ヴォイド・シェイパ

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評判

ヴォイド・シェイパの評価:

4.44/5点 レビュー 41件。 B ランク

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平均点4.44pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全84件 81〜84 5/5ページ
No.4
(5pt)

無題

エピグラフをみて驚いた、新渡戸稲造の「武士道」である。
この作家からもっとも遠い世界だと一瞬思ったが実はそうではないのだ。
最近は理系作家と言われなくなっているようだが、そんな小さなカテゴリーにおさまる作家ではない
事は過去の作品で谷崎や芥川や稲垣足穂、埴谷雄高などを引用していることでも明らかだ。

主人公の名前は「ゼン」である、過去に鈴木大拙の作品をモチーフにしたように
いつだってこの作家の主題は人間の心の有り様だった。
蛇足だが担当編集者が、作者の印象について「修行僧のような人だ」と言っていたのも興味深い・・・。

スカイクロラという前シリーズでも登場人物達は取り憑かれたように空(void)に向かう。
そこには何もない、人間の精神以外は。
そして最後に呟いたのだ、美しい精神以外なんの価値もないと・・・。

この主人公は上昇するかわりに地上へ降りてくる。
しかしそれは結局同じことなのだろう。
ヴォイド・シェイパ - The Void Shaper (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ヴォイド・シェイパ - The Void Shaper (中公文庫)より
4122057779
No.3
(5pt)

無題

エピグラフをみて驚いた、新渡戸稲造の「武士道」である。
この作家からもっとも遠い世界だと一瞬思ったが実はそうではないのだ。
最近は理系作家と言われなくなっているようだが、そんな小さなカテゴリーにおさまる作家ではない
事は過去の作品で谷崎や芥川や稲垣足穂、埴谷雄高などを引用していることでも明らかだ。

主人公の名前は「ゼン」である、過去に鈴木大拙の作品をモチーフにしたように
いつだってこの作家の主題は人間の心の有り様だった。
蛇足だが担当編集者が、作者の印象について「修行僧のような人だ」と言っていたのも興味深い・・・。

スカイクロラという前シリーズでも登場人物達は取り憑かれたように空(void)に向かう。
そこには何もない、人間の精神以外は。
そして最後に呟いたのだ、美しい精神以外なんの価値もないと・・・。

この主人公は上昇するかわりに地上へ降りてくる。
しかしそれは結局同じことなのだろう。
ヴォイド・シェイパ Amazon書評・レビュー: ヴォイド・シェイパより
4120042278
No.2
(5pt)

禅問答一人旅

──あらすじ、主題、戦闘などについて──

主人公はゼンという純朴な若武者で、過ぎたことを理屈っぽく考えるのが癖な田舎者です。
あることが起こったために彼が山から下りて旅に出、育て親兼師匠カシュウゆかりの地をぶらつく、
あらすじを簡単に説明するとこの通りです。

物語はゼンの一人称で進みます。

その過程での主人公の思考を読んでいると般若心経を読んでいる気分になります。
おそらくですが語られる思想が仏教の「空」だからでしょう。
したがってかなり回りくどい。ぐだぐだと登場人物と禅問答を続けざるをえない。
それを主人公が剣の道の中で考えているから実践として、
直截的に幾つかの戦闘シーンでその過程、思考を示してくれるんですが、
スカイ・クロラのあのドッグ・ファイトと同じく詩のように書かれているので分かる、というより感じることができるだけ。
主に肉体の描写なので戦闘機の挙動と違い、
輪郭ははっきりしているんですが中核にあるものが「空」なので、
分かるのはさらに難しくなっているかと思われます。
それでも感じることができるのは著者の面目躍如といったところで、
戦闘シーンもかなり躍動感があり、主人公が未熟なのもあって緊張感があります。

──総評──

エンタメに適さない思想を読み手に直接ぶっつける、かなり挑戦的な作品のように思いました。
下手をすれば説教臭く、退屈にしか感じられないお坊さんの説教をエンタメ化しているわけですから。
それほど目新しい試みではありませんが、質が高いものは貴重です。
それに軽過ぎない軽さを備えた小説ですので、ゆっくり読んでも4,5時間もあれば読めます。
もしかすると抹香臭さに辟易して途中で読むのを止めてしまう人がいるかもしれませんが。

まだ始まったばかりですので、今後に期待と言うことで★5です。
ヴォイド・シェイパ - The Void Shaper (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ヴォイド・シェイパ - The Void Shaper (中公文庫)より
4122057779
No.1
(5pt)

禅問答一人旅

──あらすじ、主題、戦闘などについて──

主人公はゼンという純朴な若武者で、過ぎたことを理屈っぽく考えるのが癖な田舎者です。
あることが起こったために彼が山から下りて旅に出、育て親兼師匠カシュウゆかりの地をぶらつく、
あらすじを簡単に説明するとこの通りです。

物語はゼンの一人称で進みます。

その過程での主人公の思考を読んでいると般若心経を読んでいる気分になります。
おそらくですが語られる思想が仏教の「空」だからでしょう。
したがってかなり回りくどい。ぐだぐだと登場人物と禅問答を続けざるをえない。
それを主人公が剣の道の中で考えているから実践として、
直截的に幾つかの戦闘シーンでその過程、思考を示してくれるんですが、
スカイ・クロラのあのドッグ・ファイトと同じく詩のように書かれているので分かる、というより感じることができるだけ。
主に肉体の描写なので戦闘機の挙動と違い、
輪郭ははっきりしているんですが中核にあるものが「空」なので、
分かるのはさらに難しくなっているかと思われます。
それでも感じることができるのは著者の面目躍如といったところで、
戦闘シーンもかなり躍動感があり、主人公が未熟なのもあって緊張感があります。

──総評──

エンタメに適さない思想を読み手に直接ぶっつける、かなり挑戦的な作品のように思いました。
下手をすれば説教臭く、退屈にしか感じられないお坊さんの説教をエンタメ化しているわけですから。
それほど目新しい試みではありませんが、質が高いものは貴重です。
それに軽過ぎない軽さを備えた小説ですので、ゆっくり読んでも4,5時間もあれば読めます。
もしかすると抹香臭さに辟易して途中で読むのを止めてしまう人がいるかもしれませんが。

まだ始まったばかりですので、今後に期待と言うことで★5です。
ヴォイド・シェイパ Amazon書評・レビュー: ヴォイド・シェイパより
4120042278