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塩見﨑理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしています



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塩見﨑理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしていますの評価: 2.40/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

哲学探偵の明晰判明な推理!

軽いが、面白い。哲学探偵が活躍する。大学レポートの提出を友人から頼まれた女子学生は助手にそのレポートを提出したが、受理されていなかった。その事を伝えに彼女は教官(哲学探偵)の部屋を訪れ、「大事な(重要な)話」があります」と伝えた瞬間に教官は話の内容を見抜いていた。真実(事実)はすべて言葉で伝えることができると分析哲学は考える。ウィトゲンシュタインは『論理哲学論考』で、「語り得ない事柄については、沈黙しなければならない」(神に関すること、道徳・倫理的なこと)と述べた。これを信ずる哲学探偵は、この女子大生が友達のレポートの提出を代行したことに気づき、友達のレポートに不備があったことを見抜いた。そのレポートは、表紙の下は白紙で中身は記入されていなかった。実は、友達は大学でレポートを印刷しようとしたが、印刷機が故障していたので、とりあえず表紙の下に白紙を付けて友人に提出を依頼し(彼氏と同棲し、用事があった)、提出日に間に合わせ、後でレポートを助手の提出用ボックスに入れて出そうと企んだのだ。すべては哲学探偵の読みの通りであった。
言葉に真実が隠されている。分析哲学を用いた哲学探偵の推理は見事である。全体的にこじんまりとした内容で、ミステリーとしての醍醐味には欠けるが、本書のような哲学的推理小説はあってもよい。お勧めの一冊だ。
塩見﨑理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしています (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:塩見﨑理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしています (宝島社文庫)より
4800289432

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