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アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ
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アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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本の内容は予想通りといえばそうであるが楽しめた。 到着も早かった。 | ||||
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海底から引き揚げられた奇妙な「機械」。 歯車で複雑に構成されたその機械は、約2,000年前の物であり、当時の科学技術の常識からすると考えられないものであった このように書くとすぐに 「オーバーテクノロジーだ」 「過去に宇宙人が地球にきて科学技術を教えた証拠だ」 などと、荒唐無稽に語りだすエセ科学者が飛びつきそうですが、本書はそう言った類のものではありません。 むしろそういった荒唐無稽な論調をする人間のせいで解明が遅れた、といったことも述べています。 それでも、この機械=アンティキテラのコンピュータが、考古学的にも科学技術的にも価値があり、知的好奇心を刺激するものであることに間違いはありません。 発見からその後の研究に至るまでの経緯を詳しく解説しており、最後まで興味深く読むことができます。 本書を通して改めて「文明とは?」「科学技術の発展とは?」と改めて考えさせられました。 アンティキテラの機械自体は歯車で構成されたものであり、「コンピュータ」と呼べるような電子部品はもちろん構成されていません。 しかし、逆に考えると歯車というシンプルな要素を、緻密な数学・物理の計算の上で複雑に組み合わせたその「設計」や背景にある「思想」が素晴らしかったのだと思います。 当時揃えられる「モノ」の中で、目指す目的のために数学や創造力をフルに活用してねりあげられた「アンティキテラの機械」。 現在ならコンピュータとプログラムですぐにできるものかもしれませんが、その代わりこの機械を創る過程で必要だった「数学」「創造性」は省略されてしまいます。 そうすると、どちらを当時と現代、いったいどちらの人の方が「頭がよく」「創造性がある」と言えるのか。 機械文明が発展しすぎた現代こそ、それに頼りすぎて真の「知性」「知恵」そして「創造力」が失われ始めているのかもしれません。 そんなことまで考えさせられる一冊でした。 | ||||
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古代人の知識は現代人に匹敵することをこの本を読んで知った。 この本の続編が出たら読みたいです。 | ||||
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1901年,ダイバーによって難破船から謎の機械が引き上げられた。その機械には複数の歯車が備わっており,またいくつものギリシア文字が刻まれていた。多くの研究者(や研究チーム)が,その機械がいつ作られたものなのか,そして何のために作られたものなのかを調査してきた。紀元前1世紀頃なのかそれとも3,4世紀のものなのか。アストロラーベなのか惑星運行盤なのか。年代や目的についていくつもの異なる提案が出されてきたが,ついに,2006年及び2008年に『Nature』に発表された論文によって最終的な答えが出された。 古代の遺物の発見は学術的に重要だろう。しかし,この機械の発見は,単に学術的に重要であるというだけでなく,多くの研究者たちを魅了してきた。歯車を備えたこの機械があまりに現代的だったからだ。このことは非常に理解できる。本書を読んでいる時にも,本当にこんなに今風な機械が今から2000年も昔に作られたとしたらすごいな!と感じたからだ。そして,次の疑問が,この機械は何をするためのものなのだろう,というものであるのも自然だろう。 本書を読むことは良質な推理小説を読むのと似ている(実にありふれた感想ではあるが。実際に訳者あとがきにも同じことが書かれている)。調査によって明らかになった事実から,疑問に対する解答がその提案されていく。そして新たな事実が見つかり,新しい答えが提案される。ぜひ多くのひとにフィクションではないこのミステリーを楽しんでほしい。 | ||||
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