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悲恋の太刀
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悲恋の太刀の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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大金を身に着け吉原にフラリと現れた謎の若侍、織江緋之介は気の荒い奴(やっこ)や客同志の刃傷沙汰を鮮やかに片付ける等、只者ではないオーラを纏っていた。 娼館「いづや」の主人総兵衛に見込まれ居候兼用心棒として居続けるが緋之介暗殺を目的とした正体不明の手練れの賊が次々といづやを襲う。 総兵衛に問い質された緋之介は遂に己が巻き込まれた幕府剣術指南を巡る陰謀に付いて語り始めるが、いづやにも大きな秘密があり…。 1990年代半ばから独自の時代劇画の描き手として「攘夷」「明楽と孫蔵」「慈恩」「必殺闇千家死末帖」等を発表している森田氏が上田秀人氏の人気時代小説をコミカライズした作品。 コンビニ用MOOKとして「コミック斬」連載作9話をまとめた物です。 定期的に画風を代える森田氏が一時の様な極端な描き込みとコピー使用を減らし、キャラクターの頭身をモデル並みに高くしており、昔の画風との変化に少々戸惑います。 特に主人公緋之介や敵役の有名柳生剣士の顔が定まらない様子は読んでいて違和感を拭い切れない程ですが、それに慣れれば17世紀半ばの将軍家剣術指南役と遊郭と言う硬軟両極端を描いた上田氏の原作を上手く劇画化しています。 連載はまだ隔月雑誌「時代劇コミック斬」にて継続しており、どうか続きもまとめて読める様、ファンとして祈っております。 | ||||
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奥右筆シリーズは主人公の職業柄「知」で戦うという部分が大きかったが、今作は全編闘いのオンパレード。 吉原を舞台としながらも、そこはこの作者、吉原=遊郭の歴史的存在意義やそのしきたりは詳細に描きこまれているが色艶はほとんどない。 主人公はどこかまだ成長途中という事で、奥右筆の衛悟を思わせるところもあるが、見せ場は多いので満足できる。 背景には相変わらず徳川、伊豆、水戸(もちろん伊賀も!)等のそれぞれの思惑が、さらには明国の使節団まで絡んでくるので、歴史好きにとっては、歴史の流れの隙間でのフィクションをより一層楽しめるかも。 | ||||
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上田秀人のチャンバラ描写はハイスピードカメラで追いかけているような独特の臨場感と生々しさがある。強すぎる剣士が哀しみを背負いながらこれでもかと言うくらいに暴れまわる。お話は悲しいが、痛快である。 | ||||
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