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女子的生活



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【この小説が収録されている参考書籍】
女子的生活
女子的生活 (新潮文庫)

女子的生活の評価: 4.00/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(1pt)

生きづらい社会と戦う主人公自身が生きづらい社会を作る一員だった

トランスジェンダーの女性みきが東京で自分らしく生きていく物語。高校時代の友人に振り回されたり、会社の同僚と合コンで奮闘したり、みきの騒がしい日常が軽妙なタッチで綴られています。
頑張る女性たちのガールズライフものを読んで元気になりたい気分だったので手に取りました。

みきと後藤が同居を始める第1話までは面白く読み進めることができましたが、途中からは主人公のみきを不快に思い始めました。みきが顔面と服装で他人の人格まで否定する人間だったからです。

みきの物差しは「女の子らしく可愛い」か否かです。女性の服装や化粧の好み、体型をジャッジして評価を下しています。メイクやオシャレに力を入れている都会暮らしの女性は「強くて可愛い」「頭が良い」と高く評価する一方、化粧薄めの地方暮らしの女性は「印象の薄い顔」と否定し、ぽっちゃり体型の女性の服装を「服が古い」「授業参観のお母様?」「げんなりする」と馬鹿にしています。

みき好みの可愛い女性はみきの理解者であり、賢く積極的な女性として描写されます。みき好みではない地味な女性は「上から目線」でみきを傷つける言動をしたり、ずれた言動をしてみきに迷惑をかけたり、みきの敵として描写されています。まるで、〈可愛い、美人、オシャレ=頭が良い〉〈不美人、オシャレに力を入れていない=頭が悪い〉かのよう。

人は様々な価値観があり、服装の好みも三者三様です。他人の価値観を自分の物差しで計り勝手な評価を下すことはとても傲慢です。LGBTに対する差別や無理解に悩み傷ついた経験があるみきが何故他人の価値観を認められないのか。
そもそも、みきが憧れる「自由で強くて可愛い女の子」はテレビドラマに登場する女の子であり、所詮はドラマを作った人間の価値観で作り上げられた虚像にすぎません。そんな女性など世界中の女性のほんの一握りにすぎません。
しかし、みきは「自由で強くて可愛い女の子」という虚像に囚われたままです。可愛い女の子になるためにファッションに力を入れて、自分と価値観が合う女性とは仲良くなる。己の規定する「可愛い女の子」像から外れた女性を心の中で馬鹿にする。不美人の女性や、ファッションに興味がない(みきとは別の価値観を持つ)女性の気持ちなど顧みないまま。

差別や偏見から自由になりたい主人公自身が容姿で人を差別する。トランスジェンダーの主人公だから良い話風に仕上がっていますが、女性の体と心を持つ主人公で同じ話にしたらあまりにも馬鹿馬鹿しいです。
女子的生活 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:女子的生活 (新潮文庫)より
410136382X
No.4:
(2pt)

前菜とメインとデザートを寄越せ

文章の上手いトランスジェンダーの日常ブログ本と思って読めば、まあまあ面白い。物語に変化ではなく共感を求める方なら、これはこれでありと感じられるのではないだろうか。
 しかし小説として読むと、結構がっかりする。フルコースのレストランに入ってラーメンを出されたようながっかり感だ。ちゃんと作られたラーメンであっても、私の食べたいものではない。前菜とメインとデザートを寄越せ。

 身体は男、心は女子、恋愛対象も女子な主人公と、転がり込んできた元同級生男子との同居生活。合コンあり出会った女子とのベッドシーンありいけ好かない輩ありスカっと展開少しあり、けれども大きな変化はない。私は主人公が今後の生き方を定めたり、トランスジェンダーに寛容であっても激務な今の職場を離れたり、人生のパートナーを見つけたりする結末が欲しかったのだが……着地点はなく、仕事と恋愛願望とルームメイトとのどたばた生活をただ綴って終わりだった。
 題材が特殊なだけで、ストーリーには目立った波がない。

 描写ばかりで変化のない話なら、帯にでもそう書いておいて欲しい。読まないから。
女子的生活Amazon書評・レビュー:女子的生活より
4103120525
No.3:
(2pt)

「男塾」から「NARUTO」へ

発売前に出版社公式サイトの作品ページ表紙絵アップ前の説明文読んで、いつものお仕事小説か→表紙絵アップ後、フラグ…。

冒頭流し、読んでいく内に台詞が多い、ばかりなことに気付き、ああ、これは、やり取りそのものに意図があるのだなと理解、読み飛ばし。
『NARUTO』。ああ、そうですか。対象年齢特定。「男塾」に見守ることも「NARUTO」に共感もできない私は一気に飛ばし。
○ーンパーンチ。え?

あとがき。そうですか。結局、作者としての作品の意図は、やり取りそのものにあって、お仕事も、共同生活も、自身も戸惑う性の葛藤劇も、どうでもよかったんですね。
45分。
女子的生活Amazon書評・レビュー:女子的生活より
4103120525
No.2:
(2pt)

好みでない

和菓子のアンを読んでからのだったのでガッカリしました
きわどく、どぎつい作品です
女子的生活Amazon書評・レビュー:女子的生活より
4103120525
No.1:
(2pt)

これはきらい

坂木司さんの本はほぼ読んでいます
本作も迷うことなく購入しました

文体をはじめ、短編連作、料理、お仕事といつものテイストではあるのですが
どれもこれも不快な人物が出てくる
なので、作品自体も不快に感じてくる
後味はよかったとなると良いんでしょうけど、不快感は引きずります

男女それぞれが同性・異性を見たときのテンプレは共感はできます

蛇足ですが、謎解きはないです
女子的生活Amazon書評・レビュー:女子的生活より
4103120525

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