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偶然世界(太陽クイズ)



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偶然世界(太陽クイズ)の評価: 3.89/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

模倣や真似は食堂の玄関前に並ぶプラスチックか瀬戸物のラーメンやカツ丼?

浜崎あゆみのdaybreakという楽曲の詩に偶然が必然だったありますが、当作品がフィリップKディックの第一作目のSF小説ですが、片腕が不自由な障害者の銅像が、その不自由な方の反り返った片腕の方の指先が将来の米国の幸運な未来の道先を指し示しているという文があり、以前に米国でクリントン大統領と大統領選を争ったドール大統領候補が片腕が不自由でしたが、その不自由になった障害が第2次世界大戦時のイタリア戦線でですが、そのイタリア戦線で日系米国人で後に議員になったダニエルイノウエも同じく片腕を負傷しその片腕が全然にない訳ですが、その大統領選に出馬し負けたドール議員が右腕が効かなく握手する際に相手側が気をつかわなければならない訳ですが、一般に右手で握手で右利きが普通な訳ですが、そのドール議員よりひどい重症な右腕がない日系のダニエルイノウエが米国の議会内にいた訳ですが、一般にBドール議員の方が有名ですが、そのBドール議員が自分より有名でないダニエルイノウエの真似なのかなと、一般に右利きが左脳脳が秀で、左利きが右脳脳が秀でてと言われますが、左脳脳が文章脳や文字脳と言われ、その面に秀で右脳脳が空間脳と言われ、その面に秀でてと言われていますが…
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.8:
(5pt)

弱冠27歳の処女長編とは思えない非常に読み応えのある作品

本作を私は若い頃に何度か読みました。今回コロナ禍(コロナ暇❓)で急に読みたくなり最速着荷のAmazonで購入。
本のカバーデザインも活字の大きさも30年前とは全然違っていました。ただし翻訳は小尾芙佐さんで、すごく懐かしかったです。その懐かしかった場面を小尾訳で最初のほうから1箇所だけ・・・

「ヴェリックが退位(クワック)させられた❗️」人ごみをかきわけていく一行の周囲でニューズマシンが叫んでいる。
「プレストン会員が第一級位にボトルされる❗️ バタヴィア時間今朝九時三十分、ボトル攣動(トイッチ)が行われた❗️ ヴェリック、完全にクワアァァックさせられたあ❗️」(本文26ページ)

こうして冷酷で狡智にたけたペテン師リース・ヴェリックは、九惑星系の最高権力者(クイズマスター)の座から、一瞬にして転がり落ち、彼に代わって善良だが貧しく平凡な無級者(=アンク)レオン・カートライトが最高権力者に抜擢されるという、なんとも言えない爽快感は、本作ならではのもの。

しかしながら、最高権力者になったとたんに、権力奪還に燃える前任者ヴェリックの繰り出す刺客から命を狙われだすという、悪夢のような日々がはじまる。
この刺客指名大会という公認制度があるために、代々の最高権力者(クイズマスター)の平均生存期間はわずか2週間なのだ❗️

本作は巨匠ディックの長編第1作ということだけれど、その後ディックが終生追求した「自分は何者か❓」というテーマの片鱗が早くも出てくる。
それはヴェリックに騙されて刺客アンドロイド要員のひとりにさせられた主人公ベントリーのセリフ「ヴェリック❗️ ぼくはだれなんだ❓」に対するヴェリックの返事、「おまえは、キース・ペリグ(刺客用アンドロイド)さ」の箇所に現れている。

あと特に良かった点を2つほど。
・ヴェリックが差し向けた刺客アンドロイドの胸中の戦略を、カートライト側の護衛ティープ(読心能力者)に読まれないために、刺客アンドロイドに仕込んだ非常に巧妙かつ独創的なアイデア。
・カートライトの隠れ家に刺客アンドロイドがぐんぐん迫ってくる、文字どおり手に汗握る後半の展開。 

これらの要素が相まって、弱冠27歳の処女長編とは思えない非常に読み応えのある作品となっている。要するにディックは最初からディックだったのだ。
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.7:
(5pt)

偶然世界、はクイズマスターが支配する、ディックの快心作。

面白い、ユニークな作品である。クイズマスターが支配する社会であるが、そのクイズマスターも、偶然発生装置で交代させられる。偶然に翻弄される社会である。さらに刺客がクイズマスターをねらい、二重、三重のドタバタ劇を、ディックは魔術師のごとくラストで、鮮やかに解決する。さすがです。文句なしの快心作です。
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.6:
(3pt)

PKディックらしいけど

少し読みづらい感じがした 話は進むが展開と思考が追随していかない なんでだっけ?とか途中で引っかかって読み直したり コンセプトや骨格はさすがの大家、その内にハリウッド化されて面白く大化けするだろうと思わせる匂いがぷんぷんする PKディックって題名の付けかたが謎だ
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.5:
(5pt)

SF処女長編なのにむちゃくちゃ面白い!

人はやれ世界観に慣れるのがたいへん、だの、
A・E・ヴァン・ヴォークトの影響から脱していない、だとか、
初長編で筆がこなれていない、
とか指摘しますが、とにかくむちゃくちゃに面白い作品です。
前述の指摘なんて吹っ飛んじゃいます。と言うか良い意味に受け取った方がいい。

ストーリーやプロットにはあまり触れたくはないのですが
(ストーリー詳細紹介でレヴューとしている方もいらっしゃいますが、はっきり言って止めて貰いたい。ネタバレでどれだけの読者が購読意欲を失っているか解ってやっておられるのかなあ?)
スリリングな場面をひとつ紹介します。
主人公は地球政府の最高指導者に着任し超能力者(主にテレパス)の警護組織に守られていますが、敵は最強の刺客を送り込んで来ます。
刺客は実は人間ではない!複数の人間が脳波で操る人間そっくりなロボット=アンドロイドなのだった。
テレパス逹もひとりの思考なら読み取れるのだが、複数の人間の…。
あっ〜、これ以上は言えません。すみません。
どのように刺客がテレパスのネットワークを破って侵入してゆくのか。
スリル・サスペンス・あっと驚くどんでん返し。
SFの(あるいはミステリーの)あらゆる仕掛けを使ってストーリーは紡がれます。
当時アイデア短編SFを量産して糊口をしのいでいたディックの面目躍如です。
 さらに地球上の人びと皆に大きな希望を与えるラストが用意されています。この作品以降もディックは「現実への懐疑と絶望」だけでなく常に「未来への勇気と希望」を訴え続けて行きます。それは心に染み込んできます。

もう一度繰り返します。この作品はむちゃくちゃ面白い!
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.4:
(3pt)

特異な世界観に身をゆだねることができるかどうか

鬼才ディックの初期のSF長編。初期作品とはいえ、ディックらしさバリバリの内容だ。
冒頭から、現代とは大きく異なる原理に基づいた社会システムが描かれる。その根幹にあるのは偶然性、というもの。そこに恣意性をもたせようとするものは犯罪者扱いを受け・・・と、なかなかスゴイ世界観だ。

社会システムを描く話かと思って読み進めていくと、意外にとんでもないテクノロジーが絡んできて、さらにはそれが予想外の結末へとつながっていき・・・、と、全体ストーリーとしてはまぁちゃんとしたSF。想定外だが安心できる展開だったりする。

ともかく、この特異な世界観に身をゆだねることができるかどうか、それによって、この作品を読んでの受け止め方はかわるに違いない。まぁでもディック好きなら読んでおかねば、というところでしょうか。
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.3:
(4pt)

ディックの原点

長編小説としての完成度はイマイチですが、いろんな要素をぶち込んだ力作で、ディックらしい不条理さと夢を見続ける人々の姿を楽しめます。最後まで勢いがあって読ませるところは長編処女作といえさすがです。
ちなみに私が初めて読んだディックがこれ(ハヤカワの銀背で邦題は「太陽クイズ」)で、その次が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」でした。今の人だと逆でしょうね。
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4150102414
No.2:
(3pt)

ディックの処女長編作

1955年発表のフィリップ・K・ディックの記念すべき長編第一作。

 生産の問題が解決され、消費の悩みを抱え始めた社会。西欧諸国ではありあまる物資や農産物が大量廃棄されていく。そしてランダムによる抽選制度が採用された。抽選に当たる事によって高価な製品が手に入れられる。そのことが庶民の人々に望みを与えた。やがて抽選の賞品は豪華になっていき、物品だけではなく権力や地位さえも対象となる。遂には最高権力者を無作為な抽選によって決める世界となったのだった。執政庁の最高権力者ベリックが突然失脚した。そう、ボトルと呼ばれる権力転位装置が作動し、無級者で初老の男カートライトが9惑星系60億の人々の中から選ばれた唯一の最高権力者となった。しかし、それと同時にカートライトは様々な刺客から命を狙われる身となったのだ。第一級位から最下位へ転落した前指導者ベリックは、カートライトの暗殺を狙って刺客第一号を放つ。テッド・ベントレイは、皮肉にもベリックに誓約を立てた瞬間に彼が失脚したことを知った。そしてベントレイは、カートライト暗殺のメンバーとして自分が選ばれたことに気付く。

 ディックの処女長編作は実にアクションがいっぱい。そのアクション仕立てのストーリー展開はあまりにもスピーディで漫画チックにも感じる。ある日、普通の庶民が抽選制度によって最高権力者に選ばれてしまうという非常に興味をそそられる冒頭。一体その後どんな展開になるかと思いきや、ただの追っかけアクションが延々と続く単純プロット。でも、ハラハラドキドキのアクション描写には思わず引き込まれる。最高権力者の身辺はテレパシー能力をもったエスパー集団ががっちりガードしている。殺意を持った人物が近づけばその思念をすぐに察知して刺客を排除することが可能。しかし、ルール違反の暗殺アンドロイドが刺客として送り込まれ、鉄壁の壁のはずのガードが崩されていく。このアンドロイドの設定が、ディックの後の作品に登場するシュミラクラやレプリカントの原型であると読み取れることができる。暗殺者の追っかけプロットとは別に、未知の惑星を発見する為に無謀な宇宙探査に向かった狂信者集団の末路もストーリーに絡んできて、荒唐無稽だがなかなか贅沢な構成になっている。
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414
No.1:
(3pt)

まだヴァン・ヴォクトの模倣をしている頃のディック

ディックの長編第一作。
短編ばかり書いていたディックが初めて長編にとりかかった作品だけあって、
内容はディックが尊敬しているというヴァン・ヴォクトの「非Aの世界」
になんとなく似ている。
クイズ大会の点数で大統領の決まる未来、クイズ大会に参加した主人公は
大統領をめぐる陰謀にまきこまれていく。
大統領を決める奇妙なゲーム、脳の遠隔操作。
小道具はどことなく「非Aの世界」の焼き直しだ。
まだディックが独自の作風を確立する前の、ヴァン・ヴォクトの模倣
から作品を仕上げていた様子をうかがうことができる。
そういうディックを読みたいのならおすすめ。
そうでないのなら、無理に読むこともないありきたりな作品である。
ちなみに、ディックの短編「変数人間」はヴァン・ヴォクトの長編
「イシャーの武器店」にとてもよく似ている。
こちらの二つは、どちらも傑作でおすすめ。
偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)Amazon書評・レビュー:偶然世界 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-2)より
4150102414

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