(短編集)

レキシントンの幽霊

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評判

レキシントンの幽霊の評価:

4.18/5点 レビュー 96件。 C ランク

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平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全193件 121〜140 7/10ページ
No.73
(5pt)

魂の救済、そして光の射す方へ

村上春樹90年代の短編集。
「レキシントンの幽霊」「緑色の獣」「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」「めくらやなぎと、眠る女」以上7つの短編が収録されている。
タイトルを見ればわかるとおり、いずれも村上春樹的個性を持った素晴らしい作品ばかりであるが、特に注目に値するのは「沈黙」と「七番目の男」だろう。

「沈黙」では、とある事件をきっかけにクラスメイトから無視されるようになった少年の苦悩を描く。彼はいかにしてクラスメイトからの突然の黙殺という仕打ちに耐え、それを乗り越えていったのか。

「七番目の男」の主人公は、少年の頃に親友と海を見に行くが、突然の大波に親友をさらわれてしまう。迫りくる大波から親友を助けることができたかも知れないのに、彼は恐怖にかられて自分だけ逃げてしまった。以降、彼は波の恐怖と自責の念にさいなまれながら生きていくことを強いられる。

この2つの短編に共通しているのは希望が明確に描かれていることだ。いずれの主人公も最終的には困難と和解し、精神的な救済を得る。
短編長編にかかわらず、村上氏がここまで明確に希望へとその舵をきったことはなかった。
そして、この作品から10年たった今、この2つの短編は氏が今後進んでいく方向を予告していたと言える。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.72
(5pt)

いたぶり方が…

「緑色の獣」に関して…『ねえ獣、お前は女というもののことをよく知らないんだ。そういう種類のことなら私にはいくらだっていくらだって思いつけるのだ。』…ぶ、ぶっ飛んでいます。そしてやられっぱなしの緑の獣は可哀相だけど確かにキモイです。やめてやめてと言いながら反撃もせず逃げもせず、ただただ主人公の攻撃を喰らっているその様はSとMの関係にも似ていますが、微妙に異なるような気がします。
ぱっと連想したのは「ジョジョの奇妙な冒険」のジョルノ編で出てくる本体の無いスタンドを、スパイスガールズがクローゼットの中にあった衣文賭けのポールでなぶり殺すシーンでした。
いやー、どっちも気持ち悪いなあ。もう忘れよう。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.71
(5pt)

いたぶり方が…

「緑色の獣」に関して…『ねえ獣、お前は女というもののことをよく知らないんだ。そういう種類のことなら私にはいくらだっていくらだって思いつけるのだ。』…ぶ、ぶっ飛んでいます。そしてやられっぱなしの緑の獣は可哀相だけど確かにキモイです。やめてやめてと言いながら反撃もせず逃げもせず、ただただ主人公の攻撃を喰らっているその様はSとMの関係にも似ていますが、微妙に異なるような気がします。
ぱっと連想したのは「ジョジョの奇妙な冒険」のジョルノ編で出てくる本体の無いスタンドを、スパイスガールズがクローゼットの中にあった衣文賭けのポールでなぶり殺すシーンでした。
いやー、どっちも気持ち悪いなあ。もう忘れよう。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.70
(4pt)

風呂でも読める

例によって不思議な、空想的な話が七編。少し恐いテイストの話(「氷男」等)もあるが、基本的にどれも軽く読める。風呂に入りながら、空いた時間にさらっと読める。読後感も良好。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.69
(4pt)

風呂でも読める

例によって不思議な、空想的な話が七編。少し恐いテイストの話(「氷男」等)もあるが、基本的にどれも軽く読める。風呂に入りながら、空いた時間にさらっと読める。読後感も良好。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.68
(3pt)

淡々。

何か、掴めそうで掴めない感じの、不安定な短篇集。
「氷男」と「トニー滝谷」とは、類似品のよう。
全体的に読み易く、同氏の長篇よりも好ましい。
だけど、1冊読めばもう満腹といった感じで、余り、これ以上この作家の作品が読みたいとは思わせてくれない。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.67
(3pt)

淡々。

何か、掴めそうで掴めない感じの、不安定な短篇集。
「氷男」と「トニー滝谷」とは、類似品のよう。
全体的に読み易く、同氏の長篇よりも好ましい。
だけど、1冊読めばもう満腹といった感じで、余り、これ以上この作家の作品が読みたいとは思わせてくれない。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.66
(4pt)

主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいる

短編だ。
村上さんの短編はどれをとってもクオリティが高い。
もともとこの人は短編むきの作家なのではないかと思うほどだ。
本人は長編作家と名乗っているのだが。
しかし「めくらやなぎと、眠る女」を読めばわかるように短編を長編につなげていくのが得意だ
(作業的にはその逆かもしれないが。)
表題作含む七つの短編がおさめられている。
表題作は読めばわかると思うが村上春樹氏本人であるとしか思えない(笑)
全体的に、あんまり春樹さんっぽくないような話に感じる。
むろんけなしているわけではない。
ただ、主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいるから、そう感じるだけなのだろう。
どれもがユニークで、どれもが観念的で、どれもが思わず深読みしてしまうタイプの話だった。
個人的に好きなのは『氷男』である。
響き的にも『羊男』みたいだし、「結局お前、なんなのよ?」という感じの存在だからだ。
あと、この作品はけっこう難解だったというのもある。
もちろん村上さんの著作だから平均点はかなり高いのだが、それでも『パン屋再襲撃』にはかなわないかな。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.65
(4pt)

主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいる

短編だ。
村上さんの短編はどれをとってもクオリティが高い。
もともとこの人は短編むきの作家なのではないかと思うほどだ。
本人は長編作家と名乗っているのだが。
しかし「めくらやなぎと、眠る女」を読めばわかるように短編を長編につなげていくのが得意だ
(作業的にはその逆かもしれないが。)
表題作含む七つの短編がおさめられている。
表題作は読めばわかると思うが村上春樹氏本人であるとしか思えない(笑)
全体的に、あんまり春樹さんっぽくないような話に感じる。
むろんけなしているわけではない。
ただ、主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいるから、そう感じるだけなのだろう。
どれもがユニークで、どれもが観念的で、どれもが思わず深読みしてしまうタイプの話だった。
個人的に好きなのは『氷男』である。
響き的にも『羊男』みたいだし、「結局お前、なんなのよ?」という感じの存在だからだ。
あと、この作品はけっこう難解だったというのもある。
もちろん村上さんの著作だから平均点はかなり高いのだが、それでも『パン屋再襲撃』にはかなわないかな。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.64
(4pt)

うまく説明できないけど、わかる気がする。

「あのとき、なぜあんなことをしてしまったのか?」「なぜ、もっと別の対応ができなかったのか?」と後になってから思うことって、誰にでもあると思う。些細なことだけど、決定的に取り返しがつかないこと。
 
 それでも、(本当の意味では取り返しはつかないのだけれど)何かの拍子に別の形で救われることもあるし、ダメだといって後悔ばかりしていても仕方ない。

 そんなことを感じさせてくれる短編集。

 個人的には「氷男」が一番好き。一度、氷男に会ってみたい。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.63
(4pt)

うまく説明できないけど、わかる気がする。

「あのとき、なぜあんなことをしてしまったのか?」「なぜ、もっと別の対応ができなかったのか?」と後になってから思うことって、誰にでもあると思う。些細なことだけど、決定的に取り返しがつかないこと。
 
 それでも、(本当の意味では取り返しはつかないのだけれど)何かの拍子に別の形で救われることもあるし、ダメだといって後悔ばかりしていても仕方ない。

 そんなことを感じさせてくれる短編集。

 個人的には「氷男」が一番好き。一度、氷男に会ってみたい。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.62
(4pt)

硬質の薄氷のような感覚

全編通して感じられるのは「孤独」。
人は完全にひとりで生きることはできない。必ず誰かと関わって 生きていくことになる。
それにも関わらず、完全に誰かを理解し、分かり合うことなどできないという「孤独」。
一緒に生きているからこそ感じる「孤独」。そういったものがどの作品からも感じられた。

感じるのは硬質の薄氷のようなもの。
透明で透けていていくらでも人を近くに感じられるけれど、触れることはできない。
そういった感覚。

特に「トニー滝谷」から発せられる孤独感は強い。
この作品のラスト一文の寂しさに読み終わってしばらくは呆然と過ごした。
「レコードの山がすっかり消えてしまうと、
 トニー滝谷は今度こそ本当にひとりぼっちになった。」
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.61
(4pt)

硬質の薄氷のような感覚

全編通して感じられるのは「孤独」。
人は完全にひとりで生きることはできない。必ず誰かと関わって 生きていくことになる。
それにも関わらず、完全に誰かを理解し、分かり合うことなどできないという「孤独」。
一緒に生きているからこそ感じる「孤独」。そういったものがどの作品からも感じられた。

感じるのは硬質の薄氷のようなもの。
透明で透けていていくらでも人を近くに感じられるけれど、触れることはできない。
そういった感覚。

特に「トニー滝谷」から発せられる孤独感は強い。
この作品のラスト一文の寂しさに読み終わってしばらくは呆然と過ごした。
「レコードの山がすっかり消えてしまうと、
 トニー滝谷は今度こそ本当にひとりぼっちになった。」
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.60
(3pt)

沈黙

村上春樹作品の中で、この本に収められている短編「沈黙」は、率直で、わかりやすく書かれている珍しい作品だと思う。
学生時代のクラス内での「シカト」。ほとんどの人が加害者または被害者として体験してきていることだ。この作品の主人公、大沢は、大人になってからもそのトラウマを心の底に抱えて暮らしている。
だけれども、村上春樹が普通の人と違うのは、その恐怖の対象がなにかを鋭くついていることだ。
被害者である主人公の側に立って読んでいた読者は、最後の大沢の独白によって、突然、加害者側であったかもしれない自分に気がつき、愕然とする。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.59
(3pt)

沈黙

村上春樹作品の中で、この本に収められている短編「沈黙」は、率直で、わかりやすく書かれている珍しい作品だと思う。
学生時代のクラス内での「シカト」。ほとんどの人が加害者または被害者として体験してきていることだ。この作品の主人公、大沢は、大人になってからもそのトラウマを心の底に抱えて暮らしている。
だけれども、村上春樹が普通の人と違うのは、その恐怖の対象がなにかを鋭くついていることだ。
被害者である主人公の側に立って読んでいた読者は、最後の大沢の独白によって、突然、加害者側であったかもしれない自分に気がつき、愕然とする。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.58
(5pt)

濃い凄さ、というか。

この本は薄い。文庫本コーナーでも目立つほどの薄さだ。ただ、これを読み終えた後ならば、この薄さがそのまま満足に代わる筈である。そう、この短編小説集は、とにかく内容が濃い。かと言って読み難い訳でもなくスラスラと読める、それがこの本一番の個性だと思う。
どの短編も独自の味があり、かつ読み易い。簡単に読めるのに、読み終わると読書の醍醐味とでも言うべき感動がしっかりと存在しているのである。孤独という、心を抉る様なテーマを共通させながらそれを達成出来た事が、そのまま村上春樹の才能と能力を代弁している。

少し褒めすぎたかもしれない。しかし、これほどクオリティの高い短編小説集は、世界でも稀だと思う。普段本を読まない人にこそ薦めたい一冊である。収録された短編の中では、個人的には「氷男」の寓話性と残酷な結末が、印象として最も強烈に残っている。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.57
(5pt)

濃い凄さ、というか。

この本は薄い。文庫本コーナーでも目立つほどの薄さだ。ただ、これを読み終えた後ならば、この薄さがそのまま満足に代わる筈である。そう、この短編小説集は、とにかく内容が濃い。かと言って読み難い訳でもなくスラスラと読める、それがこの本一番の個性だと思う。
どの短編も独自の味があり、かつ読み易い。簡単に読めるのに、読み終わると読書の醍醐味とでも言うべき感動がしっかりと存在しているのである。孤独という、心を抉る様なテーマを共通させながらそれを達成出来た事が、そのまま村上春樹の才能と能力を代弁している。

少し褒めすぎたかもしれない。しかし、これほどクオリティの高い短編小説集は、世界でも稀だと思う。普段本を読まない人にこそ薦めたい一冊である。収録された短編の中では、個人的には「氷男」の寓話性と残酷な結末が、印象として最も強烈に残っている。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.56
(4pt)

本当に怖いものは身近にある・・・

どれも不思議な雰囲気を持った話だった。読めば読むほど味わいがあるが、

同時に得体の知れない怖さも感じる。読んでいると、深い闇の底を覗き

込んだときのような不安や恐れが迫ってくる。どの話も面白いと思ったが、

一番印象に残ったのは「沈黙」だった。人の悪意ほど恐ろしいものはない。

一人の人間の悪意が多くの人たちを動かしていく。そしてその悪意が特定の

人間に向けられたとき、悲劇が始まる。決して物語の世界だけのできごと

ではない。いつ自分の身に起こるか分からないできごとなのだ。最後に

大沢が語る言葉が切実に胸に迫った。本当に怖いものはすぐ身近にあるのだ。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.55
(4pt)

本当に怖いものは身近にある・・・

どれも不思議な雰囲気を持った話だった。読めば読むほど味わいがあるが、

同時に得体の知れない怖さも感じる。読んでいると、深い闇の底を覗き

込んだときのような不安や恐れが迫ってくる。どの話も面白いと思ったが、

一番印象に残ったのは「沈黙」だった。人の悪意ほど恐ろしいものはない。

一人の人間の悪意が多くの人たちを動かしていく。そしてその悪意が特定の

人間に向けられたとき、悲劇が始まる。決して物語の世界だけのできごと

ではない。いつ自分の身に起こるか分からないできごとなのだ。最後に

大沢が語る言葉が切実に胸に迫った。本当に怖いものはすぐ身近にあるのだ。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.54
(4pt)

春樹の短編

言わずと知れた村上春樹の短編集です。

私はどちらかといえば春樹氏の短編の方が好きですね

さらっと心に刺さりますから。

10代の頃にはわかりませんでしたが、歳を重ねるごとに春樹氏の小説の深みが分かってきた気がします。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300