翼ある闇

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翼ある闇の評価:

3.47/5点 レビュー 47件。 A ランク

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平均点3.47pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全89件 61〜80 4/5ページ
No.29
(4pt)

「カタストロフィ」と言う名の快感

麻耶雄嵩の作品は、恐らく極端にその好みが分かれるだろう。その理由と言うのも…彼の描く「ミステリ」は真っ当な「ミステリ作品」とは大きく異なるからだ。

大きく展開する事件とその中にある正に「闇」とも言うべき人の暗部。陰湿に複雑に絡み合った人間関係とその下に見え隠れする陰鬱な心理…。麻耶雄嵩の描く作品は滑稽な描写で多少味付けを変えているものの基本的にそうした深い「闇」に満ちている。

だから、彼の描く作品は恐らく極端に好みが分かれる。けれど「麻耶雄嵩作品が好みが分かれる」理由は、決してそれだけではない。彼の作品が好みが分かれるのは…この一点。読み手がそれまでに必死に推理して自分なりに犯人を導き出そうとしていた展開を根っこから壊してしまう様な「カタストロフィ」が、麻耶雄嵩作品の終幕には存在しているのだ。

だから、好みが分かれる。だからミステリ作品としては異質である。けれど…その「カタストロフィ」の崩壊感こそが麻耶雄嵩作品の最大の味でもあると私は思う。特にその感覚を味わう事が出来るのは同作者の「夏と冬の奏鳴曲」ではあるが、読後の後味を考えると、此方の方が人には勧めやすいと思う。この「翼ある闇」「名探偵 木更津悠也」「メルカトルと美袋のための殺人」を読んでみて、作品が口に合う様なら…本格的に、麻耶雄嵩作品の世界観にはまってみるのも良いかもしれない。




翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.28
(4pt)

「カタストロフィ」と言う名の快感

麻耶雄嵩の作品は、恐らく極端にその好みが分かれるだろう。その理由と言うのも…彼の描く「ミステリ」は真っ当な「ミステリ作品」とは大きく異なるからだ。

大きく展開する事件とその中にある正に「闇」とも言うべき人の暗部。陰湿に複雑に絡み合った人間関係とその下に見え隠れする陰鬱な心理…。麻耶雄嵩の描く作品は滑稽な描写で多少味付けを変えているものの基本的にそうした深い「闇」に満ちている。

だから、彼の描く作品は恐らく極端に好みが分かれる。けれど「麻耶雄嵩作品が好みが分かれる」理由は、決してそれだけではない。彼の作品が好みが分かれるのは…この一点。読み手がそれまでに必死に推理して自分なりに犯人を導き出そうとしていた展開を根っこから壊してしまう様な「カタストロフィ」が、麻耶雄嵩作品の終幕には存在しているのだ。

だから、好みが分かれる。だからミステリ作品としては異質である。けれど…その「カタストロフィ」の崩壊感こそが麻耶雄嵩作品の最大の味でもあると私は思う。特にその感覚を味わう事が出来るのは同作者の「夏と冬の奏鳴曲」ではあるが、読後の後味を考えると、此方の方が人には勧めやすいと思う。この「翼ある闇」「名探偵 木更津悠也」「メルカトルと美袋のための殺人」を読んでみて、作品が口に合う様なら…本格的に、麻耶雄嵩作品の世界観にはまってみるのも良いかもしれない。




翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.27
(4pt)

衝撃のデビュー作

異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.26
(4pt)

衝撃のデビュー作

異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.25
(4pt)

衝撃のデビュー作

異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.24
(5pt)

黒死館から蒼鴉城へ

詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします)まあそんなのは置いておいて。とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。(日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです)一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.23
(5pt)

黒死館から蒼鴉城へ

詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします)まあそんなのは置いておいて。とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。(日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです)一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.22
(5pt)

黒死館から蒼鴉城へ

詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします)まあそんなのは置いておいて。とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。(日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです)一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.21
(5pt)

黒死館から蒼鴉城へ

詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、
アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。
「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします)
まあそんなのは置いておいて。
とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、
わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。
これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、
タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。
これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。
ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。
(日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです)
一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、
茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。
また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、
真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.20
(5pt)

黒死館から蒼鴉城へ

詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、
アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。
「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします)
まあそんなのは置いておいて。
とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、
わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。
これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、
タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。
これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。
ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。
(日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです)
一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、
茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。
また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、
真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.19
(5pt)

黒死館から蒼鴉城へ

詳しくは書かないが、作者である麻耶雄嵩氏は、
アンチ・ミステリーの大家でも特に小栗虫太郎「黒死館殺人事件」が大好きなんだろうと思う。
「黒死館」を読めば一目瞭然なのだけれど、意図的に真似ている部分がある。(最後とか、ニヤリとします)
まあそんなのは置いておいて。
とにかくデビュー作であるこの「翼ある闇」は、舞台や雰囲気としては今までのミステリーを踏襲しながらも、
わざとその定石から歪めていったかのような印象を受けます。
これも余り詳細に述べることは出来ないですが、悉く探偵の裏をかいてゆく犯人、ぶちのめされ敗北する探偵、
タイトル通りの目に遭う探偵、最後におとずれる崩壊、・・・など。
これが初めて読むミステリ本だったとしたらそのお方は悲惨な初体験となることでしょう。
ですので、まずはいろいろな作家のいろいろな有名作品を読んだのちに、本作に取り組んで欲しいと思います。
(日本・海外問わず、できれば黒死館も先に読んでおけたら楽しめそうです)
一部では文章が下手であるとか(不見識なぼくからすれば)見当違いなご意見もありますが、これがデビュー作であること、
茶目っ気がふんだんに盛り込まれた内容など、もっと評価されても良いように思います。
また疑うべくもなくこの作品は次作同様アンチミステリーの様相を呈しているので、
真っ当な推理によって犯人を当ててやろうなどと意気込まないようにおすすめします。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.18
(4pt)

「女王」に捧げられた、衝撃の処女作

探偵の木更津悠也は、大富豪である今鏡伊都から依頼を受け、
友人の香月実朝とともに、今鏡家の豪邸・蒼鴉城に赴くことになる。
しかし、蒼鴉城に到着した彼らを持っていたのは、密室状態の部屋で
伊都の首と、息子である有馬の胴体が発見された、という報せだった……。
何はともあれ、前述の密室殺人に関する木更津の推理が、本作の白眉。
生真面目な読者の神経を逆撫でするような、バカミス的解法が示されます。
(何十億分の一の奇跡w)
また、本作では、ある《見立て》に基づいた連続殺人が起きるのですが、ミステリ
へのオマージュゆえとはいえ、安易といえば安易な趣向が用いられています。
甲冑の具足を履かされた死体、死体の上のオレンジの種、白粉で化粧された生首……
これらを繋げるミッシング・リンクを知って、「マニアの悪ふざけ」と酷評する人が居ても
仕方がないとは思います。
ただ、個人的には、意表を衝く探偵役の交代劇や意想外な伝奇小説的背景など、
ミステリのコードやガジェットを裏切るメッセージを内包させつつも、結末では臨界
ぎりぎりでミステリの枠内に納めてみせた、弱冠二十一歳(当時)の作家の手腕
に感服させられました。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.17
(4pt)

タイトルは、鮎川哲也の使われなかった長篇のタイトル『翼ある靴』から

探偵の木更津悠也は、大富豪である今鏡伊都から依頼を受け、
友人の香月実朝とともに、今鏡家の豪邸・蒼鴉城に赴くことになる。
しかし、蒼鴉城に到着した彼らを持っていたのは、密室状態の部屋で
伊都の首と、息子である有馬の胴体が発見された、という報せだった……。
何はともあれ、前述の密室殺人に関する木更津の推理が、本作の白眉。
生真面目な読者の神経を逆撫でするような、バカミス的解法が示されます。
(何十億分の一の奇跡w)
また、本作では、ある《見立て》に基づいた連続殺人が起きるのですが、ミステリ
へのオマージュゆえとはいえ、安易といえば安易な趣向が用いられています。
甲冑の具足を履かされた死体、死体の上のオレンジの種、白粉で化粧された生首……
これらを繋げるミッシング・リンクを知って、「マニアの悪ふざけ」と酷評する人が居ても
仕方がないとは思います。
ただ、個人的には、意表を衝く探偵役の交代劇や意想外な伝奇小説的背景など、
ミステリのコードやガジェットを裏切るメッセージを内包させつつも、結末では臨界
ぎりぎりでミステリの枠内に納めてみせた、弱冠二十一歳(当時)の作家の手腕
に感服させられました。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.16
(4pt)

「女王」に捧げられた、衝撃の処女作

探偵の木更津悠也は、大富豪である今鏡伊都から依頼を受け、
友人の香月実朝とともに、今鏡家の豪邸・蒼鴉城に赴くことになる。
しかし、蒼鴉城に到着した彼らを持っていたのは、密室状態の部屋で
伊都の首と、息子である有馬の胴体が発見された、という報せだった……。
何はともあれ、前述の密室殺人に関する木更津の推理が、本作の白眉。
生真面目な読者の神経を逆撫でするような、バカミス的解法が示されます。
(何十億分の一の奇跡w)
また、本作では、ある《見立て》に基づいた連続殺人が起きるのですが、ミステリ
へのオマージュゆえとはいえ、安易といえば安易な趣向が用いられています。
甲冑の具足を履かされた死体、死体の上のオレンジの種、白粉で化粧された生首……
これらを繋げるミッシング・リンクを知って、「マニアの悪ふざけ」と酷評する人が居ても
仕方がないとは思います。
ただ、個人的には、意表を衝く探偵役の交代劇や意想外な伝奇小説的背景など、
ミステリのコードやガジェットを裏切るメッセージを内包させつつも、結末では臨界
ぎりぎりでミステリの枠内に納めてみせた、弱冠二十一歳(当時)の作家の手腕
に感服させられました。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.15
(4pt)

「女王」に捧げられた、衝撃の処女作

探偵の木更津悠也は、大富豪である今鏡伊都から依頼を受け、
友人の香月実朝とともに、今鏡家の豪邸・蒼鴉城に赴くことになる。
しかし、蒼鴉城に到着した彼らを持っていたのは、密室状態の部屋で
伊都の首と、息子である有馬の胴体が発見された、という報せだった……。
何はともあれ、前述の密室殺人に関する木更津の推理が、本作の白眉。
生真面目な読者の神経を逆撫でするような、バカミス的解法が示されます。
(何十億分の一の奇跡w)
また、本作では、ある《見立て》に基づいた連続殺人が起きるのですが、ミステリ
へのオマージュゆえとはいえ、安易といえば安易な趣向が用いられています。
甲冑の具足を履かされた死体、死体の上のオレンジの種、白粉で化粧された生首……
これらを繋げるミッシング・リンクを知って、「マニアの悪ふざけ」と酷評する人が居ても
仕方がないとは思います。
ただ、個人的には、意表を衝く探偵役の交代劇や意想外な伝奇小説的背景など、
ミステリのコードやガジェットを裏切るメッセージを内包させつつも、結末では臨界
ぎりぎりでミステリの枠内に納めてみせた、弱冠二十一歳(当時)の作家の手腕
に感服させられました。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.14
(4pt)

良くも悪くも騙されまる

恐らくこの本を読んで、途中で分かったという人はいないと思います。というかわかる訳ない!
何もかも読者の想像を裏切ることは間違いないので、とにかく騙される事が好きな人は絶対読んだ方がいいと思います。
論理展開や、人間関係や、犯罪に至る心理など、「現実感」に煩くこだわる本格派好きの人にとっては許せない作品かもしれません。
小説なんて楽しく騙されるのがいいのだ!と思う僕は見事にハマって楽しめました。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.13
(4pt)

良くも悪くも騙されまる

恐らくこの本を読んで、途中で分かったという人はいないと思います。というかわかる訳ない!
何もかも読者の想像を裏切ることは間違いないので、とにかく騙される事が好きな人は絶対読んだ方がいいと思います。
論理展開や、人間関係や、犯罪に至る心理など、「現実感」に煩くこだわる本格派好きの人にとっては許せない作品かもしれません。
小説なんて楽しく騙されるのがいいのだ!と思う僕は見事にハマって楽しめました。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.12
(4pt)

デビュー作としては

 91年(単行本)→93年(講談社ノベルス)→96年(文庫)。
 著者の第一長編にして、メルカトル鮎の最後の事件。著者の作品の中では、いちばん「ミステリ」っぽいのではなかろうか。きちんとトリックもあり、どんでん返しも効いている。名探偵が不条理な世界に巻き込まれたりもしない。
 そういう意味で、普通に楽しめてしまった。まあ、新人らしい欠点は(いくつも)あるが、将来性を感じさせてくる良作だったのではないか。
 しかし、著者は現実には、メタミス的な傾向を強めていくことになる。どのあたりに分岐点があったのか、知りたいものだ。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.11
(4pt)

デビュー作としては

 91年(単行本)→93年(講談社ノベルス)→96年(文庫)。
 著者の第一長編にして、メルカトル鮎の最後の事件。著者の作品の中では、いちばん「ミステリ」っぽいのではなかろうか。きちんとトリックもあり、どんでん返しも効いている。名探偵が不条理な世界に巻き込まれたりもしない。
 そういう意味で、普通に楽しめてしまった。まあ、新人らしい欠点は(いくつも)あるが、将来性を感じさせてくる良作だったのではないか。
 しかし、著者は現実には、メタミス的な傾向を強めていくことになる。どのあたりに分岐点があったのか、知りたいものだ。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.10
(4pt)

本格ミステリへの限りない礼賛

作者のデビュー作。副題にもある通り、メルカトル鮎はデビュー作の本作で殺されてしまうのだ。これも無駄に殺される訳ではなく、本作の趣向の一部として必然性があるのだが、この趣向はほとんど作品のトリックと言っても良いもので、これ以上内容は説明できない。
犯人がこの趣向を実行する必然性は殆どないのだが、作者がこの趣向を用いた背景には、作者の本格ミステリに対する限りない賛美と憧憬の想いが感じられて、同好の士として非常に嬉しかった。
作者はこの後、話題作を次々と発表していくが、本作はその出発点として本格ミステリへの限りなき愛着を示した感動作。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438