サブマリン
評判
サブマリンの評価:
4.20/5点 レビュー 87件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 101〜120 6/7ページ
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サブマリンの評価:
4.20/5点 レビュー 87件。 B ランク
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期待通りの活躍や、期待通りの言葉(僕らの現在の閉塞感を見事に打ち破ってくれる痛快な言葉たち!)が溢れていて、ページをめくるのが本当に楽しい。
軽妙なやりとりが繰り返されるけど、物語で起きる出来事は反比例するように重い。そして伏線とその回収の繰り返しで読む者の快感は担保しつつも、テーマは重く、言ってみれば救いが無いとも言えるもの。
犯した罪を償う事は可能なのか?罪を犯した人は、救われる権利は無いのか?など、宗教的ともいえるテーマを巡って物語は進む。
物語の展開的には、終盤もうちょっと盛り上がりがあった方がいいような気もしたし、どこか既視感もある展開でもあったが、それでも魅力は失われない。それは陣内というキャラの強さだけではない。
伊坂幸太郎は、物語によって現在の社会や社会に生きる人々の意識をわずかでも良い方向に向ける事ができないか、と考えている。
その事が強く伝わってくるからだ。
思い起こされるのは、村上春樹と宮部みゆきだ。
伊坂は村上春樹のように、物語(あるいは優れた物語)というものが人の人生や社会を良い方向に(無意識的にでも)導くと信じていて、
宮部みゆきのように、人間性に対する信頼を大切にしている、ように思える。
社会はひどい方向に進んでいる。でも一人一人の人間はまだ捨てたものではない。
ならば小説家としてやるべき事は、メッセージを内包した優れた物語を提供することだ。
そう信じているように思える。
森達也にも似ているかもしれない。
伊坂幸太郎は、読む者に楽しみと勇気を与えるこのラインをもっと前面に出していいと思う。