■スポンサードリンク


(短編集)

悲恋のシンドローム: 天久鷹央の推理カルテIV



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

悲恋のシンドローム: 天久鷹央の推理カルテIVの評価: 4.15/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

相棒に託した思いと彼女への小さな驚き

ナンバリングとしては第四巻,通算としてはシリーズの五冊目で中短篇集となります.

いつもの通り,終盤の一場面をプロローグに持ってくる演出から物語は始まりますが,
その終盤,三篇目の構成上,冒頭で『さらに先』があることを知ってしまっているため,
事件が片付いたように描かれても,「まだ続くし」とやや冷めて映るのは残念なところ.

とはいえ,ただ真相を明かすだけでなく,医学的な視点から本当の問題へ踏み込み,
関係者の心の問題を解き放ち,本当の『解決』とするあたりはこのシリーズならでは.
賑やかな日常へと還る中,スッと差し込まれるほろ苦くも爽やかな幕引きも好印象です.

また,相棒にその役割を託した主人公と,その意図に気付き,見事に解決へ導いた相棒,
その後の二人のやり取りには,徐々に積み重なる信頼と今回の彼女の対応への驚きが少し.
ただ,取り上げられる症例や事情がかなり難解,そして複雑でやりすぎにも感じることも.

このほか,最初の二篇は,同じく症例が難しい割にはミステリとの交わりが今ひとつ弱く,
さらに,最後の三篇目もそうでしたが,伏線やトリックがわかりやすいのが気になりました.
天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)より
410180057X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!