倒叙の四季 破られたトリック
評判
倒叙の四季 破られたトリックの評価:
4.00/5点 レビュー 11件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1〜8 1/1ページ
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倒叙の四季 破られたトリックの評価:
4.00/5点 レビュー 11件。 B ランク
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<完全犯罪完全指南>の内容は手口・統計的数字・法医学的知識・成分分析などが"微に入り細に入り"に詰まっていて、作者の事前調査の深さが窺える。また、各事件において、"物証"の無さに自信を持っている犯人が、見逃した"物証"によって逮捕されるという点も皮肉が利いている(個人的には犯人の計画が完全犯罪とは程遠い杜撰さ(盲点)を併せ持っている例が散見される様な気もしたが、その盲点を突かれて窮地に陥って行く犯人の心理過程がサスペンス性豊かに描かれるのも一人称ならでは)。どの短編(?)も秀逸だが、特に動機こそ単純だが、被害者の戦争への思いが独特の雰囲気を醸し出している<秋>が印象に残った。
そして、エピローグで明かされる<完全犯罪完全指南>の製作者はやはり意外性があった(私は海埜その人だと予想していたので"当たらずと雖も遠からず"だったが)。多彩な皮肉・諧謔味を込めながら、「枕草子」をなぞっているという非常に凝った体裁の秀逸な倒叙ミステリだと思った。