マルドゥック・アノニマス3
評判
マルドゥック・アノニマス3の評価:
4.50/5点 レビュー 12件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全11件 1〜11 1/1ページ
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マルドゥック・アノニマス3の評価:
4.50/5点 レビュー 12件。 A ランク
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やはり3巻ラストの恍惚感は他からでは得難いものだ。マルドゥックシリーズはスクランブルがバロット主人公の物語。ヴェロシティはボイルドだった。アノニマスはウフコックの物語と1巻冒頭で知り、巻末解説で知らされたのはこれがウフコックの死出の物語だということ。苦痛を感じながら2巻も読んで、3巻の発売を待った。
発売日、恐る恐る手に取ったことを思い出す。この巻でひょっとしたらウフコックは死んでしまうのだろうか。だとしたらすこしでも安らかに逝けるのだろうかと心臓をじわじわと掴まれるような気持ちで読み進めた。仲間も敵も死に、陰鬱さが最高潮に達したところでの、まさかのバロットの行動。台詞。衝撃のラスト。気づいたら涙が止め処なく流れていた。
一読目は意外すぎて信じられず、1巻から何度も読み直して、ああ、冲方先生、よくもやってくれましたねと泣きながら笑った。最初からこの3巻の最後の6ページのために、あれだけ陰鬱な文章を捻り出してきたんだ、自分は気持ち良く騙されたんだと悟った。
この6ページ、冲方先生の筆が踊るように運ばれているのが伝わってくる。先生、ここを何よりも書きたかったんだろうなあ。バロットとウフコックの尊い関係性を誰よりも大切にしてらっしゃるのは他ならぬ冲方先生なんだなと改めて思い知った。
それから7巻まで、これまでの陰惨な雰囲気が嘘のようにバロットとウフコックの生き生きとした活躍が続いた。どこまでも、天国までも駆け上がって行けそうな二人の描く螺旋階段。3巻のこのターニングポイントの恍惚感をもう一度味わいながら、8巻での二人の跳躍を楽しもうと思う。