聖女の救済

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評判

聖女の救済の評価:

3.86/5点 レビュー 319件。 A ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全413件 281〜300 15/21ページ
No.133
(4pt)

ちょっと不満

間違いなく良い作品であると思う。
面白いかと訊ねられれば、面白いと答えます。

ただ、続編の宿命なのですが「容疑者Xの献身」と比べるとやはり見劣りする感がある。

しかしそれは読み終わったあとに感じたもので、読んでいる最中は夢中になれました。
東野圭吾さんは本当に読ませ方がうまいなあと、つくづく思いました。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.132
(4pt)

確かなおもしろさ

まず、「ガリレオの苦悩」を読んだ後に読むことをお勧めします。
内海の登場は今作からではないので。

まず内海の登場により、これまでよりもより捜査に幅が出てきて、会話の流れがおもしろいです。
推理に対する反発がいままでにないほどよく表わされています。
また内海はテレビみたいに、時にはユーモアを混ぜつつといったようなことは少ないです(ほぼない)。
また湯川、内海、草薙といった三人の主要人物の立ち位置が非常にまとまっており、誰一人として欠かすことはできません。

事件の内容や、トリックに関しては、犯人が最初でわかるようになっているとはいっても果たして本当にこの人なのか?実は違う人物が後から出てきてそいつが犯人なのでは?と思ってしまうほど。帯で完全犯罪と書いてあるということは、未解決事件もありえる?とも思いました。
それをくつがえす湯川はさすがですが、トリックを推理するより、今作は事件に複雑に絡み合った人間関係を見ていく方がおもしろい。
少なくともトリックを見破ろうとすることは難しいですからね。

いつも通りトリックが判明するのが終わりギリギリで、犯人の想いや、なんといっても草薙の心情といったものをもう少し掘り下げてほしかった。
最後はそれほどあっさりしていたと思う。
これがもし映画化されるとしたら、草薙の出番も増え、メインの湯川・内海に負けないくらいの人気が出ると思う…と余談で付け足しておきます。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.131
(2pt)

虚数解

ガリレオの苦悩を読み終わってすぐ購入し,1日で読み終わりました。
トリックはシンプルながら,かなり現実離れした感があり,拍子抜けでした。
内海刑事の直感,こだわりに対する描写はよかったと思います。ドラマの配役を知っていて読むと,思わずニヤリとする作者の悪戯もあります。
容疑者Xの献身の出来が良すぎ,期待しすぎて読んでしまったようです。
夢中になって読むのではなく,1週間ほどかけてじっくり読めば,楽しめたかもしれません。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.130
(3pt)

鑑識は調べるだろう?と思うのは私だけ?

毒物と並んで最大のポイントとなる点の調査を事件直後に鑑識が見逃すことに矛盾を感じる。
TVや映画で主役級の人物像は読者の8割方にはできていると思うので、他の方も書いているとおりそのイメージで読み進む方が大半であろう。その中で被害者側の人物は「容疑者・・」と比較すれば印象が薄いと感じる。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.129
(5pt)

『ガイレオの苦悩』とセットで読書の醍醐味倍増

『ガリレオの苦悩』297頁で湯川が女性について語る「たとえば女性特有の直観力、女性特有の観察力、女性特有の頑固さ、女性特有の執念深さ、女性特有の冷淡さ・・・もう少し続けようか」が、この長編で見事に生きている。
草薙が恋をしていると話出したことで捜査に加わりたくなかった湯川に興味を湧かせた内海。
今回の事件は軽率な行動をする人間ではないと草薙が思う女性がキイワードになり、
草薙が感情によって刑事としての信念を曲げてしまうような弱さがあるのかが見所。
『ガリレオの苦悩』と異なり、いかにこの事件の謎が深く迷宮入りしてしまいかねないかが、
内海と草薙の捜査で見せられる。
長編の醍醐味が同時発売の『ガリレオの苦悩』を同時に読むことで倍増する仕掛けなので、
どちらか1冊だけというのは読書の醍醐味を半減させるのでもったいない。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.128
(3pt)

いつもよりも最後のオチが浅いと感じた。

読んだらやめられなくなる、ヤミツキにさせるといった東野圭吾独特の魅力はこの作品の中にも存分に感じられる。
どんなトリックが使われたのだろうと、話が進むにつれて段々とその期待が高まっていった。

『容疑者Xの献身』では見事にその期待以上のトリックで感動し、
『流星の絆』では前者に比べると感動は少なかったものの、最後のどんでん返しに驚かさせた。

しかし今回の作品に関してはその期待の方が大きくて、消化不良に終わった感じがする。
確かにトリックはすごいが、そこまで奥の深さを感じさせない。
まぁそれが「虚数解のトリック」と言われたらそれまでなのだが。
どうもスッキリしない、最後のオチに関してはいつもより浅いのではないか。

話は本当にジワジワ進み、期待を高めるつくりになっているだけに悔やまれる。
感動を狙った話ではなく、トリック勝負ならもう少し味が欲しかった。

毎回期待に応えてくれる東野圭吾の作品ということで評価は厳しくしたが、読んで損はない一作だ。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.127
(5pt)

『容疑者X』を超えた?大傑作

読後も興奮が収まらないガリレオシリーズの最新長編小説「聖女の救済」。あっという間に引き込まれ、久々に隅々まで舐めるように注意深く読んだ(10年ぶり位にそこまでやれた脳が少し活性化したかもしれません)がやられたやられた。張り巡らされた極めて精緻としか言いようのない伏線と驚愕の真相(トリックも含む)、それだけでなく霧の中から現れる事件の実態。それがまた実に明快に解き明かされる。

これほどの知的興奮を味わった事は過去数えるほど。東野のド本格推理魂と凄まじいまでの筆力に裏付けされたリーダビリティーにまさに圧倒される大傑作、いや「容疑者Xの献身」と双璧をなす本格推理物最高傑作でしょう。
明らかに月9の放映済みドラマを意識した人物描写ですが、それが却って読み易さに貢献した感じです。

私事ではありますが「最近評判の良い本格推理でも自分では楽しめなくなってきたなあ。本格推理からはリタイアするトシかなあ」とか「もう本格推理から凄いのは出てこないんだろう」とか一抹の寂しさを感じていた昨今でしたが、
本作は古くは本格黄金時代、新本格的要素をも踏まえていて「これが私の考える現代の本格ミステリだ!」という筆者の気迫に一喝されたような気がしました。ああ本格推理にはまだまだ豊穣の未来があるんだなあ、本格推理ってやっぱり面白いし、自分の本格推理好きを再確認させられました。
何より私の頭脳を緊張しつつも快くフル回転させてくれました。読書中何回ハタと手を打ち、興奮の雄叫びをあげたことか。読まれた方は「あれが伏線だったとは」とか唸ることでしょうが、そもそも草薙の恋(?)自体が、、、、、

過去「容疑者Xの献身」を読んだ時、も圧倒されつつも「まあこれ以上の物は書けまい」と思ってたのですが、杞憂でしたわ。いやーやってくれました。ぜひ読め、一二食抜いても読め。必ず読め。
出来れば「容疑者X」→最新短篇集「ガリレオの苦悩」→「聖女の救済」の順が良いと思います。
めくるめく知的体験が出来ますぞ。素晴らしい。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.126
(5pt)

誰が読んでも楽しめると思う

これだけ煽られていても、きちんと読者を納得させるだけのストーリーをみせつける。
思わずうなってしまう実力だ。
細かい内容は割愛するが、誰が読んでも楽しめる作品であることは確かだと思う。

このシリーズに共通して言えると思うのが、トリックに使われる数学の面白さ。
正直理系分野に弱い自分には、それが正しいのかどうかは分からないのだが。
ただ、それでも知的好奇心を満たしてくれる充実感がある。

ストーリーを楽しむのと同時に、この充実感が病みつきになる人も多いだろう。

野暮な表現だが、一冊1700円と決して安くはない本だが、それだけの価値は十分にある。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.125
(4pt)

「情念の長編」に納得

本書カバーに「情念の長編」と書いてあるが、まさしく"情念"をめぐる物語。物語のノリとしても2時間サスペンスチックな感じ。
トリックも意外性はあるが、「容疑者xの献身」ほど読んでいて「ヤラレタ〜」という感はなく、むしろ反則技に近い。。。
ガリレオシリーズでなければ、むしろ評価は上がったかも。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.124
(4pt)

安定感のある面白さです

ガリレオシリーズでは珍しい長編です。
長編なのでガリレオこと湯川は120ページほど読まないと出てきません。湯川の活躍が早く見たい人はガリレオの苦悩を読むといいでしょう。
草薙と内海のそれぞれの視点の捜査と湯川の頭脳が相まって事件の真相がだんだん分かっていく展開は実に面白いです。聖女の救済というタイトルも読後になるほどと思うでしょう。

ガリレオシリーズを始めて読む人でも前の作品を読まないと内容が分からないということはないので安心してください。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.123
(4pt)

嗚咽までにはいかなかったけど

いつもの様に引き込まれる作品。ぐいっと夢中となって読みました。
ただ、「容疑者Xの献身」を読んで嗚咽がでるほど号泣して、映画で見てまた号泣したので
そこまでの感動はなかったかな。
そこまでの愛はなかったなぁと思いました。
ただ、普段自分が物事を論理的に考えるってどういうことだろという
観点で読んでも面白いなという作品でした。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.122
(4pt)

正直………ありかな?

いつものように短時間で読み終わりました。読者を最後まで引きつけるストーリーテリングは感心です。

肝心の本文ですが、正直……ありかな?っと首を傾げざる得ない気もします。

容疑者が少ない上に犯人も目星が付く。まさかまさか……っと思っていたらそのまさかで少し残念。もう少し容疑者増やせなかったのかな?って感じです。

トリックに関しては確かにすごいです。これを解明したガリレオ先生にも感嘆します(笑)

確かにトリックを使う上での人物像や性格などをしっかり描いていますが……。もし万が一という場合、犯人はどうしたのだろうっと思いました。
これはトリックに繋がるので詳しく書けませんが、少し大胆過ぎかなって感じです。

どんでん返しも特にないし、伏線もだいたいわかるし、物足りない感じもしました。

しかし、こんなトリックを作り上げて、それを論理的に解明出来るところは素晴らしいと思います。よくやったって感じです。

トリック以外は……東野圭吾の作品の中でも、中ぐらいだと思います。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.121
(3pt)

どうなんやろ・・

東野圭吾さんの作品は大好きです
特に「容疑者Xの献身」とか最高やなって思いました
でも今回のガリレオシリーズはどうなんやろ・・一晩で読んじゃったけど・・
おもしろいかって言われれば確かにおもしろいです

けど、いい小説を読んだ後に感じる独特の浮遊感というか
そういうものを今回の小説では感じられなかったです
んー微妙・・厳しいかもやけど、他の東野さんの小説と比べたら星3つ!!
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.120
(3pt)

商業主義にがっかり

「ガリレオの苦悩」に比べると、内海薫のキャラクターが柴崎コウそのものではなくなり、幾分落ち着きのある知的な女性に描かれているものの、i podで福山雅治を聴いている描写には、商業主義を感じ、興ざめしました。
物語は徹底的にフィクションを貫いてくいれないと、読み手は気分を害します。
また、最近の東野圭吾は、土曜ワイド劇場的で、物語の終盤になって、「実は、こんな人がいました」と核心に迫る人物が登場し、急展開してしまう軽薄さがあり、がっかりします。
「容疑者Xの献身」が原因で警察と距離を置く湯川を事件に引き入れるため、また内海薫を湯川に近付かせるために、草薙が犯人に恋をする展開は強引過ぎて、やはり、がっかりしました。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.119
(5pt)

新しい東野ファンも古くからの東野ファンも納得

もはや余計な論評はいらない名作です。容疑者Xでは完全犯罪をもくろんだ容疑者は男性でしたが、今度は女性。
しかもその容疑者に草薙刑事が惹かれてていく・・・。
トリックもすごいのだが、それだけではなく、更に深い人間ドラマが事件の陰にある。
そして最後に救済の意味が。
読み終わった後に更に読み返しても面白いミステリーなんてそうはありません。
なお、本書の中には本当に福山雅治が登場します(笑)。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.118
(4pt)

実に面白い、よくできた作品

まず同時発売された「ガリレオの苦悩」から読んでください。
まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。
「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。

もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編
(時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、「聖女の救済」が
その後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」
とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけどね(まぁ、当たり前ですが)。

「聖女の救済」は、まぁ「容疑者Xの献身」と比較してしまうのは少し酷なのかもしれませんが、
とてもよく出来たパズルをうまく積み上げ、組み合わせた作品だと想います。
すごく面白い。ただ、読み進むうちに色々なキーワードが終息の「収束」に向かって想像できてしまった所
(その意味で最後のほうはあぁ、という感じだっただが)私には少し残念ではあったが、
そんな事は取るに足りないと思っている。本当に面白い作品であるのは間違いないし、やはりよく「出来て」いる。
まぁ、この作品は映画というよりもTVシリーズの方がいいのかなぁ、という気がします。
それぐらい何話かに分かれて場面転換できるような構成であり、映像化されても普通な展開になっているような気がします。

また、「容疑者Xの献身」は主人公(笑)石神とは元同じ大学にいた事もあり、知り合いだからこそ直接的な話をしていたのに対し、この作品では草薙・内海が基本的に動く事で、湯川は間接的な動きで「手助け」をしているにすぎない(もちろん核心は当然彼が持つのだが)。
そういう意味でも「容疑者」を経た次の続編がこうなる、というのも「実に面白い」。

まだまだ東野圭吾氏の「ガリレオシリーズ」は飽きそうにもない。

なお、物語の中に、今までの本を読んでいたり、映画やTVを見ていた人には、にやっ、とするような「遊び」が含まれているのも、さすがの続編、という感じです。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.117
(3pt)

相変わらず一気読みさせられますが・・・

面白いことは間違いなく、一気読みは必至だと思います。
ただ、後半真相が明らかになるにつれ物語が失速していくように感じたのは私だけでしょうか。リーダビリティの核となるトリック、言い換えればタイトルの意味するものについては「いくら何でも無理じゃない?」という感想しか出てきませんし、被害者にも加害者にも人間的な魅力が最後まで感じられなかった。ダンナも奥さんも、考えていることがあまりにむちゃくちゃです。(こういうキャラの部分については、何かそれまでの印象を一変させるようなツイストが仕込んであると思ったんですけどね)
「情念」とか帯に書いてあって何やら重そうだけど、実際はそうでもない話だと思います。

蛇足ですが、登場する女性刑事がiPodで福山雅治の曲を聴いているとか、こういうお遊びって必要なんでしょうか。喜ぶ人ももちろんいると思うけど、個人的には少しがっかりでした。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.116
(3pt)

全体的に薄いかなー

そう感じました。 トリックは面白く、着眼点はさすが東野圭吾といったところですが、全体的に冗長かなと思います。もう少し二転三転させて欲しかったです。 あと、犯人は随分身勝手で、感情移入できるわけではありませんでした(被害者は悪くないとは言いませんが、殺されるほどではないかと)。 今回出てくる登場人物それぞれに特に人間的魅力はありません。 あと、これは完全犯罪ではありません。いくつかの偶然が重なり、さらには警察の現場保全能力に問題があります。 色々言いましたが、東野圭吾だから厳しめに採点したわけで、一般的には面白いと思います。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.115
(3pt)

ガリレオでなければ納得するけど

湯川、内海、草薙の役回りがはっきりしていて、おもしろいことは確かです。とくに、ボケ役が多かった草薙刑事が今回は重要な役になっていて、彼のドラマといってもいいほどです。単なる愛憎劇のような出だしから、だんだんと話がふくらんでいく展開は東野圭吾らしいと思います。一気に読ませるだけの作品ではあります。でも、このような結末であるならばガリレオである必要はないです。別に、謎解き自体に科学の知識はいらないですし。また、犯人は最初から明かされていますが、彼女の犯行に至るまでの心理に説得力がありません。被害者の人物造形もこんな奴いるかって感じでやはり説得力に欠けます。雑だといってもいいくらいです。何よりすべてを知った上で、結婚した犯人の心情が最大の謎です。『容疑者Xの献身』も人物造形に難がありましたが、ガリレオと愛憎劇とは相性が悪いと思います。それと、読むのなら先に同時発売の短編集の第1章を読んだ方がいいです。なぜなら内海刑事が登場するのは短編の方が先で、湯川が捜査協力を再開したきっかけになっているからです。長編から読むと、そうし経緯が分からないため、最初のところに違和感を感じると思います。また、何人かのレビュアーが勘違いしていますが、この作品の連載が始まった時点はドラマ開始のずっと前です。ドラマが始まってからも連載は続いていたので、終盤はドラマからの影響はありますが、ドラマを意識して創作されたものではありません。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.114
(5pt)

タイトルに深く溺れる

ガリレオシリーズの2冊目の長編。
 この長編のために内海という刑事は登場したんだなと必然性を感じました(ちなみに、内海刑事登場は「ガリレオの苦悩」1話。しかも、ドラマより発表は前です。この短編があったからこそ、ドラマの内海が登場したんだなと思います)。内海刑事が女性であることというのが、大切な要素なんですね。
 ガリレオシリーズはキャラクターがしっかり認知されている分、読みやすさにつながっています。ちなみに、短編もののように、トリックが科学的で何をいっているのか難しくてわかりづらいということはないかと思います。難しい用語も多少出てきますが、気にしなくても大丈夫です。
 他の人も書いていますが、タイトルの意味がわかったとき、その深さに溺れます。この深さがこの作品のポイントですね。
 ドラマを見たことない人、容疑者X読んでない人でも、読めます。うなってください。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148