泥の河

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評判

泥の河の評価:

4.62/5点 レビュー 77件。 D ランク

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平均点4.62pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全78件 41〜60 3/4ページ
No.38
(4pt)

いわずと知れた名作

「泥の河」が好きで「蛍川」の印象が薄いのですが(笑)泥の河は他の方が書いてある通り、名作ですよ。純文学好きなら読むべきでしょう。私は宮本輝のほかの短編集はあまり好きではないのですが、子供の視点で描かれる(つまり描写力の拙い)人生の儚さ、そして子供の残虐性など、この作品は文句なしに名作だと思います。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.37
(5pt)

素晴らしい作品です。

大好きです。小さい頃に手に取ったのが宮本輝さんだった為、他の方の小説が読めなくなりました。
読んでは見ましたが、途中でやめてしまう。その位、言葉選びが素晴らしい。
泥の河は、社会の底辺で精一杯生きる家族とそれを取り巻く、、、見守る?優しい家族のお話。
といっても、その底辺で暮らす者の苦しみとか鬱屈がちょっとした行動描写で映し出されている。
社会から爪弾きされた人々を、簡潔に・的確に表現されています。
それでも力強く生きる人の健気さ。
個人の好み抜きで短編は本当に素晴らしいです。
美しい世界が舞台ではないのに、読んでいて不快にならないのが不思議です。
言葉の選び方が、物書きの方の中でも抜きん出ているのだと思います。
短編はまず外れが無いと思います。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.36
(5pt)

大阪の裏通り

今日のきれいに整備された大阪の街ではなく、さまざまなものが集まった雑多な裏通りを描く。決して幸福とはいえない環境で育つ少年らもたくましく人間的である。世代を超えて読み継がれていってほしい名作である。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.35
(4pt)

切ない気分に浸れます。

女房 のすすめで読みました。情景描写が素晴らしいですね。私の知らない時代の大阪を舞台にした小説ですが、もの悲しく何処か切ない気分にさせてくれました。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.34
(5pt)

幻想的な絵

先日、出張の新幹線の中で、kindleの中から拾い出して読み直してみた。

大学受験の前日に読んだ時から数えて、これで3度目の読書である。

「泥の河」は、実は、船津橋、端建蔵橋、昭和橋、湊橋の位置関係がよくわからないまま
2回は、読みとばしてきた。さすがのネット時代でも、google mapでは、大阪の小さな橋の名前は表示されない。
そこで、こんな時にはと、ファンサイトにいってみると、あっさりと詳細な地図が手に入り、さらに現地の写真レポートもついていて、
橋の位置関係がすんなりと頭に入った。
ついでに、天神祭について写真を調べて、今年の開催日が7月24,25日であること
を頭に入れ、祭り囃子をyoutubeで視聴すると作品で描かれた季節がよりすっきりとした。

溶けるアスファルト、かき氷、雨、淀んだ川、薄墨色の巨大なお化け鯉、
天神祭の祭り囃子、青い焔に包まれながら川面に落ちる蟹、
祭りの花火に映し出される友達の母親の顔と彼女の肉体にからみつく男性の肢体、
そして廓船を追いかける巨大なお化け鯉。

男の子の成長と絡ませて描いた初夏の風景が、幻想的で深い印象を残す。

「蛍川」についても、いたち川の風景と、冬の富山、越前岬の写真をネットで眺めた後、読みはじめる。

冬の富山、越前岬、そして焔のように舞い上がる幻想的な蛍の大乱舞。
やはり、思春期の男性の成長と絡ませて描かれた蛍の舞う風景が深い印象を刻み付ける。

どちらも、さすがに、作者が何度も改稿を重ねた続けて完成した作品だけあって、完成度が高く、
最終稿は程よく描きこまれた文章になっており、

作品に読者が自由に解釈できる余地を残して終了するところがいい。

一時間ほどで読了したが、予想通りの幻想的な絵に出会うことができ、
しっぽりとした、いい時間を過ごした。

次はいつ再読するのだろうか?

もし本書を手にしたことがない方がおられたら、
是非、手に取られてください。

見たこともない幻想的な絵に出会うためだけでも、本書を読む価値があります。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.33
(5pt)

やっぱ、名作

こんな作品を読んでほしいですよ。(笑)
昨今、突飛な物語の本ばかり目にしますが
こういった人間の本質を書いた作品がやっぱ読みたい。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.32
(4pt)

少年にはどうしようもできない時代の過酷さ

著者は、『泥の河』で太宰治賞、『螢川』で芥川賞を受賞した宮本輝。
(H6.12.1 – H21.6.10 19刷)

戦争直後の大阪で、河の畔に住む少年と廓舟に暮らす姉弟の交友を描く『泥の河』
北陸富山が舞台の螢があやなす妖光に生死を越えた輝きを見る『螢川』

『螢川』はあんまり印象に残らなくて、『泥の河』が自分は強く印象に残った。
戦争後のじめじめとした何でもない子どもたちの日常を、巧く子供の目線から描いた『泥の河』は、読んでいて少年時代の繊細な感情の変化に心を打たれた。
ぬくっと終わる話の閉め方も、あれはあれで貧しさからくる陰鬱とした雰囲気を上手に表現していて、少年にはどうしようもできない時代の過酷さが垣間見えた。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.31
(5pt)

ひとまとめの

かわ三部作をもともと持っていましたが失くしたので探したところ一冊にまとまったこの商品が。好きな作品でしたしハードカバーのほうが大事にできるかと思い購入。
瞬間の表現が瞬間的さ、ただよう空気感の空気っぽさが作品世界へのたまらぬ憧憬を誘います。
泥の河・蛍川・道頓堀川 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 泥の河・蛍川・道頓堀川 (宮本輝全集)より
4106454017
No.30
(5pt)

いい本です。

文章の力があって、いい本です。とっても悲しい気持ちになり、引き込まれました。今まで気にしていた作品でしたが、やっと読めて、ああ、こういう本だったのかとしみじみしています。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.29
(3pt)

少し配達が遅いです

入手はでき、中古ですが”きれい”でした。
 ただ、配達に1週間ほどかかり、少し残念。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.28
(5pt)

描写力に脱帽

『泥の河』は太宰治賞、『蛍川』は芥川賞を受賞した作品。

『泥の河』は活気に溢れ、賑やかな町の雰囲気漂う大阪を舞台に、
小学2年生の少年・伸雄と水上生活者との交流を軸にしたお話。
決して裕福とは言えないが仲の良い両親と共に生きる伸雄と
父を亡くし、母が淫売をしてかろうじて生きのびている銀子と喜一の2人。
時代の流れに取り残されてしまったような貧しい一家を見る少年の目線を通し、
残酷とも言える世の中の不公平さがなんとも言えず読者に迫ってきました。
世界観に引き込まれあっと言う間に読み終わってしまいました。
これが処女作というのが凄いです。

『蛍川』は一変し、北陸富山県が舞台。
主人公の竜夫は中学2年生。思春期の青年の身に起こる辛い出来事の数々。
父が病で倒れ、他界。母と共に故郷に残るのか、親戚のいる地へ身を寄せるのか。
親友の事故死。そして同級生に抱く淡い恋心。
不安定に揺れ動く心を持ちながら、
一生に一度とも言える絢爛たる蛍の乱舞を見るために出かけます。
生と死を超えた命の姿そのものを蛍火に映し出したかのようなラストシーンは圧巻でした。
『何万何十万もの蛍火が、川のふちで静かにうねっていた。
そしてそれは、四人がそれぞれの心に描いていた華麗なおとぎ絵ではなかったのである。
蛍の大群は、滝壺の底に寂寞と舞う微生物の屍のように、
はかりしれない沈黙と死臭を孕んで光の澱と化し、
天空へ天空へと光彩をぼかしながら冷たい火の粉状になって舞いあがっていた。』
実際に目で見たかのように伝わってくる描写力に脱帽です。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.27
(5pt)

忘れてしまった心

「泥の河」は高度成長に入る前の大阪での出来事。
戦前の名残を残すような風景や、社会の仕組みを否応なく感じさせる本でした。
まだまだ、こういった作品を読むには私には人生経験がなさ過ぎるようです。
行と行の間に垣間見える哀しさ、美しさが何とも言えない余韻を残す名作です。
「蛍川」にも感じられましたが、土のなかにしっかりと根を生やそうとする、
この時代の人たち、風土などを感じました。
初期の作品とは思えないような、哀愁のある、厚みのある作品です。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.26
(5pt)

泥の河はあの時代そのもの。

敗戦の傷跡が色濃く残る大阪。

川は汚物にまみれ、不愉快な生物が育ち、逆に、時に人は命を落とす。人達は弱くて、下品で、猥雑で、不親切。
その川沿いに住む少年、友人、そして、かれらの家族たちの複雑に絡み合う心の綾が、鮮やかにしかもリアリティーをもって描かれている。

彼らの切なさ、悲しさ、貧しさ、寂しさ、でも、抱きしめたくなるほどの愛おしさとは、”あの時代”そのものだと思う。

あの頃はなにもなかった。でも、本当になにもなかったのかと読者に問う作品でもある。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.25
(5pt)

本当に大切なものは全然違うところにあるのかもしれない

12年前に手に取った私にとって初の宮本輝作品、久し振りに読んで変わらぬ余韻を味わうことができた。著者の主要作品の中でも本書が一番好きだ。

著者の他の長編現代作品では、読み終えた後に物語がどうだの表現がどうのだの述べることもできる。しかし、本作品を含む短編河三部作となると、どうしたことかそんなことを語る気すら起きなくなってしまう(私自身にそのように語る力量が備わっていないからかもしれないが)。行間に、そして本を閉じた後に浮かぶ情景に身を浸して心地よければそれで良い、となってしまうのである。そこで何を感じるかは人其々であろうし、このような作品ではその感じ方も幅広いだろう。むしろ、読み手の過去や現在によって何を想起させるか、その幅が広いことこそがこれら作品の良さを物語るのかもしれない。

日々を生きる中で本当に大切なものって、実は普段自分達が考えていたり信じていたりするのとは全く違うところで、ぽつねんと取り残されるように佇み、私達に見つけられるのを待っているのではないだろうか。私にとって本作品はそう感じさせられるものだった。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.24
(5pt)

タイムスリップ

「泥の川」を読み始めるとすぐに昭和30年の大阪にタイムスリップします。
貧しいけれども人と人が裸で付き合っていた時代です。
そこでうどん屋の子せがれになって、きっちゃんというかけがえのない友達ができます。
川の匂いが感じられるようになれば、お化け鯉を見つけることができるかもわかりません。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.23
(5pt)

久々に

非常に楽しませていただきました。
小説の真髄を見せていただいたような気がします。

泥の河は取り上げているテーマに反して非常に美しかった。
批評めいたことはあまり書きたくないので内容に触れることは避けますが、兎に角ご一読されることをお勧めいたします
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.22
(5pt)

宮本輝、川三部作

宮本輝の川三部作がこれ一冊で読めます。
この本が私を読書の虜にした本なのです。

心をあやつる巧みな描写、解りやすくすらすら
読めるから、読み出すとストーリーに引きずり
込まれもう夢中になり、止まらない…。どれも、
これも、感慨無料の余韻が残る最高傑作です。
泥の河・蛍川・道頓堀川 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 泥の河・蛍川・道頓堀川 (宮本輝全集)より
4106454017
No.21
(5pt)

泥の河 昭和30年頃の庶民の心情を描いた秀作

大阪の堂島川と土佐堀川が合流する安治川が舞台である。時代は敗戦の影響がまだ残る昭和30年頃。国道では、まだ馬が荷車を引いている。安治川の岸にある小さなうどん屋の8歳の息子と、泥の河=安治川に浮かぶ郭(くるわ)舟で暮らす8歳と10歳の姉弟との交流を描いた作品。貧しいが他人を思いやる心を持った庶民の生活が目に浮かぶ。その後の
日本は年率10%の高度成長を遂げ、世界第二の経済大国になったが、失ったものも多い。過去に戻れない我々は何を目標に生きるべきか。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.20
(5pt)

芸術的な作品

どちらも、短いページの中に必要な場面と描写だけが載っている。
それは如何に推敲して無駄を省いたかが判るような筆跡で、
とてもサッとは読めない作品でもある。

そのせいもあって、最近の手軽なミステリー本を読み慣れた人には、
読みづらいと思うし、つまらないと思う。

そうは言っても、晦渋で難解なわけではない。

無駄な装飾が一切省かれ、まるでスルメのように、
読めば読むほど味わいが増すような、
今ではなかなかお目にかかれない、古き良き文学の味を残したものだからだ。

これを読めば、さすが芥川賞、或いは太宰賞と思えるはずだろう。
そして如何に最近のそれらが質を落とし、形骸化しているかが判る作品でもある。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091
No.19
(5pt)

この2作は傑作、色んな意味で切ない。

宮本輝先生の初期作は「錦繍」あたりまで追いかけていたのですが、
いまは、渡辺淳一先生と区別がつかなくなってしまいました。
この2作は傑作、色んな意味で切ない。
蛍川・泥の河 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蛍川・泥の河 (新潮文庫)より
4101307091