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(短編小説)
天使は奇跡を希う
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天使は奇跡を希うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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然程凝った内容にはなっていないという意味で,読み慣れた人には物足りなさを感じてしまうかも知れません. 舞台となるのは四国の今治市です. 私はこの地に足を踏み入れた事はありませんが,この街が瑞々しく描かれています. こう言った表現にも思惑を感じなくもありません. 大きくは前半,後半に分かれる構成になっています. 前半も半ばまで読めば「恐らくそういう事だろう」と察しはついてしまいます. それを承知で読んでみる本だと思います. 手の届く,届かないは別として天使の希っている奇跡は重いものです. 読みやすく書いてしまっているのですが,実際にあてはめてみるとそう感じます. 面白い本でした. | ||||
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読みやすかったし内容も良かったです。彼女の秘密を知ったときは鳥肌たちました。 だからこそ後半は深く掘り下げていってほしかったかなと.. 他のかたも言うとおり展開を急ぎすぎて感動する間もなく終わってしまって「え?」となってしまいました。 残念でしたが、今治の観光地などの描写は分かりやすく行ってみたいなと思いました。 | ||||
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普段、全く本を読まない人でも手軽に読める作品でした。 小説というくくりよりは、ライトノベルに近いです。 筋書きについては、他の方々が書いて下さっていまので、触れません。 ですが、《今治》の町並みや、港沿いの景色などは思い浮かび、海辺の町を上手く書いてれているなと思いました。 私自身が今治の町で育った身ですので、読んでいて、あぁ懐かしいな...と思える描写があり、飽きることなく読みきることが出来ました。 | ||||
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帯に作者がひとこと『ラブストーリーであり秘密があってそれが明らかになった時、はっと印象が変わる筋書きのもの』と書いていますがまったくその通りだと思います。とっても面白かった。 | ||||
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海辺の町を舞台にした青春小説です。 文章も滑らかですし、登場人物にも癖がないので、すらすらと読むことができます。 全体的にきれいにまとまっていて、読後感もいいので、手持ち無沙汰な時間に、軽い気持ちで読むのにうってつけと言えるでしょう。 読み終えた後に爽やかな後味が残るような、一服の清涼剤のような作品です。 | ||||
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正直、表紙を見ただけで「これは文春文庫」と判断できる人はどれだけいるのやら… 竹宮ゆゆこを起用したり文芸春秋社が昨今様々なレーベルが立ち上がるなど 盛り上がりを見せているライト文芸界に進出しているのは疑いようもないのだけど 表紙を見る限りではライト文芸どころか完全にライトノベルっぽい。 …そして中身は完全にライトノベルだよな、これは。 舞台は瀬戸内に面した田舎町の割にゆるキャラの「バリィさん」なんかで有名になった今治市。 (サッカーファンには岡田武史・元日本代表監督がオーナーを務めるFC今治も有名になりつつあるが) 物語は東京出身ながら幼い頃に二年間を過ごした今治の高校に進学した少年・新海良史の 二学期に転入してきた一人の転校生が気になって仕方ない日常の描写から始まる。 その転校生・星月優花には背中に天使の様な翼があった。 しかも事あるごとにその翼をバサバサはためかせるわ、時にはその翼が当たって机の上の筆箱を落としてしまうわ 酷い事には「え?今ユーカの事を天使って言った?」というツッコミ待ちとしか思えない態度を取るわと 全力で「自分は天使である」とアピールしている様な優花だったが、 何故かその翼は良史以外の生徒たちには見えていないらしい。 ある日、良史が所属する新聞部の部室に優花が「猫が入ってこなかった?」とやってくるが、 部屋の片隅に積み上げてあったガラクタの中から蛍光灯の輪を見付けると 頭の上に掲げて「天使みたいだよね」と再び天使アピール。 遂に堪らなくなって「お前天使だろ、背中に羽あるし!」と突っ込んでしまった良史だったが 優花は「あ、新海君は見える人なんだ」と今更のごとく、自分が天使であることを認める。 ある日の夕方下宿している祖母の家から買い物に出かけた良史は街中でばったりと優花に出会うが、 天使である事を認めた優花は宿なし生活を続けている事を明かした上で、 天国から落ちてしまった自分が天国に帰れるように協力してほしいと良史に打診してくる。 特に断る理由もない良史だったが、優花が試してみたい「ミッション」はしまなみ海道など 地元・今治の観光名所を良史と二人でグルグル回るような奇妙なものだった… まあ、この作品前半の140ページぐらいはおおよそ訳が分からんまま読み進める人が多いかと。 本当に主人公と自称天使の優花が今治の観光名所をウロウロするだけで、 「これ、今治の観光協会あたりから町興し狙いで執筆を依頼されたんと違うのか?」と 昨今やたらと増えた「聖地化」狙いのオタク向け作品なのかと思う事しきりであった。 なんせしまなみ海道や今治城、かき氷で有名な「玉屋」、メランジェで有名な「オガワベーカリー」、 ショッピングモールのフジグラン、果てはタオル工場と「今治名物」がやたらと出てくるけど 優花と良史、そして良史の子供の頃からの友人であり、良史と同じように優花の翼が見える 成美と健吾の二人が観光名所をウロウロするだけで話自体はほとんど動かないのである。 一応、前半の終盤近くになって、成美が神社の境内で突然良史にキスしてきたり、 良史がそんな成美には完全に冷めている一方で優花への想いを募らせている事を自覚するなど 三人の関係性を伺わせるような展開もあるけど、基本的に話は全然膨らまないのである。 ところが、140ページ目でそれまで隠されてきた一つの真実が明かされることで物語は 一枚の絵を180度回転させた様な様相を見せ始める。 (140ページ目で見開きの絵にタイトルを被せているあたり、この前半は丸ごとプロローグみたいな物かと) うーん、この構成は見覚えがある。 ライトノベル作家・柴村仁がかつて電撃文庫で発表した「プシュケの涙」で使った手法その物である。 あれは一人の女子高生の自殺の真相を目撃者である主人公が探る前半と 視点を当の女子高生に移して語られる後半で一つの事件を立体的に描いたミステリの傑作だったが、 本作もやはり後半は視点を自称天使の優花に移して一つの「死」を巡って語られている。 視点が優花に移った事で前半読者が訳も分からないまま読まされてきた 今治の観光地巡りが全く違った意味を持ち始め、一つ一つの行動に込められていた意図が見え始めるのだが この構成が本作品の最大の見せ所だったかな、と。 後半は良史が小学生時代に今治で過ごした二年間まで遡り、 大都会・東京からやってきた転校生である良史に反発しながらも惹かれた 人間の少女・優花の「良史=東京」となってしまった事による良史の去ってしまった地元への軽蔑意識や その態度が元になった孤立の道が語られ、隣家の幼馴染である成美すらも突き放してしまい 一度は全ての人間関係を失ってしまった優花という一人の少女が 再び良史が今治へとやってきた事で再生への道を歩み始めるが、そこに一つの悲劇が生じるまでが描かれる。 後半もこの転落劇と、突如襲った悲劇…ぐらいまでは中々読ませてくれた。 そこまでは良かったんだけどねえ。 正直、後半が物凄い駆け足展開になったのはどうかと。 自分を絶望のどん底から救い出してくれた良史を失った優花が悪魔の誘いに乗って (この悪魔は比ゆ的な意味ではなく、本当に悪魔である) 天使となり、一つの賭けに打って出てからの展開が本当に速い…というか速過ぎる。 孤立化の中で最後まで味方であり続けようとした成美との良史を巡る関係と 優花が天使を演じながら限られた時間の中で良史が失った「過去」を取り戻すまでの経緯を ガンガン進めるのだけど、進め方があまりにも早過ぎてキーとなる部分がことごとくご都合主義臭い。 ファンタジーめいたフィクションなのだからご都合主義が入ってくる部分は仕方が無いにしても せめて読者が「この人物がこの行動をとる事は自然な流れだ」と思うぐらいのキャラの掘り下げが欲しい。 そう、本作はやたらと登場人物の描き方が浅いというか薄いのである。 前半の主人公である良史が東京から今治に戻ってくる切っ掛けとなった事件やその事件のもとになった 良史の正義感や家族との関係も中途半端なまま放り出されてしまうし、 優花はともかく、成美の方は良史に惹かれていった過程が良く分からない上に 「優花の友人」として描こうとしたのか「良史の彼女」として描こうとしたのかどっちつかずで終わってる。 良史の友人で野球部のヒーローである健吾に至っては何で出したのかさっぱり分からない程度の存在感。 話のキーである「悪魔」はご都合主義の道具みたいにしか描かれていないし …七月隆文ってこんなに登場人物の描き方が下手な作家だったっけ??? 正直、尺の配分を間違ったとしか思えない。 前半の「観光地巡り」みたいな部分が無意味に長すぎて本来キャラクターを掘り下げる為に使うべき後半が 物凄く圧縮されて、登場人物を掘り下げる為に描くべき部分を削らなければならないほど尺が短くなってしまっている。 なんでベテラン作家ともあろうものがこんな素人臭い尺の配分ミスをやらかしてしまったのやら… 宝島社で一般向けの作品を書き始めた頃は「一般でも十分やっていける」と思わせてくれた七月隆文だけど どうにもここでミソが付いてしまった感がある。 後半を読むと前半で描かれてきた話の意味ががらりと変わる騙し絵みたいな構成は面白いのだけど その仕掛けの面白さに見合う登場人物の描き方が出来なかったのはつくづく勿体ない。 中盤で気付かされる構成の面白さで盛り上がった期待が終盤の駆け足展開でスカを食うという どうにも尻すぼみな一冊であった。 | ||||
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一章から三章までは天使の女の子が転校してきてその天真爛漫さに主人公が惹かれていくという可愛らしい話なのだけれど、三章のラストで天使の真実が語られて、四章から天使に視点が変わる。 それはまさに奇跡と言っていい物語で、結末をぜひ読んでほしい。私も誰かをこれだけ愛することができるだろうか。 | ||||
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とても楽しめました 正直、最初はヒロインが天使という設定に少し引いていましたが 読み進めるにつれどんどん物語に引き込まれていって気にならなくなりました 特にヒロイン視点になってからは読むことをやめられません 最初で切らず是非最後まで読みきってほしい作品です 前作ファンならきっと楽しめます | ||||
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こっちの内容はともかく、前作の終わらせ方が酷かったから期待出来ないんだよなあ、もう。また5年間のワクワクを無駄にしたくないし^^; | ||||
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