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(短編集)

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地面師: 昭和ミステリールネサンス



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【この小説が収録されている参考書籍】
地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)

地面師: 昭和ミステリールネサンスの評価: 4.33/5点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

分かりませんでした。

短篇「地面師」についてです。地面師は、本編の取引で一体どんな得をしたのでしょうか。
地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)より
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No.2:
(5pt)

60年を経ても劣化しない企業謀略小説

長年にわたって単なるエロ作家という偏見を抱いていた。友人に進められて「せどり男爵」を読んであまりの面白さに舌を巻き、偏見の浅はかさを思い知った。
官能場面も書くけど、それ以上に斬新なアイデアでエンタメシーンを彩った実力派の作家だ。
本書は1958年から65年にかけての短編六篇を収録している。

トップ屋として名を馳せた作者だけに、企業間の謀略を描いた作品が有名だ。
表題作は、鉄板と思われた土地の権利書が無価値なことが判明する。正式な書類で、偽物でも不備でもない。
では、なぜ?落とし穴の正体に、腰が抜ける思いだ。
『怪文書』ライバル会社を失墜させるため、怪文書を用いる。悪口を書きたてるのではない。そんな幼稚な罠は効果が無い。複雑な陰謀を暴く経過に惹きつけられる。
『冷酷な報酬』後味が悪い。暴対法ができる前は、ざらにあったのだろう。
『黒の燃焼室』タクシー会社への納入を巡って、自動車メーカーが争う。
知略・陰謀、破壊工作員さながらの戦いに興奮した。最後の逆転に感嘆する。
半世紀を越えてもアイデアの鮮度が落ちていない。本書の白眉である。

次の二篇は、企業ものではなく普通の推理小説だ。
『瀬戸のうず潮』は何やら懐かしい昭和の旅情ミステリ、『遺書のある風景』は情痴の絡む殺人がテーマだ。
どちらもかなり面白かった。大半が佳作と傑作である。
地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)より
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No.1:
(4pt)

1960年代が匂ってくる。

風野真知雄の「昭和探偵」や柚月裕子の「孤狼の血」など昭和レトロ小説が流行っている。
しかし、追想して描いた作品は、どこか無理やりその時代の雰囲気を出そうとしており、作り物臭い。
そこへ行くと、この梶山李之が書いたこの短編集はやはり本物である。昭和三十年代前後の空気がどんどん伝わってくる。ミステリーの手法も活劇的で愉快である。文が多少荒いのと、今にしてよむとすべてトリックはわかるのだが、それはそれで時代の流れを表していていい。「怪文書」などは渋い短編であった。「地面師」は、この時代から現代にいたるまで「なりすまし」が基本であることを思い知らされた。
地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:地面師: 昭和ミステリールネサンス (光文社文庫)より
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