怒り

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

怒りの評価:

3.68/5点 レビュー 203件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.68pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全263件 201〜220 11/14ページ
No.63
(4pt)

kata

上下共、一気に読んでも疲れることなく、終結も何か考えさせられる感じがした。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.62
(4pt)

kata

上下共、一気に読める作品である感じがし、多角的に構成されていて飽きなかった。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.61
(4pt)

田中の怒りとは?(ネタバレあり)

一気に読み終わりました。
田中が無人島の壁に書いた「怒り」の血文字・・・その文字に鳥肌が立ち、ドキドキしながら残りのページをめくって読み進めました。
その後当然怒りの真相を期待するわけですが、結局犯人殺害で分からず仕舞い。直後は不完全燃焼でした。
暫くモンモンと田中の怒りの根源について考えてみたのですが、振り返り思い当たるのは田中が以前働いていた派遣会社のミスで既に終わっていた作業現場へ行くように指示され、暑い最中探し回り結局見つからず、派遣会社へ確認したところ、それは先週終わってますよと笑われた所ではないかと。項垂れ、たまたま腰掛けた家の婦人が親切に麦茶を差し出した。彼女にその怒りが転換され惨殺してしまう。同様に島で出会った女性のレイプ事件を見ても助けずあざ笑う・・
なんの罪もない自分より弱い女性に、自分がバカにされた怒りをぶつけるしかなかった犯人は愚かでしかないが、今の社会を写したような複雑な思いが湧いてきました。
そしていくつかのストーリーから人を信じる難しさ、また、信じるが上の(裏切り=怒り)もこの本は教えてくれました。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.60
(4pt)

どこに「怒り」を感じたか。

凶悪事件の真相や犯人の本心、核心なんて新聞記事や報道でははかり知ることは難しいいことです。
猫を惨殺したり、人を殺してみたいなんて感情は理解できるはずもないしサイコパスだとか精神疾患によるものとか
家庭環境とかあげればきりがないけど被害者にとっては加害者側の都合なんて関係ないのです。
ただ、ただ、残忍な事件が起こらないことを祈るばかりです。
 この小説を読んで私が感じた怒りは、田中という禄でもない奴は、泉がレイプされる現場に居合わせたにもかかわらず
一部始終終わるのを見物してからレイプ犯を声で追い払ったと語るシーンです。
それはおかしいんじゃないの?なんで助けてくれないの?やめろ!っていえばいいのに?男らしくない!
むしろ変態か?異常な精神の持ち主だ。なんて感じの悪い記述なのだろう?
 結末はこの田中が怒りの血文字を残した犯人で、怒りによって殺害されて終焉を迎えた。
レイプを見物していた田中は、犯罪者が犯罪者を傍観していたということになる。
世の中には正義があるから悪を攻撃できる。私の周りに正義がたくさんあって悪が滅ぼされますように。
 もやもやした読み終わりは正義感を奮い立たせることで追い払うしかありません。
「悪人」を読んだ時もそうだけど誰が悪人だったのか?としばらく余韻を残してくれたように
この「怒り」も読み手に余韻を残す作品ですね。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.59
(4pt)

おもしろかった

吉田作品は本当にひきこまれる! 自分の近くにいる人が凶悪事件の犯人ではないか?と疑ってしまった人たちと疑われた人たちのお話。 若干社会問題をあれもこれも詰め込みすぎな感じもしつつ、でも引き込まれました。 ゲイカップルのエピソードは切な過ぎて号泣きました。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.58
(4pt)

おもしろかった

吉田作品は本当にひきこまれる!
自分の近くにいる人が凶悪事件の犯人ではないか?と疑ってしまった人たちと疑われた人たちのお話。
若干社会問題をあれもこれも詰め込みすぎな感じもしつつ、でも引き込まれました。
ゲイカップルのエピソードは切な過ぎて号泣きました。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.57
(4pt)

kata

上下共、一気に読んでも疲れることなく、終結も何か考えさせられる感じがした。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.56
(4pt)

田中の怒りとは?(ネタバレあり)

一気に読み終わりました。
田中が無人島の壁に書いた「怒り」の血文字・・・その文字に鳥肌が立ち、ドキドキしながら残りのページをめくって読み進めました。
その後当然怒りの真相を期待するわけですが、結局犯人殺害で分からず仕舞い。直後は不完全燃焼でした。
暫くモンモンと田中の怒りの根源について考えてみたのですが、振り返り思い当たるのは田中が以前働いていた派遣会社のミスで既に終わっていた作業現場へ行くように指示され、暑い最中探し回り結局見つからず、派遣会社へ確認したところ、それは先週終わってますよと笑われた所ではないかと。項垂れ、たまたま腰掛けた家の婦人が親切に麦茶を差し出した。彼女にその怒りが転換され惨殺してしまう。同様に島で出会った女性のレイプ事件を見ても助けずあざ笑う・・
なんの罪もない自分より弱い女性に、自分がバカにされた怒りをぶつけるしかなかった犯人は愚かでしかないが、今の社会を写したような複雑な思いが湧いてきました。
そしていくつかのストーリーから人を信じる難しさ、また、信じるが上の(裏切り=怒り)もこの本は教えてくれました。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.55
(4pt)

kata

上下共、一気に読める作品である感じがし、多角的に構成されていて飽きなかった。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.54
(4pt)

どこに「怒り」を感じたか。

凶悪事件の真相や犯人の本心、核心なんて新聞記事や報道でははかり知ることは難しいいことです。
猫を惨殺したり、人を殺してみたいなんて感情は理解できるはずもないしサイコパスだとか精神疾患によるものとか
家庭環境とかあげればきりがないけど被害者にとっては加害者側の都合なんて関係ないのです。
ただ、ただ、残忍な事件が起こらないことを祈るばかりです。
 この小説を読んで私が感じた怒りは、田中という禄でもない奴は、泉がレイプされる現場に居合わせたにもかかわらず
一部始終終わるのを見物してからレイプ犯を声で追い払ったと語るシーンです。
それはおかしいんじゃないの?なんで助けてくれないの?やめろ!っていえばいいのに?男らしくない!
むしろ変態か?異常な精神の持ち主だ。なんて感じの悪い記述なのだろう?
 結末はこの田中が怒りの血文字を残した犯人で、怒りによって殺害されて終焉を迎えた。
レイプを見物していた田中は、犯罪者が犯罪者を傍観していたということになる。
世の中には正義があるから悪を攻撃できる。私の周りに正義がたくさんあって悪が滅ぼされますように。
 もやもやした読み終わりは正義感を奮い立たせることで追い払うしかありません。
「悪人」を読んだ時もそうだけど誰が悪人だったのか?としばらく余韻を残してくれたように
この「怒り」も読み手に余韻を残す作品ですね。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.53
(5pt)

これは単なる犯人捜しの話ではない。

冒頭の残忍な犯行内容から始まり、3つの軸で物語が進んでいく。 派手な出来事が次々と起こるわけではないのに、どんどん引き込まれる上に、人物/心理描写がとてつもなく上手い。 犯人は誰か、みたいなことよりも、個々の人物や心情に気持ちを奪われ、最終的には「信じることのむずかしさ」を叩きつけられる。 根底から心をえぐられるような、実に生々しい小説だった。 しばらく、引きずりました。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.52
(5pt)

これは単なる犯人捜しの話ではない。

冒頭の残忍な犯行内容から始まり、3つの軸で物語が進んでいく。
派手な出来事が次々と起こるわけではないのに、どんどん引き込まれる上に、人物/心理描写がとてつもなく上手い。
犯人は誰か、みたいなことよりも、個々の人物や心情に気持ちを奪われ、最終的には「信じることのむずかしさ」を叩きつけられる。
根底から心をえぐられるような、実に生々しい小説だった。しばらく、引きずりました。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.51
(5pt)

渾身のエレジー

素晴らしかった。 ぐいぐいと作品の中に呑み込まれ、そして投げ出される。 答えは自分の中だ。 不信、疑惑、病んだ怒り、ただただひとを守りたいが故の怒り。 物語の中で、登場人物と共に苦しみ、悲しむ。 吉田修一は、安っぽい量販型ベストセラー作家ではなく、着実に、質の高い作家へと成長を遂げた。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.50
(5pt)

ひとごとではない

沖縄の基地問題も絡んでいる。 ごく普通の人々の暮らしという静かな水面に石を投げ込んだかのように、波紋がゆっくりとひろがってゆく。 その様が実にリアルに描かれている。 余りの吸引力に、上下揃えて購入して良かったと思った。
怒り(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(上) (中公文庫)より
4122062136
No.49
(5pt)

渾身のエレジー

素晴らしかった。
ぐいぐいと作品の中に呑み込まれ、そして投げ出される。

答えは自分の中だ。

不信、疑惑、病んだ怒り、ただただひとを守りたいが故の怒り。
物語の中で、登場人物と共に苦しみ、悲しむ。

吉田修一は、安っぽい量販型ベストセラー作家ではなく、着実に、質の高い作家へと成長を遂げた。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.48
(5pt)

ひとごとではない

沖縄の基地問題も絡んでいる。

ごく普通の人々の暮らしという静かな水面に石を投げ込んだかのように、波紋がゆっくりとひろがってゆく。
その様が実にリアルに描かれている。

余りの吸引力に、上下揃えて購入して良かったと思った。
怒り(上) Amazon書評・レビュー: 怒り(上)より
4120045862
No.47
(5pt)

これは恋愛小説、ミステリー好きな方向けの。

とにかく読んでほしい。

タイトルの「怒り」とは、犯人への怒りでもあり、
主人公3人の境遇に対する、やり場のない怒りでもある。

社会の軸から、どこか外れた3人が、
社会の軸から、さほど外れていない読者にとって、
理解不能な回答を出してしまい、終始歯がゆい思いをさせられます。

弱い人間は、変に疑り深く、判断が裏目裏目へと出てしまうのですが
この点は、読者の多くが共感できると思います。

犯人の動機は?
などとミステリー好きの方は追及しますが
この小説に動機など必要ですか?

ミステリーと恋愛小説って相反する気がしますが
普段恋愛小説など読む気もない、ミステリー好きな方にお勧めです。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.46
(5pt)

これは恋愛小説、ミステリー好きな方向けの。

とにかく読んでほしい。 タイトルの「怒り」とは、犯人への怒りでもあり、 主人公3人の境遇に対する、やり場のない怒りでもある。 社会の軸から、どこか外れた3人が、 社会の軸から、さほど外れていない読者にとって、 理解不能な回答を出してしまい、終始歯がゆい思いをさせられます。 弱い人間は、変に疑り深く、判断が裏目裏目へと出てしまうのですが この点は、読者の多くが共感できると思います。 犯人の動機は? などとミステリー好きの方は追及しますが この小説に動機など必要ですか? ミステリーと恋愛小説って相反する気がしますが 普段恋愛小説など読む気もない、ミステリー好きな方にお勧めです。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144
No.45
(5pt)

人の世の綾を織り成す手腕

一気に読了したから、面白かったことは間違いないのだが、何がどう面白かったのか、人に説明するのがとても難しい小説である。下敷きにしているのは、市橋某の殺人事件および逃亡劇。あるインタビューで著者の吉田修一氏は、「事件そのものより、目撃情報の通報者に興味があった」と述べている。身近な人間に対して疑念が生まれていく、事件の遠景にこそ関心があったと。

複数(今回は3つ)の人間模様が交互に描かれる手法は、同じ著者の作品で台湾を舞台にした『路(ルウ)』を思わせるが、本書はミステリ仕立て。テイストとしては『悪人』に近いのだけれど、『悪人』では本流となる人間模様にいくつもの小さな傍流が絡んでくるのに対して、こちらは3つの人間模様が同程度の質量をもって描かれる。その熱に煽られるように、読者はただただページを繰っていくことになる。ということはつまり、作者の筆力によって生み出される圧倒的なディテールこそが、「面白さ」の源泉なのだろう。

3つの人間模様に通奏低音として流れるのは、「人を信じることの難しさ」。このテーマは、恋愛小説の傑作『東京湾景』にも顕著だが、今回おやっと思ったのは、傍流として描かれる刑事のエピソードだ。ここには、じゃあ何もかも不問にして受け入れることですべてがオッケーになるのか、という自己反論が感じられる。その意味では、作者は「信じることの大切さ」を手放しで叫んでいるわけではない。そんなややこしさをもそっとしのばせて、人の世の綾を織り成す手腕は、吉田修一という作家の稀有な才能だろう。ただ「ああ面白かった!」ではなく、私たちは少し不安な気持ちを抱えたまま、ページを閉じることになる。
怒り(下) Amazon書評・レビュー: 怒り(下)より
4120045870
No.44
(5pt)

人の世の綾を織り成す手腕

一気に読了したから、面白かったことは間違いないのだが、何がどう面白かったのか、人に説明するのがとても難しい小説である。下敷きにしているのは、市橋某の殺人事件および逃亡劇。あるインタビューで著者の吉田修一氏は、「事件そのものより、目撃情報の通報者に興味があった」と述べている。身近な人間に対して疑念が生まれていく、事件の遠景にこそ関心があったと。

複数(今回は3つ)の人間模様が交互に描かれる手法は、同じ著者の作品で台湾を舞台にした『路(ルウ)』を思わせるが、本書はミステリ仕立て。テイストとしては『悪人』に近いのだけれど、『悪人』では本流となる人間模様にいくつもの小さな傍流が絡んでくるのに対して、こちらは3つの人間模様が同程度の質量をもって描かれる。その熱に煽られるように、読者はただただページを繰っていくことになる。ということはつまり、作者の筆力によって生み出される圧倒的なディテールこそが、「面白さ」の源泉なのだろう。

3つの人間模様に通奏低音として流れるのは、「人を信じることの難しさ」。このテーマは、恋愛小説の傑作『東京湾景』にも顕著だが、今回おやっと思ったのは、傍流として描かれる刑事のエピソードだ。ここには、じゃあ何もかも不問にして受け入れることですべてがオッケーになるのか、という自己反論が感じられる。その意味では、作者は「信じることの大切さ」を手放しで叫んでいるわけではない。そんなややこしさをもそっとしのばせて、人の世の綾を織り成す手腕は、吉田修一という作家の稀有な才能だろう。ただ「ああ面白かった!」ではなく、私たちは少しやりきれない気持ちを抱えたまま、ページを閉じることになる。
怒り(下) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 怒り(下) (中公文庫)より
4122062144