怒り

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

怒りの評価:

3.68/5点 レビュー 203件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.68pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全263件 261〜263 14/14ページ
No.3
(5pt)

描かれていないストーリーの予感を与える意欲作。

意欲作であると思いました。ネタバレになってはいけないので詳しくは書けませんが、ある凶悪な殺人事件のために、ここに描かれた人びと以外にもいくつか同様の事柄が起きていたのではないかと読者に感じさせるところが、この作品の最も特筆すべき点ではないかと思います。様々な生が丹念に描かれ、リアリティがあるため、小説に描かれた事象は一部であり、描かれていない人物やストーリーが同じようなかたちで他にも存在したのではと感じさせてくれるのです。気になる点としては、仮に閉じた店舗等であっても検索にまったくかからないことはほぼ有り得ないので、そこは違和感がありました。誰のブログ等にも出ておらず、キャッシュにも残ってないというのは考えにくいです。しかし、これもリアル感のある小説だからこそ感じられたことかもしれません。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.2
(5pt)

普通のエンタメ小説ではない。

殺人を犯し、整形をして逃げる犯人の男といえば、誰もが実際に起きた事件の容疑者を思い浮かべるだろう。
沖縄の離島や、千葉の漁港で働き、はたまたゲイの居候をしていたと聞けば、より上記の事件の犯人の足取りと結びつく。
殺害現場に残された怒りの文字。犯人は怒りを体現し、それを示したかったのか、それとも何か別の理由があるのか。
この三人の男たちは同一人物なのだろうか。「怒り」はどこにあるのか?
読み終えて最初に思ったのは、ある意味で肩透かしの部分はあるし、掘り下げるべきテーマがもっとあったのではないかということだった。
しかし、それをやってしまえば他のエンタメ小説と変わらないし、作者が書きたかったのは、ワーキングプアの実態とか同性愛者の差別とか、そんな世俗的なものではないと思い直した。
誰の心にも潜み、そして時折抑えられない衝動として湧き上がる、怒り。
けれど、それさえも本当のテーマではない。激しい怒りのあとに訪れる虚しさや哀しみ、そして虚無。
ラストには救いがある。同じく、救いはない。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.1
(5pt)

普通のエンタメ小説ではない。

殺人を犯し、整形をして逃げる犯人の男といえば、誰もが実際に起きた事件の容疑者を思い浮かべるだろう。
沖縄の離島や、千葉の漁港で働き、はたまたゲイの居候をしていたと聞けば、より上記の事件の犯人の足取りと結びつく。
殺害現場に残された怒りの文字。犯人は怒りを体現し、それを示したかったのか、それとも何か別の理由があるのか。
この三人の男たちは同一人物なのだろうか。「怒り」はどこにあるのか?
読み終えて最初に思ったのは、ある意味で肩透かしの部分はあるし、掘り下げるべきテーマがもっとあったのではないかということだった。
しかし、それをやってしまえば他のエンタメ小説と変わらないし、作者が書きたかったのは、ワーキングプアの実態とか同性愛者の差別とか、そんな世俗的なものではないと思い直した。
誰の心にも潜み、そして時折抑えられない衝動として湧き上がる、怒り。
けれど、それさえも本当のテーマではない。激しい怒りのあとに訪れる虚しさや哀しみ、そして虚無。
ラストには救いがある。同じく、救いはない。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136