■スポンサードリンク
ボリバル侯爵
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ボリバル侯爵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ここでペルッツが描くのは渦中の人物が不在なのにも関わらずその人物の意志がまるで呪いのように成就してしまうという不思議だ。渦中の人 物とはタイトルにもなっているボリバル侯爵。彼はその地では民衆の尊敬を一身にあつめる有力者でありゲリラと結託してフランス軍を壊滅させる作戦をたて、それを開始する三つの合図を決める。しかし、偶然にもその情報は占領軍のドイツ将校たちにも知れることになる。前もってわかった合図ゆえ、それを未然に防ぐことは可能なはずであり、実際ボリバル侯爵は合図を出せない状況に追いこまれる。しかし三つの合図は不在の意志により見事決行され、彼らを破滅へと追いこんでゆく。 どうして合図を出すべき人物が不在なのに合図は成され、計画は成就したのか?それが本書の読みどころであり、ペルッツの仕掛けた巧緻な伏線の妙なのだが、はっきりいってその理由は本当にばかばかしいものなのだ。だってドイツの将校たちはまるで俗物で、みんながみんなあるものに執着したがために破滅へのカウントダウンは着実にカウントされてゆく。 ペルッツの本はこれで二冊目、前回も今回もまるで知らない時代の歴史物だったが、これが意外と楽しめた。こうなればペルッツの本はすべて読みたいと思ってしまう。「 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!