単独飛行

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評判

単独飛行の評価:

4.81/5点 レビュー 21件。 A ランク

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平均点4.81pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(5pt)

古き良き日のイギリスが伝わってくる面白い本

ロアルド・ダールの作品が好きなので、自伝的な本であるこの本を手に取りました。
ダールのほかの作品のような、あっといわせるようなどんでん返しはないのですが、当時のイギリスがどんなだったのか伝わってくる面白い本です。

たとえば、ダールはシェルの社員としてアフリカに赴任しますが、独身のダールの身の回りの世話はアフリカ人の執事が全部行います。その代わりにその執事の家族を養ってやるのが当時の慣例だという記述が出てきます。また、日常生活では、当時貴重品であったはずの車をもっていることがわかるし、趣味の写真ではドイツ製の上等なカメラを使っていることもわかります。戦争に志願すると、シェルはダールに給料は戦争に行った後も保証する約束を申し出ています。生活の随所に余裕がにじみ出ていて、いかにも古き良き日のイギリスです。

ダール個人については、ノルウェーの血を引くとは行っても、イギリス人らしさが随所に出ているのも面白いです。ダールは生死をかける戦争にあっても、撃墜したドイツ人がパラシュートで脱出するのを見るとほっとするなど、人間性を失いません。戦争に参加はするけれど、人を殺すこと自体については常に嫌悪感を感じているのです。それでいて、信頼していた同僚たちが死んでいくことに心を痛めながらも、感傷的にはなりません。こういう自分の感情を律してポーカーフェイスでいるあたりは、爆撃されてもポーカーフェイスでいる女王をうむ国の人らしいと思いました。

ダール自身に興味がある人、当時のイギリスの状況に興味のある人にはとても面白く読めると思います。一方、ダールに興味のない人には意外につまらない本かもしれません。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.21
(5pt)

*ダール氏の自伝!*

「チョコレート工場の秘密」のようなマジックな展開こそありませんが、
ダール氏の真実の人生も、アフリカに行ったり戦闘機を操縦したりさまざまな出来事が起こり、
まさに波瀾万丈です!
 こういうことがあったから後に奇抜なストーリーの数々を書くことができたのでは?と、
みょうに納得してしまいました!
 朗読カセットとあわせて読みました!
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.20
(5pt)

あぁ...やっぱりこの人あったかい...

最後の一行を読み終わった時自分でもビックリだっのですが突然涙が流れました。熱狂的に彼の本を読んでいるわけではないのですが、読み終わるといつも体の中に暖かい灯がともったような不思議な感じになり、慌てて彼の本を買ってしまう私です。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.19
(5pt)

自伝

Roald Dahlの自伝です。

「BOY」は彼の少年時代を、

この「Going Solo」は彼の青年時代についてです。

彼の青年時代は戦争があったので、

彼のいつもの調子のジョークで済ませることの出来ない場面も多くあります、

しかし、勿論、御得意の皮肉な表現も入っていないわけでは無いし、

こういうなかなか真面目な感じのする彼の本を読むのも、

何所か新鮮な感じがします。

他の作品とは違った充実感が楽しめます。

戦争といってもそんなに残酷な表現は無いですし、

「戦争万歳」なんてことも全く書いてありません。

英語の難易度も、

彼の子供向けのファンタジーと、

大人向けのショートストーリーの丁度あいだくらいのむずかしさです。

最後に彼の作家になるきっかけが書かれていて、

個人的にはそれがとても好きでした。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.18
(5pt)

巨星の軌跡

文句なしにおもしろい自伝です。ダール氏の大いなる好奇心とエネルギーから、劇的な人生が展開していきます。ときは第一次世界大戦のころ。故郷イギリスから、仕事でアフリカにわたった青年ロアルドはパイロットに志願します。そのなんともおそまつな軍の体制によって、おおくの友をうしない、自分も大怪我をおいながら、それでも飛びつづける。わたしたちの身におきたならとてもゆるせないような、理不尽な状況さえおもしろおかしくかたっています。それは、あとにつづく後輩たちに、ウインクしながらおしえてくれているかのよう。
「いきていると、ひどいめにもあうけれど、そんなことばかりではないんだよ。」
 戦闘のさなかでさえ、しっかりと目をみひらき、うつくしいもの、すばらしいものを発見する姿勢にはおどろいてしまいます。「もし、戦争がなければ、そらのうえからみた、アフリカの大地のうつくしさをしることもなかっただろう。じぶんはなんて運のいい人間なんだ!」ひととしてのスケールがでかいのです。これはひとりのツワモノが、いきることを満喫していくさまをえがいた快作。3年におよぶ戦闘機乗りをおえ、故郷へのたびの途中でさらなる危険をくぐりぬけます。まさに奇跡のような帰還をはたし、母親のもとへかえっていく場面は、何回もないてしまいました。朗読は3本テープにはいって、5時間4分の録音。声はソフトでききやすく、上手です。ナレーターとして名の知れた俳優だそうで、トーキーアウォードを受賞されています。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.17
(5pt)

戦うバイキング

ダールは両親ともノルウエィ出身だから英国人ではないのに、ナチと戦うために有利な就職先の仕事を投げ打って英国空軍の戦闘機乗りとして志願しました。複葉機グラディエイターで鼻を付け替えるような重傷を負っても懲りずに中東配備の旧式のハリケーンに乗って、最新鋭のナチのBF109に殺されずに戦い抜いた回想録です。アテネの戦いは撃墜王パット・パトルの部下として参戦し、たったの12機のハリケーンで200機のドイツ空軍を相手に戦うという絶望的な状況の中で、隊長のパトルが撃墜されてもダールは生き残ったという凄いツワモノの戦記です。英国空軍の正式戦記にも記載されていますので実話です。
この本にラマトダビッドというダールが始めて着陸したイスラエルの共同農場の畑が登場します。今では共同農場だけではなくイスラエル空軍の主力空軍基地になっていて、知人のイスラエル人に聞いたところ、空軍関係者でその基地を知らないものはいない、ダールが開いた基地なのは初耳ということで、クチコミが始まり、イスラエル空軍のパイロットとOBの間ではこの本がブームになり始めているそうです。
ジュブナイル物としても航空物としても楽しめる絶対お勧め必読の一冊です。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.16
(4pt)

空を飛ぶと人は、

戦争は良くない。良くないに決ってる。主人公は戦闘機に乗って戦争を戦う。戦争の空しさ、恐ろしさは十分知っている。それでも、ユーモアのセンスを失わず、空を飛ぶことはそんなに気持ちのいいものなのだろうか?と思わせてくれる。主人公は大事な何かを心に失わず持っていて、それはまるで空を飛ぶことと関係があるのだろうか?と思ってしまう。僕はすっかり、飛行機にも興味を持ってしまい、色々な写真や地図を見ながら読みました。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.15
(4pt)

青年期の冒険話

作者がシェル石油に就職し、アフリカに勤務することろから、戦闘機パイロットとして活躍、怪我、などの波瀾万丈の青年期を淡々と描いていて面白い。趣味のカメラで撮影した、そのときどきの写真やそれらへの書き込みも興味深い。
単独飛行 Amazon書評・レビュー: 単独飛行より
4152034181
No.14
(5pt)

飛行機好きにはたまらない作品。 淡々とした筆致ながら、やはり自伝ならではのリアリティーが迫ってきます。

「チョコレート工場の秘密」「おばけ桃の冒険」などの数多くの児童文学で知られる英国の作家、ロアルド・ダール(1910−1990)の自伝的作品。ダールの児童文学書は何冊か読んでいましたが、初めて、この方向の作品を読んで感動しています。
 ダールがシェル石油の社員としてアフリカに赴任している間に第二次世界大戦が勃発。飛行機乗りに志願して、ギリシアなどで戦闘に加わり、負傷兵としてイギリスに帰還するまでを年代を追って描いています。
 愛機は、無骨なホーカーハリケーン(スピットファイアではありません)で、ユンカースジュ88爆撃機やメッサーシュミット109戦闘機との空戦が描かれており、この描写がリアリティーあふれています。零戦のエースだった坂井三郎の「大空のサムライ」で描かれるような緊迫感はありませんが、圧倒的なドイツ空軍の前に、わずか10数機で奮闘する様が淡々と描かれています。
 戦いながらも、冷静に戦争を見つめていて、さらに周囲の自然に心動かされたり、微細な点にこだわったりする、いかにもダールらしい視点が興味深いです。すぐ読めてしまう量ですが、心に強く残る作品です。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.13
(4pt)

冒険小説のような自伝

時代独特の描写があり、人によっては残酷に感じるエピソードも入ってる。
でも、作者の書き方はドライで、わざと盛り上げたりもしないし、情に訴えかけたりもしない。
そこがとても好きだ。
時代が戦争に入ってからの、飛行訓練の様子や、
恐ろしい状況でもすと風景の美しさに目を奪われるところに、
人柄を感じた。
生き様ごと児童小説のよう。面白かった!^^
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.12
(4pt)

面白くてシュールな英国人の冒険記

三鷹のジブリ美術館の図書室で宮崎駿推薦とあったので買った本。著者ダールの回想記。シェル石油の営業として英国からタンザニアに赴任。蛇と闘うようなどこかのんびりした生活が、英国のドイツへの戦線布告で、現地のドイツ民間人を捕虜にする指揮官に。その後、飛行機乗りとして英軍に志願し、悠長な複葉機で訓練を始めた迄は良かったものの、半年の訓練終了後に配属先への合流場所を間違って教えられ、燃料切れで砂漠に墜落。鼻骨折と脳震盪の中で猛火の機から脱出。味方に救出され、アレキサンドリアの軍病院で療養。同期の訓練生が殆ど死んだ中、この事故の災いが実は幸いする。療養後は、最新鋭機に慣れるまもなく、ギリシャの前線へ。ドイツ軍1千機に対し、英軍15機、かつ幹部はボンクラ。指導機との併走もなく、単独飛行で実戦へ。奇跡の戦果と生還を繰り返す。英軍壊滅状態の中、アフリカ経由でパレスチナの地に転戦。圧倒的不利な闘いの中、最初に墜落した際の後遺症の頭痛がひどくなり傷病兵として英国に戻る。

・第2次世界大戦前の英国は、まだ大英帝国的なのどかな冒険心が残っていたことに驚きました。植民地で働く英国人達がどこか頭のネジがずれてしまっている様子の描写はお見事。
・ダール自身も、状況や自分をどこか離れた所からみていて、死地にあってもどこか好奇心が勝っていて余裕。しゃれた映画俳優みたい。松田優作的か。
・ツァイスのカメラで撮った写真群も見事。
・英国にいるママへの手紙は欠かさない。
・パレスチナの地でイスラエル建国前のユダヤ人と会うが、ダールはユダヤ人の歴史を知らずとんちんかんな会話に。

 全体の印象としては、おとぎ話のよう。第2次大戦前ってこんなに人間的な時代だったんだ、英軍って意外と馬鹿みたいだったんだと歴史感がちょっと変わりました。

 宮崎駿の巻末解説は今ひとつですが、「紅の豚」の第一次大戦回想シーンは、ダールから着想を採ったことがわかりました。

 面白くてシュールな冒険記です。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.11
(5pt)

ダールの原点

ダールの作品の原点を確認することができました。

「マチルダ」、「チョコレート工場の秘密」、「こちら愉快な窓拭き会社」の3つが、 同じ著者の作品だと知らずに、それぞれ読んでいました。

単独飛行を呼んで、3つの本の共通点に気がつきました。

極限の経験、人間に対する愛情、大人の権威に対する反発。
この3つの視点が、作品ごとに、それぞれほどよく混ざっています。

この本を読んで、ダールの本を安心して子供に勧めることができるようになりました。
ますますダールのファンになってしまいました。

ps.
宮崎アニメの「紅の豚」の題材の一つだといわれているそうです。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.10
(5pt)

買いです。

シェル・カンパニーへの就職によってアフリカに赴く前半は、同僚やかの地の人たちとの交流が「少年」と地続きなのですが、空軍兵士として徴兵されたギリシャで作者が目にしたものに思いを巡らすと書かれていることいないことに関わらず慄然とさせられます。たとえば、「船のタンクが裂けたところから海面にオイルが流れだして、海は火の湖と化した。六人ほどの乗組員が手摺りを越えて海に跳びこむのが見え、生きながら火に焼かれる彼らの絶叫が聞こえた。」(P212)といった記述。すぐあとには、「わたしはひと目見てミスター・カーターに好感を持った。彼はドイツ軍がやってきてもここに残る予定らしかった。地下に潜って活動を続けるのだろう。やがてドイツ軍につかまって拷問を受け、頭を撃ち抜かれるのだろう。」(P220)といった記述も見られます。普通このような体験をした人は、サリンジャーみたいになるのではないでしょうか。しかし、この作者は、その特質とされるユーモアを損なわれることなく、我々に多くの作品を残してくれています。それは、宮崎駿さんも解説で書いているように幼い頃からイギリス社会でマイノリティとして過ごすことを余儀なくされたその環境から不可避的に身についたもののように思えます。そこに思い到ったとき、面白いばかりで読み終わった「少年」の、書かれていなかった箇所について考えてしまうのは、ひとり僕だけでしょうか。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.9
(5pt)

こんな人生

姉妹編の「少年」ともども、私が何度も読み返す永遠の愛読書である。このような人生もあるのだということを痛切に感じさせられる、素晴らしい人生物語。「チョコレート工場」のような子供向けの童話を書く一方で、練られた文章の大人向けのエッセイとかミステリーに腕の冴えを見せる。本書は、そのようなダールが心底自分の個人的な体験を綴った自伝である。
 
 「少年」では、このような子供時代を過ごすことのできたダールを羨ましいと誰もが思ったことだろうが、本書では飛行機乗りという日常人からすれば普通ではない、ましてや当時は戦時中のこと、平時では考えられない経験をしそのことを本書でさらりと書いている。
 サン・テグジュペリの生き様と重なって見えるのは多分私だけではないだろう。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.8
(5pt)

古き良き日のイギリスが伝わってくる面白い本

ロアルド・ダールの作品が好きなので、自伝的な本であるこの本を手に取りました。
ダールのほかの作品のような、あっといわせるようなどんでん返しはないのですが、当時のイギリスがどんなだったのか伝わってくる面白い本です。

たとえば、ダールはシェルの社員としてアフリカに赴任しますが、独身のダールの身の回りの世話はアフリカ人の執事が全部行います。その代わりにその執事の家族を養ってやるのが当時の慣例だという記述が出てきます。また、日常生活では、当時貴重品であったはずの車をもっていることがわかるし、趣味の写真ではドイツ製の上等なカメラを使っていることもわかります。戦争に志願すると、シェルはダールに給料は戦争に行った後も保証する約束を申し出ています。生活の随所に余裕がにじみ出ていて、いかにも古き良き日のイギリスです。

ダール個人については、ノルウェーの血を引くとは行っても、イギリス人らしさが随所に出ているのも面白いです。ダールは生死をかける戦争にあっても、撃墜したドイツ人がパラシュートで脱出するのを見るとほっとするなど、人間性を失いません。戦争に参加はするけれど、人を殺すこと自体については常に嫌悪感を感じているのです。それでいて、信頼していた同僚たちが死んでいくことに心を痛めながらも、感傷的にはなりません。こういう自分の感情を律してポーカーフェイスでいるあたりは、爆撃されてもポーカーフェイスでいる女王をうむ国の人らしいと思いました。

ダール自身に興味がある人、当時のイギリスの状況に興味のある人にはとても面白く読めると思います。一方、ダールに興味のない人には意外につまらない本かもしれません。
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4150712581
No.7
(5pt)

*ダール氏の自伝!*

「チョコレート工場の秘密」のようなマジックな展開こそありませんが、
ダール氏の真実の人生も、アフリカに行ったり戦闘機を操縦したりさまざまな出来事が起こり、
まさに波瀾万丈です!
 こういうことがあったから後に奇抜なストーリーの数々を書くことができたのでは?と、
みょうに納得してしまいました!
 朗読カセットとあわせて読みました!
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.6
(5pt)

あぁ...やっぱりこの人あったかい...

最後の一行を読み終わった時自分でもビックリだっのですが突然涙が流れました。熱狂的に彼の本を読んでいるわけではないのですが、読み終わるといつも体の中に暖かい灯がともったような不思議な感じになり、慌てて彼の本を買ってしまう私です。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.5
(5pt)

自伝

Roald Dahlの自伝です。

「BOY」は彼の少年時代を、

この「Going Solo」は彼の青年時代についてです。

彼の青年時代は戦争があったので、

彼のいつもの調子のジョークで済ませることの出来ない場面も多くあります、

しかし、勿論、御得意の皮肉な表現も入っていないわけでは無いし、

こういうなかなか真面目な感じのする彼の本を読むのも、

何所か新鮮な感じがします。

他の作品とは違った充実感が楽しめます。

戦争といってもそんなに残酷な表現は無いですし、

「戦争万歳」なんてことも全く書いてありません。

英語の難易度も、

彼の子供向けのファンタジーと、

大人向けのショートストーリーの丁度あいだくらいのむずかしさです。

最後に彼の作家になるきっかけが書かれていて、

個人的にはそれがとても好きでした。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.4
(5pt)

巨星の軌跡

文句なしにおもしろい自伝です。ダール氏の大いなる好奇心とエネルギーから、劇的な人生が展開していきます。ときは第一次世界大戦のころ。故郷イギリスから、仕事でアフリカにわたった青年ロアルドはパイロットに志願します。そのなんともおそまつな軍の体制によって、おおくの友をうしない、自分も大怪我をおいながら、それでも飛びつづける。わたしたちの身におきたならとてもゆるせないような、理不尽な状況さえおもしろおかしくかたっています。それは、あとにつづく後輩たちに、ウインクしながらおしえてくれているかのよう。
「いきていると、ひどいめにもあうけれど、そんなことばかりではないんだよ。」
 戦闘のさなかでさえ、しっかりと目をみひらき、うつくしいもの、すばらしいものを発見する姿勢にはおどろいてしまいます。「もし、戦争がなければ、そらのうえからみた、アフリカの大地のうつくしさをしることもなかっただろう。じぶんはなんて運のいい人間なんだ!」ひととしてのスケールがでかいのです。これはひとりのツワモノが、いきることを満喫していくさまをえがいた快作。3年におよぶ戦闘機乗りをおえ、故郷へのたびの途中でさらなる危険をくぐりぬけます。まさに奇跡のような帰還をはたし、母親のもとへかえっていく場面は、何回もないてしまいました。朗読は3本テープにはいって、5時間4分の録音。声はソフトでききやすく、上手です。ナレーターとして名の知れた俳優だそうで、トーキーアウォードを受賞されています。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581
No.3
(5pt)

戦うバイキング

ダールは両親ともノルウエィ出身だから英国人ではないのに、ナチと戦うために有利な就職先の仕事を投げ打って英国空軍の戦闘機乗りとして志願しました。複葉機グラディエイターで鼻を付け替えるような重傷を負っても懲りずに中東配備の旧式のハリケーンに乗って、最新鋭のナチのBF109に殺されずに戦い抜いた回想録です。アテネの戦いは撃墜王パット・パトルの部下として参戦し、たったの12機のハリケーンで200機のドイツ空軍を相手に戦うという絶望的な状況の中で、隊長のパトルが撃墜されてもダールは生き残ったという凄いツワモノの戦記です。英国空軍の正式戦記にも記載されていますので実話です。
この本にラマトダビッドというダールが始めて着陸したイスラエルの共同農場の畑が登場します。今では共同農場だけではなくイスラエル空軍の主力空軍基地になっていて、知人のイスラエル人に聞いたところ、空軍関係者でその基地を知らないものはいない、ダールが開いた基地なのは初耳ということで、クチコミが始まり、イスラエル空軍のパイロットとOBの間ではこの本がブームになり始めているそうです。
ジュブナイル物としても航空物としても楽しめる絶対お勧め必読の一冊です。
単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 単独飛行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150712581