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シマイチ古道具商 春夏冬(あきない)人情ものがたり
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シマイチ古道具商 春夏冬(あきない)人情ものがたりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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スポーツミステリが多い著者の、アンティークのお話。ああ、この方はお仕事ミステリも書くのか、知恵ミスは流行りだもんなあ……と思いきや推理小説ではなかった! 古道具にまつわるトラブルとそこから広がる人間模様のお話なのであります。ミステリぽいのは2話くらい? お仕事小説としては蘊蓄に富んでおり、上品丁寧な仕上がりながら、推理物を期待した読者には肩透かしかも。 まあそれはいいとして、主人公は三十路主婦(二児あり)だし家庭描写は生々しいし(実体験?)、作風はどちらかといえばヘビーめで、新潮文庫nexってこんなレーベルだっけ? 若者向けのレーベルだと思っていました。 | ||||
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屋号は「島市」と書く。 堺市北部の古物商で、現在は2代目が商う。 主人公は2代目の長男と、高校卒業後、何の経験もせずに結婚した、 東京生まれの推定32歳(14年前に18歳)、小学6年の長女と3年生の長男の母でもある。 主人公の母は、手広く料理教室を営みながら小学生の一人娘を残し他界。 主人公は母の思い出に浸るあまり、父を拒み続け、判り合えないまま18歳で父も急逝。 寄るない身の上となり、中学高校一貫教育の女子校の美術教師であった、夫と結婚した。 その夫が、心ない担任生徒の保護者の言葉などにより、心の病となったことから、 一家は東京での暮らしを閉じ、夫の実家の店舗兼住居での同居に踏み切った。 古物商と、2代目店主の商いや古物に対する姿、考えはもとより、物言いなどは、 しっとりと情緒豊かに、凛とした芯が通っていて、読んでいて心地よい。 一方、主人公は、身勝手で未熟過ぎて、物言い、立ち居振る舞いに、苛立たされる。 主人公が出てくるだけで、いろいろなものがぶち壊されそうで、嫌気がさす。 しかし、2代目を始め、主人公の夫、その姉、古物商の顧客の茶の湯の師匠とその弟子、 近隣住人、町家の大家など、多くの登場人物が、よい味を出し、頁を止めさせない。 ご都合主義の結末や、存在感のない長女、ステレオタオプの長男など、難点は多々あるが、 堺市の北部を訪ねてみたい、そう思わせる古民家の佇まいは出色。 | ||||
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古道具商を営む義理の父の元で同居することになった透子が人々との出会いによって成長していく物語。 古い襖から貴重な史料が出て来るのは古文書あるあるですね。 修理するのに使って古い手紙や大福帳が当時の貴重な資料になったりするんですよね。 そういう業界の小話もはさみつつ、まったりとすすむ人情話。 とても読みやすく、心温まるストーリーでした。 とてもよかったです。 | ||||
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