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アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ



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【この小説が収録されている参考書籍】
アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫)

アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
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(8pt)

アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータの感想

本作はノンフィクションなので、どうしてもフィクションのミステリーを望む方には不向きです。

アンティキテラというのは島の名前で、その島のそばの海で昔の歯車が発見されたところから全てが始まります。
2000年近くも前に作られたというこの謎の歯車。誰が何の目的で作ったのでしょう?
もしも鉄の歯車であったらとっくに海水に溶けていたはずが、歯車が青銅であったがために遺物として残ることができたという歴史の偶然、
潜水夫が歯車を見つけるまで、見つけた歯車がいかに博物館に渡ったか、そしてアマチュア学者たちが博物館の許可を取り付け解析に取り掛かる・・・
どのエピソードも驚きに満ちています。

また、歯車の意味を確かめるため、起こりうる天文現象との対応を推理していくのですが、これはミステリーに十分通じるところがあります。
本書は、考古学的に遺物を調査するという範囲にとどまらず、解き明かそうとした人物たちの半生にも目を向けます。
歴史事実の裏に隠されたドラマがまたすごいのです。
発見者として名を残したいというエゴ、意地の張り合い、そういった熱い人間の思いが伝わってくるのです。
そういったところをあまさずに書いたところはすごいと思います。

私的に難を上げると、むしろドラマにスポットを当てすぎた嫌いがあります。

absinthe
BZLMTCHK

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