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銀河英雄伝説5 風雲篇



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銀河英雄伝説5 風雲篇の評価: 4.63/5点 レビュー 19件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

ハラハラとワクワク、ドキドキとホッコリ

フェザーンで任務についたユリアン少年の頑張りをどこか遠くにいる甥っ子を応援するかの様な気持ちで読む自分がいる。
頑張れよーってな感じ(笑)

いよいよ大艦隊を率いて動き出したラインハルト公の戦略に対し、ヤン提督の取る手はイゼルローン要塞をなんとアッサリ‥‥
一方、フェザーンの黒狐ルビンスキーの企みはいかに?
そうそう、緊迫した場面なのにふっと力が抜けるような総参謀長チュン・ウー・チェン
の登場にも今後何やら期待が持てる。
相変わらず面白い!
銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (創元SF文庫)より
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No.18:
(3pt)

バーミリオンでヤンは勝てます。

フレデリカより優秀なオペラhalkaの出し忘れ。
銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (創元SF文庫)より
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No.17:
(5pt)

味方が一番敵

面白かったです。あんまり書くとネタバレになるのでこらえますが悔しくて泣きました。
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No.16:
(5pt)

戦場で相見えるヤンとラインハルト!!!!

とうとうやってきた直接対決。バーミリオン会戦。
 戦争ものでこんなテンポで読んだのは『坂の上の雲』以来だ。
 「戦術」があるのはもちろんだが、そこに登場人物たちのこころ、パーソナリティーがからんで話が進行していく様がすごい。
 ストーリー本編としての大きなうねりもありつつ、それと同時に起こるサイドストーリーがまた見逃せない厚さ。熱さでもある。これでまだ五巻っていったいどういうことだ!という本編折り返し地点。
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No.15:
(3pt)

お世話になりました

こちらは綺麗な商品でした
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No.14:
(5pt)

本当に面白い

帝国軍のフェザーン侵攻で同盟領に・・自由惑星同盟の為政者たちは自分の保身しか考えていない・・何千万の兵士が死んでいったのか・・虚しさを感じる。これからの展開が楽しみ。
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No.13:
(5pt)

2人の天才 常勝対不敗の直接対決

2人の天才~常勝対不敗の直接対決~が実現する。戦略的に五分と五分とは
言い難い状況ではあるが、これまでの二人の対決では、常にラインハルトが
戦略的な優位を確立し、戦況が極めて優勢な中での対決であり、シェーンコ
ップが「五分と五分なら、あなたが勝つと思っている」というようなシチュ
エーションであり得なかった。今回、いささか帝国が優位な状況であるとは
いえ、これまでとは明らかに違い、ヤンは自らの意思で戦場に赴き、自らの
意思で戦術の練り、ラインハルトとの直接対決に至る。戦力や将帥の質量は
圧倒的に帝国とはいうものの、そこは魔術師である。これまでも見どころが
満載なのだが、今回はかけ値なしの直接対決を楽しみたい。
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No.12:
(4pt)

ラインハルトとヤンが直接艦隊決戦

田中芳樹『銀河英雄伝説 5 風雲篇』(創元SF文庫、2007年)はバーミリオン会戦が華である。ラインハルトとヤン・ウェンリーが直接艦隊決戦を行う。ようやくヤンはフリーハンドを持つことができ、本領を発揮する。これまで自由惑星同盟は査問会ごっこなどヤンの足を引っ張ることばかりしてきた。

ヤンの活躍は素直に嬉しいが、あまりに遅すぎた。既に銀河帝国と同盟の間には圧倒的な戦力差が生じている。ここから挽回するとなると不利な状況を努力と根性で覆す昭和の日本人が喜びそうなガンバリズムの世界になってしまう。それはヤンには最も似合わないことである。

ヤンはラインハルトと五分の勝負に持ち込むことに成功する。それはヤンの天才性だけでなく、ラインハルト側に戦略的合理性に欠けるこだわりがあったために実現した。終始戦略面で優勢なラインハルトであったが、ここでは戦略的に賢いとは言えない行動に出る。

ここでのラインハルトの頑なさは、リップシュタット戦役直前にシュトライトやフェルナーの提案を退けたブラウンシュバイク公に近いものがある。これを五分の勝負を成り立たせるための物語展開上の御都合主義と見ることができるかもしれないが、ヤンだけの力で五分の勝負に持っていったならばヤンが超人的になってしまう。ラインハルトがブラウンシュバイク公に近づくことで五分の勝負に持ち込めたとする方が現実味があるのではないか。

ブランシュバイク公の自信には根拠なく、ラインハルトの自信は実力に裏付けられたものという相違はある。但し、ラインハルトが自分の実力に自信を持つことは客観的にも妥当としても、自分が率いる分艦隊指揮官の能力不足は計算に入れていなかった。この点では自信過剰になる。

また、ヒルダの視点ではラインハルトのこだわりは戦略的に無価値に映るが、ラインハルトは自ら艦隊を指揮し、勝利を重ねることで名声を高めた。ヤンとの戦いを回避することには、自己の支持基盤を壊すというマイナスが生じる可能性がある。この点では正面決戦でラインハルトを破ることにこだわったブラウンシュバイク公に重なる。だからこそ、有能なアンスバッハも、この時はブラウンシュバイク公の判断を支持したのだろう。

その上でラインハルトにはヤンに敗北するならば自分はそれまでという覚悟を持っていると思われる。その点でブラウンシュバイク公とは覚悟に差があるだろう。
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No.11:
(5pt)

そりゃ解りきっている

> 「腐敗しきった民主主義」と「名君による専制政治」とでは、はたしてどちらがより良いものと言えるのか。

今の日本を見れば「名君による専制政治」の方が良いに決まっている!!!!!
実際こうでもしないとやった事に対して責任を取らせる体制が出来ないよ。
永X町も霞X関もやりたい放題やってその結果責任は取らないからね。
それを真似てX電も取らないんだから。

中でもカスゴミの無責任ぶりには手の打ち様が無いんだから。

実際は民主共和制なんだろうけれどね
すぐに衆愚(ポピュリズム)に成ってしまうからね
特に酷いのがカスゴミ
これをなんとかしない事には
第3巻で書かれた同盟と同じ様な状況だよ
所謂「御用カスゴミ」と「反御用カスゴミ」しか無いjじゃないか現在は
マスコミは中立で無くとも良いの
ただ客観的ならばね、それと立場に関わらず客観的真実を報道する事
こうすれば極めて正確な情報が視聴者に伝わるよ
逆に一番まずいのがマスコミ自身が中立か否かを
自らの主観的判断で決定し報道しない事、
それを中立の名の元に正当化する事だね
これをされると視聴者は判断する基準を
作れ無く成ってしまう
そして最後には専制独裁に成ってしまう
銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (徳間文庫)より
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No.10:
(5pt)

ゴールデンバウム王朝の終わり

銀河の均衡が破れた今、イゼンルローン要塞の存在価値は下がり、ヤンはここを脱出(=夜逃げ:ポプラン談)する。
しかし、ただでは放棄しないヤンであった(第7巻までのお楽しみ♪)。

本巻のクライマックスは、バーミリオン星域会戦の戦闘、およびラインハルトとヤン・ウェンリーの、最初で最後の会見シーンであろう。
会戦には、第七・第八・第九と、3つの章が割かれている。
そのような激闘後に相見る両雄。 はたしてどのような話をするのであろうか。

あ、これも重要なシーンだった。
バーミリオン会戦の直前、ヤンとフレデリカの間で交わされる言葉のやり取り。。。
読者は知らず知らずニヤけてしまうだろう。
俺と同じように(*^_^*)

ゴールデンバウム王朝は滅亡し、ローエングラム王朝が樹立される。
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No.9:
(4pt)

不敗と常勝の対決

テレビ版との違って心理描写してあって良かった
小説とテレビを見比べてみるとより面白い
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No.8:
(5pt)

ここからが銀英伝の本番です。

二大勢力の最初の決戦です。
これ以降は同盟の敗亡と帝国のローエングラム朝の確立という歴史の流れが固まります。
皮肉なことにヤン・ウェンリーはラインハルトを高く評価している。しかし共和主義の脅威という一点で対立する。
私人としてやっとフレデリカ・グリーンヒルに報いたが、それでも逡巡は尽きない。
一方でラインハルトは戦いにこだわり、政略と戦略にほころびをみせる。
それを救う者たちの導く意外な結末は共和主義のもろさと突くものだった。
多くの人はシェーンコップの言葉に同調するだろう。かのビュコック提督ですら同じ思いだった。
ただ、ヤン・ウェンリーは共和主義に愛着はあっても国家にはそうではない。
物語の前半は同盟という国家と共和主義がひとまとめだったが、後半は分離する。
だから、ヤン・ウェンリーはその己の主義にしたがって行動できるようになる。
その意味で、ようやく二人の英雄は同じステージに立ったといえるだろう。
6巻以降は帝国は国造りと重臣同士の葛藤が前面に出てくる。
一方、同盟は海辺の砂山の様に帝国の波状攻撃に徐々に擦り減り、むしろヤン・ウェンリー一派の活躍が目立ってくる。
軍事的にも国家ではなく、共和主義の守護を旗印にできる分、生き生きとしている。
それも皮肉なことだが、このバーミリオン星域会戦の敗戦が出発点。
お楽しみはこれからだ、ってことで。
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No.7:
(5pt)

とても良かった

他の物から比べ状態がとても良かった
品物として満足するものであった
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No.6:
(5pt)

まとめて

一巻からまとめて購入しました。まだ読んでいませんが、五巻まですぐに読み進められそうです。
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No.5:
(5pt)

銀英伝の白眉

学生時代、作家をちょっとだけでも夢見たものにとって、この銀英伝は魔性を持った麻薬でした。
アルスラーンの挿絵のファランギースで歴史モノに足を突っ込み、司馬遼太郎、塩野七生と梯子した私は、
「いつか自分も」等と思いつつ、
いろんなものを書き散らしていたものですが、「一生掛かっても絶対勝てない、挑戦する気も砕かれた」作家さん達です。
当然ながら絶大なる影響を受けました。
歴史モノで彼らに挑戦するなど、おこがましいにも程があるんですが、全ての方向が完璧に塞がれた気がしたのが銀英伝でした。

そして、徳間の文庫の5巻だけは特別の感慨があります。
普段は解説などどうでも良いと思っているのですが、何か許しがたいものを感じたのです。
吉岡平さんが、ラインハルトとヤンの凝縮された解説を書かれているので、機会があったら読んでみて下さい。

ヤンの魅力について、素敵に凝縮された説明があります。一点、受け入れられない部分もあるのですが。
「東洋の英雄達の、絶妙な着崩れ加減のカリカチュア」と表現されています。
ヤンの魅力はカリカチュアなどではなく、粋(ダンディズム&エレガンス)の精髄だと思うのです。
圧倒的多数のラインハルトに、寄せ集め一個艦隊で立ち向かうヤンは、
あたかも堀の女達の為に、鶯一匹、般若面と共に鉄砲取り巻く城に乗り込む柳生十兵衛の粋があります。
爽やかな漢の粋、香り、凄みとでも言うのでしょうか、「徳川家など滅んで結構」と言い放つ十兵衛の姿にヤンがダブります。
私は、この部分は柳生忍法帖に着想を得たものだと思っているのですがさてどうか。

そしてラインハルト。数多の西洋の英雄のモザイクという表現は納得です。
政治家としてカエサル、軍略家としてアレクサンダーに多くを得ているのも共感できます。
塩野七生さんから大きな影響を受けた私ですが、スキピオの爽快感に共感できても、
カエサルの記述には納得がいかなかったのです。
この二人からは、ゲーテの「彼は見上げた男だ、女を殴っておいて、その髪を漉いてやるのだ」といった感じの、
「技術」で他人を支配しようとするような臭み、厭らしさが感じられたのです。

でも、ラインハルトには、カエサルから感じる雄の厭らしさを感じません。
何故かと考えて、自分なりに結論を引き出してみたのが下記の考察です。

1.「アムリッツア会戦後のビッテンフェルトの処遇」:ラインハルトが叱り付けた後に、キルヒアイスの諫言を容れて許しています。
これをラインハルト自身がやっていれば、狡さを感じたでしょうが、キルヒアイスという影が存在することで、項羽の様な清涼感、若さがあります。

2.「カエサルは父親から切り離され、母親の影響下で育ったが、ラインハルトは皇帝の寵愛を止むを得ず受け入れた姉の庇護下で育った」:
母親との関係は、その後の人格の基本となると考えると、カエサルは母親から人身掌握の「技術」を手に入れたと考えられます。
一方、ラインハルトには心を許せる友(といっても上下関係がありますが)が一人だけでした。
カエサルが、若かりし頃、莫大な借金をして、お洒落にキメテ、女を食いまくっていたのは塩野七生さんの著作から知ったのですが、
莫大な借金が出来た、女を食いまくれたのは「技術」が無ければ出来ないでしょう。
スキピオも女を食いまくったかもしれませんが、自身の魅力で落としたと感じさせる粋があります。

3.ラインハルトの声優さんに堀川亮さんを当てていること:
 堀川さんは、GS美神の横島忠夫のキャラボイスです。
 手に入れた「技術」で乳尻フトモモを手に入れようとする姿を想像すると、なんかひっそり笑えます。(陵辱モノの発言です。ファンの方ごめんなさい。)

要は、塩野さんの様に対象に迫る覚悟も無ければ、田中芳樹さんの光と影を分離して厭らしさを消す業も無い、ということに気がついてしまったのでした。
塩野さんは、「ピエタの料金が高すぎる」と言った枢機卿に「トクをするのはあなたです」と傲岸不遜なる自信を見せ付けたミケランジェロを賞賛していますが、
私には、「司馬遷」に挑む筆名を自らにつけた司馬遼太郎の自負の方に粋を感じます。そう、自負も持てなかった私です。

また、RPGリプレイのキャラクターに頭の中で声優さんを当てて読むのが楽しみの一つですが、
銀英伝のキャスティングをされた方のセンスと度胸に、アニメを見るたびに「ヤラレタ!」と思うのです。
若い頃に高い高い頂を見てしまって萎える様では、やっぱ駄目なのでしょう。
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No.4:
(5pt)

物語のうまさ

全巻のクライマックスとなる巻です。
いよいよ自由惑星連盟の命運をかけて、ラインハルトとヤンが直接対決します。
ここで光るのが作者の物語運びのうまさ。普通に考えると、帝国軍と自由惑星連盟の戦力差が大きく開きすぎています。これを無理やり互角にしようとすると、戦力で劣るヤンを持ち上げて、強大な戦力を誇るラインハルトの側を愚か者として描いて、戦力差を穴埋めしないと不味いように思えます。しかし、主役であるラインハルトを愚かに描くわけにもいきません。
そのジレンマを作者は巧みに戦略的視点を絡めることで、互角の争いとなるようにドラマチックに演出していきます。出来すぎ、都合が良すぎるという見方も出来るかもしれませんが、この巻では純粋に物語作りのうまさを楽しめると思います。
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No.3:
(4pt)

常勝vs不敗

銀河系に人類が進出した遙か未来(西暦換算で36世紀)における銀河帝国と自由惑星同盟の激突を、更に後世の歴史家が語るという卓抜な構成をとっており、SFの衣を纏った架空歴史小説と言える。古今東西の歴史上の人物・エピソードを巧みに取り込んだ壮大緻密な世界観・多種多様な登場人物が魅力的で、日本史業界にもファンは多い。

広大な宇宙を舞台に繰り広げられる英雄たちの熾烈な攻防戦は『三国志』を思わせるが、民主主義の尊さや戦争の愚かさを訴える政治的メッセージも強烈である。三重大学の法学の先生が本書を学生に勧めていたが、啓蒙的専制君主が支配する「開明的な」独裁国家か腐敗し衆愚政治へと堕落した「独善的な」民主共和国か、という《究極の選択》を突きつける本書の問いは重い。

本巻では、初めて2人の主人公が直接対決する。両雄の勝敗の決着のつけ方は筋立てとしても見事だが、それに留まらず、「文民統治」の意味をも考えさせる深いものである。
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No.2:
(5pt)

両雄激突!

両主人公、ラインハルトとヤンの真っ向勝負がみられる、読んでいて一番楽しめる巻だと思います。
二人が直接ぶつかるのは、オープニングのアスターテ会戦以来です。
ヤンのファンだった私は、彼の魔術師っぷりがたっぷりと堪能できるので、何度も読み返した覚えがあります。

そういえば鉄壁ミュラーのファンになったのもこの巻だった・・・
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No.1:
(5pt)

いよいよ前半戦クライマックス!

ラインハルトによる同盟侵攻が開始される第五巻は、全十巻にわたる物語の中の、ちょうど折り返し地点となるようです。

<風雲編>と銘打たれるとおり、世界が大きく動きます。

その流れの中で、これまで「負けないこと」を最優先としてきた“不敗”のヤンが、ついに「勝つこと」を目的として、“常勝”ラインハルトと正面衝突する……物語前半のクライマックスだけあって、読み応え満点です。
三巻、四巻のやや小康した展開に飽きてしまっていた人も、この五巻を読めば間違いなく満足できることでしょう。

また、この五巻の魅力は単に戦闘面だけではありません。
ヤンの私生活における重大なエピソードであったり、栄華を誇るラインハルトの心の空虚であったり、ロイエンタールの忠誠心に潜む微妙な陰であったり……人間ドラマとしての魅力も満載です。

「腐敗しきった民主主義」と「名君による専制政治」とでは、はたしてどちらがより良いものと言えるのか。――民主主義国家の国民として、これらの命題を考えてみるのも一興かもしれません。
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