ブラバン

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評判

ブラバンの評価:

3.62/5点 レビュー 50件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.62pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全102件 41〜60 3/6ページ
No.62
(3pt)

読み手に国語力を要求されます

300ページちょいしかないけど一応長編小説の部類にはいるのかな。話の展開の仕方とかは長編にありがちな進み方だったので、読む人によっては退屈してしまうと思う。叙情的と現実的の間を行ったり来たりするのでどっちかのトーンで統一してほしいとも思う。

内容を自然に理解するには年がある程度いってないと無理でしょう。

ストーリーは40半ばの中年男性が高校時代の吹奏楽部の友人と再会して当時を思い出したり、バンドを再結成するというもの。

高校生活での人間関係と音楽と中年の思い出。文体が軽やかで こざっぱりしている。全体の印象は若い頃の輝きのようなものを中年が思い出すとランプにシェードをしたような明るさになる感じ。それがだんだんと明るくなってきた頃、話は終わる。

昔吹奏楽をやってた人が40を超したら読んでみてもいいかもしれない。それと時間と心に余裕のある人向けかな。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.61
(3pt)

読み手に国語力を要求されます

300ページちょいしかないけど一応長編小説の部類にはいるのかな。話の展開の仕方とかは長編にありがちな進み方だったので、読む人によっては退屈してしまうと思う。叙情的と現実的の間を行ったり来たりするのでどっちかのトーンで統一してほしいとも思う。

内容を自然に理解するには年がある程度いってないと無理でしょう。

ストーリーは40半ばの中年男性が高校時代の吹奏楽部の友人と再会して当時を思い出したり、バンドを再結成するというもの。

高校生活での人間関係と音楽と中年の思い出。文体が軽やかで こざっぱりしている。全体の印象は若い頃の輝きのようなものを中年が思い出すとランプにシェードをしたような明るさになる感じ。それがだんだんと明るくなってきた頃、話は終わる。

昔吹奏楽をやってた人が40を超したら読んでみてもいいかもしれない。それと時間と心に余裕のある人向けかな。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.60
(2pt)

感動のドラマもなく、ありきたりで、とりとめのない青春回想記に終わってしまっている

この作品を紹介する新潮社のリーフレットには、「高校で吹奏楽部に入った僕は、音楽の喜び、忘れえぬ男女と出会った。二十五年後、再結成話が持ち上がって……。胸を熱くする青春組曲!」とあった。このキャッチ・コピーを丸々信じてしまった私は、さぞや感動のドラマが味わえることだろうと思ってこの作品を読み出したのだが、感動とは別次元のドラマはあるものの、どこをどう読んでも、感動は全く得られなかった。 

NHK・BS放送に、1年に1回、全国の吹奏楽アマチュア演奏家が集まって一期一会のオリジナル・バンドを結成し、日本を代表するミュージシャンと一夜限りのスペシャル・コンサートを開く「響け!みんなの吹奏楽」という番組がある。この番組は、毎回、約100人のアマチュア演奏家の中から何人かに焦点を合わせたドキュメンタリー・ドラマ・タッチで構成・演出されており、視聴者もその感動を共有することができるので、私も毎年楽しみに観ているのだが、この作品には、読者が共有できるこうした感動のドラマが全くないのだ。 

まず、キャッチ・コピーから、私は二十五年後の再結成話がストーリーの中心だと思っていたのだが、それはほとんどサイド・ストーリー扱いで、物語の焦点は、完全に高校の吹奏楽部時代に合っている。しかし、それはそれで、いくらでも感動の青春ドラマにすることはできたはずと思うのだ。 

感動のドラマがない原因として、根本的に問題だと思ったのが、巻頭の登場人物一覧に載っている人が34人もいるということだ。とにかく、登場人物が多過ぎて、名前が出てくる度に一々この一覧に戻り、登場人物名の下にある人物プロフィールを見ないと、どんな人だったかわからなくなるのは、私の記憶力の問題だとしても、登場人物が多過ぎるがゆえに、特定の人に焦点が絞られず、ドラマが広く浅く拡散してしまっているのだ。この高校時代の物語は、内容から見て、大半が筆者の広島の高校時代のノンフィクションだと思われるのだが、たとえフィクションになったとしても、もっと登場人物を整理して、特定の人に焦点を絞った感動の人間ドラマを描いてくれないと、読者は、筆者のありきたりで、とりとめのない青春回想記に付き合わされただけというフラストレーションを感じてしまうのだ。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.59
(2pt)

感動のドラマもなく、ありきたりで、とりとめのない青春回想記に終わってしまっている

この作品を紹介する新潮社のリーフレットには、「高校で吹奏楽部に入った僕は、音楽の喜び、忘れえぬ男女と出会った。二十五年後、再結成話が持ち上がって……。胸を熱くする青春組曲!」とあった。このキャッチ・コピーを丸々信じてしまった私は、さぞや感動のドラマが味わえることだろうと思ってこの作品を読み出したのだが、感動とは別次元のドラマはあるものの、どこをどう読んでも、感動は全く得られなかった。 

NHK・BS放送に、1年に1回、全国の吹奏楽アマチュア演奏家が集まって一期一会のオリジナル・バンドを結成し、日本を代表するミュージシャンと一夜限りのスペシャル・コンサートを開く「響け!みんなの吹奏楽」という番組がある。この番組は、毎回、約100人のアマチュア演奏家の中から何人かに焦点を合わせたドキュメンタリー・ドラマ・タッチで構成・演出されており、視聴者もその感動を共有することができるので、私も毎年楽しみに観ているのだが、この作品には、読者が共有できるこうした感動のドラマが全くないのだ。 

まず、キャッチ・コピーから、私は二十五年後の再結成話がストーリーの中心だと思っていたのだが、それはほとんどサイド・ストーリー扱いで、物語の焦点は、完全に高校の吹奏楽部時代に合っている。しかし、それはそれで、いくらでも感動の青春ドラマにすることはできたはずと思うのだ。 

感動のドラマがない原因として、根本的に問題だと思ったのが、巻頭の登場人物一覧に載っている人が34人もいるということだ。とにかく、登場人物が多過ぎて、名前が出てくる度に一々この一覧に戻り、登場人物名の下にある人物プロフィールを見ないと、どんな人だったかわからなくなるのは、私の記憶力の問題だとしても、登場人物が多過ぎるがゆえに、特定の人に焦点が絞られず、ドラマが広く浅く拡散してしまっているのだ。この高校時代の物語は、内容から見て、大半が筆者の広島の高校時代のノンフィクションだと思われるのだが、たとえフィクションになったとしても、もっと登場人物を整理して、特定の人に焦点を絞った感動の人間ドラマを描いてくれないと、読者は、筆者のありきたりで、とりとめのない青春回想記に付き合わされただけというフラストレーションを感じてしまうのだ。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.58
(1pt)

永遠の青春組曲だって?

帯に書いてあった「この青春小説をあなたは生涯忘れない」に釣られて買ってしまいました。
結果的に後悔しています。
明るく爽やかな小説を期待していたのですが、結果的に裏切られてしまいましたから。
近くの森から聞こえてくる蝉の声、そして夏の抜けるような青い空、一面の草原、そんな情景を想像していたのに、実は悲しげなウミネコの声が聞こえてくる木枯らし吹きすさぶ北の海岸だったといった感じかな。

この小説、誰かが書いていたとおり伏線(というより思わせぶりなほのめかしみたいな物、このネタがかなり後の完全に忘れてしまっている頃に出て来たりするワケで)がバリバリは貼ってありますので、一度読了後にすぐまた読み返す必要がありました。
「この言葉はあのことを意味してるのかあ。アホくさ」、「こんなこと、ここで書かれても分かるわけないじゃん」なんて再読できます。
1冊で2度おいしい・・・かも。
正直、主人公にまったく感情移入出来ませんでした。単なる人生の敗残者、優柔不断のヘタレ中年です。正真正銘のヘタレ、筋金入りのヘタレです。この男、本当に人のために『損な役回り』なんてしたのだろうか。全く信じられませんね。高校時代には、同学年の吹奏楽部員がチンピラのために破滅しかかっているのに、全く気にしない。助けようとも思わないし、それを知ったことを迷惑とすら考えてしまっているし。結果として彼女が行方不明になってしまっても、我関せずという完全なエゴイストだよ。そして25年後、再会した先生が最後の拠り所として自分を頼りにしているのを分かっていても、ヘタレ特有のひねくれたプライドと自分が成長したと思いたいがために簡単に切り捨てる(愛とか何とかないにしても、弊履の如くポイッですから)という冷血漢ですしね。

といった風に出てくる出てくるエビソートが概ね暗い、重い、情けないの三拍子そろっている。
それが読後感をとても不快にさせてくれる。
「ほろ苦く温かく奏でられる」というよりは「心根が冷え冷えする寒々しい」小説でした。

部員の披露宴で演奏するため25年後に再び再結成・・・、といっても、高校時代のエピソードにその必然性が全く感じられません。
たとえばみんなで切磋琢磨、毎日毎日猛練習、顧問・部員全員一丸となり最高の演奏を披露して、結果として普門館に行けた、そのよき時代の仲間達ともう一度というようなシチュエーションならいざしらず、みんなテンデンバラバラ、好き勝手、顧問とも確執があり、そしてコンクール地区大会での演奏は最低、これで3年春(つまり吹奏楽部の最大のイベント、コンクールに一緒に出場していないわけ)に転出した女の子のために25年後に集まる?笑止千万。
はたして、作者はこの程度の繋がりの連中が高校卒業後25年もたって、また友情(高校時代の描写からすると、それ自体存在したか疑問でもあるが)を育んでいられると信じているのだろうか?
はたして、作者は25年間一度も楽器を吹いたことがない人たちが集まって、たった数度の練習で曲が人様に聴かせられるよう仕上がると思っているのだろうか?。

また、高校時代に、一部の部員たちがなぜ80年代にしても、とてつもなく時代遅れのグレン・ミラーの曲をやりたがるのかがまったく説明不足(日本の吹奏楽っていつになったらGミラーやBグッドマンなんかの過去の遺物から卒業するのだろうか。ある人曰く、吹奏楽界の長老達が、昔、進駐軍が持ってきたそれらの曲をハイカラだと信じたため、いまだにその呪縛から逃れられないからだと言ってましたが(笑))。これでは単なるバカ。そして、あんな簡単な曲も出来ない吹奏楽部って・・・。

音楽などの蘊蓄がすごいなんて書いてあったりするが(多分吹奏楽を知らない人でしょう)、間違いも多いし、ただ作者の思い出を書いただけという感じだと思うけど。
そもそも自由曲にあの曲を選ぶというだけで「ありえねー」ですもの。

なぜこんな小説の評価が高いのか・・・全く私には理解できないです。皆さん25年後の再結成というシチュエーションに酔っているのかな。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.57
(1pt)

永遠の青春組曲だって?

帯に書いてあった「この青春小説をあなたは生涯忘れない」に釣られて買ってしまいました。
結果的に後悔しています。
明るく爽やかな小説を期待していたのですが、結果的に裏切られてしまいましたから。
近くの森から聞こえてくる蝉の声、そして夏の抜けるような青い空、一面の草原、そんな情景を想像していたのに、実は悲しげなウミネコの声が聞こえてくる木枯らし吹きすさぶ北の海岸だったといった感じかな。

この小説、誰かが書いていたとおり伏線(というより思わせぶりなほのめかしみたいな物、このネタがかなり後の完全に忘れてしまっている頃に出て来たりするワケで)がバリバリは貼ってありますので、一度読了後にすぐまた読み返す必要がありました。
「この言葉はあのことを意味してるのかあ。アホくさ」、「こんなこと、ここで書かれても分かるわけないじゃん」なんて再読できます。
1冊で2度おいしい・・・かも。
正直、主人公にまったく感情移入出来ませんでした。単なる人生の敗残者、優柔不断のヘタレ中年です。正真正銘のヘタレ、筋金入りのヘタレです。この男、本当に人のために『損な役回り』なんてしたのだろうか。全く信じられませんね。高校時代には、同学年の吹奏楽部員がチンピラのために破滅しかかっているのに、全く気にしない。助けようとも思わないし、それを知ったことを迷惑とすら考えてしまっているし。結果として彼女が行方不明になってしまっても、我関せずという完全なエゴイストだよ。そして25年後、再会した先生が最後の拠り所として自分を頼りにしているのを分かっていても、ヘタレ特有のひねくれたプライドと自分が成長したと思いたいがために簡単に切り捨てる(愛とか何とかないにしても、弊履の如くポイッですから)という冷血漢ですしね。

といった風に出てくる出てくるエビソートが概ね暗い、重い、情けないの三拍子そろっている。
それが読後感をとても不快にさせてくれる。
「ほろ苦く温かく奏でられる」というよりは「心根が冷え冷えする寒々しい」小説でした。

部員の披露宴で演奏するため25年後に再び再結成・・・、といっても、高校時代のエピソードにその必然性が全く感じられません。
たとえばみんなで切磋琢磨、毎日毎日猛練習、顧問・部員全員一丸となり最高の演奏を披露して、結果として普門館に行けた、そのよき時代の仲間達ともう一度というようなシチュエーションならいざしらず、みんなテンデンバラバラ、好き勝手、顧問とも確執があり、そしてコンクール地区大会での演奏は最低、これで3年春(つまり吹奏楽部の最大のイベント、コンクールに一緒に出場していないわけ)に転出した女の子のために25年後に集まる?笑止千万。
はたして、作者はこの程度の繋がりの連中が高校卒業後25年もたって、また友情(高校時代の描写からすると、それ自体存在したか疑問でもあるが)を育んでいられると信じているのだろうか?
はたして、作者は25年間一度も楽器を吹いたことがない人たちが集まって、たった数度の練習で曲が人様に聴かせられるよう仕上がると思っているのだろうか?。

また、高校時代に、一部の部員たちがなぜ80年代にしても、とてつもなく時代遅れのグレン・ミラーの曲をやりたがるのかがまったく説明不足(日本の吹奏楽っていつになったらGミラーやBグッドマンなんかの過去の遺物から卒業するのだろうか。ある人曰く、吹奏楽界の長老達が、昔、進駐軍が持ってきたそれらの曲をハイカラだと信じたため、いまだにその呪縛から逃れられないからだと言ってましたが(笑))。これでは単なるバカ。そして、あんな簡単な曲も出来ない吹奏楽部って・・・。

音楽などの蘊蓄がすごいなんて書いてあったりするが(多分吹奏楽を知らない人でしょう)、間違いも多いし、ただ作者の思い出を書いただけという感じだと思うけど。
そもそも自由曲にあの曲を選ぶというだけで「ありえねー」ですもの。

なぜこんな小説の評価が高いのか・・・全く私には理解できないです。皆さん25年後の再結成というシチュエーションに酔っているのかな。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.56
(5pt)

いわゆる「青春ブラバンもの」とは毛色が違いますね。

40歳を過ぎた主人公が高校時代の吹奏楽部の集まりをきっかけにして
高校時代を振り返る、という内容です。

別に何かがドラマチックに動き出すわけでもなく、
激烈なハッピーエンドが待っているわけでもない。

最初から最後まで、淡々とした口調で語られる物語です。
いわゆる「青春ブラバンもの」とは毛色が違いますね。

最初は「登場人物多過ぎて、よく分からんなぁ」と思っていましたが、
これは何度か読むうちに味が出てきます。

むしろその登場人物の多さが、「高校の吹奏楽部」というものを
分かりやすく表しているのかも知れません。

ボリュームも結構あるので、最後の方になると最初のことを忘れますが、
色々と再発見がありますので、読み直してみるのがいいですね。

あと、この主人公の自嘲的というか、自虐的というか、
そういう「独り言」的な語り口調が、個人的には面白かったです。

学生時代を吹奏楽部で過ごした人も、軽音楽部で過ごした人も、
ただそれらのクラブに入ろうかと悩んで過ごしただけの人も、
きっと興味深く読めるのではないかと思います。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.55
(5pt)

いわゆる「青春ブラバンもの」とは毛色が違いますね。

40歳を過ぎた主人公が高校時代の吹奏楽部の集まりをきっかけにして
高校時代を振り返る、という内容です。

別に何かがドラマチックに動き出すわけでもなく、
激烈なハッピーエンドが待っているわけでもない。

最初から最後まで、淡々とした口調で語られる物語です。
いわゆる「青春ブラバンもの」とは毛色が違いますね。

最初は「登場人物多過ぎて、よく分からんなぁ」と思っていましたが、
これは何度か読むうちに味が出てきます。

むしろその登場人物の多さが、「高校の吹奏楽部」というものを
分かりやすく表しているのかも知れません。

ボリュームも結構あるので、最後の方になると最初のことを忘れますが、
色々と再発見がありますので、読み直してみるのがいいですね。

あと、この主人公の自嘲的というか、自虐的というか、
そういう「独り言」的な語り口調が、個人的には面白かったです。

学生時代を吹奏楽部で過ごした人も、軽音楽部で過ごした人も、
ただそれらのクラブに入ろうかと悩んで過ごしただけの人も、
きっと興味深く読めるのではないかと思います。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.54
(4pt)

40代以上の元ブラバン用の本

バスクラのマウスピースの厚みや音、息使い。
携帯もゲームもパソコンもipodもない、学校とブラバンが全てだった当時の高校生には、大変鮮やかな過去を連れてくる気がします。
クラリネットからバスクラになって得意だった(ちょっと勘違いした)自分を振り返っては恥ずかしく思い出す、そんな内容でした。方言も、情景も、出身が似ているためすんなり入り、天才肌の先輩、物事をややこしくする同級生、極端な音楽至上主義、享楽的なその場しのぎ、本当にそんな高校生が集まっていた部室をまざまざと思い出すことができます。
ごちゃごちゃで合奏の時だけ個人が消え、一つの音になる。
自分はなんだったんだろう。どのピースだったんだろう。登場人物でいえば誰なんだろう。成功者もそうでない者もブラバンのメンバーになれば皆同じ。昔のまま。
合奏している時は本当に天にも昇る、最高の時間でした。あの時間があるからこそ生きてこれたのかもしれません。
捨てていった過去を継ぎ合わせて読み、最後の2ページで自分は救われました。出来なかった事をやってくれたようで、やらなかった自分が情けなくせつなくてしょうがない。25年経って楽器は今でも傍に置いてはいますが、吹いてはいません。
かなり読み手を絞るタイプの内容だと思います。若いブラバンメンバーはまだ読まないほうがいいような。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.53
(4pt)

40代以上の元ブラバン用の本

バスクラのマウスピースの厚みや音、息使い。
携帯もゲームもパソコンもipodもない、学校とブラバンが全てだった当時の高校生には、大変鮮やかな過去を連れてくる気がします。
クラリネットからバスクラになって得意だった(ちょっと勘違いした)自分を振り返っては恥ずかしく思い出す、そんな内容でした。方言も、情景も、出身が似ているためすんなり入り、天才肌の先輩、物事をややこしくする同級生、極端な音楽至上主義、享楽的なその場しのぎ、本当にそんな高校生が集まっていた部室をまざまざと思い出すことができます。
ごちゃごちゃで合奏の時だけ個人が消え、一つの音になる。
自分はなんだったんだろう。どのピースだったんだろう。登場人物でいえば誰なんだろう。成功者もそうでない者もブラバンのメンバーになれば皆同じ。昔のまま。
合奏している時は本当に天にも昇る、最高の時間でした。あの時間があるからこそ生きてこれたのかもしれません。
捨てていった過去を継ぎ合わせて読み、最後の2ページで自分は救われました。出来なかった事をやってくれたようで、やらなかった自分が情けなくせつなくてしょうがない。25年経って楽器は今でも傍に置いてはいますが、吹いてはいません。
かなり読み手を絞るタイプの内容だと思います。若いブラバンメンバーはまだ読まないほうがいいような。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.52
(4pt)

ブラバン経験者は一読を。

「高校時代のブラバンメンバーが25年の時を経て再結成する」

吹奏楽に青春を捧げた人なら、この設定を聞いただけでも
ワクワク、ウズウズしてしまうだろう。私もその一人です。

あの頃と同じメンバーでもう一度音を奏でたい、
そう思い描いたことのある元吹奏楽部員は少なくないはずです。
けれど、主に楽器や場所の問題から
スポーツのようには簡単に再開できないのが吹奏楽。
そんな我々の夢を叶えてしまうとは・・・。

もしかしたら、自分たちにも出来るかもしれない!?
いや、それが無理だとしても・・・
吹奏楽ってやっぱり最高だな、やってて良かったなと
あの頃の自分たちと重ね合わせ色々思い出してしまいました。

登場人物が多過ぎたり、方言が読みづらかったり
文章の好き嫌いは多少出てくるとは思いますが、
総合的にみて私はとても楽しめました。
ブラバン経験者にもう一度夢を与えてくれる、そんな1冊です。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.51
(4pt)

ブラバン経験者は一読を。

「高校時代のブラバンメンバーが25年の時を経て再結成する」

吹奏楽に青春を捧げた人なら、この設定を聞いただけでも
ワクワク、ウズウズしてしまうだろう。私もその一人です。

あの頃と同じメンバーでもう一度音を奏でたい、
そう思い描いたことのある元吹奏楽部員は少なくないはずです。
けれど、主に楽器や場所の問題から
スポーツのようには簡単に再開できないのが吹奏楽。
そんな我々の夢を叶えてしまうとは・・・。

もしかしたら、自分たちにも出来るかもしれない!?
いや、それが無理だとしても・・・
吹奏楽ってやっぱり最高だな、やってて良かったなと
あの頃の自分たちと重ね合わせ色々思い出してしまいました。

登場人物が多過ぎたり、方言が読みづらかったり
文章の好き嫌いは多少出てくるとは思いますが、
総合的にみて私はとても楽しめました。
ブラバン経験者にもう一度夢を与えてくれる、そんな1冊です。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.50
(3pt)

ファンうけだけじゃ、悲しくないかい?

Amazonのレビューでも、mixiのレビューでも、単行本の評価が高く、文庫の評価が低い。もちろん内容は同じ。だがここまで差が出る例は少ない。
 つまり、特定のファンにとっては大好きな作家で、非常に熱く推薦できる作品なわけだ。だがそれ以外から見ると、わかりにくい作品のようだ。

 わたしは、もどかしい。
 技術的には非常にすぐれた作家で、だからもっと上手く書けるはずなのだ。
 どうしてもっと素直に、生理的に気持ちよい方角に書けないのだろうか、この人は。するっとまっすぐに書いたら、何か不幸なことでも起きると勘違いしているんじゃないだろうか。

 考えすぎなんじゃないかな。
 考えてもろくなことにならないと思うけど。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.49
(3pt)

ファンうけだけじゃ、悲しくないかい?

Amazonのレビューでも、mixiのレビューでも、単行本の評価が高く、文庫の評価が低い。もちろん内容は同じ。だがここまで差が出る例は少ない。
 つまり、特定のファンにとっては大好きな作家で、非常に熱く推薦できる作品なわけだ。だがそれ以外から見ると、わかりにくい作品のようだ。

 わたしは、もどかしい。
 技術的には非常にすぐれた作家で、だからもっと上手く書けるはずなのだ。
 どうしてもっと素直に、生理的に気持ちよい方角に書けないのだろうか、この人は。するっとまっすぐに書いたら、何か不幸なことでも起きると勘違いしているんじゃないだろうか。

 考えすぎなんじゃないかな。
 考えてもろくなことにならないと思うけど。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.48
(3pt)

フェンダーは?

お父さんに買ってもらったフェンダーはどうなったのですか?
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.47
(3pt)

フェンダーは?

お父さんに買ってもらったフェンダーはどうなったのですか?
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.46
(5pt)

「失われた20年」という日本の停滞が色濃い…といえばちょっと大げさだろうか

映画「スウィングガールズ」や「ブラス」のようなノリのいい青春物語と思ったが、全く違った。部員の遅い結婚式で演奏しようと再結成されようとする高校時代の吹奏楽部。80年の時代と25年経った現在とをフラッシュバックさせるちょっとほろ苦くもある青春グラフィティ。

作者自身、広島の高校のブラスバンドで弦バスをやっていたそうだ。その自分を投影したと思われる主人公片平が語り部となり、部員の当時と今の姿がカットバックする。作者のその思い入れと今昔の対比のなかに隠された25年の挫折にシュンとなる。いわゆる「失われた20年」という日本の停滞が色濃い…といえばちょっと大げさだろうか。

純化された素描であって、しかも、現実の場面が鮮やか。挿絵は漫画家の福山庸治。そのイラストが見事で、線描と淡い水彩でしかもリアルなのはデッサン力のたまもの。それがとてもこの小説に似合っている。

懇切な「登場人物表」がついている。これには最初はちょっと苦笑したが、読み始めるとこれが必須のものになった。総勢34名の部員と登場人物が多いのと、25年をタイムスリップしながら頻繁に往き来する、「掛ける2」の70人の人物像をつかむのはたいへん。

とても面白かった。

そう思うのは、自分自身が高校でオーケストラに属していたこと、30年、40年という時の隔たりの哀切を痛いように感じる年頃になったからだろうか。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.45
(5pt)

「失われた20年」という日本の停滞が色濃い…といえばちょっと大げさだろうか

映画「スウィングガールズ」や「ブラス」のようなノリのいい青春物語と思ったが、全く違った。部員の遅い結婚式で演奏しようと再結成されようとする高校時代の吹奏楽部。80年の時代と25年経った現在とをフラッシュバックさせるちょっとほろ苦くもある青春グラフィティ。

作者自身、広島の高校のブラスバンドで弦バスをやっていたそうだ。その自分を投影したと思われる主人公片平が語り部となり、部員の当時と今の姿がカットバックする。作者のその思い入れと今昔の対比のなかに隠された25年の挫折にシュンとなる。いわゆる「失われた20年」という日本の停滞が色濃い…といえばちょっと大げさだろうか。

純化された素描であって、しかも、現実の場面が鮮やか。挿絵は漫画家の福山庸治。そのイラストが見事で、線描と淡い水彩でしかもリアルなのはデッサン力のたまもの。それがとてもこの小説に似合っている。

懇切な「登場人物表」がついている。これには最初はちょっと苦笑したが、読み始めるとこれが必須のものになった。総勢34名の部員と登場人物が多いのと、25年をタイムスリップしながら頻繁に往き来する、「掛ける2」の70人の人物像をつかむのはたいへん。

とても面白かった。

そう思うのは、自分自身が高校でオーケストラに属していたこと、30年、40年という時の隔たりの哀切を痛いように感じる年頃になったからだろうか。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
410129271X
No.44
(3pt)

他片と桜井が表紙

『ブラバン』です。表紙イラストから想像がつく通り、ブラスバンドが題材です。
高校吹奏楽部を扱った青春小説、というよりは、本文にも明記してありますけど、そこから25年後に再結成を目指すエピソードがあくまでもメインです。高校時代描写はあくまでも回想です。
面白いか面白くないかの二者択一でいえば、面白かったです。
ただし、欠点というか問題点も多く、手放しでは賞賛できません。現実に賛否両論になっているようですが、当然だと思います。
以下、良い点と悪い点を箇条書きで。

良い点。
・音楽に関する蘊蓄が詳しい。へぇー、と思う。
・随所に良いエピがある。ベースを買うシーン、ローマ法王、定時制に移った同級生、松山の先輩の純情、優しい先輩がビゼーを評するシーン、など。
・緻密に計算された構成、張り巡らされた伏線は、確かにすごい。
・起こる出来事がまるでドラマみたいに(そりゃもちろんフィクションの小説ですが)劇的ですごいので、起伏に富んでいるのは確か。
・登場人物が個性豊か。
・高校時代の青春エピと、それから四半世紀経って四十路となってのブラバン再結成エピの双方があるため、共感のストライクゾーンが広め。

次に、読む人によっては作品世界に入り込む妨害になりかねない問題点。
・登場人物が多すぎる。巻頭に主要人物表がありますが、確認しながら読んでも覚えきれない。
・しかもその登場人物が、四十路の現在シーンと高校時代現役シーンとの二つの顔を持っており、しかも担当楽器もあるので、覚える要素が三倍。
・本作は、四十路の現代シーンと高校時代シーンと、蘊蓄とがそれぞれ三分の一ずつあります。それらがめまぐるしく入れ替わるので、慌ただしいです。
・会話シーンで台詞が六個くらい連続すると、どれが誰の台詞だか分からなくなってしまいます。広島の方言のため、一部を除いてキャラの台詞に個性が無いですし。
・蘊蓄も、音楽に関連するものはともかくとして、音楽に関係無いようなものも多い。そして、読者によって興味深い蘊蓄もある反面、興味を抱けないであろう蘊蓄も多い。

結末はなんとも渋いといいますか、かなりの後味の悪さですが、……それでもその後については語られていないので、読者の想像力に委ねられたと言うことでしょう。
面白さから問題点を差し引いた自分的な評価も、あるいは読む人によって賛否が分かれることを考慮しても、いずれにせよ★は3です。
ブラバン Amazon書評・レビュー: ブラバンより
4862380271
No.43
(3pt)

他片と桜井が表紙

『ブラバン』です。表紙イラストから想像がつく通り、ブラスバンドが題材です。
高校吹奏楽部を扱った青春小説、というよりは、本文にも明記してありますけど、そこから25年後に再結成を目指すエピソードがあくまでもメインです。高校時代描写はあくまでも回想です。
面白いか面白くないかの二者択一でいえば、面白かったです。
ただし、欠点というか問題点も多く、手放しでは賞賛できません。現実に賛否両論になっているようですが、当然だと思います。
以下、良い点と悪い点を箇条書きで。

良い点。
・音楽に関する蘊蓄が詳しい。へぇー、と思う。
・随所に良いエピがある。ベースを買うシーン、ローマ法王、定時制に移った同級生、松山の先輩の純情、優しい先輩がビゼーを評するシーン、など。
・緻密に計算された構成、張り巡らされた伏線は、確かにすごい。
・起こる出来事がまるでドラマみたいに(そりゃもちろんフィクションの小説ですが)劇的ですごいので、起伏に富んでいるのは確か。
・登場人物が個性豊か。
・高校時代の青春エピと、それから四半世紀経って四十路となってのブラバン再結成エピの双方があるため、共感のストライクゾーンが広め。

次に、読む人によっては作品世界に入り込む妨害になりかねない問題点。
・登場人物が多すぎる。巻頭に主要人物表がありますが、確認しながら読んでも覚えきれない。
・しかもその登場人物が、四十路の現在シーンと高校時代現役シーンとの二つの顔を持っており、しかも担当楽器もあるので、覚える要素が三倍。
・本作は、四十路の現代シーンと高校時代シーンと、蘊蓄とがそれぞれ三分の一ずつあります。それらがめまぐるしく入れ替わるので、慌ただしいです。
・会話シーンで台詞が六個くらい連続すると、どれが誰の台詞だか分からなくなってしまいます。広島の方言のため、一部を除いてキャラの台詞に個性が無いですし。
・蘊蓄も、音楽に関連するものはともかくとして、音楽に関係無いようなものも多い。そして、読者によって興味深い蘊蓄もある反面、興味を抱けないであろう蘊蓄も多い。

結末はなんとも渋いといいますか、かなりの後味の悪さですが、……それでもその後については語られていないので、読者の想像力に委ねられたと言うことでしょう。
面白さから問題点を差し引いた自分的な評価も、あるいは読む人によって賛否が分かれることを考慮しても、いずれにせよ★は3です。
ブラバン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ブラバン (新潮文庫)より
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