毒」青子の告白の章は衝撃的だった。以降の展開が急激過ぎて、追いついていくのに必死だった。それだけ読むのに夢中になっていたということなのだろう。気がつけば、あっという間に読み終えていた。主人公 和久井一吾と共に、事の顛末を見届けたという感じだ。 文庫版に収録された「表面張力」は、本編とはちょっと違った家族の話。寺の本家と二人の妻との関係に、家族の形について深く考えさせられた。 スリルやサスペンス、ラヴや胸キュン、ほっこりも涙もないが。何か充実したものが残った。純粋に読んでよかった。 | ||||
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主人公?であるアパート経営をしている和久井さんが、自転車で男をひいてしまい、なんやかんやでその男も同じ民宿に住むことに…しかもその男は何十年も前に別れた弟で芥という偽名で自分からぶつかってきていて…はたしてその目的は…というような導入でサスペンスのフィクション感がありますが、中にいる登場人物とお話は誰もが感じたことのあるようなとにかくリアルな内容になっています。 所詮生理でしょ?と周囲から軽く見られるpmsに苦しみながらも、割りきって自分の楽な居場所をつくっている美寿々ちゃん。 本人は親切のつもりだけれど実は女性蔑視のかたまりの居酒屋の大将、 夢を割りきり生活しているけど、夢を追いかけている人を追いかけて羨んでいる隼人、 自分を自分で認められず誰かに承認の判を求める青子、 フィクションである和久井さんと芥を通して彼らと会うのですが、見るフィルターを変えれば全く違う人になってしまうような…みんな不完全で、みんな誰かに依存してて、人には様々な顔があって。 誰かの何かですぐに不安になり落ちそうになるような細い道を歩いてる自分を、ほんのすこし肯定してくれるような、読んだ後すこしだけ心が軽くなる…そんな読み心地が気に入っている本です。 | ||||
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ほのぼのスタイルの小説。 フレンドリーな”すみれ荘”の住人をはじめとする、人々の秘めた内面を掘り起こしていくストーリー。 そして、様々に形成されている”愛”とはいったい何かと、問いかけている。 顔は表づらと裏づらがある。 理解していると思いつつも、実はそうではなかった。 ねじれた愛。 ひとの心模様、そのすべてを理解するのは難しい。 | ||||
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凪良さんの作品にはまり5作目。定価で売っていなかったすみれ荘ファミリア、文庫本として再販され、さらにその後の「表面張力」も収録されているとのことで楽しみに読み進め、一気に読了。 よかった。 「愛ゆえに、人は。」 「普通そうにしてても、みんな、誰にも見せない顔がある」 さまざまな登場人物の「愛」「見せない顔」が描かれています。どれも凪良さんの愛を感じます。 また、自分の考えが広がった気がします。 凪らさんの作品を読むと色んな人がいるということを痛感します。その度、色んな人に優しくなれる自分がいる気がします。 次回作も書かれているということでとても楽しみにしています。また、加筆修正し出し直していただいた講談社タイガさん、素敵な作品をありがとうございます。 | ||||
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凪良先生初期作になる程毒が強まる印象。 とても面白かったし、彼らの今後に幸あれという感想です。 ただ、どうにも読後は悪いですね。 仮面の奥には知らない顔が…というのは良くあるテーマですが、毒が強すぎて、主人公同様にダメージを受けてしまいました。 一見すると優しい世界なのに、蓋を開ければほぼ地獄ですから。 こうなると優しすぎる主人公の今後が心配で全然安心できない。 弟さんが守ってくれるんだろうけど、他人頼みで主人公が全く自衛をする気配がないのもやきもきする。娘さんや家族を守る為に強くなる所が見たかった。 | ||||
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「芥一二三」に作家は自分を投影しているように感じました。エログロ作家とあたかも自分の作品のBL路線を自嘲しながら、10年間この世界でやってきたことに誇りを持っている作家ならではの作品ではないかと思います。人の心と犯罪の関連性を推理小説風に組み上げた作品で、「流浪の月」の原型となる作品ですね。 | ||||
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読んだあと、なんとなく前向きな気持ちになれました。 | ||||
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私は「雨降りvega」とか「真夜中クロニクル 」がだいすきでして、切なーいBLを凪良先生には期待しておる一人です。 でも、美しい彼とかのちょっとコメディ系?も好きです。 本作は先生お得意のヒューマンドラマがBL抜きで綴られてて、ああ、勧善懲悪って無いんだなあ、どんな人でも心に闇をかかえて生きてるんだなあってしみじみしました。 フツーの話もおもしろいですが、やっぱりBLがいいなあと、腐ってる私は思いました。すいません。 | ||||
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恋愛についての愛は、「ああ、こういう愛し方もあるのか」という、TVで最近のニュースを見ている感じだが、親子の愛は、今、まさに私が感じている通り…。やはり、親子といえど相性があり、兄弟といえど優劣があり、相方が一方の子をだけに愛情をかけると、愛情の対象になれなかった子を不憫に思って、私がその分愛情を注いでやらなければと思う…。愛情とは、本当に綺麗な優しいものだけではないのだと痛感する。 この本を読んで、私が子供達に向ける愛情。私が親から受けた愛情。一般的な理想とする愛情…を考えさせられ、胸が苦しい。 やはり同じように感じ苦しむ人がいるのだと、とても考えさせられる本でした。 | ||||
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昨年講談社タイガで刊行された「神さまのビオトープ」を読んだ時は「他人からの理解を求めない愛の形」を真正面から描いた衝撃的内容と 実は作者の凪良ゆうが本来BL作家という事で二重に驚かされたのだけど、今回富士見L文庫で再び一般向け作品を発表すると聞いて 今度はどんな作品を見せてくれるのかと期待値高めで拝読。 物語の主人公・和久井一悟は母がオーナーである下宿屋「すみれ荘」の管理人を務める33歳。 妻を事故で亡くし、まともな会社勤めが務まらない極端な虚弱体質から娘も義父母に連れていかれたという寂しい境遇。 せめてもと娘に送る誕生日プレゼントを買った帰り道に漕いでいた自転車の前に歩道からよろけて倒れた男・芥を轢いた事で状況は一変。 骨折した右手が治るまでという事ですみれ荘に住む事になった芥だったが、和久井も同席した和久井の母親もある事実に気付く。 芥は両親の離婚で生き別れになった和久井の弟・央二だったのだ。 ライトノベル作家として食っているという芥の口述筆記を務めながら、 和久井は二十年以上音信不通だった弟が突然自分の前に姿を現した理由を何とか知ろうとするが…… ……おお、これはまた強烈な苦みと渋みの塊みたいな作品を仕上げてきたなあ。 読んでいる最中に何度となくえずきそうになるぐらいにエグい。 舞台が下宿屋で、ファミリアなんていう穏やかそうな感じのタイトルだっただけに落差がキツい。 表紙絵が主人公とその弟以外何故かお面を被っているのだけど、その意味に気付かないまま読むと色々痛い目に遭う。 構成の方は四章からなる短編連作形式に近い(後半の二章は一つの話の前後編っぽい部分があるけど) 各章で新しく加わった住人である芥を含めたすみれ荘の住人をメインキャラクターに据えてストーリーを展開させるという形式。 すみれ荘の住人は以下の通り、 玉城美寿々:26歳、重度のPMS(月経前症候群)に悩まされ一ヶ月の半分は肉体的・精神的苦痛で死んだように過ごすOL 平光隼人:27歳、かつては映研の部長を務めた番組制作会社のディレクター。軽薄な性格で美寿々といつも喧々諤々とやりあっている青年 上郷青子:36歳、すみれ荘一の古株であり、和久井を含めた三人にとってのお姉さん的存在。フラワーショップの店員 芥一二三:29歳、ライトノベル作家で作風はエロとグロがたっぷり目。感情がほぼ死んでおり他人とのやりとりで全く遠慮が無い男 ……と、ここまでは各登場人物の「表の顔」。 本作はそんなすみれ荘の住人および関係者の「裏の顔」を描く事に終始していると言っても良い。 裏が無いのは主人公である和久井だけだが、読者はその和久井の目を通じてそれまで各住人が互いに適度な距離を置いて過ごしてきた すみれ荘の平和で穏やかな風景が壊れていく様を延々と見せ付けられていく事になる。 第一章のPMSに悩まされながら付き合う男が次々と変わる「可愛い年下系」が好きという美寿々の話だけど、 一ヶ月の半分を痛みと鬱で食い尽くされて死んだ様に過ごさなければならず、一生に一度の恋にも破れた結果 彼女の辿り着いた「残りの半月は楽しい事しかしたくない。あたしに優しくない世界では本気の恋愛なんか楽しくない、 本気で付き合ったら嫌なあたしをいっぱい見せる事になる」という「恋愛観」というか「人生観」からして顔をしかめたくなる。 その上で気を寄せる美寿々が今付き合っているフリーターに近いバンドマンに金を貢いでいると知った近所の居酒屋店主が…… 健康に過ごせる身体という「みんな」が普通に持っている物をどうしても手に入れられない美寿々に対して 100%「みんな」の側からの視点で「俺は美寿々ちゃんの事を大切にするつもりだよ」と大セクハラ発言しまくる場面ときたらどうだ。 どうしても「みんなの側」に立てない人間に自分の「ふつう」を疑いも無しに「お前の為を思って言ってやってる」という傲慢。 前作「神さまのビオトープ」にも通じる「みんなの側の人間」の無理解・無遠慮・無思慮を嫌というほど感じさせてくれる。 でも、この第一章はまだ甘口、せいぜい「ちょい苦」くらい。 第二章の映画の夢を捨てたつもりで捨てられていなかった隼人のエピソードは更に強烈。 隼人が諦めた映画の道を諦めなかった旧友に対して隼人がぶつける嫉妬、悪意、そして虚栄に透けて見える 夢を諦めた人間の夢を追い続けて夢に手が届きそうになった仲間への「余裕の無さ」に目を白黒させられる。 ……が、一見して隼人の悪意に晒され続けていた好青年風味の旧友の裏の顔で完全に目がでんぐり返りを起こす事に。 ……そろそろ分かってきたと思うけど、この作品いわゆる「善人」は主人公の和久井を除けばただの一人も出てきません。 メインキャラからサブキャラまで全員「やな奴」で構成されてます。 それが最初から「ヤな奴」オーラ全開だと読む側も構えが取れるけど、必ず「困った所はあるけど普通に付き合えるレベルの人」という 「表の顔」を描いてから吐き気がするレベルの「裏の顔」を見せてくるので読んでいて何度となく「うわあ……」となる。 フィクションの世界ではハッピーな気分しか味わいたくないという方は回れ右をした方が賢明かと。 この「上げて落とす」という作者のイヤな性格が透けて見える趣向がクライマックスに達するのが三章から四章に掛けての展開。 これはもうサイコの世界。 すみれ荘に縛り付けられた和久井が長年悩まされ続けた体調不良の裏側も含めた人間の暗黒部分がこれでもかと描かれている。 「欲しても決して手に入らない物」を抱え続けた人間はかくも身勝手になるのかと唖然とさせられた。 美寿々の「楽しいだけの恋愛」や隼人の「映画人として生きる人生」という叶わぬ夢からくる身勝手さ、人間的醜さも見ていて辛かったが 三章以降で舞台の中央に立つ登場人物はケタが違う。ある意味底が抜けてしまっている。 そして二重の意味で和久井と読者を絶望に追いやるのが、この「身勝手」を振りまく人々はその悉くが「愛ゆえに」と 自分の動機を全面肯定してしまっているのだから救いがどこにも無い。 美寿々や隼人はまだ自分の行動がある種の「悪意」だと理解しているから救われるが、 一見して善人の様に描かれてきた人物の「愛」という善意の顔をした何かがグロテスクな独善へと結びつく様が 和久井と読者を絶望のどん底へとズリズリと蹴落とす展開へと繋がっている。 まさか二連発になっているエピローグですらもが暗黒展開になっていたとは…… 読んでいて思い出したのが藤子不二雄の短編SF「テレパ椎」である。 冴えないイラストレーターが拾った、手に持っているだけで他人の心を、それも当人が自覚していない深層心理まで暴く形で テレパシーで読み取らせてくれる話なのだけれども、 それまで周りに迷惑をかけながらも「みんな良い奴らばかりだなあ」と他人の善意を信じていた主人公が 本気で迷惑に思っていた周りの声や身勝手な身内の胸のうちを知る事でかつての善意に満ちていた世界を失うという苦い話だった。 思う様に生きられない虚弱な体に縛られながらも平和で穏やかなすみれ荘という小さい幸福な世界の住人だった和久井が その住人たちの裏の顔を突き付けられて楽園を追放される話だった本作はまさに凪良ゆう版の「テレパ椎」かと。 そんな和久井が何かしらの救いを得られたのかどうかは読んだ上で確認いただきたい。 「神さまのビオトープ」とは別の形で「他人には理解し得ない愛の形」というものを描いた一冊だったな、というのが読み終えての印象。 主人公である和久井と弟である芥の関係の変化にはBL作家らしさを感じないでも無かったが、割と普通に読めたかと。 なんとも苦々しい作品ではあるが、少なくとも高めに設定した読書前の期待値は遥かに超えた出来であった事は保証する。 | ||||
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他の本を買うつもりで本屋さんに行ったのに立ち読みしたら目的の本を買わずにこちらを買っていました・・・ すごく面白かったです!特に青子の章からどうなるのかハラハラしました。「青子さん、さまかさまか・・・!」と思いながら次が気になって読むのを止められませんでした。央二の章では泣けました。 最後は悩みがなくなってハッピーエンドというわけではないけど、皆悩みを抱えながらもその悩みとなんとか上手く折り合いをつけて生きていこうとするところがすごく良かったです。央二は本当に幸せになってほしいです。 この話が良かったのでこの作者さんのを読みたいと思ったのに他の作品はBLばかりだったのが残念です。また、今回のようは話を書いて頂きたいです。ただ、BLも評判が良さそうので時間があったら読んでみたいです! | ||||
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