聖女の救済

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聖女の救済の評価:

3.86/5点 レビュー 319件。 A ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

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全413件 261〜280 14/21ページ
No.153
(4pt)

「献身」から「救済」へ・・・

読み終わった率直な印象としてはかなりオーソドックスな推理小説だと感じました。

最大の焦点は「殺害のトリック」であり、湯川学が「虚数解(理論的には答えがあるが、現実的には不可能に近い)」と表現したほどの、想像を超えた殺害方法はかなり特殊なもの。

・・・と、ここまでだと「容疑者Xの献身」と被るが、向こうは「献身」であってこっちは「救済」であり、両方共に犯人は深い愛情を持ちながらも殺害を決意する動機はかなり違うので、そういった部分を考えるのがこの小説の醍醐味のような気もします。

同時に出た「ガリレオの苦悩」とどちらを先に読んだ方が良い、というのも特にないと思うので、長編が読みたいならこっち、で良いのではないでしょうか。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.152
(4pt)

ガリレオ最新作

ドラマ化された「ガリレオ」シリーズの最新作。こちらは長編である。今回も湯川が活躍する。ある男が毒殺される。容疑者が浮かび上がるが、彼女には鉄壁のアリバイが。そのトリックに挑む湯川。

すごく読みやすい。物語に浸り、読んでいるうちに、いつの間にか2/3まで来てしまった。今、真保裕一の小説をよく読んでいるのだが、彼の文体は良く言えば細かく、緻密である。従って、人間や自然の極限状況を描くときはリアリティがあり、真に迫っている。しかし、悪く言えばしつこく、展開がスローすぎる。それに比べると、東野の作品はよけいな心理描写や情景描写が少ないのでスラスラ読める。エンターテインメント向きの文体といえるだろう。

すべての謎が解けたとき、読者はその執念にうならざるを得ないだろう。見事なトリックである。しかし同時に、常人ならば実行しないことでもある。それを可能にしたのは、犯人の執念とこの事件の特殊性による。

やはり東野圭吾、なかなか楽しませてくれる。この作品では、ある意味で女性らしさがよく描かれていて、いい作品だと思う。まだまだガリレオの活躍は続きそうである。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.151
(2pt)

テレビのイメージが強すぎて

東野作品を心から愛読する者として、今回の作品はドラマのキャラクターが強すぎて、どんなに読んでも、台詞のところで俳優や女優の顔が浮かんできて全然想像力が膨らまなかった。
一気に読めなかったのもそのせいか・・・・どこかテレビ的でまたこれがドラマになるのかなと思わせる一作品でした。星は厳しく2つですが、これからも東野作品を読んでいくことに
変わりはありません。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.150
(3pt)

東野さんの傑作と比べ小説の質が明らかに低く感じられました

東野さんの作品の良さはハッとさせる衝撃的なトリックより寧ろ、感情移入せずには入られない加害者・被害者の人間描写にあり、ミステリ小説というより文学作品の位置づけで、2001年に「秘密」に感動(震撼)して以来、ほぼ全ての作品を購読してきました。

残念ながら本書では、文章を読んでも想像力が喚起されず、普段より重要な位置づけの草薙でさえも感情移入仕切れませんでした。「ゲームの名は誘拐」や「レイクサイド」と同質の文学作品としての質の低さを私は感じました。もう一方の同時発売の「ガリレオの苦悩」に期待したいものです。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.149
(4pt)

ミステリーらしいミステリー♪

真柴義孝が東京の自宅で毒殺された時、妻の綾音には札幌にいたという完璧な
アリバイがあった。
「この犯罪の答えは虚数解だ。もし虚数解でなければおそらく君たちは負ける。
僕も勝てないだろう。これは完全犯罪だ。」
天才湯川にこう言わせた事件。はたして解決に導くことができるのか?犯罪に
隠された真実を暴くことができるのか?

妻綾音の完璧とも言えるアリバイ。だが、犯人は彼女以外にありえない。
アリバイを崩すことができるのか?作品の中に張り巡らされた伏線が見事だった。
何気ない描写の中にも、綾音の作為や真実につながる糸口が隠されていた。
それにしても、1年たっても妊娠しなかったら別れようという義孝の身勝手な
言い分は女性として許せない。義孝を愛するがゆえ罪を犯した綾音に、同情する
部分が多々あった。
完全犯罪は成立か?と思われたが、草薙刑事の綾音への思慕が思わぬ展開を
生むことになる。読んでいる途中で、「こんなことがあり得るのか?」と疑問に
思う部分もあったが、全体としてはとても面白かった。タイトルも、作品の
内容とぴったりで絶妙だった。久しぶりに、ミステリーらしいミステリーを
読んだという満足感を味わえた。最後に・・・。作中で内海薫がipodで
聴いていた歌を歌っていたアーティストは・・・?それって作者の遊び心?(^^;
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.148
(4pt)

救済と断罪

今回はガリレオ2作目の長編です

情念の長篇
正にその通りだと思います。

救済する者される者。
断罪する者される者。
この二者の関係は酷く歪んでいると思いました

前回の『容疑者Xの献身』が
純粋な愛ゆえの過ちだとしたら
今回の『聖女の救済』は
歪曲した愛ゆえの過ちだと思います。

湯川准教授が導き出す虚数解の意味。
タイトルの聖女の救済の意味。
互いに面白い意味合いです。

ドラマの内海と原作の内海刑事は
かなりのギャップがあります
どちらかといえば原作のが合うんじゃないかな?
でもどちらの内海薫もいいですね。

ぜひ☆彡
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.147
(4pt)

色恋サスペンス

湯川と小説では登場まもない薫の横で、これまで名脇役を演じていた草薙がスポットを浴びる。想像を絶するトリックと、根深い動機に包まれた完全犯罪の中で、聖女を救済すべく、信じる経路で捜査を続ける草薙の苦悩がひしひしと伝わってくる。これまでのガリレオシリーズとはまた、一味違った色恋サスペンスものに仕上がっている。
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4167110148
No.146
(4pt)

因果応報

読後、犯人と被害者どちらに同情するか…それはアナタ次第です!
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4167110148
No.145
(4pt)

タイトルが語る事件の全貌

ドラマではお馴染みの、柴咲コウ演じる内海薫刑事が出演している今回の長編。とは言え、前に出すぎることなく、草薙刑事と湯川博士と3人、良いバランスで話が進んでいく。

聡明で美しい人妻が、離婚を切り出した夫を殺害する。最初からそれを示唆する場面が出てくるにも関わらず、その妻には鉄壁のアリバイがあった。帯にある「これは完全犯罪だ」という言葉の通り、湯川博士ですら殺害のトリックを解き明かすことができないまま話は進んでいく・・・。

今回のストーリーで印象に残っているのは、綾音の人柄だ。穏やかで優しく、頭がよい。非常に魅力的な人物である。その彼女と、この犯罪のトリックが結びついた時、タイトルにハッとさせられることだろう。
トリック自体には、「容疑者Xの献身」ほどの驚きはなかったが、ぐいぐい読めて、続きが気になる、十分楽しめる作品であると思う。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.144
(4pt)

ありえるのか・・・

真柴綾音は夫:義孝から,子どものもてる見込みのない生活をこれ以上続けるわけにはいかないと離婚を切り出された。翌日から具合の悪い父の面倒を見に札幌の実家へ帰ることにしていた綾音は仕事の助手である若山宏美に自宅の鍵を預け旅立っていった。そして,愛人でもある宏美と自宅で合った翌日に義孝は,誰もいない自宅で毒殺されることになる・・・

ガリレオシリーズの新刊の長編。時間としては『ガリレオの苦悩』のどこか間に発生した事件なのではないか?という感じがする。ガリレオはやはり短編がいいと思った『苦悩』もよかったが,この長編も良かった。やはり,いい意味で読者を裏切らない作者であるなぁ・・・色々な思いはあるもののここで書いては,ネタバレになりそうでなかなか書きづらいのであるが,自分の中では予想以上,期待未満と言う感じであったかな・・・難しい。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.143
(5pt)

楽しめる一作

今回も楽しめて一気に読んでしまいました。
シリーズ前作「容疑者X」ほどダイナミズムはありませんが、ムリのない謎解きとキャラクターの魅力で最後まで引き込まれます。
刑事が容疑者に惹かれるという件が余計で、その設定は必要だったのかな?と疑問に思いますが、でもその設定がなければ容疑者が疑いなく一本に絞られてしまう。誰かがその容疑者ではないと主張する存在が必要だったわけでしょうか。
しかし、いつもの如く、グイグイ引きこまれる東野節は健在です。ただし本の価格が高い。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.142
(5pt)

面白い!

自宅で一人でコーヒーを飲んだ男が、中に入っていた毒で死んだ。しかし前日も男は不倫相手と一緒
にコーヒーを飲んでいる。容疑者である男の妻はその頃北海道にいたため完璧なアリバイがある。
果たして犯人はどうやって毒を仕込んだのか?
内海は妻を疑い、草薙は不倫相手を疑う。そして内海が湯川を巻き込んでいく。
というのが簡単な内容。

トリックについては最初から様々な伏線が張られており、まさに力作と呼ぶにふさわしい内容
だった。最後のオチがいまいちなのと、タイトルはちょっとこじつけくさいなぁと思わなくも
なかったが、ガリレオの長編もたまにはいいなぁと思わされるのは間違いない。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.141
(3pt)

謎解きはあえて湯川である必要はなさそう

最後のトリックがわかった時、東野圭吾氏の、話の展開のさせ方の巧みさには大いに感心させられました。
そして私自身も、先入観にとらわれながら読み進めていたことに気づきました。

しかしそのトリック自体は、『容疑者xの献身』のような「言われてみるとシンプルなことだけど、盲点になっている」トリックに比べたら、非現実的である分、読んでいて想像できないのも当然であるとも思え、心底唸らされるものではなかったような。
また、このトリックであれば、「強烈に頭の回転が速く、考え方が柔軟で、鑑識との連携がきちんととれるキャラクター」であれば、謎を解くのは、あえて「物理学者:湯川」である必要はないように思いました。

単に推理小説として読むならば、それなりに楽しめるとは思いますが、そもそもガリレオシリーズは、「物理学者:湯川」でなければ解けないであろう、科学的な知識を屈指した謎解きに面白さがあるわけで、そんなガリレオシリーズならではのものをこの小説に求めている方にとっては、少々物足りなさを感じるであろうと思います。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.140
(4pt)

「ガリレオ」に長編は合わない

「容疑者X」の時も感じたんですが、科学的に不条理な現象のからんだ事件を、論理的に解明してゆくというのが「ガリレオ」シリーズの真骨頂なのではと、私は思っています。従ってということではないんですが、このシリーズは基本的に短編向き。東野氏の小説は「人」を非常に描きこむので、天才数学者と言われ、湯川の同窓生の殺人を描いた「容疑者X」も今回の長編も、人についてはよく描けているなあと感心しました。ただ別の方のレビューにもあるように、事件のトリック解明については、「容疑者X」も今作も、「ガリレオ」でなくてもいいんじゃないのというのが率直な感想です。テレビ化のおかげで、ガリレオ=福山、内海=柴咲で、読みながら頭の仲で映像がシンクロするため、警察側の人間に魅力があるように錯覚しがちですが、事件のトリックにしか興味がないなんていうのは、あまり人間的ではないですよね。容疑者が湯川の旧知の仲という前作はそれなりに読み応えがあったんですが、今回は内容的には面白いものの、冷静に考えるとこれはガリレオの事件ではないと思いました。ガリレオ=福山の刷り込み効果まで考えて今作を描いたのなら、東野さんなかなかうまいねと思いますが、ガリレオシリーズのアイデンティティーを問うなら、今後は短編に注力して欲しいと、思いました。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.139
(3pt)

喉に小骨が刺さったままのような読後感…

先ほど読み終えました。
トリックに関しては、なるほど、とは思いましたが、どうにも腑に落ちない部分が残る印象で、
もはや両手を挙げて降参するしかできなかった『容疑者Xの献身』と比べると、やはり劣ります。

個人的にドラマには大いに不満に思っていたので、湯川准教授や作品の雰囲気が前作と変わりなかった事には安心しました。
湯川さんが急にイケメンになってたり、モテモテになっていたら、焚書に処してやろうと思ってましたからw
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.138
(4pt)

安心して読めるシリーズ作

さすが、東野圭吾。安心して読める、上質のミステリーです。ただし、もう一ひねり欲しかったのは事実。なので、★は4つ。
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4167110148
No.137
(4pt)

前作から比べると・・・。

ガリレオシリーズ、長編第二段。数多い東野作品の代表作にもなりつつあるこのシリーズ、やはり期待を裏切らず、素晴らしい出来である。刑事・容疑者どちらもとても魅力的な人物で、会話も楽しいし、捜査もリアリティがあり、徐々に真相に近づいていく過程は非常に楽しく、読んでいて飽きない。そしてトリックの見事さ、ガリレオのそれを解き明かす鮮やかさは相変わらず健在。最後まで一気読み必至である。この作品だけを単独で読めば、文句なしに星五つであるが・・・。前作「容疑者Xの献身」が素晴らしすぎた。あの作品には少し劣るが、東野圭吾天才!とは十分思えた。ガリレオシリーズが好きな人は、必見である。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.136
(3pt)

『容疑者X』を超えられず。。。

期待の湯川学シリーズ、一気に読破しました。正直感想は、「『容疑者X』を超えなかった」です。今回登場する容疑者と周辺人物のキャラがいまいち明確でなく、警察側も、内海と草薙でお腹いっぱい感が。それに加え、湯川学。湯川の登場シーンも、以前ほど「アッ」と言わせるほどのものはなく。。。残念でした。新作の短編集を読んで、また評価したいと思います!
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.135
(4pt)

求めるもの

湯川博士は求めるものを手に入れることが出来た。
コーヒーもうまく淹れることができるようになった。
それでも心底では嬉しくなかったのかもしれない。
消去法のもたらす解答は幸福だとは限らなかった。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.134
(3pt)

加賀刑事の守備範囲では?

一読して、東野圭吾の近作にしては珍しい本格ミステリーだと思った。しかし、何となく釈然とせず、もう一度読み返した。二度目は事件のポイントに的を絞って。

 その結果、疑問に思ったこと。
 第一に、最初の現場検証で、警察(鑑識)が〇〇〇を調べなかった(少なくとも証拠保全しなかった)のは不自然。犯人が後から証拠隠滅できるとは…(絶句)。
 第二に、〇〇〇についての説明が微妙。注意深く読むと、痕跡を残さずにトリックを仕掛けることが本当に不可能なのか、明確に検証されたかどうかよくわからない書き方だと思う(作者が意図的にそうしたのだろうが)。

 つまり、あえて言えば、湯川の推理が本当に正しいのか、厳密にはわからないのではないか?
 しかし、この作品はその点を問題にしておらず、湯川の推理は正しいという前提に立って、犯行のトリックは、動機は、と進んでいく。つまり究極的に言えば、これはミステリーではなく、犯人の心情がテーマの一種の恋愛小説なのだろう。

 だとすると、この犯人が、犯行後に自分を守ろうとするとは考えにくい(そのためのトリックではない)。自首するか自殺するか、どちらかだろう。
 あえて罪を暴かれ逮捕されることが、自分への制裁だと犯人が考えたとしても、その場合の追及者は、湯川や草薙刑事の役回りではないような気がする。これは加賀恭一郎刑事の守備範囲だったのではないか。

 そもそも犯行のトリック自体、湯川でなくては解けない謎ではない。きちんと鑑識がサポートすれば、「文系」の探偵でも解決できると思う。『容疑者Xの献身』もそうだったが、やはり「探偵ガリレオシリーズ」の長編である以上、まず、湯川でなくては解けないトリックを周到に準備する、というのが第一条件だと思うのだが。
聖女の救済 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148