■スポンサードリンク
塩見﨑理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしています
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
塩見﨑理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしていますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.40pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
軽いが、面白い。哲学探偵が活躍する。大学レポートの提出を友人から頼まれた女子学生は助手にそのレポートを提出したが、受理されていなかった。その事を伝えに彼女は教官(哲学探偵)の部屋を訪れ、「大事な(重要な)話」があります」と伝えた瞬間に教官は話の内容を見抜いていた。真実(事実)はすべて言葉で伝えることができると分析哲学は考える。ウィトゲンシュタインは『論理哲学論考』で、「語り得ない事柄については、沈黙しなければならない」(神に関すること、道徳・倫理的なこと)と述べた。これを信ずる哲学探偵は、この女子大生が友達のレポートの提出を代行したことに気づき、友達のレポートに不備があったことを見抜いた。そのレポートは、表紙の下は白紙で中身は記入されていなかった。実は、友達は大学でレポートを印刷しようとしたが、印刷機が故障していたので、とりあえず表紙の下に白紙を付けて友人に提出を依頼し(彼氏と同棲し、用事があった)、提出日に間に合わせ、後でレポートを助手の提出用ボックスに入れて出そうと企んだのだ。すべては哲学探偵の読みの通りであった。 言葉に真実が隠されている。分析哲学を用いた哲学探偵の推理は見事である。全体的にこじんまりとした内容で、ミステリーとしての醍醐味には欠けるが、本書のような哲学的推理小説はあってもよい。お勧めの一冊だ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!