(短編集)

フィッシュストーリー

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評判

フィッシュストーリーの評価:

3.65/5点 レビュー 94件。 C ランク

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平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全149件 141〜149 8/8ページ
No.9
(4pt)

読後感良好!

短編3篇に、1篇を書き下ろした計4編の短編集。
コミカルで爽快。相変わらず読みやすいです。
「動物園のエンジン」
「フィッシュストーリー」
「サクリファイス」
「ポテチ」
で、私はポテチがヒット!ほかの3作品もかなり面白かったですが、ポテチで持っていかれましたね!。
ポテチの最後のシーンで、思わずニッコリ笑ってしまいました。
余談ですが、黒澤が再登場。しかも2編も出て居ます。黒澤ファンなら間違いなく買いです!
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.8
(4pt)

「終末のフール」伊坂幸太郎

三年後に地球が消滅する(本当はちょっとニュアンスが違うのですが)!という状況のもと蠢く人間達を描いた連作短編集。
本当に伊坂作品を読む度に思ってしまうのですが、展開が尋常ではありません。作中人物が「あと・・年ねぇ」とつぶやく場面があり、病気なのかななどと思ってみるのですが、まさか地球が消滅するとは…。
収められた8作品の主人公にはある共通点があり、少しずつ、ほんの少しずつ、交錯しています。
娘と絶縁状態にある父親、一家心中から一人取り残された女性、妻の妊娠に驚く男性などの登場人物達全員に等しく残された時間のなかで、皆それぞれ精一杯生きています。限られた時間の中、ある者は必死に、ある者はおだやかに、暮らしています。
自分ならどんな風に過ごしていくのかな、などと私自身の残された人生についてちょっと考えてしまいました。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.7
(4pt)

伊坂ファン待望の新作!

伊坂幸太郎13冊目の本書は、デビュー直後に書いた短編から、今回書き下ろした中編まで、四つの物語からなる作品集である。
「動物園のエンジン」―デビュー長編『オーデュボンの祈り』のような不思議な雰囲気のある短編。
「サクリファイス」―あの黒澤がスピンオフで、この中編では主人公として登場する。ある寒村で昔から伝わる“こもり様”の風習を、伝奇ミステリー風の道具にして、“本格パズラー”っぽい物語に仕上げている。
「フィッシュストーリー」―表題作。私は本書でこの短編が一番好きだ。ふとした偶然(!?)が、40数年を隔てたところで意外な影響を及ぼす物語なんて、いかにも伊坂幸太郎らしい。
「ポテチ」―本書のための書き下ろし中編。黒澤が今度は脇役で登場する。書下ろしらしく、随所に仕掛けられた伏線を、ラストでいかにも“伊坂ワールド”らしく収斂させる手腕はさすが。
今回収録の作品はいずれも独立した話で、書かれた時期も、テイストもまちまちなので、一冊を通して楽しむということはできなかったが、それでも、とりわけ後半の2作品は、ファンとしてじゅうぶん“伊坂幸太郎の世界”を堪能することができた。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.6
(3pt)

たまには薄味で。

 伊坂の「狂い方」は、様々な登場人物が「信じられない」と「当然」のハザマでどんどんネットワークされていくところです。登場人物がニューラル・ネットワークになっていくのが伊坂の「狂い方」。日常が如何に深いところで接続されているか、だからこそ一つが狂うとどんどん狂う。映画に喩えるなら、急逝したアルトマン監督の『ナッシュビル』『ショート・カッツ』、ポール・トマス・アンダーソン監督の『マグノリア』に印象がほど近い(ので、この辺りの映画好きには推薦します)。
 本作も通奏低音にホンローされながらネットワークされていく人々が描かれていて、パクパクと読んでしまいます(文字をパクパク食べるファミコン・ゲームをご想像ください)。しかし、薄味。『チルドレン』、『死神の精度』という連作の濃さには至らず。運びが軽快なのはいいし(パクパク)、音楽ファンとしても幻の1曲が通奏低音ってのもいい(パクパク)ですが、ネットワークが弱い。。。時間と空間を超えたためにネットワークのチャンネルが多様化し過ぎて結びつきが薄弱になってしまった。
 もちろん面白いです(パクパク)。でも薄味。読了で喰い足りなさが残りました。ただ新鮮な魚よりも、寿司屋で昆布〆した魚が食べたかったな。。。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.5
(3pt)

これでいいんだろうか?

一作目と二作目は、寸止めで何かもう一つ突き抜けていない気がします。
三作目は、読んですぐに、あの映画とあの映画が浮かんで、首をかしげてしまいました。
これは、オマージュになるのかなあ?
少なくとも、日本で十本の指に入る売れる作家だと思うんですが、
カバーも確信犯的だし、これでいいんでしょうか?
(作者は時々、こういうことをやりますよねえ)
私は、伊坂幸太郎は好きですが、この点はちょっと受け入れられないです。
四作目でやっと、普段の伊坂節が見られます。
やっぱり、自由に出来る書き下ろしの方が、いいのかもしれません。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.4
(4pt)

伊坂テクにやられた! だけど……。

今回も不思議な空気感を漂わせる伊坂ワールド。特にタイトルにもなっている
『フィッシュストーリー』(第三話目)は伊坂テクニックの真骨頂!って感じで、
全体は短い話なのに、ストーリーのテンポがいい。会話も軽妙洒脱だ。
だが、この本を120%楽しもうと思ったら、以前の伊坂作品を読んでおいたほうがいい。
「重力ピエロ」「ラッシュライフ」「オーデュボンの祈り」これは必須。
というか、読んでおかないと(数行分だけなんだけど)意味がわかんない部分が
出てくるのだ。なので、伊坂ビギナーにはオススメできない。
という理由で☆1コ減らして4つ。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.3
(5pt)

これはいい。

待望の新刊。
「動物園のエンジン」
「サクリファイス」
「フィッシュストーリー」
「ポテチ」
                 の4本。
決して派手さはないけれど、
じわじわと面白さがこみ上げてくる、そんな短編ばかりです。
今作でも別の作品に登場した人物が
何気に登場していたり、
もしくは主役だったり、
色んなところに伊坂作品のファンを楽しませる要素がぎっしり。
「動物園のエンジン」では、あの「伊藤」が出てくるし、
「フィッシュストーリー」ではあの老夫婦。
「ポテチ」では「泉水」のことが。
思わずニヤリとさせられるものでした。
どの話も良かったんだけど、
特に「ポテチ」が良かったな。
事実を知った息子と
それを知らないであろう母親。
本当の母親が違うことにショックを受けるよりも
自分が息子であることの母親への申し訳なさ。
そちらのほうが大きい息子は最後にどうするのだろう。
母息子物に弱い僕はただひたすらその切なさに
身を悶えさせるのでした・・・。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.2
(5pt)

つながっているという思いを意識すること

変わらず軽妙な伊坂節が展開されています。単にフィクション(小説)と読んでも面白いですが、
モノの考え方(発想)訓練として味わうのも、また伊坂作品の楽しみ方のひとつです。
・マンション建設に反対するためにプラカードを掲げているのか、それとも?
・風習、言い伝えは「なにか」を隠すための方法だったのでは?
本作品では表題作「フィッシュストーリー」がやはり心地よい。
例えば、今こうして書いているレビューを誰かがを目にして、伊坂幸太郎なんてまったく知らない人が興味を持ったとする。本屋に足を運んだが、店頭には一冊しか在庫がない。同時に手を伸ばす人が隣にいた。それは異性。これをきっかけに二人は恋に落ち、結婚、子どもを授かる。そして、何10年か後、飛行機に乗っている時、「あれ」に出くわす。
その時、ひとこと言ってもらいたいな。
「礼なら、アマゾンのレビューに」と。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027
No.1
(4pt)

黒澤いいですね。

過去の作品に登場した脇役たちが主人公を勤めるというファンにはニヤリの中短編4編を収録した、著者13作目の作品。
「ラッシュライフ」の河原崎の親父や「オーデュボン」の伊藤が登場する「動物園のエンジン」、表題作「フィッシュストーリー」では伊坂幸太郎がかねてから訴える動物愛護精神と音楽への執着が見られます。おなじみ黒澤が、仕事で訪れた辺鄙な村の風習の謎に挑む「サクリファイス」は、軽く社会を風刺するような(?)たくましいお話になっています。また「重力ピエロ」で描かれた親子の絆というテーマを、「ラッシュライフ」にてニュートンに遅れて万有引力の法則に気づいた空き巣・今村を主人公にした「ポテチ」で再び。ここでも黒澤が登場します。
今回はそれぞれの短編がリンクするといった著者がよくやるつくりにはなっておらず、それぞれ独立したものになっていますが、それぞれ異なるテーマの4編を通して、いろんな形の「正義感」が見え隠れしている気がしました。
「ポテチ」の今村が(偉大な数学者に遅れて)発見する法則の意味づけがなかなか素晴らしいですね。彼がポテトチップスを手に突然涙を流す場面は、真相が明らかになって振り返ると胸が熱くなります。やさしくて前向きで大好きな話です。
フィッシュストーリー Amazon書評・レビュー: フィッシュストーリーより
4104596027