怒り

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

怒りの評価:

3.68/5点 レビュー 203件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.68pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全263件 101〜120 6/14ページ
No.163
(5pt)

期待が最高潮に高まったまま下巻へ

東京八王子で発生した殺人事件。現場に残されたのは「怒」の血文字。

冒頭からぐぐっと引き込まれてしまうが、場面は変わり3人の謎の男を中心に3つのストーリーが描かれ、群像劇の様相を呈していく。彼らと殺人事件の関わりは?三者三様の心の闇が垣間見えるものの、上巻ではそれぞれが交錯することはない。

実在の殺人事件を想起させることから、結論は自ずと明らかなようだが、はてさてどうだろう。

3人の男の周辺、そして事件を追う刑事に、どのような人間模様が展開されるのか、期待が最高潮に高まったまま下巻へ続く。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.162
(5pt)

傑作

これまでにない作品でした。
人間の暗い部分と美しい部分の両面があらゆる場面と立場で描かれています。
人を信じることの難しさ苦しさ、そして素晴らしさをダイレクトに伝えてくれた作品です。
また、書籍の状態も非常によく気持ちよく読めました。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.161
(5pt)

傑作

これまでにない作品でした。
人間の暗い部分と美しい部分の両面があらゆる場面と立場で描かれています。
人を信じることの難しさ苦しさ、そして素晴らしさをダイレクトに伝えてくれた作品です。
また、書籍の状態も非常によく気持ちよく読めました。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.160
(4pt)

名作「悪人」には及ばないが、「パレード」などよりは遥に良い

吉田修一氏の「悪人」は娯楽性と明確かつ深遠なメッセージを兼ね備えた近年では最高レベルの小説であった一方、その後手に取った「パレード」は雰囲気だけで中身やメッセージが有りそうでない駄作であると感じた。
この著者の実力を測りかねているところで、映画化もあり話題になっているこの本を手に取ってみた。

出だしは、それぞれに相関関係の無い幾つかの物語が目まぐるしく並行して進み、また、相変わらず同性愛ネタも織り込まれ(ちなみにこの著者、異性間の性愛の描写は淡白で、寧ろ同性愛の描写の方に力が入っていると感じる。作者自身も同性愛の趣向が有るのであろうか)、それぞれの人物造形も今一つきめ細かさに欠け、中々入り込めなかった。

しかし、読み進め、大凡描かれているそれぞれの状況を把握出来たところで、次第に著者の伝えたい事が自然に入って来る様になり、下巻に入る頃には引き込まれ、一気に読了した。

「自分はいったい何に目をつぶろうとしていたのだろうか。目をつぶろうとしていたのはこの事件ではなく、自分や愛子の、期待できそうにない人生に対してだったのではないだろうか」。

人を(時には自分自身や身内ですら)信じる事の難しさ、相手を信じたいと言う願いに反し疑いが生じる時の苦しさ、愛する者への疑いが無実であった時の取り返しようの無い心の痛み、信じていた故の裏切られた時の怒りと失望の凄まじさ。これらはある程度の人生経験を持った者には説得力を持って訴えかけてくると思う。

それでも、真実から目を背け、何かに目を閉ざした関係が何処かに辿り着ける事はなく、愛憎、信頼と疑いを表現しながら向き合わないと真の関係は築けない- ということだろうか。
また、他のレビュアーの方も書いておられたが、この小説において、山神の「怒り」の原因や殺人・奇行の動機を最後まで説明しなかった事については私も妥当であると思う。
世の中には、狂った怒りや理不尽な悪意を抱えている人達が存在するのだ。
サスペンスドラマの様な万人が納得出来るような動機のみが犯罪を生むなら、近年の猟奇的かつ無意味に残虐な犯罪など起きようが無い。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.159
(4pt)

「悪人」には及ばないが、「パレード」などよりは遥に良い

吉田修一氏の「悪人」は娯楽性と明確かつ深遠なメッセージを兼ね備えた近年では最高レベルの小説であった一方、その後手に取った「パレード」は雰囲気だけで中身やメッセージが有りそうでない駄作であると感じた。
この著者の実力を測りかねているところで、映画化もあり話題になっているこの本を手に取ってみた。

出だしは、それぞれに相関関係の無い幾つかの物語が目まぐるしく並行して進み、また、相変わらず同性愛ネタも織り込まれ(ちなみにこの著者、異性間の性愛の描写は淡白で、寧ろ同性愛の描写の方に力が入っていると感じる。作者自身も同性愛の趣向が有るのであろうか)、それぞれの人物造形も今一つきめ細かさに欠け、中々入り込めなかった。

しかし、読み進め、大凡描かれているそれぞれの状況を把握出来たところで、次第に著者の伝えたい事が自然に入って来る様になり、下巻に入る頃には引き込まれ、一気に読了した。

「自分はいったい何に目をつぶろうとしていたのだろうか。目をつぶろうとしていたのはこの事件ではなく、自分や愛子の、期待できそうにない人生に対してだったのではないだろうか」。

人を(時には自分自身や身内ですら)信じる事の難しさ、相手を信じたいと言う願いに反し疑いが生じる時の苦しさ、愛する者への疑いが無実であった時の取り返しようの無い心の痛み、信じていたが故の裏切られた時の怒りと失望の凄まじさ。これらはある程度の人生経験を持った者には説得力を持って訴えかけてくると思う。

それでも、真実から目を背け、何かに目を閉ざした関係が何処かに辿り着ける事はなく、愛憎、信頼と疑いを表現しながら向き合わないと真の関係は築けない- ということだろうか。

また、他のレビュアーの方も書いておられたが、この小説において、山神の「怒り」の原因や殺人・奇行の動機を最後まで説明しなかった事については私も妥当であると思う。
世の中には、狂った怒りや理不尽な悪意を抱えている人達が存在するのだ。
サスペンスドラマの様な万人が納得出来るような動機のみが犯罪を生むなら、近年の猟奇的かつ無意味に残虐な犯罪など起きようが無い。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.158
(4pt)

名作「悪人」には及ばないが、「パレード」などよりは遥に良い

吉田修一氏の「悪人」は娯楽性と明確かつ深遠なメッセージを兼ね備えた近年では最高レベルの小説であった一方、その後手に取った「パレード」は雰囲気だけで中身やメッセージが有りそうでない駄作であると感じた。
この著者の実力を測りかねているところで、映画化もあり話題になっているこの本を手に取ってみた。

出だしは、それぞれに相関関係の無い幾つかの物語が目まぐるしく並行して進み、また、相変わらず同性愛ネタも織り込まれ(ちなみにこの著者、異性間の性愛の描写は淡白で、寧ろ同性愛の描写の方に力が入っていると感じる。作者自身も同性愛の趣向が有るのであろうか)、それぞれの人物造形も今一つきめ細かさに欠け、中々入り込めなかった。

しかし、読み進め、大凡描かれているそれぞれの状況を把握出来たところで、次第に著者の伝えたい事が自然に入って来る様になり、下巻に入る頃には引き込まれ、一気に読了した。

「自分はいったい何に目をつぶろうとしていたのだろうか。目をつぶろうとしていたのはこの事件ではなく、自分や愛子の、期待できそうにない人生に対してだったのではないだろうか」。

人を(時には自分自身や身内ですら)信じる事の難しさ、相手を信じたいと言う願いに反し疑いが生じる時の苦しさ、愛する者への疑いが無実であった時の取り返しようの無い心の痛み、信じていた故の裏切られた時の怒りと失望の凄まじさ。これらはある程度の人生経験を持った者には説得力を持って訴えかけてくると思う。

それでも、真実から目を背け、何かに目を閉ざした関係が何処かに辿り着ける事はなく、愛憎、信頼と疑いを表現しながら向き合わないと真の関係は築けない- ということだろうか。
また、他のレビュアーの方も書いておられたが、この小説において、山神の「怒り」の原因や殺人・奇行の動機を最後まで説明しなかった事については私も妥当であると思う。
世の中には、狂った怒りや理不尽な悪意を抱えている人達が存在するのだ。
サスペンスドラマの様な万人が納得出来るような動機のみが犯罪を生むなら、近年の猟奇的かつ無意味に残虐な犯罪など起きようが無い。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.157
(4pt)

「悪人」には及ばないが、「パレード」などよりは遥に良い

吉田修一氏の「悪人」は娯楽性と明確かつ深遠なメッセージを兼ね備えた近年では最高レベルの小説であった一方、その後手に取った「パレード」は雰囲気だけで中身やメッセージが有りそうでない駄作であると感じた。
この著者の実力を測りかねているところで、映画化もあり話題になっているこの本を手に取ってみた。

出だしは、それぞれに相関関係の無い幾つかの物語が目まぐるしく並行して進み、また、相変わらず同性愛ネタも織り込まれ(ちなみにこの著者、異性間の性愛の描写は淡白で、寧ろ同性愛の描写の方に力が入っていると感じる。作者自身も同性愛の趣向が有るのであろうか)、それぞれの人物造形も今一つきめ細かさに欠け、中々入り込めなかった。

しかし、読み進め、大凡描かれているそれぞれの状況を把握出来たところで、次第に著者の伝えたい事が自然に入って来る様になり、下巻に入る頃には引き込まれ、一気に読了した。

「自分はいったい何に目をつぶろうとしていたのだろうか。目をつぶろうとしていたのはこの事件ではなく、自分や愛子の、期待できそうにない人生に対してだったのではないだろうか」。

人を(時には自分自身や身内ですら)信じる事の難しさ、相手を信じたいと言う願いに反し疑いが生じる時の苦しさ、愛する者への疑いが無実であった時の取り返しようの無い心の痛み、信じていたが故の裏切られた時の怒りと失望の凄まじさ。これらはある程度の人生経験を持った者には説得力を持って訴えかけてくると思う。

それでも、真実から目を背け、何かに目を閉ざした関係が何処かに辿り着ける事はなく、愛憎、信頼と疑いを表現しながら向き合わないと真の関係は築けない- ということだろうか。

また、他のレビュアーの方も書いておられたが、この小説において、山神の「怒り」の原因や殺人・奇行の動機を最後まで説明しなかった事については私も妥当であると思う。
世の中には、狂った怒りや理不尽な悪意を抱えている人達が存在するのだ。
サスペンスドラマの様な万人が納得出来るような動機のみが犯罪を生むなら、近年の猟奇的かつ無意味に残虐な犯罪など起きようが無い。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.156
(4pt)

映画でどう表現するのか興味深い

上下読破しました。

全く関係ない土地、全く繋がりのない3人の人間模様が、段落が変わるたびにテンポよく入り乱れる構成となっています。
どの男が犯人なのか、あれこれ推測させられる中、人を信じることの大切さ、愚かさも考えさせられます。

最後は思いもよらぬ結末となり、自分としては何か引っかかるものは残りますが、人間の心情が手に取るように如実に描かれる吉田修一さんならではの作品ですね。

映画では、この入り乱れる構成をどう1本の映画に収めたのか、とても興味深いです。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.155
(4pt)

映画でどう表現するのか興味深い

上下読破しました。

全く関係ない土地、全く繋がりのない3人の人間模様が、段落が変わるたびにテンポよく入り乱れる構成となっています。
どの男が犯人なのか、あれこれ推測させられる中、人を信じることの大切さ、愚かさも考えさせられます。

最後は思いもよらぬ結末となり、自分としては何か引っかかるものは残りますが、人間の心情が手に取るように如実に描かれる吉田修一さんならではの作品ですね。

映画では、この入り乱れる構成をどう1本の映画に収めたのか、とても興味深いです。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.154
(5pt)

繊細な人物描写

登場人物が多い話なので感情移入ができるのか疑問でしたが、読み始めるとぐいぐい引き込まれ、読み終わった後は全ての人の続きが気になり、乗り越えて頑張って!!とエールを送りたくなるほど全員に感情移入していました。
この小説の意外なところは、結局メインの八王子事件の背景や「怒り」の理由が分からず、犯人に同情ができない点でした。
こうした不気味な絶対悪を背景に、3人の身元不明者が登場しますが、はっきりと犯人が分かるまでは3人ともかなり怪しく見えてしまいます。
結局、罪を犯す悪人も心に傷を負った繊細な若者も、端から見るとなかなか区別がつかないということです。
猟奇的な犯罪が増え、疑心暗鬼が増える現代社会で、信じることの難しさを考えさせられました。
個人的に、直人の愛想のない中にも優しさがにじみ出るキャラクターが好きで、ゲイカップルの結末には電車の中で涙してしまいました。
また、愛子を思う父親の繊細な気持ちにも共感しました。
メインの殺人事件は救いのない終わりでしたが、3つの話はそれぞれ社会的マイノリティに対する周囲の優しさが感じられ、救いの全くない話ではなく、心の温まるエピソードもあり好きな小説でした。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.153
(5pt)

繊細な人物描写

登場人物が多い話なので感情移入ができるのか疑問でしたが、読み始めるとぐいぐい引き込まれ、読み終わった後は全ての人の続きが気になり、乗り越えて頑張って!!とエールを送りたくなるほど全員に感情移入していました。
この小説の意外なところは、結局メインの八王子事件の背景や「怒り」の理由が分からず、犯人に同情ができない点でした。
こうした不気味な絶対悪を背景に、3人の身元不明者が登場しますが、はっきりと犯人が分かるまでは3人ともかなり怪しく見えてしまいます。
結局、罪を犯す悪人も心に傷を負った繊細な若者も、端から見るとなかなか区別がつかないということです。
猟奇的な犯罪が増え、疑心暗鬼が増える現代社会で、信じることの難しさを考えさせられました。
個人的に、直人の愛想のない中にも優しさがにじみ出るキャラクターが好きで、ゲイカップルの結末には電車の中で涙してしまいました。
また、愛子を思う父親の繊細な気持ちにも共感しました。
メインの殺人事件は救いのない終わりでしたが、3つの話はそれぞれ社会的マイノリティに対する周囲の優しさが感じられ、救いの全くない話ではなく、心の温まるエピソードもあり好きな小説でした。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.152
(4pt)

敢えての判らなさ・・なのかも。

ゲイの話でよもや泣くとは思わなんだ。。
まあ、ゲイだけではないんだけど。
結局、血文字の理由は判らない。 小説なんだからそこは判るように書いてよーとも思いつつ、いや、全ての怒り、作者自身の怒り、なんじゃないかと思い直した。 こういう理由で・・と、一つに絞るんではなく、敢えて不透明にすることでの怒りは、読後に読者の心に、それぞれの理由で、ずん、とくるのではないか、と。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.151
(4pt)

敢えての判らなさ・・なのかも。

ゲイの話でよもや泣くとは思わなんだ。。
まあ、ゲイだけではないんだけど。
結局、血文字の理由は判らない。 小説なんだからそこは判るように書いてよーとも思いつつ、いや、全ての怒り、作者自身の怒り、なんじゃないかと思い直した。 こういう理由で・・と、一つに絞るんではなく、敢えて不透明にすることでの怒りは、読後に読者の心に、それぞれの理由で、ずん、とくるのではないか、と。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.150
(4pt)

『信じる』とは何か?ということを考えさせられました

信じる・信じれない・裏切り・疑う
愛する人に対してのこのような言葉・感情に翻弄される人々を見て
何なんだろうと辛くなりました
信じることと人の強さは一緒だろうか?と自分に問いかけた1冊です
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.149
(4pt)

『信じる』とは何か?ということを考えさせられました

信じる・信じれない・裏切り・疑う
愛する人に対してのこのような言葉・感情に翻弄される人々を見て
何なんだろうと辛くなりました
信じることと人の強さは一緒だろうか?と自分に問いかけた1冊です
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.148
(4pt)

「怒り」とは?誰も「怒り」ださない・・・

3人の身元不詳者と周りの人との関係・生活引き込まれて読みましたが
「怒り」とは?と思いつつ上巻終了
犯人捜しのための、TV番組の使い方、逃走のための整形など実際に起こっていることで
解りやすく、想像しやすかったです
「信じる」「信じて」「疑い」など人の心の弱さや良心をつかれる話に
引きこまれ一気に下巻まで読んでしまいました
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.147
(4pt)

「怒り」とは?誰も「怒り」ださない・・・

3人の身元不詳者と周りの人との関係・生活引き込まれて読みましたが
「怒り」とは?と思いつつ上巻終了
犯人捜しのための、TV番組の使い方、逃走のための整形など実際に起こっていることで
解りやすく、想像しやすかったです
「信じる」「信じて」「疑い」など人の心の弱さや良心をつかれる話に
引きこまれ一気に下巻まで読んでしまいました
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.146
(4pt)

映像と並行しても面白い

映画→原作、の順で見ました。
上★3、下★4.5くらいの合わせ技です。

上は正直映画とほぼ変わらず、
「知ってるよ」みたいな読後感。

その分、下巻は、映画で語られてないエピソードが
多数あって読みごたえがありました。

映画は原作のエピソードを大幅にまとめてるのですが、
「あれを映像だとこう表現するかー」っていう
視点は絶対に受け手に生まれます。

両方見る場合、どちらが先でも「結末がわかってしまう」
というのは致命的ですが、
それを補ってなお余りある、力のある作品です。

本の内容自体は。なんつうか、考えさせられますな。

映画鑑賞時の感想は
「絶対的領域まで達した『悪』は理解できない」でした。

でも原作では、映画にない犯人のルーツが
語られていて。

そうすると、犯罪において、あんまり考えたくないけど
正直「血縁・遺伝」は 無視できないのかなと。

だけどその家に生まれちゃった人には罪はないから、
なるべく道を外れないようにがんばって…
人は皆ひとりではないから…

と、甘ちゃんなことを考えてみたりさせられました。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.145
(4pt)

映像と並行しても面白い

映画→原作、の順で見ました。
上★3、下★4.5くらいの合わせ技です。

上は正直映画とほぼ変わらず、
「知ってるよ」みたいな読後感。

その分、下巻は、映画で語られてないエピソードが
多数あって読みごたえがありました。

映画は原作のエピソードを大幅にまとめてるのですが、
「あれを映像だとこう表現するかー」っていう
視点は絶対に受け手に生まれます。

両方見る場合、どちらが先でも「結末がわかってしまう」
というのは致命的ですが、
それを補ってなお余りある、力のある作品です。

本の内容自体は。なんつうか、考えさせられますな。

映画鑑賞時の感想は
「絶対的領域まで達した『悪』は理解できない」でした。

でも原作では、映画にない犯人のルーツが
語られていて。

そうすると、犯罪において、あんまり考えたくないけど
正直「血縁・遺伝」は 無視できないのかなと。

だけどその家に生まれちゃった人には罪はないから、
なるべく道を外れないようにがんばって…
人は皆ひとりではないから…

と、甘ちゃんなことを考えてみたりさせられました。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.144
(5pt)

信じあうこと。

この小説は結末近くになって、何を言いたいのかがはっきりしてきます。
それまでは、3つの場所でミステリーな展開が続いていきます。
千葉の漁港、沖縄の離島、東京で。
ひとを信じること、ひとと信じあうこと。
きずなを信じること、信じあうこと。
反面、ふとしたきっかけで疑念を抱き、不信に陥ってしまうこと。
不信が不信を生む負の連鎖。
不信に陥り、行動を起こすことによって、間違っていたと気がつき、取り返しのつかないと悔恨の涙を流すこと。
信じていたひとに嘘をつかれていてショックに思うこと。
信じていたひとが突然態度を豹変すること。
「信じる」をテーマにして、ひとのこころ模様をうまく描いています。
絵になりやすい作風で、そのシナリオは映画にぴったりきます。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144