蜩ノ記

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

蜩ノ記の評価:

4.16/5点 レビュー 91件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(3pt)

爽やかな読後感

死にゆく武士と彼を取り巻く人びとの心の葛藤を丁寧に描き、読み終わった後に清々しい感動を残す。お勧めする。
蜩ノ記 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 蜩ノ記 (祥伝社文庫)より
4396338902
No.2
(3pt)

爽やかな読後感

死にゆく武士と彼を取り巻く人びとの心の葛藤を丁寧に描き、読み終わった後に清々しい感動を残す。お勧めする。
蜩ノ記 Amazon書評・レビュー: 蜩ノ記より
4396633734
No.1
(3pt)

主人公二人の置かれた特殊な設定以外は既視感が強い凡庸な出来

題名からして藤沢周平氏風の時代小説を狙ったものと思われるが、それと比べると人間観察の深さの面等で劣るものの(致し方ない)、読者を惹き付ける特殊な設定を持った作品である。前藩主の側室との密通を疑われ、<藩史>を執筆・完成する事を条件に、切腹までに10年の猶予を与えられ、幽閉の身にある元中老の秋谷。城中での友人に対する刃傷沙汰によって死罪となるべき所を、秋谷を監視する事を条件に、死罪を免れ秋谷の家に同居する事になった祐筆の庄三郎。この二人の心理模様に焦点を絞った静的物語(充分な題材で、この方が良かったと思う)かと思いきや、作者は幾つかの動的要素を織り込んでいる。

まず、秋谷は清廉で、知性・智略に優れ、群奉行時代の善政によって未だに村人の尊敬を得ている。切腹に対しても、枯淡と受け入れている。その上、剣の腕前も達人とあって、ややスーパーマン過ぎる設定。庄三郎が次第に秋谷に惹かれて行くのは自然な成り行きと言え、読者と共に庄三郎が、「何故、秋谷があのような心境でいられるのか?」、「秋谷は本当に有罪なのか?」という疑問を持つのも当然だろう。この点を二人の対峙によって描いて欲しかった。ここまでは静的物語だが、作者はこれに藩における権力闘争、農民による一揆の企て(秋谷が制止する)、そして幾つかの恋愛模様及び友人関係の絆を織り込んでいる。この中では、秋谷の息子郁太郎と秋谷家の隣の農家の息子源吉との間の武士と農民の垣根を越えた友人関係が光るものの、後は既視感が強いものばかりで今一つの印象を受けた。<ト書き>(登場人物達の心理の分かり易い説明)が多い点も作品の品格を落としている感がある。

ただし、<藩史>を完成させる事が秋谷の有罪・無罪を明らかにする事になるというアイデアは中々のものだと思った。"志"を全うする事が武士の本分という全体のテーマは分かるものの、秋谷と庄三郎の置かれた特殊な設定以外は既視感が強い凡庸な出来に映った。
蜩ノ記 Amazon書評・レビュー: 蜩ノ記より
4396633734