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この世界に i をこめて
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この世界に i をこめての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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娘の誕生日プレゼントにしました、喜んでくれて、よかったです。 | ||||
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高校生たちの持つ、将来の夢とそれに向かいながら同じ夢を持つ友達との友情と苦悩の話で、物語りの展開と読み終わったときの柔らかな安心感に包まれる内容で、とても気持ち良く読み進むことができました。 | ||||
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面白かった | ||||
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まだ、はじめの40ページしか読んでいないのにレビューを書くのは失礼千万かとは思いますが、どうにもこれは…と思い筆をとった次第です。 他の方も言われていますが、文章表現がどうにも拙く感じてしまいます。私なんかのド素人が何を生意気にというお話でありますが、しかしそのド素人ですらもそう感じてしまうような文体でした。 この著者の本はこれが初めてで、何やら処女作が大層に評判であったとの口コミを見かけたので、少なからず期待しておりました。しかし、原田マハ先生の本の次に読んだのがまずかったのでしょうか。一つ一つの文章は短く改行は多め、語尾や言い回しも単調で読んでて楽しくありません。語彙の被りや薄い表現も見受けられます。ヒロインの小説を書く様子、それ、一言でまとまりませんか。クドクド3、4行に分けて同じような事書かなくてもいいじゃありませんか。しかもそれによって内容に深みは生まれていないような浅い文章。 内容はこの先面白くなっていくのかもしれません。まだ40ページ。起承転結の起すらもまともに把握していないのは事実です。しかし、この先をどうも読む気がしない。味のしないガムを噛んでる気分です。 もし続きを読んだら拙いながらにも追記をさせていただきます。このレビューはあくまで私個人の感想です。もしどなたかの気分を概していまいましたらお詫びいたします。 | ||||
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とても面白かったです。 この作品はストーリーにおいて空白が多く、想像や自己解釈など、自分自身でこの本を 完成させる必要があります。 それが出来なければ、よく分からない内容に感じると思います。 読む人によって解釈が大きく異なるので、 少しでも興味のある方は読んでみることを お勧めします。 | ||||
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表紙の綺麗さに魅了されて購入してみた人も多いのではないでしょうか? この手の小説は手に取る理由に結構表紙が左右されると思います。 内容としては、上からの失礼な意見ですが、酷評されるほど悪くはないと思います。タイトルの伏線回収もしっかりされていました。ただ、ヒロインの死因が謎のまま。まぁ、死因についてはご想像にお任せするという作者の意図ですかね?まぁ、一番はオチが腑に落ちないところです。最後に衝撃が来るようなオチではありませんでした。 結末に期待する人には、少し物足りないのかもしれません。 | ||||
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正直読んでて胸糞悪かったです。吉野が亡くなった理由が明かされてなかったのですが、私は染井が吉野の模倣で小説を書いたことが原因だと想像しました。だとすれば染井が彼女の死の原因なのに彼は彼女の信奉者と恋人ごっこを始める…ちょっと理解ができません。 もしかしたら私の読み方に問題があるのかもしれませんが、全体を通して展開がよく分からなかったです。人に勧めることはないでしょう。 | ||||
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作家というのは第1作目で成功した場合、第2作目には大変悩むのだそうですね。実際相当の圧力だったと思います。ただ、作者がその圧力を撥ねのけて秀作をものしたかといわれれば、残念ながら凡作に終わってしまったとしか評価できないと思います。 前作の『君は月夜に光り輝く』がまさにそうでしたが、こういったライトノベルス、ライトミステリーの分野では現実にはあり得ない設定や、荒唐無稽な展開が許されます。その上でどれだけひとの心に響く作品が書けるかが勝負となる訳です。しかし、作者の設定した世界の中での必然性や説明性は担保されていなければいけないという条件は、小説である以上はずせません。そういう目でこの作品を見てみると、作品として破綻しているとまではいいませんが、必然性や説明性の面から落第ではないかと言わざるを得ないと思います。 主人公と吉野の出会いやその後の展開については(異論のある向きもあるでしょうが)まあ納得できるとして、真白がそこに絡んでくる必然性や主人公と真白のその後の関係は不自然としかいえないと思います。主人公が吉野の小説の贋作をつくって編集者に送ったりする場面でも、自閉症気味でコミュニケーション障害があるひとがそんなことをするというのは全く不自然です。一番問題なのは吉野が何故死んだのかが明らかにされないことで、世間では事故だったのか自殺だったのかが問題にされたとありますが、当たり前ですよね。高校1年生の普段健康な女の子が特別な誘因もなく部屋の中で死んでいるのが発見されたら、これば話題の天才少女作家でなくても大問題になりますよ。物語の後半になって、吉野のパソコンから「自分に何かあったらこのパソコンを始末してくれ」といった伝言があることから、どうも自殺ではなさそうですが、それでは何なのか、これといった説明がありません。この小説では吉野の死が大きな意味をもっているのですから、これには作者には絶対の説明責任があります。くわえて、主人公は結局吉野の作品を参考にするかたちであったとしても、それなりの小説を書き上げています。これもそれまでの流れからはあまりにも強引な落ちではないかと思います。 少し長くなってしまいましたが、そういう訳で、わたしはこの作品は評価できません。次回作に期待したいと思いのですが、これも誰かが指摘していたことですが、この作者は小説家として長くやっていこうと思うならばもう少し文章力を磨く必要があると思うことを付け加えさせていただきます。 | ||||
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前作は良作だったものの、悪く言えば特徴の全くない作品でした。 しかし今回は挑戦的なテーマを扱ってそれを上手く料理している点、小さな謎を用いて読者の興味をけん引していく描写力など、前作と比べて大きな向上が見られました。 シナリオ運びや構成に驚きがない点は残念でもありますが(ネタばれになりますがメールを返している相手の正体も意外性がないですし、「i章」というタイトルから最終版のヒネリはすぐに見抜けてしまいます)、なんでもかんでも読者を驚かせばよいというわけでもないですし、その点はむしろ期待通りの展開を迎えるためのカタルシスの原動力になっています。 前作が個人的には★×3に近い★×4評価だったので、この進化は素晴らしい。 | ||||
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普段あまり小説を読まない自分でもスルスルと読み進めることが出来ました。 他の方々が言うように、読書経験値が低い自分でもわかる程度には現実的な辻褄が合わなかったり、回想の数が多い為混乱する事がありました。 ただ、物語は感情移入して楽しめたし、作者様の伝えようとした事も伝わったので良かったと思います。(自分はキャラクター達と同じ様に悲観的になった事があるので感情移入出来ました) 前作を読んでいないので読んでみようと思います。 | ||||
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内容は期待したほどではなかったです。本の状態は良かったです。 | ||||
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前作と比べて現実味が強いので、ドキドキする場面は少ないです。 なので物語は淡々と進みます。 ですがすごく楽しめました。 | ||||
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普段から小説を読まないので読みやすく、同じ高校生とあってか引き込まれました。 賛否両論あるみたいですが自分はすごく楽しめました。文章の表現などを楽しみに読む人にはオススメできません。 ストーリーはツッコミどころ満載ですが、作者の伝えたいことは伝わってきたし面白かったのでいいかなと思いました。 | ||||
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前作を買って、描きたい理想を書くことにちゃんと向き合っているなという印象を受けたので、期待を込めて購入しました。 結果、かなりがっかりしました。 まず、評価が分かれる部分として引っかかりの少ないとても読みやすい文章で書かれています。サクッと読みたい人には好印象ですし、じっくり読みたい人には物足りなく思われるでしょう。文章を短くしてやたら改行を多くするのはこの人の癖でしょうか。これに関しては褒められても良いと思いますし、「気楽に読めるから好きだ」と言う読者がいても不思議じゃないです。 問題は、その表現力。 正直に言って、かなり下手くそだなと思いました。 センスのない比喩、単語のダブりなど挙げればキリがないです……読んでて辛くなる。 小説に向き合う作品だからこそ、細部にこだわって、文の美しさに執着して語るべきなんじゃないでしょうか。稚拙な文章で小説のことを語られても説得力がありません。作者のTwitterで「自分の売りは文体です」と言っていたのを見かけましたが、この作品を読んだ後だと、それ本気で言ってるの? って感じです。(文体とか雰囲気って文章から滲み出るもので、人間で例えるならば「性格」のようなものです。自分で「文体が売り」と宣言することは「僕の長所は性格が良いところです」と自分で言ってしまうようなものですよ) 描きたい理想があるのに、せっかく良いイラストレーターがついたのに、もったいないです。 想いだけで書いている、という感じが良い意味でも悪い意味でもひしひしと伝わってきました。 ならば、その想いが伝わるように、技量を高めるべきなのでは。 新刊でお金を払った読者をがっかりさせないでほしい、と言いたいです。 | ||||
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どんな結末になるのか気になる内容だったのでスラスラ読めました。ただ、最後に衝撃の結末ということはありません。 染井が感じたものを感じとりながら読むとおもしろいと思います。 | ||||
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佐野さんの作品は前作も読み。 大変よかったので、今作も購入。 自分に文章能力も、本もたくさんよむわけではないからか、前作より今作は難しく感じた。 何となくだが、伝えたいことはわかるようなわからないような、、、 1回目、一気に読めるのは読めた。 先が気になり。 どうなるこれ。 最後どうなるねん が、あったから。 ホント一気に読めた。 が、読み終えた感想は。 ちょっともやもや、、、 感動とか、共感やスッキリとかいうこれという言葉は、今はないが 多分自分に理解力がないのだろう。 なんか完結してない感じ、頭の中が 2回目読みます。 | ||||
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この作品って松本大洋のピンポンに影響受けてるんですかね? 極限まで集中した時に現れる精神世界。 『先に行って待ってる』といったセリフ。 松本氏の作品を彷彿とさせる展開がみられた。 | ||||
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一気に読み終えました。面白い。死別した少女に囚われている少年の話。夜の空気のように冴えた文体で淡々と話は進む。けど、少年の心が少しずつ熱を帯びてくる感じがして読む手が止まらない。結末の予想はあるがそこに着地するかどうか、はらはらしながら読み進める。最初はSFかファンタジーかと思いながら読んでいたが、きれいに伏線が回収され、リアルな話に収束していくのが不思議な感じだった。第i章は純文学的。邂逅と決別と新しい一歩-小説を愛している、すべての人に。 | ||||
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「草枕」かな、と思った。 佐野徹夜の第二作となる本作を読み終えてまず夏目漱石の有名な作品の事が頭に浮かんだ。 芸術とか創作って世の中において何の意味があるんだ、という事を問う人は多いが、 「息苦しく、生き辛く、逃げ場がないこの世を少しでもマシに過ごす上で必要だ」 と言い切っているという意味で漱石の代表作の一つである「草枕」と本作は共通している。 主人公は小説が書けなくなった少年・染井。 幼い頃から生き辛さを感じ、俗世に溢れる言葉で自分を汲み取れなかった彼は 中学で同じ様に「人を愛せない」という生き辛さを感じる中で小説を書く事に「居場所」を見付けた少女・吉野と出会い 俗世を離れたかのような文芸部の部室で共に小説を書くようになるが、 やがて吉野が小説の新人賞を受賞し、表舞台に立ったことで複雑な思いを抱く事に。 遥に先を行ったように思った吉野が二作目の執筆で行き詰り、煩悶したままその短い人生を閉じた事で 小説を読むことも書く事も放棄してしまう染井。 時は流れて高校に進んだ染井は、やはり小説から離れた生活を送り、かつての俗世間を離れたような 「創作生活」を捨てて「普通」の生き方を心掛ける様になったが、その心は満たされないままだった。 ある日、染井のクラスに時期外れの転校生・真白がやってくるが、吉野の事を知っているらしい真白が現れたのと同時に 既に使い手のいなくなった筈の吉野のメールアドレスから吉野を名乗る人間が染井にメールを送り付けてくる。 送り主は現実に期待し、小説から逃げた染井を繰り返し責めるようなメールを送り続けてくるが ……というのが主な話の流れ。 物語の方は吉野の生前である過去と吉野を失った現在を行ったり来たりしながら語られる形式を取っているのだけど、 主役となる三人の人物、染井・吉野・真白に共通するのはどうしようもないほどに「生き辛さ」を抱えている事。 そして「小説を書く事、ないしは読む事」を通じて救いを得ていたという事。 「草枕」の冒頭部分はご存知の方も多いように 智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 …とこの世界が生きていく上で窮屈な場所であり、ままならない事だらけの場所である事を訴えている。 「『普通』に生きる事に苦労なんか無い」と仰られるある意味幸福な方もおられるのかもしれないが、 世の中には一定数以上「普通」という枠の中に押し込められそうになると「狭い、苦しい」と心が悲鳴を上げる人間がいる。 それじゃその枠を壊すかのように、あるいは無視するかのように振る舞えば世の中を満たす「他人」との間で 無限に衝突を繰り返す羽目になり「こっちが壊れるか、あっちが潰れるか」という剣呑な事になる。 多くの場合は仕方が無いから必死で「普通」の仮面を被ることになるけど、息苦しさや虚しさが募るばかりで 「何の為に生きているんだっけ?」という事になり兼ねない。 作中の「現在」パートで小説から逃げ、「普通に友達もいる、マトモな人間」を目指した染井が迎えた結果が、これである。 創作にも向き合えない、かといって現実の世界からも砂を噛むような虚しさしか得られない。 そんな染井は挙句の果てにクラスメイトから「現実の軸がゼロの虚数軸上に生きている」と揶揄われる始末。 が、この有名な一説には続きがある。 住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。 どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。 人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三件両隣にちらちらするただの人である。 ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。 あれば人でなしの国に行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくいところをどれほどか、寛容て(くつろげて)、 束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。 ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。 あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。 些か引用が長くなってしまったが、小説を含む芸術や創作活動が冒頭で語られた生き辛い世界を「長閑に生きる」 その為に存在する事を漱石は明言している。 作中でデビューが決まった吉野が染井を相手に「生き辛い世界を壊して、違う世界にしたい」と訴える場面があるが、 二作目での行き詰まりの果てに迎えた結果は悲惨だったかも知れないが、 少なくとも吉野は芸術が持つ力に気付いていた節がある事が描かれている。 「人間嫌い」「世界を壊したい」と公言しながら人に読ませる小説を書く事に拘り続ける事に矛盾を感じる人もいるかもしれない。 それじゃ、「普通じゃない」吉野がどこへ向かっていたのかと言えば漱石の言葉を借りれば「三角の世界」だったんじゃないかと。 「草枕」は天才にして変人のピアニストであるグレン・グールドが愛した事で知られているが、 聴衆とピアニストがマウントを取り合う様な関係に陥る演奏会の関係を嫌ったグールドの人間嫌いと 吉野の「人間は嫌いだが小説を通じて世界と触れ合いたい」という矛盾した思いは 「常識=『普通』を四角い世界から削り取った三角の世界に住むのが芸術家」という部分で相通ずる。 人として「普通」には生きられなくても、人が生み出した芸術という虚数の世界を通じて世界と触れ合いたいという 「生き辛い世界」で「自分が」生きていく方法を模索し続ける若い人々の物語。 小説、というよりも佐野徹夜なりの創作論ないしは芸術論みたいなものかも知れないが、 非常に興味深く読ませて貰った。 | ||||
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