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(短編集)
怪笑小説
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怪笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 61~72 4/4ページ
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「ブラックユーモア」と言う言葉があるが果たしてこの短編集に当てはまるのだろうか。当てはまるものもあるだろう。「鬱積電車」、「しかばね台分譲住宅」なんかはそうだろう。が、最後の「動物家族」に代表されるような「ブラック」はどうか。「ユーモア」と言えるのだろうか。くさしているのでなく、何か本当に底なしの悪意、呪い、憎悪のようなモノを感じるのである。こういう「ブラック」は、「動物家族」だけでなく、この短編集の小説全ての根底にある。救いがないのだ。小説として出来が悪いとかお笑いじゃないと言っているのでなく、ここまで深い人間心理を書ききることが出来るとは、本当に凄い作家だと思うし、とんでもない小説集だと思うのだ。 半端なミステリーより凄いものがある。 | ||||
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はっきりいって笑かしてくれる作品である。どれも面白いのだが私は野球をやっていたので「一徹おやじ」が特にお気に入りだ。あと「超たぬき理論」も捨てがたい。 それにしてもこれが「白夜行」「秘密」「手紙」と同じ書いた人とは思えないのは…私だけだろうか? | ||||
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「あの頃ぼくらはアホでした」を除くとシリアスな作品ばかり書いている作者が、関西人らしく「笑い」に正面から挑んだ短編集。しかも、他の作品同様ソフィストケイトされた文体で書いてあるので、余計おかしさが増す。巻末に作者自身の解説が付いているのも嬉しい。 現在、通勤のため、小田急線、南部線、武蔵野線、中央線と乗り継いでいる私にとって「鬱積電車」の登場人物の心情は良く分かる。最後のオチも、その先を想像すると楽しい。「おっかけバアさん」は読んだ時は設定がありふれていると思ったが、昨今の韓流スターやハンカチ王子騒ぎを見ていると、作者は預言者か ? と感心する。「一徹おやじ」は正直言って作品自体はさほどとは思わなかったが、巻末の解説にある"魔送球"に関する疑問など、小さい頃私が思っていた事とあまりにも似ているので驚いてしまった。私もあれだけの変化球を持ちながら「自分には直球しかない」と思い込む飛雄馬の考え方が理解できなかったのだ。「超たぬき理論」は著者が理系だけに、その超能力理論に拘る男が余計おかしみを増す。「無人島大相撲中継」は昔聞いた旧型ラジオの野球中継を思い出させて懐かしさを覚える。「しかばね台分譲住宅」は筒井康隆氏が書きそうな題材。「あるジーサンに線香を」は勿論題名は「アルジャーノンに花束を」のもじりだが、内容はかなりブラック。 冒頭でも述べたように、シリアス一辺倒と思われている作者がイメージを広げ「笑い」に挑戦して、読者にリラックス・タイムを与えてくれる「怪作小説」。 | ||||
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大阪生まれである作者の本領発揮?ただ、ベタベタな笑いは一切なく、ブラックユーモアがてんこ盛り。短編の全ては「設定の妙」に尽きるが、そこまでぶっ飛んでもいないので読み手としては入り込みやすい。『しかばね台分譲住宅』のように、推理作家が本気で書く「お笑いミステリー」は特に面白かった。 | ||||
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東野氏のミステリー・ファンとしては、この阿刀田高のようなブラック・ユーモアの短篇集は、かなり微妙である。 まあ、そこそこ面白いのもあるが、続きが気になって睡眠時間を減らしてでも読むほどのものでもない。 まあ、東野氏の別な一面を見たいファンには、一読の価値があるかもしれません。 | ||||
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シニカルな味を持った短篇9篇を集めた短篇集。いや~…笑った笑った。爆笑というよりは、ニヤリというタイプの笑いかもしれないけれども。いくつかの感想を。満員の通勤電車に乗った人々の心情を描いた『鬱積電車』。通勤ラッシュの中でみんなが思っていることなんて、そうなるだろうしなぁ…。オチの部分があって、その後を想像すると、また面白い。おっかけのバアさんのパワフルさを描いた『おっかけバアさん』。勿論、デフォルメされているんだけど、氷川きよしとか、韓流スター来日の様子とか見てると、こんな人いそうだもん(笑)『一徹おやじ』はスポコンモノの話。これ自体も面白いんだけれども、個人的には最後にある、著者のあとがきが最高だった。『しかばね台分譲住宅』。ある日、死体が転がっていた住宅地。それによるイメージダウンを恐れた住民たちは、隣の住宅地に死体を捨てに行くが、翌日、また死体が戻ってくる。これもまぁ、有り得ないって言えば有り得ないんだけど、加速度的に意地の張り合いになっていく様子が最高。オチの部分、実際にどっかでそういうのあったりして(笑)いや~…楽しかった。 | ||||
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いやー、今まで東野作品は難しそうなイメージで遠ざけてましたが、反省します。面白い。の一言。なんか、全然違うかもしれませんが、お笑い界におけるラーメンズのような独特のものを感じました。惚れました。 | ||||
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様々な『毒』が、さりげなく添えられている作品。客観的に見たら馬鹿げてる状況を作品中の登場人物は真剣に、かつ必死に生きている。それが無性に人間臭さを感じさせて、なぜか愛しく思える。最初のうちは、ほのかに漂ってくる『毒』に腹をかかえ、必死に笑い声をこらえました(移動中に読んだので)。けれど、だんだん胸の中にズンと重たいものが圧し掛かってきました。それは作品それぞれに違うのですけれど。作者の考える『毒』は、徒に心をかき回していくだけでなく、ちゃんと置き土産をしていってくれるみたいです。全ての『毒』を読み終わったとき、そんなふうに感じました。読んだ人それぞれが、それぞれに、お気に入りの『笑い』を見つけられる素敵な短編集だと思います。ぜひ一読を! | ||||
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この短編集で僕が一番気に入ったのは「あるジーサンに線香を」だ。言うまでもなく元ネタはダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」で、そのパロディだ。あるジーサンが手術を受けて、どんどん若返っていく。その過程を本家のアルジャーノンと同様、日記形式で語っていくのだ。そして本家と同様、また元のジーサンに戻って行く。その過程がたまらなくおかしい。元ネタの「アルジャーノンに花束を」を読んでから読む事をオススメする。その他、「超たぬき理論」の馬鹿馬鹿しさも最高に面白い。東野圭吾は本当に引き出しの広い作家だ。 | ||||
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これは面白い。なんともばかばかしいストーリーがたくさん。特に「超たぬき理論」なんて最高だ。UFOがたぬきだと主張するのは読んでいて、面白くもあり、こんな奴は嫌だと思ってしまう。無人島大相撲中継なんかも最高だ。「毒笑小説」と一緒に読んでみてはどうでしょう?片方読んだらもう片方読まずにはいられないはず。 | ||||
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ブラックユーモアの傑作。なかでも『超たぬき理論』はぜひ大○教授だとか、テレビで口角泡を飛ばしながらUFOはいる・いないと叫び続ける人々にプレゼントしたい。また『鬱憤電車』にしても、テレビドラマ化されても全然おかしくない仕上がり。『マニュアル警察』みたく、どっかの番組で放映してくんないかなあ・・・ | ||||
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東野圭吾さんの秘密を読んだ後、何かほかにも面白いものがあるんじゃないかと読んでみました。 案の定、凄く面白いものでした。 私のおすすめは超たぬき理論。 よくあそこまで…とフッと笑ってしまいました。 | ||||
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