暗幕のゲルニカ
評判
暗幕のゲルニカの評価:
4.19/5点 レビュー 199件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全315件 241〜260 13/16ページ
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暗幕のゲルニカの評価:
4.19/5点 レビュー 199件。 B ランク
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第一次世界大戦時といった過去を交互に並べて
時空を越えた接点を読者に見せていく手法で書かれています。
10代の頃に主人公の瑤子がアメリカのMoMAで見たゲルニカ
この出会いが彼女をピカソ研究の道へと引き入れました。
MoMAのキュレーターになった彼女がピカソ展を企画していた時
9.11が発生し、愛するご主人を亡くしてしまいます。
テロとの戦い、いやテロリストには屈しないという強いメッセージを発信するには
この展示会にゲルニカを登場させるほかない
彼女の全身全霊をかけた戦いが始まる。。
これが現代を生きる主人公瑤子の歩む粗筋です。
一方、愛人ドラと過ごしていた頃のピカソは
ゲルニカの無差別爆撃を新聞ニュースで知ることになります。
怒りを突き抜け、無になったピカソはゲルニカを作製することになるのですが
ドラや、支援者となりかつ現代の瑤子とも接点を持つことになるパルドを通して
ゲルニカ作製、完成後の展示、アメリカへの”亡命”に至る流れを史実を絡めながら
リアルに描いてあり、歴史に興味のある人ならすごく面白く読むことが出来ると思います。
ただ残念なのは、せっかくこの時代のパリ、スペイン内戦を描くのなら
ましてピカソやドラを描くのならこの時代を生きて強力に輝いた
ロバート・キャパやその恋人で女性初の報道カメラマンだったゲルダ・タロー
同時期にパリにいた岡本太郎や藤田嗣治などを登場させたら
もっと幅広く時代を感じられたのでは。。ということです。
さし絵、口絵として実際のピカソの作品を載せても良かったのにとも思いました。
でも、全体としては楽しめました。
絵画と言えば切っても切り離せない富裕層を反発心無く読めたのは
原田さんの文章の巧さなんだろうと思います。