ある男
評判
ある男の評価:
3.98/5点 レビュー 264件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 81〜100 5/10ページ
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ある男の評価:
3.98/5点 レビュー 264件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
「俺ってホンモノが好きなんだよね」
というアピールが本当にうざいです。
いや、好きなのはいいんですよ。
でも同時に他の人を見下してる感が
すごく伝わってくるのです。
田舎の旅館の長男の描写とかね。
「マイケルシェンカーグループ好きはいいやつだ」
という場面が出てきます。
たしかにそう思う。
私の知人もそうでした。
でもそいつは他人の趣味を貶さなかった。
というか他人の趣味に興味を持っていなかった。
自分が好きな音楽を聴いてるだけだった。
でもこの本からは
「俺のほうがハイセンスな人間だろ」
という意識がクドイくらい伝わってきます。
これは政治意識もそうです。
在日差別やら死刑反対も絡めてますが
「俺はこんなに社会問題を考えてるんだ」
という上から目線みたいな意識が溢れてきてる。
自分以外の奴らは考えていない、みたいな
憤りアピールが伝わってくる。
中学校の作文コンクールの優秀作みたいな。
でも作者が思ってるほど
世の中の人は「考えていないわけじゃない」
と思いますよ。
政治家や活動家や文化人、知識人たちみたいに
世の出来事を批評することで
飯を食っている人たちみたいに
アピールしてないだけで
市井の人たちだって
ヘイトクライムに対する嫌悪感やら
政治に対する批判意識はあるでしょう。
なんか作者の目には、自分の敵となる人々、
ネトウヨ的考えの人々、しか入ってなくて
世の中を決めつけてる気がします。
「正しい自分たち」vs「自分以外の不正な人たち」
という二項対立。
間に存在してる様々な濃淡の「普通の人々」
がすっぽ抜けてるような。
いや、目に入ってはいるんだけど
少しでも自分と違うと否定する。
(弁護士の妻のように)
自分たち以外は認めないという
尖鋭化した意識になっている。
まあ言論界で生きていれば
そうなるのでしょうし、
本を売るのには正しいのでしょう。
ファンの人たちには
「作者の言いたいことめっちゃわかる!」
と響いて買ってくれるのでしょう。
エコーチェンバーてやつですね。
何はともあれ、
そういうのが露わになって面白い本だったので
星5つつけました。