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【帚木蓬生】
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守教の評価:
3.86/5点 レビュー 22件。 B ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点3.86pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
16世紀には無い祈り
なし
傑作ではない。
百姓たちそれぞれの思いのこもった手製ロザリオを持たせる描写が、彼らの素朴な信仰を表しているようで秀逸でした。南島原には火縄銃の弾で作られたロザリオも実際あるくらいですからロザリオは象徴的です。
しかし、ひらがなと漢字で印象深く繰り返し記述されたキリシタンたちの祈祷文については、その時代考証に疑問が残りました。
つまり、村でのミサの中で「無原罪のマリア様」とカブラル神父が呼びかけますが、マリアを無原罪 Immaculata Conceptio とする難解な教えは19世紀後半まで教義に明確にされておらず当然ミサの文言にも入りません。
また百姓たちに初めて教えるロザリオの祈りの中に「ファティマの祈り」が加えられていますが、それをロザリオに加えられるようにと聖母からお告げがあったのはつい最近20世紀になってからであり、16世紀にはそもそも存在しない祈りでした。少し調べればわかることなのでなぜ作者がこの祈りを採用したのか解せません。