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(短編集)
怪笑小説
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怪笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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私にはちっとも面白いとは思えなかった。他のレビューを見るまでは小説で笑いを起こすのは相当難しいんだろうなと感じたぐらい。クスリともしなかった。 まずオチに1番笑いが起きるような話が多かったが、別に面白くはなかった。オチ以外でも笑どころはあったがそれも弱かった。 しかし他のレビュアーさんはブラックユーモアである「しかばね台分譲住宅」などを大笑いしたと言って評価している…はっきり申し上げるなら、笑いの感覚が人とズレていると思う人はこの本を読んでも笑えません。やめた方がいいです。 | ||||
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何と言うか…星新一とか世にも奇妙な~とかでいまいちな話をわざわざ集めてきた感じでした。 「こういうのも書ける」ってことでしょうが、正直、この手のジャンルならもっと面白いの書ける人が他にいくらでもいるので…。 伊坂幸太郎とか、こういうの書かせても天下一品だし。 何かアイデアひとつで書き始めて何となくまとめただけで面白くない話が多い。 最初の電車の話と超たぬき理論は本当にひどい…。 だらだらと書いているだけ書いて、ページが埋まったから適当なオチで終えるって感じでした。 「最後のどんでん返しに定評のある東野圭吾がまさかそんな粗末なオチ…」の連続です。 ただ、「あるジーサンに線香を」は全然笑えるところなんてない話でしたが、面白かった。 最後の動物の話も全然笑えないけど、面白かったし…。 やはり笑いは向いてないのでは?と思ってしまいました。 | ||||
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東野圭吾が「好きかもしれない」とひそかに感じ続けてきたけど、この小説を読んで、もう「大好き」になった。それを決定付けたくて選んだ本だったけど、まさに私が求めていた以上の作品だった。『容疑者X』や『秘密』で見え隠れしていた作者の世間を馬鹿にしたような態度がこの作品に圧縮されている。そしてその密度が非常に高い。 しかし、読んでいてそこまで気分が悪くならないのは、笑いのターゲットを東野自身が憎悪する対象に向けているという理由からかもしれない(それは最後の作者による解説からわかる)。それが人間のエゴだったり、権威主義だったりするが、個人的に鬱血した怒りを笑いというオブラートに包んで読者に提供する。それが一般的な皮肉だったりするのはよくあるし、道徳的に面白い本だと簡単に片付けられてしまうかもしれないけど、この人の場合はかなり「個人的」であって、時々理解できないところがある。 作者による解説を読んで初めて作品にこめられたメッセージを理解することができる。だからこそよけいにおもしろい。 いくつかの短編でなっているけど、その中でも特に「超たぬき理論」が本当に笑える。超自然現象を説明しようとすれば、どんな理論を使っても説明可能であるという、非科学的なことを説明しようとする人々へ向けた強烈なパロディー的作品である。そして同じパロディ作品でも、「あるジーさんに線香を」は言うまでもなく「アルジャーノンに花束を」のパロディー作品であるが、元の作品よりもいいんじゃないかと思われるくらい、短いストーリーの中に悲哀が込められていて、心に響く作品である。最後の「動物家族」と同様、映画になってもいいくらいの「名作」である。ちなみにこの2作品は笑いどころがまったくない重いテーマである。 | ||||
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東野圭吾は大好きで,「白夜行」のような鳥肌の立つもの,「夢幻花」のようにややファンタスティックなもの, 湯川博士シリーズのような科学的味付けのあるものなど,色々読んでます。 この本は,ブラック・ユーモア的な短編集で,推理小説以外のモノも書けるという一面を表したものなのでしょうが, 私には今ひとつでして,面白くないとまでは言いませんが,思わず吹き出してしまう・・・という要素はなかったです。 「あるジーサンに線香を」は,読み始めてすぐに「アルジャーノンに花束を」のパロディだとわかり, なるほど,そういうパロディがあり得たか!と着想を面白く思いましたが,反面,そうなると結末も見えてしまうので あとは悲しいばかりです。 ここは感性の違いか,もしかして関西人と関東人の違いかも,とも思いましたが,私には全体的に少し毒が強かったかも。 「おっかけバアさん」なんて,近い感じの人も実在しそうですが,そこそこなら茶飲み話レベルで笑えるものの, ここまで強烈だと痛々しいし,悲しさも出てくる感じです。 一番面白かったのは作者の「あとがき」でしょうか。 自分で一作一作振り返って,どこから着想を得たかなどを語るというのはちょっと珍しいかなと思います。 生身の東野氏の一端が垣間見られた感じで,面白かったです。 | ||||
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東野圭吾は「悪意」や「容疑者Xの献身」など一般小説としても推理小説としても非常にレベルの高い本を書いているイメージがありましたが、それらに比べると本書は著者が息抜きに書いているように見えます。しかし面白くないということはまったくなく、むしろこれだけのベストセラー作家がこんなにハメをはずしてのびのび書けるということは大変貴重だと思います。特にお気に入りは「しかばね台分譲住宅」。往年の筒井康隆を髣髴させるハイテンションぶりです。 | ||||
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短編が巧く書ける人は、長編も書ける。 短編が巧く書けないと、長編は書けない。それが公募なんかで実力を試されるけども。 私は東野さんの短編ばかりを読んでいるけど、笑小説(今で4冊めが最新)シリーズを全部読んだ所で、きっとこの方は長編でも面白いのが書けるだろーな、なんて事も簡単に予想できちゃうな。 今はバリバリに人気作家なのですが。ガリレオでもお馴染み。 「笑小説」シリーズ、と分けられたシリーズの初期、1冊め。1995年刊行。 「怪・毒・黒・歪」と続くんですが、初めから光ってますね。初期は、粗削りに見えるでしょうが、何の制約もなく「試しにやってみれ」っていう精神もあるので、純粋に面白いって話が飛び出し易いです。 それを見たかのよーなこの本。「一徹おやじ」「あるジーサンに線香を」とか、試しに書いちゃってくれてますね。遊び心ですね。 私の気に入りは、「超たぬき理論」。普段は嫌いな理屈もそれを超えてお笑いになっちゃう。なるほどこうやって人は刷り込まれるのかと(笑)。笑えます。 それから、「しかばね台分譲住宅」。一番グロでキショイ話なのですが、絵でなくてよかったかと。ああほんと。 どうも、私は漫画人生辿ってきたせいか、好みが漫画寄りで申し訳ない感想なのですが、 東野さんの初期の頃も今よりまだ漫画が抜けてないおかげで、小説というよりも漫画を読んでいるような、視覚的でした。 全然構いませんが。全部面白かったし。 ☆を減らしたのは、「投げっぱなし」は、なぁ…と、最後の締めにイチャモンつけただけです。厳しいな私も(汗)。書き手の苦労も解ってるだろーに… 本の帯が、『怪しい笑いに酔いしれる宵闇の時』。 順に、「鬱積電車」「おっかけバアさん」「一徹おやじ」「逆転同窓会」「超たぬき理論」「無人島大相撲中継」「しかばね台分譲住宅」「あるジーサンに線香を」「動物家族」の9編。 この並びを見ただけで、嫌な予感がしそうです。ええ。ワクワクします。 一話一話の締めに作者からの後書きがついているのですが、それを読むのも一興かと。 発想が得意な作家様の黒い笑いの短編集第1弾でした。 毒笑小説 (集英社文庫) 黒笑小説 (集英社文庫) 歪笑小説 (集英社文庫) | ||||
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これまで数多くの東野作品を読めど、 決して手を付けなかった「○笑小説」シリーズ。 本作「怪笑」では、全9話の短編が収録されている。 食べず嫌いはいけませんね。 苦笑いする箇所も多いのですが、楽しく読めました。 個人的には「動物家族」が面白かった。 本シリーズ未読の方、安心してお読み下さい。面白いです。 | ||||
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本書は、ブラックで時にシニカルな笑いが詰まった9編の短編集で、 1995年に単行本として刊行されたものを文庫化したものです。 27歳という若さで江戸川乱歩賞を受賞し、青春ミステリの世界に颯爽 と登場した著者が、それまでの作風とは異なるタイプの小説を手がけ 始めた頃の作品です。 解説で、真保裕一氏が「今のうちから覚悟をしておいたほうがいいだ ろう。以後、本書に似たタイプの作品が増えていく」(p. 287)と鋭く 指摘したように、この後、『毒笑小説』『黒笑小説』『歪笑小説』と 次々と著作が刊行されていきますが、本書はその第一弾となる本です。 本書では、満員電車の中の人間模様の本音を扱った「鬱積電車」、ふと したことがきっかけで、ある舞台俳優に熱をあげた「おっかけバアさん」、 自分の息子をプロ野球選手にする夢を追いかけ続ける「一徹おやじ」、 先生が集まる会に生徒を呼び、その様子をシニカルにえがく「逆転同窓 会」、UFOは文福茶釜であるという理論を語る「超たぬき理論」、船旅の 途中のアクシデントで、無人島に到着し、そこで大相撲中継をする「無 人島大相撲中継」、自分の住む住宅街で死体が発見され、土地の価格 下落を気にした住民たちがとった行動をえがく「しかばね台分譲住宅」、 医療実験により次第に若さを取り戻し、次第に老いていく老人をえがいた 「あるジーサンに線香を」、人間が動物に見えてしまう中学生の悲劇を えがいた「動物家族」の9編が収録されています。 読みやすい筆致でえがき出された、人間のブラックな部分やあまりの ばかばかしさに、大笑いではないですが、思わずニヤッとしてしまった り、時に顔をしかめたくなったりする作品ばかりです。著者の「○笑」 シリーズの第一弾をどうぞ。 | ||||
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まだ届いてないんですが、高校の朝読書の時間に読みたいと思います!「あるジーサンに線香を」はドラマ化される事もあり、この"笑"だけは前もって小説を読んでみたいと思いました。レビューも高評価なので楽しみです。 | ||||
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最新刊の歪笑小説、黒笑小説、本書の順に遡って読んだのだが、文壇を皮肉ることに徹した歪笑小説に匹敵し、小説よりは非常におもしろいと感じた(逆に言えば黒笑小説の出来が非常に悪いということだ)。 このような風刺的小説は世相を背景にしたところがあるのだが、今から17年も前の1995年に出版されたというような古くささは感じない。構成は、短編9編とあとがきからなるが、あとがきでは著者が1編ごとに詳細に解説しているところが興味深い。 満員電車の中で人がどのようなことを考えているのかを話題にした鬱積電車、人の姿がその人の性格や考えを反映した動物に見える少年を描いた動物家族が印象に残った。人間は他人が何を考えているのか、自分がどう思われているのかが非常に気になるものである。そして鬱積電車の中の人が皆そうであるように、どちらかというと他人を否定的にみる傾向がある。おそらく他人を否定することにより、自分の優位性を確保するという本能的なものがあるのだと思う。 | ||||
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誰でも寝る前に妄想をする事があると思います。もしも、こんな人が居たら…みたいな(ドリフ的な)話を詰め込んだ様な本。東野圭吾の息抜きにも感じる一冊。 「鬱積電車」は読者の立場によって、視点が変わると思います。自分とは違う性別、年齢の他の乗客が「こんな風に考えているのでは?」と考えると楽しい。 「一徹おやじ」巨人の星が、もしも…と言った内容。 年代的に少し解らない部分も有りますが、自分も少年時代、今では完全に間違っていると言われている、何の効果があるのか証明されていない指導を受けていたので(水飲むな等に代表される)かなり笑えました。オチも良い。 「逆転同窓会」私は理由があって教師が大嫌いです。東野圭吾自身も教師嫌いと後書きに書いています。理由は似ているし、出会った教師に恵まれているとも思っていない。嫌いと言うのならば、オチでとどめを刺して欲しかった。言い方を変えれば、オチが弱い。 「超たぬき理論」これについては、読んでいる最中(作者が本気なんじゃ?)と少し考えてしまいました。こういう人に何を言っても通用しないし、実際データも無いので論破仕様が無い(悪魔の証明なら主人公が用意するべきなのだが)東野圭吾自身が科学を学んでいたので、後書きでは科学者は常に純粋であると言う様な事が書かれています。 しかし、現在の日本、震災後の状況を見れば科学者だって自分達の利益や研究を続ける為ならば平気で捏造すると言う事が判明しています。過去の作品ですが、その部分は納得出来ない。 | ||||
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「黒笑小説」の後に読みました。違うタイプの笑いです。 どれも、なるほどと納得のラスト。 特に「しかばね台分譲住宅」はこれはもう収まりがつかないんじゃないかと思いながらのラストページでしたが、 さすが、と唸らせられてしまいました。 ただ、「あるジーサンに線香を」と「動物家族」は読後、気分が下がってしまったので☆3つです。 | ||||
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身の回りで起きていそうなことを小説化している短編集である。 心理的な部分を鋭く表現しており、「そうそう」「あるある」と思いながら読み進めることができた。 ちょっとブラックな部分があるが、タイトルどおり笑いながら読み進めることができた。 通勤電車で読むのが合う一冊である。 | ||||
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短編集。 鬱積電車 満員電車で席に座りたい人達の内心を描写している。最後が秀逸。 おっかけバアさん 実際にいるだろうおっかけのおばさんの実体をよく描写している。 一徹おやじ 野球馬鹿。結末が小説らしい小説。 逆転同窓会 後書きがかきたかっために書いたのかもしれない,学校に対する反発。 ある学年の教師が,教師同士の親睦を深めるための会にお客として当時の生徒を呼ぶという設定。 超たぬき理論 UFOが文福茶釜だという面白い話。 無人島大相撲中継 かわいそうなラジオ放送担当者が無人島に行ってまで,過去の中継の実演をする話。 しかばね台分譲住宅 死者を押し付け合うことから,運動競技が生まれた話。 あるジーサンに線香を 若返りする手術は,一定期間たつともとへ戻るという話。 | ||||
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純粋におもしろかった。 特に、最初の鬱積電車がおもしろかった。 自分も日ごろから電車に乗っているが、普段の電車でもこういった思いをしている乗客が乗っているのかなと思ってしまった。 オチも個人的におもしろかった。できればその後の物語を読んでみたい。 それと、作者は女性の心情描写をどうやって学んだのか、それが少し気になった。 | ||||
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基本的には面白い本ですが 二つくらい暇な話しがあったので★3にしときました。 一番面白かったのが鬱憤電車ですね。 この話しはスラスラと読めました誰もが心の中では悪態をついていると思わせられた話しでした。 おばあさんに席を譲ってあげない人達には笑いました。 後は最後の動物家族が面白かったです。 これは主人公の周りに 善い人間がいない話しです。 世の中には酷い家族がいるもんだな。 と思いました。 結構面白い本なので、 読んでみてください。 | ||||
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著者による「あとがき」がある珍しい短編集。 各ストリーのヒントとなった実体験に触れられている。 そこは面白かったが、本編はどれもさっぱり。 面白くないこともなく、面白くもなく。 「逆転同窓会」「超たぬき理論」は面白かった。 東野圭吾の他の小説とは味が違います。 「東野圭吾の小説」よりも「東野圭吾」に興味がある人にはお勧め。 | ||||
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おっかけばーさんはちょとぶらっくでしたね。超たぬき理論や動物家族もぶらっくでした。とくに動物家族は主人公の視点で描いているのでおもしろいです。怪「怪しい」話でした。 | ||||
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「笑いの根底に悪意あり」 東野氏と京極氏の対談の際に挙がった御言葉…まさに、その言葉を小説に興した作品だ 最初から最後まで「悪意」尽くしだが、どこかで「笑い」にも、必ず通じている 毒笑小説が「笑い」に比重を置いた作品だとしたら、こちらは「悪意」に比重を置いた作品だろう | ||||
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空想かつ非現実的な作品構成の多い短編集。中でもしかばね台分譲住宅の作品が一番おもしろかった。死体を他の団地に捨てたら、すぐ警察に通報したら面白いなと一人で考えたら面白くなってきた。一般文学354作品目の感想。2011/03/21 | ||||
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