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由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫



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由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫

由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

シリーズ第2騨

1巻に比べ、全体的に小振りな感は否めない。
表題作の「夜光虫」については、犯人当ては、簡単だからそちらでの楽しみはあまりなく、「されど我が子よ、心せよ、○○の○に陥るな。」という言葉の意味を解くことが、メイントリックとなっている。
「顔のない死体」ネタは、なくてもよかったように思う。 
個人的には、「夜光虫」を原作とした少女マンガ「血まみれ観音」のほうが好きである。
「幻の女」は、二転三転する「幻の女」の正体がメインで、全体としては、冒険活劇風展開。 
以上の2本が中長編で、残りの6本は全て短編。
「薔薇と鬱金香」は、金田一もののドラマ「白蝋の死美人」で使われていたオルゴールネタが使われている。
ジュブナイル作品でも、再利用されているから、横溝正史がお気に入りのネタかもしれない。
チューリップの和名を「鬱金香」と呼ぶのも、この作品で始めて知った。
「花髑髏」は、乱歩の「魔術師」を連想させる設定。
「迷路の三人」は、角川文庫未収録作品。
「焙烙の刑」とは、火あぶりのことらしい。
「鸚鵡を飼う女」は、「スーツェン、ドワンシラン」とは、何を意味するかがメイントリック。
答が中国語って、それがわかる人ってどれくらいいるの?
「首吊船」は、モーターボートで、追っかけるシーンが、ジュブナイル作品の「真珠塔」で再利用されている。
興味のある方は、探して見てください。
巻末付録の未発表版「夜光虫」は、「横溝正史全小説案内」に収録されているものと同じ作品。
冒険はジュブナイル作品「夜光怪人」と同じ展開なので、「夜光怪人」の習作かもしれない。
由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫Amazon書評・レビュー:由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫より
4760150528

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