黒衣の女 ある亡霊の物語
評判
黒衣の女 ある亡霊の物語の評価:
4.04/5点 レビュー 27件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21〜23 2/2ページ
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黒衣の女 ある亡霊の物語の評価:
4.04/5点 レビュー 27件。 C ランク
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そして葬儀の際、アーサーは「黒衣の女」を見るが、他の誰にも見えないらしい。アーサーは書類整理のため、一人<うなぎ沼の館>に向かうが、近くの墓地で「黒衣の女」を見かけ、女を亡霊だと確信する...。アーサーは<九死人の土手道>を通って村に戻ろうとするが、闇と濃霧のため迷いそうになり、しかも誰もいない筈なのに、子供の叫び声と馬車の音を聴く。悪夢の始まりである。幻視・幻聴と言った概念は語り手には一切ない。
館の魔力に取り憑かれたように、アーサーは犬のスパイダーと共に館を再訪する。そこで、60年前のドラブロウ夫人宛ての手紙を見て、かつての悲劇と亡霊の正体がほぼ明らかになる。が、作者は、開かずの子供部屋の揺り籠の音、潮騒に混じる馬車の音、沼地で溺れそうになるスパイダーの姿等を通して更に恐怖を煽る。そして、最後で明かされる悲劇の真相。館が持つ執念が分かるような因果譚。こんな意外な人物が悲劇に関係していようとは。そして、戦慄の結末。全てが計算されていたのだ。回想談だから仕方ないが、正直、私はアーサーが「怖い、怖い」、と連呼し過ぎて却って怪談の雰囲気を壊していると思ったが、結末を読むと巧みな構想に驚かされる。英国流怪談の傑作と言える。