ティンブクトゥ

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評判

ティンブクトゥの評価:

4.15/5点 レビュー 27件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 21〜40 2/3ページ
No.36
(5pt)

ただの犬好きなので

表紙に惹かれて手に取りましたが、久々に読みながら泣いてしまいました。
こちらの作者さんの本は初めてなのですが、全編を通して張り巡らされた繊細な蜘蛛の糸のような詩、または構築された音楽のような美しさを感じました。言葉がシンプルで凝縮されていて全く無駄がない。読んでいるほうも緊張を強いられますが、それが心地よい充足感をもたらしてくれます。いい作品に出会えて良かった!読後感はさわやかですが、まだ涙が出てしまいます。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.35
(5pt)

ただの犬好きなので

表紙に惹かれて手に取りましたが、久々に読みながら泣いてしまいました。
こちらの作者さんの本は初めてなのですが、全編を通して張り巡らされた繊細な蜘蛛の糸のような詩、または構築された音楽のような美しさを感じました。言葉がシンプルで凝縮されていて全く無駄がない。読んでいるほうも緊張を強いられますが、それが心地よい充足感をもたらしてくれます。いい作品に出会えて良かった!読後感はさわやかですが、まだ涙が出てしまいます。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.34
(3pt)

僕は犬好きなのですが・・・。

タイトルにも記載させて頂いたが犬好きである。幼稚園から大学卒業まで一匹の柴犬を飼い、その死に接してからは失う辛さに耐えかね、今は飼う事を止めている。そういう僕ですが、この作品はどうも、どこに主眼があるのかが今一つ掴みかねた本だった。だがポール・オースターの小説の期待に違わず、面白いことは面白い。恐らく犬の生活を通し、更にその人格を思弁的に設定する事で人間の世界をあぶり出したかったのだと思うし、成功している場面もいくつかある。しかし、けっこう重要なテーマをかなり短いページ数で書いたためか、テーマ全体ががっしりつかめず、どうもとりとめない印象が残った。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.33
(3pt)

僕は犬好きなのですが・・・。

タイトルにも記載させて頂いたが犬好きである。幼稚園から大学卒業まで一匹の柴犬を飼い、その死に接してからは失う辛さに耐えかね、今は飼う事を止めている。そういう僕ですが、この作品はどうも、どこに主眼があるのかが今一つ掴みかねた本だった。だがポール・オースターの小説の期待に違わず、面白いことは面白い。恐らく犬の生活を通し、更にその人格を思弁的に設定する事で人間の世界をあぶり出したかったのだと思うし、成功している場面もいくつかある。しかし、けっこう重要なテーマをかなり短いページ数で書いたためか、テーマ全体ががっしりつかめず、どうもとりとめない印象が残った。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.32
(5pt)

誰もが思いを達成できない敗者だが

私は、犬と人間の愛情物語とはちょっと違った読み方をしました。

ボーンズは高い知能を持ちながら、犬としての肉体的制約のために苦難の道を歩む。
ウィリーは文学への高い志がありながら、「イカレタ頭」のために何もなすことができない。
ジェノサイドを生き延びたグレヴィッチも、優しいヘンリーも、裕福で美しいポリーも、誰もがそれぞれの抱える制約のために夢をかなえることができない。

そんな人(と犬)の悲しみに、「でも勝つことができるんだ」とラストシーンは希望をもたらしてくれます。
それは絶望ギリギリの厳しいものではあるけれども。

三人称と一人称が溶け合ったような語り口の絶妙な距離感が、ステレオタイプに陥りがちな設定に深みを与え、読者それぞれに行間を読むことを可能にしています。

(翻訳は美しい日本語。ただ長い言葉あそびの部分はさすがに苦しいので、飛ばし読みしました。)
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.31
(5pt)

誰もが思いを達成できない敗者だが

私は、犬と人間の愛情物語とはちょっと違った読み方をしました。

ボーンズは高い知能を持ちながら、犬としての肉体的制約のために苦難の道を歩む。
ウィリーは文学への高い志がありながら、「イカレタ頭」のために何もなすことができない。
ジェノサイドを生き延びたグレヴィッチも、優しいヘンリーも、裕福で美しいポリーも、誰もがそれぞれの抱える制約のために夢をかなえることができない。

そんな人(と犬)の悲しみに、「でも勝つことができるんだ」とラストシーンは希望をもたらしてくれます。
それは絶望ギリギリの厳しいものではあるけれども。

三人称と一人称が溶け合ったような語り口の絶妙な距離感が、ステレオタイプに陥りがちな設定に深みを与え、読者それぞれに行間を読むことを可能にしています。

(翻訳は美しい日本語。ただ長い言葉あそびの部分はさすがに苦しいので、飛ばし読みしました。)
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.30
(5pt)

犬の言葉と人間の言葉が分かる

本書にも出てくるが、その昔「ミスター・エド」っていうアメリカ産のTVドラマがあった。「馬がしゃべる そんな馬鹿な!」っていうキャッチー・コピーが評判になったコメディーだったけど、本書は、犬語が分かる人間と人間の言葉が分かる犬のお話。

 冒頭の数ページは、主人公ミスター・ボーンズとウィリーのどちらが犬で、どちらが人間かよくわからない。
 お互い病弱の身を抱えながら、終始一緒に行動するが、いかんせん、ウィリーが恩師に看取られて先に逝ってしまう。

 ウィリーが死んだ後も、ミスター・ボーンズが夢に見るのは、いつもウィリーの事ばかり。その後優しくしてくれるジョーンズ家の人々は所詮家庭中心で、一緒には行動してくれない。苛立たしさがつのる。そしてついに、病気の身でありながら、ミスター・ボーンズは自由を求めて・・・・・

 私のように犬語が分かり、犬語も話せる人ばかりでなく、犬どころか他の動物が好きな人もそうでない人もすべての人にお勧めできる人と犬との友情溢れる素晴らしい作品である。

 いつものようにオースターと言えば、この人。柴田さんの翻訳も実に読みやすい。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.29
(5pt)

犬の言葉と人間の言葉が分かる

本書にも出てくるが、その昔「ミスター・エド」っていうアメリカ産のTVドラマがあった。「馬がしゃべる そんな馬鹿な!」っていうキャッチー・コピーが評判になったコメディーだったけど、本書は、犬語が分かる人間と人間の言葉が分かる犬のお話。

 冒頭の数ページは、主人公ミスター・ボーンズとウィリーのどちらが犬で、どちらが人間かよくわからない。
 お互い病弱の身を抱えながら、終始一緒に行動するが、いかんせん、ウィリーが恩師に看取られて先に逝ってしまう。

 ウィリーが死んだ後も、ミスター・ボーンズが夢に見るのは、いつもウィリーの事ばかり。その後優しくしてくれるジョーンズ家の人々は所詮家庭中心で、一緒には行動してくれない。苛立たしさがつのる。そしてついに、病気の身でありながら、ミスター・ボーンズは自由を求めて・・・・・

 私のように犬語が分かり、犬語も話せる人ばかりでなく、犬どころか他の動物が好きな人もそうでない人もすべての人にお勧めできる人と犬との友情溢れる素晴らしい作品である。

 いつものようにオースターと言えば、この人。柴田さんの翻訳も実に読みやすい。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.28
(5pt)

犬と人間の魂の物語

カバーの犬の写真がとてもかわいい。
1匹の犬(ミスター・ボーンズ)と1人の飼い主(ウィリー)の物語。
前半はあまり展開がないので退屈していたのだが、後半になると急に物語が動き出す。そして、最後に胸が熱くなる。だから、途中で読むのをやめないほうがいい本です。
自分が犬好きだからそうなのかもしれないけど、小説の最後の部分はなんど思い出してもなんだかつらい。犬のミスター・ボーンズはハッピーエンドを求めているし、作者のポール・オースターもハッピーエンドの物語を書いたのかもしれない。素晴らしい小説だとはわかっているのだけれども、悲しい涙が出る。これはきっと魂についての物語なのだろう。人間と犬の魂がひかれ合う話なのだろう。それは美しいことかもしれないけど、凡人の読者としては最後が悲しい。センチメンタルな自分が少しいやになる。
訳者の柴田元幸さんに聞いたところ、カバー写真の犬は、小説のなかのミスター・ボーンズとはまったく違う犬種だけど、作者のポール・オースターの飼い犬には似ているそうです。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.27
(5pt)

犬と人間の魂の物語

カバーの犬の写真がとてもかわいい。
1匹の犬(ミスター・ボーンズ)と1人の飼い主(ウィリー)の物語。
前半はあまり展開がないので退屈していたのだが、後半になると急に物語が動き出す。そして、最後に胸が熱くなる。だから、途中で読むのをやめないほうがいい本です。
自分が犬好きだからそうなのかもしれないけど、小説の最後の部分はなんど思い出してもなんだかつらい。犬のミスター・ボーンズはハッピーエンドを求めているし、作者のポール・オースターもハッピーエンドの物語を書いたのかもしれない。素晴らしい小説だとはわかっているのだけれども、悲しい涙が出る。これはきっと魂についての物語なのだろう。人間と犬の魂がひかれ合う話なのだろう。それは美しいことかもしれないけど、凡人の読者としては最後が悲しい。センチメンタルな自分が少しいやになる。
訳者の柴田元幸さんに聞いたところ、カバー写真の犬は、小説のなかのミスター・ボーンズとはまったく違う犬種だけど、作者のポール・オースターの飼い犬には似ているそうです。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.26
(5pt)

救いにも様々な形がある

ミスターボーンズの愛の深さや、純真さ、そういったところに心うたれます。汚くても、粗雑でも、ウィリーと一緒にいたいという気持ちに胸うたれます。そういう物語を、オースター流の不思議満載のストーリーで読者を最後まで引っ張っていく、ほんとうにいい作品です。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.25
(5pt)

救いにも様々な形がある

ミスターボーンズの愛の深さや、純真さ、そういったところに心うたれます。汚くても、粗雑でも、ウィリーと一緒にいたいという気持ちに胸うたれます。そういう物語を、オースター流の不思議満載のストーリーで読者を最後まで引っ張っていく、ほんとうにいい作品です。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.24
(4pt)

私も行きたい、私のティンブクトゥ。

客観的に見れば、決してベストな飼い主ではなかった破滅型吟遊詩人ウィリーのことを、丸ごと受けとめて愛した犬、ミスター・ボーンズ。そのせいで、ウィリーのあとに現れたベターな飼い主たちに、いまいちフィットしきれなかった哀しさ。空想の中ではこれほど自由で雄弁なのに、うっかり犬に生まれたばっかりに、毛皮の牢獄に幽閉されていたミスター・ボーンズも、とうとうウィリーが一足先に旅立っていった桃源郷へと足をむける。ティンブクトゥは、ミスター・ボーンズにとって、ウィリーがいるからこそのパラダイスで、そこがどんなところか?なんてことは、意味がないのだ。なんたる愛。幸せになれよ、ミスター・ボーンズ!
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.23
(4pt)

私も行きたい、私のティンブクトゥ。

客観的に見れば、決してベストな飼い主ではなかった破滅型吟遊詩人ウィリーのことを、丸ごと受けとめて愛した犬、ミスター・ボーンズ。そのせいで、ウィリーのあとに現れたベターな飼い主たちに、いまいちフィットしきれなかった哀しさ。空想の中ではこれほど自由で雄弁なのに、うっかり犬に生まれたばっかりに、毛皮の牢獄に幽閉されていたミスター・ボーンズも、とうとうウィリーが一足先に旅立っていった桃源郷へと足をむける。ティンブクトゥは、ミスター・ボーンズにとって、ウィリーがいるからこそのパラダイスで、そこがどんなところか?なんてことは、意味がないのだ。なんたる愛。幸せになれよ、ミスター・ボーンズ!
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.22
(5pt)

ティンブクトゥへ至る道

オースターの小説が大好きで、翻訳された本はすべて読んできたが、「しゃべる犬の物語」ということでこれまで読むことを敬遠してきた。

が、読んでみると、びっくり。個人的には彼の作品の中では「幽霊たち」が一番の傑作であると思っているのであるが、それに次ぐ、あるいは同じくらいの傑作なのではと思えた。

まず文章が簡潔で詩のようにように美しい。特に個人的にはウィリーがポーの家にたどり着いてからボーンズが「ハエの夢」から目覚めて飼い主の手から離れる前までの文章が申し分なく美しい。

あまりに面白すぎで、「ただ楽しみのため」にこの小説を作ったのではないかと疑ってしまったほどだ。

ちょうど、彼の映画「ブルー・イン・ザ・フェイス」のように。

敢えて不平をいうと犬たちについて彼らが「嗅覚」を中心に世界を成していると詳述したのに、美人の若奥様や緑の映える芝生への描写など、ボーンズの体験したことが若干視覚的叙述に偏っている点が気になりました。

しかし物語が後半に進むつれて、これはそんな面白おかしい通俗性だけを追求した物語ではないことを思い知らされる。

これは、「利己的に生きることを肯定する」現代社会を痛烈に批判する物語なのだ。

「利己的生きる」ことを最大限追求する方々のせいで、ボーンズはスパーキーなどというおよそ彼に相応しくない「名前」をあてがわれ、美人の脚を見てばかりいた医者に病魔の発見を見過ごされ、飼い主たちはディズニーランドに行ってしまった後で独りぼっちで病魔に苦しまなければならなくなってしまう。

これはすべて偶然の連鎖、どれも本当に些細な「利己的」な心の所為なのだが、ウィリーと一緒にいたときの輝くばかりの「利他的な」生活を経験をしてきたボーンズにとって、とても耐えられるものではなかった。

ついにボーンズは「利己的に生きることを肯定する」システムから抜け出すことを試み、決して勝つことのないゲームに挑戦する。

「利他的に生きること」それは、この小説では「遅かれ早かれ、いずれは誰もが確率に追いつかれ」、「最後の回において敗北することになる」生き方と捉えられているようである。
絶命の瞬間において自身の生きた証であった詩作よりも、飼っていた犬の行く末を心配したウィリーのように。

しかし作者は続けて述べる。「だがそれこそがこのゲームのポイントにほかならない。負けた瞬間に、勝つのだ。」と。

作者なりの、天国への階段。ティンブクトゥへ至るための導きの書。
本書を読んで、私はそのように感じた。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.21
(5pt)

ティンブクトゥへ至る道

オースターの小説が大好きで、翻訳された本はすべて読んできたが、「しゃべる犬の物語」ということでこれまで読むことを敬遠してきた。

が、読んでみると、びっくり。個人的には彼の作品の中では「幽霊たち」が一番の傑作であると思っているのであるが、それに次ぐ、あるいは同じくらいの傑作なのではと思えた。

まず文章が簡潔で詩のようにように美しい。特に個人的にはウィリーがポーの家にたどり着いてからボーンズが「ハエの夢」から目覚めて飼い主の手から離れる前までの文章が申し分なく美しい。

あまりに面白すぎで、「ただ楽しみのため」にこの小説を作ったのではないかと疑ってしまったほどだ。

ちょうど、彼の映画「ブルー・イン・ザ・フェイス」のように。

敢えて不平をいうと犬たちについて彼らが「嗅覚」を中心に世界を成していると詳述したのに、美人の若奥様や緑の映える芝生への描写など、ボーンズの体験したことが若干視覚的叙述に偏っている点が気になりました。

しかし物語が後半に進むつれて、これはそんな面白おかしい通俗性だけを追求した物語ではないことを思い知らされる。

これは、「利己的に生きることを肯定する」現代社会を痛烈に批判する物語なのだ。

「利己的生きる」ことを最大限追求する方々のせいで、ボーンズはスパーキーなどというおよそ彼に相応しくない「名前」をあてがわれ、美人の脚を見てばかりいた医者に病魔の発見を見過ごされ、飼い主たちはディズニーランドに行ってしまった後で独りぼっちで病魔に苦しまなければならなくなってしまう。

これはすべて偶然の連鎖、どれも本当に些細な「利己的」な心の所為なのだが、ウィリーと一緒にいたときの輝くばかりの「利他的な」生活を経験をしてきたボーンズにとって、とても耐えられるものではなかった。

ついにボーンズは「利己的に生きることを肯定する」システムから抜け出すことを試み、決して勝つことのないゲームに挑戦する。

「利他的に生きること」それは、この小説では「遅かれ早かれ、いずれは誰もが確率に追いつかれ」、「最後の回において敗北することになる」生き方と捉えられているようである。
絶命の瞬間において自身の生きた証であった詩作よりも、飼っていた犬の行く末を心配したウィリーのように。

しかし作者は続けて述べる。「だがそれこそがこのゲームのポイントにほかならない。負けた瞬間に、勝つのだ。」と。

作者なりの、天国への階段。ティンブクトゥへ至るための導きの書。
本書を読んで、私はそのように感じた。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.20
(5pt)

犬好きにはたまらなく切ない御伽話

オースター・ファンで尚且つ犬好きの僕は、装丁見ただけでやられてしまいました。ただ内容としては、オースターらしい厳しいストーリーではあるんですよね。若い頃の作者のように、文学を志しながらも貧乏でみじめったらしくイカれた若者の救いようのない人生。そんな飼い主に死に別れてからもスピリットの世界で交感し続ける老いた飼い犬。。

 表題のテンブクトゥはアフリカのマリに遺跡として残っている貿易都市ですが、ヨーロッパ人からは遠い黄金郷として語られた場所です。少し違いますが、西方浄土のようなイメージで読んで良いと思いますが、そう考えると余計ラストが切ないですね。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.19
(5pt)

犬好きにはたまらなく切ない御伽話

オースター・ファンで尚且つ犬好きの僕は、装丁見ただけでやられてしまいました。ただ内容としては、オースターらしい厳しいストーリーではあるんですよね。若い頃の作者のように、文学を志しながらも貧乏でみじめったらしくイカれた若者の救いようのない人生。そんな飼い主に死に別れてからもスピリットの世界で交感し続ける老いた飼い犬。。

 表題のテンブクトゥはアフリカのマリに遺跡として残っている貿易都市ですが、ヨーロッパ人からは遠い黄金郷として語られた場所です。少し違いますが、西方浄土のようなイメージで読んで良いと思いますが、そう考えると余計ラストが切ないですね。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137
No.18
(5pt)

期待通りの温かな作品

オースター氏の作品で、柴田さんの訳であれば、間違いないとは思いましたが、3時間程で一気読みしてしまい、後に温かな気持ちになりました。
本っていいなぁ、小説って素晴らしいなぁ、この作品に出会えて良かったと思いました。
小汚い犬に路上生活者の男、という社会の外れ者をこれほど温かく書けるのはオースターならでは。
語り手の設定や、ストーリーの展開も意外さがあって新鮮。
最後は、Mr.ボーンの幸せを強く願いながら本を閉じましたが、励まされるのは読者の方なんですね。
これから寒くなると、路上以外に住む所のない人や犬には辛い季節だなぁと哀しくなりました。
ティンブクトゥ Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥより
4105217119
No.17
(5pt)

期待通りの温かな作品

オースター氏の作品で、柴田さんの訳であれば、間違いないとは思いましたが、3時間程で一気読みしてしまい、後に温かな気持ちになりました。
本っていいなぁ、小説って素晴らしいなぁ、この作品に出会えて良かったと思いました。
小汚い犬に路上生活者の男、という社会の外れ者をこれほど温かく書けるのはオースターならでは。
語り手の設定や、ストーリーの展開も意外さがあって新鮮。
最後は、Mr.ボーンの幸せを強く願いながら本を閉じましたが、励まされるのは読者の方なんですね。
これから寒くなると、路上以外に住む所のない人や犬には辛い季節だなぁと哀しくなりました。
ティンブクトゥ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ティンブクトゥ (新潮文庫)より
4102451137