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(短編集)

夜の床屋



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜の床屋 (創元推理文庫)

夜の床屋の評価: 3.48/5点 レビュー 31件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1~20 1/2ページ
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No.31:
(5pt)

満足

良かった
夜の床屋 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:夜の床屋 (創元推理文庫)より
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No.30:
(5pt)

読み終えると作品世界が一転する凄み

連作短編集で、各短編で残るもやもやした感じが、1冊を通して読み終えると全く別な意味を持っていたことに気づく、という凝った作りの一冊です。
バラバラの初出の作品をまとめて、この凝った構成の一冊に仕上げるのですから、なかなかの力業だと思います。
寡作な作家さんのようですが、すぐに他の作品を読みたくなりました。
例えば米澤穂信さんの作品が好きな人にアピールする作品だと思います。
それにしても、東京創元社さんは、「探偵は教室にいない」の川澄浩平氏や、「蝶として死す」の羽生飛鳥氏、それに「強欲な羊」の美輪和音氏のような、新しい才能あふれた作家さんを見つけてくるのがうまいなぁと思います。
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No.29:
(4pt)

評価が難しい・・・

これ単体の場合「よくまとまったミステリーで,短編賞受賞もうなずける」って感じですが

全体を読むと,イメージがガラッと変わります
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No.28:
(5pt)

さすが、ミステリ通の注目作だけのことはある

一般には著名な作品ではないけれど、ミステリ通の間では最近注目されている作品はないかな、とネットを巡っていたところ、行き着いたのが、本書。
注目作だけあって、凄い。
何が凄いかと言うと…。

本書は、佐倉という大学生が巡り合った事件を記した連作短編集で、7つの作品が収められています。

表題作である「夜の床屋」は、冒頭の第1編。佐倉が、友人の高瀬とともに、山の中で道に迷い、暗くなったところで、無人の駅に辿り着く。
そこで一夜を明かそうとしたところ、駅の近くにある理髪店の明かりが点いていた。
さきほど駅周辺を確認したところでは、近くの建物はどこも無人で、周辺には人が住んでいないと思っていたし、もちろん理髪店の明かりも消えていた。
恐る恐るその店のドアを開けてみると、そこには──。

と、いうことで、「日常の謎系の作品か」と感じさせます。
そこで、推理していくと思いがけない真相が待ち受けていて…と言った趣向か、と。

実際、次の「空飛ぶ絨毯」という作品は、ある女性が、酔って自宅に帰り、翌朝目を覚ましてみると、部屋の絨毯が消えていた。
確か、帰宅した時には、絨毯は敷かれていたはずなのに…という、これまた、「日常の謎系」。

注目作の割には、これまで多く書かれてきた「日常の謎系」ミステリの延長ではないか、とちょっと期待外れかも、と思っていました。

ところが、第4編から様相が変わってきます。
この第4編から第7編は、それぞれ独立した作品ですが、1つの中編として読むこともできる内容になっているのです。

そして、最終編の「エピローグ」を読む──と。

それまで見えていた作品世界が、がらりと姿を変えます。
そして、この一冊全体に仕掛けられた「ある企て」に茫然とさせられます。

こんなミステリ短編集は、初めて。
最後まで読むと、その凄さが分かり、注目作というのも納得のオススメのミステリ小説です。
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No.27:
(4pt)

隠れた良品

ほのかに幻想的な推理小説。
後付け設定かもですが、最終話において、全ての伏線を収束できたのは作者さんの技量かと。
クオリティに反比例しているとしか思えない知名度の低さと、作中から感じられます将来性の高さを加味して星4です。
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No.26:
(2pt)

強引なこじつけ

第一話「夜の床屋」はまあ面白い。夜中に店を開く床屋という不思議なシチュエーションから繰り出される、予期せぬ結末。着眼点が見事です。怒濤の情報の後出しは気になりましたが。
二話目も雰囲気が良く、やや文章が未熟ながらも惹き付けられました。
ただ、その後がいただけない。三話目ははっきりいって展開が幼稚。まるで幼児向けの謎解き本のようです。このあたりから、読書の集中力が減退していきました。
最後の締めとなる連作も、スケールの大きさに反する文章の甘さが気になり、入り込んでいけません。展開自体もそれほど面白くもなく、ダレてしまいました。
そして何より、最後になって突然のファンタジー要素の登場! これには唖然というより呆れました。こういうものを出すなら、せめて序盤で匂わせておくべきでしょう…。作品から離れつつあった心が、完全にどこかへいってしまった瞬間でした。
そして、このファンタジーは落ちにも関わります。頑張って読みきってみれば、全くの強引な後付けで、ファンタジー要素とこれまでの全ての話が結びつけられているのです。折角面白く読めていた序盤の話も、このせいで評価がた落ちです。
何か落ちを付けなければ…と思ってファンタジーで落ちを付けたのでしょうが、全くの見当違い。無理やりなこじつけでした。
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No.25:
(3pt)

これは・・・アリ?ナシ?

第一篇「夜の床屋」から終話「葡萄荘のミラージュ~エピローグ」までほぼ間断なく読み切りました。
多少トリックや犯行の過程に飛躍があるものの、第三篇までは十分に楽しめるミステリです。しかし、中篇「葡萄荘のミラージュ」の中盤から「おや」と思い、脳が世界観の変質に追いつかないまま、フィニッシュを迎えてしまいました。
果たしてこれは推理小説なのでしょうか・・・?
解説にある「幻想ミステリのロジック」とやらは私はよくわかりませんが、表題話「夜の床屋」をはじめ著者の書く日常のミステリはなかなか好みだったので、個人的には世界観を統一してほしかった思いがあり、残念です。もともと別個に発表された世界観の異なる物語を、なぜこの本で関連付けてしまったのか。中途半端にファンタジー要素を組み込んでしまったばかりに、一冊の小説として、とっ散らかった印象になってしまっています。「夜の床屋」や「眠り姫を売る男」など、ひとつひとつの短編としては質が高く面白かったので、評価するのが難しい作品です。
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No.24:
(2pt)

それほどでも

書評や書店の店頭POPでとても評判が良かったので購入したが、佳作レベルと感じた。 レベルの高いミステリに必要な意外性もなく、ロジックもそれほど通っているわけではない。
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No.23:
(4pt)

かつやん

楽しくドキドキしながら読みました。 スリルがあり楽しめました。
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No.22:
(5pt)

極めて奇怪な後味を残す連作集

元々はここに含まれている「『眠り姫』を売る男」を東京創元社主催の第3回ミステリーズ!新人賞に投稿して落選しているが、これは150年ほど前のスコットランドの監獄を舞台にした作品で、「『眠り姫』を売る男」は、イギリスの獄中を舞台に、ファンタジーとホラー要素を濃厚に盛っている。盛りすぎて、ほとんどミステリでなくなっているのが難点。」(第3回選評 有栖川有栖)と評されている様な不可思議な短編。
 次いで冒頭に収録された「夜の床屋」(応募時タイトル「インディアン・サマー騒動記」を改題)にて第4回ミステリーズ!新人賞を獲得しているが、この作品はやや拡大した「日常の謎」というべき作品で、とても150年ほど前のスコットランドの監獄との関連は見いだせない。

 ところが、この2作品がいつのまにやらファンタジー要素の満点のとある存在により結び付けられる。科学的な矛盾のないミステリーとは程遠いが、その強引な力技に実に奇怪な後味が残る。
 アマゾンのレビューでは否定派が多いようだが、個人的には大いに惹き込まれた一冊
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No.21:
(3pt)

斬新な感じ

発想自体は、珍しい雰囲気の作品だなと思いましたが、ちょっと突飛なところもあってそれが良いところでもあり、うーんと思う部分もありました。 他の作品が気になるかなと思いました。
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No.20:
(4pt)

大学生の主人公が巻き込まれるストーリーの結末・・・・。

新鋭のミステリー作家・沢村浩輔氏の短編7集で構成された「夜の床屋」が刊行
された。
ミステリーな要素を含んだそれぞれが独立した短編で完結していて、かつ、その
場面設定とストーリーに意外な結末を持って、最後にひとつの不思議なつながり
を見せてくれている。
特に後半の「葡萄荘のミラージュ」と「眠り姫」は、ミステリー要素に加えて、おとぎ話
での、人魚伝説といった異なるジャンルを融合させながら、独特な雰囲気を醸し出し
ているのは、本書の特徴である。計算されたスリル感のあるストーリー展開は、著者
のセンスを垣間見ることができる。
一方で、短編作品を通しての整合性を重んじるが故に、ストーリーの前半と後半に
状況証拠の辻褄合わせが、少し冗長な点が・・・・。
今後の作品に期待したい一冊なのである。
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No.19:
(4pt)

ぜひ最後まで読んでください

大学生の佐倉を主人公にした一見、短編集です。 最初の3編はとてもつまらなく感じました。荒唐無稽なストーリーに安直な謎解き 小学生向きの推理小説のようでした。 しかし「葡萄荘のミラージュ」から少し面白みが出てきて、「眠り姫を売る男」に至ってはアラビアンナイトを思わせるような どこか幻想的で しかもドキドキ、ハラハラの展開にすっかり夢中になってしまいました。 同じ荒唐無稽なストーリーでも それなりに筋が通っていて、しかもどこか夢があり 人魚姫は実在するのではないか、と思わせる程の説得力のあるストーリーで 最初の3編とは比較にならないほど素晴らしい小説でした。 エピローグではこのストーリーが最初の3編とつながっていると思わせる内容になってますが、それはちょっと無理があるし、完全に別個の話にした方が良いのではないかと思いました。最初の3編がなければ文句なく星5つでした。
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No.18:
(1pt)

なんか、足りない。

最後の繋がった話であると思われる葡萄荘でリタイアしました。
タイトルに惹かれて購入。冠にもなっている夜の床屋は展開は面白いものの結末になるとちょっと物足りなさを感じ不安に。空飛ぶ~はがっかりしました。ドッペル~は可愛いけど結末になるとがっかり。葡萄荘Ⅰを終えてリタイアしました。ざっと目を通すとどうやら葡萄荘の結末がこの本を一本に繋げるよう。・・・無理です。一本だったの?と思うと夜の床屋で感じてた「まあ悪くない」もぶち壊しでした。部分は面白かったり、表現も悪くないのですが結末、ミステリー特有の種明かしになるとがっかりします。どの種明かしも説明感が強い。種明かしですから仕方ないのですが、くどくどと話されている気がして途中から聞き流したくなってしまいます。ここに至るのか!という美しさもなく。それからキャラクターが弱いです。主人公の印象が薄く、正直途中まで同じ子なんだと思いませんでした。
期待しすぎたのもあるのですが、残念でした。
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No.17:
(3pt)

謎よりも、その裏で進行していた物語や展開への結び付けに力を入れている。

少々強引だったり飛躍気味の各話の結末は、好みが分かれるところかと。 厳密な論理と謎解き、現実性に全力を向ける人には、全く合わないと思います。 ただ謎が不完全・不出来というより、物語の充実を図ろうとしての力技なので、 今作は強引であるという印象が強かったものの、 いつか、裏で進行していた魅力的な物語の種明かしと謎の完成度が 両立した作品を読んでみたいと思いました。
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No.16:
(1pt)

子供向き

タイトル作品で止めておくべき作家。 強引な背景設定とキャラクターは読了する強い意思がないと、読み進められない。 子供にはウケるかも。
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No.15:
(3pt)

ファンタジーへの道

2011年に出た単行本『インディアン・サマー騒動記』の改題・文庫化。
 「夜の床屋」「空飛ぶ絨毯」「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」「葡萄荘のミラージュI」「葡萄荘のミラージュII」「『眠り姫』を売る男」の6篇+「エピローグ」が収められている。
 独立したストーリーを無理矢理に連作風にまとめた感じで、イマイチ統一感がない。また、エピローグを付けたことで、各篇のラストにもゆらぎが生じてしまっているような……。本格ミステリだったはずがファンタジーに変わったり。
 人魚をめぐるファンタジーとしては幻想的できれいな物語だ。
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No.14:
(4pt)

面白いが、ミステリーとファンタジーの融合は少々強引かも・・・

初めて登った山で道に迷い、高瀬と佐倉は無人駅で一夜を明かすことにした。駅前は住人がいない廃屋ばかりだと思われたのだが、高瀬は深夜に一軒の理髪店に明かりがともっているのに気づいた。その店の中に入ってみると・・・。表題作「夜の床屋」を含む7編を収録。

無人の駅前の理髪店に深夜明かりがともる謎を描いた「夜の床屋」、寝ている間に絨毯だけが盗まれるという謎を描いた「空飛ぶ絨毯」、廃工場でドッペルゲンガー捜しをする小学生の真意を描いた「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」の3編は、現実社会でも起こりそうなリアリティのある話だった。けれど、名家の別荘に隠された宝をめぐる話を描いた「葡萄荘のミラージュI」「葡萄荘のミラージュII」「[眠り姫]を売る男」の3編は、現実離れした不思議な話だった。あり得そうな話とあり得ない話。これが「エピローグ」で結びつき、作者に新たな驚きを与える。最後の最後まで作者は読み手を翻弄する。これはこれで面白かったが、私個人としてはあり得そうな話ばかりでまとめたほうが現実味が増し、より面白くなるような気がした。ミステリーとファンタジーの融合は少々強引かもしれない。
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No.13:
(4pt)

新聞の書評で知って読んでみた

朝日新聞でこの本について記事が出ていました。とても興味を持ったので読んでみました。最初はホラー系かなと思いましたが知的推理ものでした。タイトルになっている「夜の床屋」で勢いづき次々に読んでいきましたが,短編集のようでありながら,一冊で一つの長編のように読めるよう仕組まれていました。しかし,冷静に振り返るとそれぞれの短編もどこか人工的な印象が残り,さらに全体として振り返るとさらにフィクション臭さが強く感じられ,リアリティのない短編集になってしまったなという感想になりました。
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No.12:
(4pt)

地味なタイトルの裏側には

創元推理文庫が好きなので知らない作家さんでしたが読んでみました。
「夜の床屋」という地味なタイトルに始まる短編集です。実際地味な感じで始まり、よくある日常の謎解きの類かなと思いました。
二つ目もそんな感じで三つ目の「ドッペルゲンガー」にさしかかると正直なんだかつまらないなあとページを繰る手も遅くなる始末でした。
小学生に混じってドッペルゲンガー探すって・・・。もちろん何かはあるんだろうけど。リタイアしそうになりました。
四つ目でいよいよ古い洋館とか登場、ようやくミステリーっぽくなってきたなと思いだんだん小説にはまっていきそこからはラストまでけっこう一気に読んでしまいました。「葡萄荘のミラージュI」から「エピローグ」までは独立した短編ではなく一続きの物語でなかなか読み物として面白かったです。
ただ自分が想像していたのとはあまりに違う展開ではありましたが。まさかこうくるとは、って感じです。
最後まで読んでようやくはじめの二つの短編のすっきりしない感がちょっと納得させられました。腑に落ちた、とでもいうか。短編集というよりはこの本一冊まとめて一個の作品なのだと理解しました。地味なタイトルからは想像つかない世界が描かれています。
それでもやっぱり「ドッペルゲンガー」は冗長に感じ、せめてもう少しコンパクトなエピとして挿入されていたらまとまりが良かったのではと思ってしまいます。
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